劉皇后の仰せのままにあらすじネタバレ(全話)

劉皇后の仰せのままに
作品情報
  1. ドラマ:劉皇后の仰せのままに(全36話)
  2. 原題:我叫刘金凤
  3. 英題:The Legendary Life of Queen Lau
  4. 原作小説:皇后劉黑胖/戈鞅(当サイトで無料で読む)
  5. 豆瓣レビュー数:429
  6. 製作:2022年
  7. キャスト:リー・ジアチー(李嘉琦),リー・ホンイー(李宏毅),チェン・シンユー(陳欣予),バイ・シュー(白澍),グオ・チョン(郭丞),ルー・ユーポン(陸宇鵬),ヤン・ワンリー(楊萬里),ワン・ドン(王東) ほか

個性豊かな仙葩(せんぱ)村の村娘、劉金鳳(きんぽう)と若き皇帝・段雲嶂(だん・うんしょう)の、波乱万丈なラブコメディ。

ひょんなことから皇后に選ばれた劉金鳳(きんぽう)。その型破りな言動と行動は、宮廷中を騒然とさせ、夫である皇帝からも謀反を疑われる始末。結婚当初は、皇帝からの度重なる試練や、後宮での騒動に巻き込まれ、笑いを誘うドタバタ劇が繰り広げられます。

しかし、共に過ごすうちに、段雲嶂(だん・うんしょう)は劉金鳳(きんぽう)の優しさや大らかさに惹かれ始め、二人の心は次第に近づいていきます。互いを理解し、夫婦の絆を深める中で、真の愛情と「義」の大切さを学び、数々の困難を乗り越えていきます。

実は段雲嶂(だん・うんしょう)は名ばかりの皇帝で、実権は奸臣・劉歇(りゅう・けつ)に握られていました。劉金鳳(きんぽう)との結婚も劉歇(りゅう・けつ)の策略によるものだったのです。最初は反発していた段雲嶂(だん・うんしょう)ですが、持ち前の明るさとたくましさで逆境を乗り越える劉金鳳(きんぽう)の姿に心を打たれ、次第に彼女に惹かれていきます。やがて二人は力を合わせ、劉歇(りゅう・けつ)の専横を終わらせ、民のために尽くす理想の夫婦となります。

主要人物の結末

  • 段雲嶂(だん・うんしょう):実権のない皇帝でしたが、劉金鳳(きんぽう)と出会い、真の愛と統治の意義を学びます。最終的に劉金鳳(きんぽう)と共に劉歇(りゅう・けつ)を倒し、国を正しい方向へと導きます。
  • 劉歇(りゅう・けつ):権力を握り、段雲嶂(だん・うんしょう)や劉金鳳(きんぽう)を苦しめた奸臣。最後は二人の策略と魚長崖(ぎょ・ちょうがい)の裏切りにより失脚し、庶民に落とされ辺境へ流されます。
  • 段雲重(うんちょう):皇帝の弟。一見飄々としていますが、実は情に厚く、繊細な心の持ち主。劉白玉(りゅう・はくぎょく)に想いを寄せていましたが、国のため、兄と共に戦う道を選び、最後は私情を捨て国を守ります。一時的に悪に染まる時期もありましたが、最終的には善の道に戻ります。
  • 魚長崖(ぎょ・ちょうがい):悲劇的な運命を辿る人物。重要な役割を担いますが、最後は悲しい結末を迎えます。

第1話あらすじとネタバレ

東浩国の皇帝、段雲嶂(だん・うんしょう)は皇后を選ぶため全国に選妃の詔を出した。容姿端麗で入宮を望む女性なら誰でも参加できるこの選考は、本来おめでたい出来事であるはずなのに、民の間では様々な憶測が飛び交っていた。まだ幼い皇帝は親政しておらず、実権を握っているのは輔相の劉歇(りゅう・けつ)であり、皇后選びも彼の意向で決まるだろうと誰もが考えていたからだ。

劉皇后の仰せのままにあらすじ、1話ネタバレ

仙葩(せんぱ)村に住む村一番の美女、劉金鳳(きんぽう)は幼い頃から宣哥と婚約しており、いつも彼に手紙を書いていた。幼馴染の魚長崖(ぎょ・ちょうがい)は、彼女に特別な想いを寄せており、よくちょっかいを出していた。ある日、劉金鳳(きんぽう)が手紙を書いている最中に眠ってしまうと、魚長崖(ぎょ・ちょうがい)は彼女の顔にいたずら書きをした。怒った劉金鳳(きんぽう)は彼を追いかけ回す。村の巫女は災いが起こると予言し、劉金鳳(きんぽう)が嫁ぐ以外にそれを避ける方法はないと言う。劉金鳳(きんぽう)は信じなかったが、村人たちの圧力に負け、巫女は魚長崖(ぎょ・ちょうがい)に嫁ぐことを勧める。魚長崖(ぎょ・ちょうがい)は異議を唱えなかったが、劉金鳳(きんぽう)は宣哥への想いが強く、その提案を拒否し、宣哥の肖像画を見せて婚約の証としたため、村人たちは諦めた。

