概要/あらすじ
『皇后劉黒胖(こくはん)』は、戈鞅(かこう)による古代ロマンス小説です。物語は、小さな村の少女、劉黒胖(こくはん)が父親によって宮廷に送り込まれ皇后となり、宮廷内の様々な政治闘争や複雑な恋愛模様に巻き込まれていく様子を描いています。
物語の舞台は架空の古代王朝。幼い皇帝、段雲嶂(だん・うんしょう)と病弱な太后のもとで、威国公(いこくこう)劉歇(りゅう・けつ)が朝政を掌握していました。太后と威国公は、威国公の遠縁の姪である劉白玉(りゅう・はくぎょく)を皇帝の妃にと考えますが、威国公は密かに劉白玉(りゅう・はくぎょく)を自分の私生児である劉黒胖(こくはん)と入れ替えます。宮廷入りした劉黒胖(こくはん)は、厳しい宮廷生活と複雑な政治闘争に直面し、彼女の存在は予期せぬ出来事や変化の連鎖を引き起こします。
物語の終盤では、劉歇(りゅう・けつ)は捕らえられ投獄、段雲嶂(だん・うんしょう)は朝政を立て直し、国は安定し、人々は平和な暮らしを取り戻します。劉黒胖(こくはん)は懐妊し、皇帝との愛も深まります。番外編では、二人の間に生まれた息子が皇太子に立てられる様子が描かれています。
主な登場人物
- 劉黒胖(こくはん):権力者、劉歇(りゅう・けつ)の私生児。宮廷に送り込まれ皇后となる。率直で優しい性格だが、宮廷で様々な試練を経験し成長していく。
- 段雲嶂(だん・うんしょう):幼い皇帝。政治に関しては威国公に頼っており、劉黒胖(こくはん)に対しては依存心と同時に恋愛感情も抱いている。
- 威国公 劉歇(りゅう・けつ):絶大な権力を持つ宰相。宮廷政治を操り、劉黒胖(こくはん)に対しては利用しながらも保護する複雑な感情を抱いている。
作品と作者について
『皇后劉黒胖』は晋江文学城(しんこうぶんがくじょう)で高い人気を誇り、読者からの評価も上々です。作者の戈鞅は1980年代後半生まれの熱血漢。イギリス留学の経験もあり、一見真面目そうで実はユーモラスな物語を書くことを得意としています。軽快でユーモア溢れる作風は多くの読者に愛されています。
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