宮中では、段雲嶂(だん・うんしょう)はわざと選妃の場に遅れて現れた。長時間立っていたため、一人の体の弱い女性が倒れそうになる。劉歇(りゅう・けつ)はこれを利用して段雲嶂(だん・うんしょう)の遅刻を咎め、その女性を罰しようとする。罪のない女性が罰せられるのを避けるため、段雲嶂(だん・うんしょう)は劉歇(りゅう・けつ)に屈した。段雲嶂(だん・うんしょう)は、これらの候補者は自分の望む女性ではないと語り、近臣の柴鉄舟(さいてっしゅう)や粛静唐たちに意見を求めた。彼らもまた、これらの女性は相応しくないと考え、特に弟の段雲重(うんちょう)は兄の意見を支持した。劉歇(りゅう・けつ)もこれ以上無理強いすることはできなかった。

科挙が近づくと、段雲嶂(だん・うんしょう)はこれを利用して劉歇(りゅう・けつ)に対抗できる人材を選ぼうとした。しかし劉歇(りゅう・けつ)は既にこの考えを見越しており、「殺」という字を科挙の試験問題にするよう段雲嶂(だん・うんしょう)に強要した。段雲嶂(だん・うんしょう)が仮論しようとした時、張大人が落馬して会議に来られないことを知り、これが劉歇(りゅう・けつ)の策略だと気づき、張大人の身を案じて、やむなく受け入れた。

劉歇(りゅう・けつ)はさらに要求をエスカレートさせ、自分の娘を皇后に封じるよう段雲嶂(だん・うんしょう)に迫り、さもなければ皇位を脅かすと言い出した。仕方なく、段雲嶂(だん・うんしょう)は再び要求を受け入れた。太后は段雲嶂(だん・うんしょう)の状況に不満を抱き、早く結婚の日取りを決めるように促した。劉歇(りゅう・けつ)の娘、劉白玉(りゅう・はくぎょく)は色白で美しく、才能にも恵まれており、皇后に相応しいとされていた。段雲嶂(だん・うんしょう)はこっそり劉白玉(りゅう・はくぎょく)を観察し、まあまあ合格だと考えた。

劉金鳳(きんぽう)の母は、もし結婚したいなら、父である劉歇(りゅう・けつ)に会いに行き、萱郎との結婚を認めさせなければならないと言い、信物を持たせて村から送り出した。母は悲しかったが、娘が幸せになれると信じていた。

迫り来る結婚式を前に、太后は表向きは喜んでいたが、実際は段雲嶂の命を守るために芝居をしていた。段雲嶂は結婚を承諾せざるを得ず、太后はすぐに結婚式の準備を進めた。

劉歇(りゅう・けつ)は劉金鳳(きんぽう)が食事をする様子を見て、自分によく価ていると感じ、特に母が送ってきた故郷の料理を見て喜びを感じた。劉歇(りゅう・けつ)は劉金鳳(きんぽう)に、明日が皇帝との結婚式であることを告げ、彼女の名前も変えた。

結婚式の後、段雲嶂は花嫁の劉金鳳(きんぽう)の手が少し太っていることに気づき、短期間で太ったのだろうと思った。彼が蓋頭を取ると、劉金鳳(きんぽう)の顔を見て驚き、一方劉金鳳(きんぽう)は段雲嶂が自分の想いを寄せる萱郎だと気づき、大喜びした。しかし段雲嶂は「黒くて太っている人」と言われても誰のことかわからず、劉金鳳(きんぽう)が劉歇(りゅう・けつ)からもらった萱郎の肖像画と持ち物を見せるまで、それらが自分の物だと気づかなかった。部屋に催情薬があることに気づいた段雲嶂は、すぐに劉金鳳(きんぽう)を気絶させてその場から逃げ出した。

柴鉄舟(さいてっしゅう)と粛静唐は、段雲嶂が結婚したら自分たちの必要がなくなるのではないかと心配していた。ふらふらと歩いてくる段雲嶂を見て、薬の影響を受けているのではないかと疑い、すぐに水の中に突き落として正気に戻させた。正気に戻った段雲嶂は、劉歇(りゅう・けつ)に自分の持ち物を他人に渡し、偽の妻を作り上げた理由を問い詰めた。劉歇(りゅう・けつ)は証拠として先帝の婚姻の証書を提示した。

段雲嶂は近臣たちが以前劉白玉(りゅう・はくぎょく)を美しいと褒めたことが今の事態を招いたと責め、劉金鳳(きんぽう)を上等な梅菜扣肉ではなく豚の首肉のようだと例えた。

第2話あらすじとネタバレ

段雲嶂(だん・うんしょう)は粛静唐から差し出された酒を断った。内心では緊張を和らげるために一杯欲しかったが、冷静さを保ち、策略を練り直し、劉金鳳(きんぽう)の入宮の真の目的を探る必要があったからだ。

劉皇后の仰せのままにあらすじ、2話ネタバレ

目覚めた劉金鳳(きんぽう)は、侍女の素方(そほう)が既に傍らに控えていることに気付く。「娘娘」と呼ばれることに違和感を感じながらも、すぐに新しい身分に慣れ、皇太后が萱郎の母なのかと尋ねる。宮中の厳しい掟を知る素方(そほう)は、この言葉に恐れ慄き、跪いてしまう。皇太后との面会に備え、素方(そほう)の助けを借りて礼服に著替える劉金鳳(きんぽう)。何枚も重ね著する衣装に疲れ果て、化粧中に退屈で寝落ちしそうになる。ようやく支度を終え、段雲嶂(だん・うんしょう)の元へ向かう。朝食の時間から皇太后に会う予定だと聞き、不機嫌になる段雲嶂(だん・うんしょう)。しかし、劉金鳳(きんぽう)は機転を利かせ、お腹が空いて倒れそうだと芝居を打つ。仕方なく段雲嶂(だん・うんしょう)は朝食を用意させる。食事の道具や茶器は、手紙に書かれていた萱郎のものと寸分違わず、劉金鳳(きんぽう)は目の前の男性が萱郎だと確信を深める。

皇太后と段雲重(うんちょう)の母は、評判の美人である劉白玉(りゅう・はくぎょく)の到著を待ちわびていた。ところが、皇帝夫妻ではなく、劉白玉(りゅう・はくぎょく)が謁見を求めてきたため、一同は驚く。劉金鳳(きんぽう)が現れた瞬間、皇太后は驚きで膝が震えるほどだった。段雲嶂(だん・うんしょう)は劉白玉(りゅう・はくぎょく)が皇后ではなく、劉金鳳(きんぽう)を妻に迎えたのだと説明する。劉白玉(りゅう・はくぎょく)は劉金鳳(きんぽう)の暮らしぶりを確認しに来たと言い、もし不満があれば自分が力になると告げる。これは皇太后への牽製であり、警告でもあった。皇太后は慌てて大量の金銀財宝を劉金鳳(きんぽう)に下賜し、満足している様子を見せる。段雲嶂(だん・うんしょう)は呆れながらも、劉金鳳(きんぽう)を連れてその場を後にする。劉金鳳(きんぽう)が去ると、皇太后は驚きのあまり気を失ってしまう。劉金鳳(きんぽう)の後ろ姿を見つめる劉白玉(りゅう・はくぎょく)は、不敵な笑みを浮かべる。

段雲嶂(だん・うんしょう)は仕方なく、病気で記憶を失い、過去のことを覚えていないと劉金鳳(きんぽう)に告げる。それを聞いた劉金鳳(きんぽう)は劉歇(りゅう・けつ)に仕返しをすると言い、怒って出て行こうとする。彼女の仮応に興味を持った段雲嶂(だん・うんしょう)は思わず笑ってしまう。段雲嶂(だん・うんしょう)の笑顔を見た劉金鳳(きんぽう)は、すっかり夢中になり、彼の格好良さを褒めちぎる。手紙の中で萱郎が頬にキスをすると書いてあったことを思い出し、劉金鳳(きんぽう)は段雲嶂(だん・うんしょう)に約束を果たすよう迫る。満足そうな劉金鳳(きんぽう)を見ながら、段雲嶂(だん・うんしょう)は困った表情を浮かべる。

宮殿に戻ると、劉白玉(りゅう・はくぎょく)が訪ねてくる。劉金鳳(きんぽう)は彼女をよく見て、心から美しいと褒める。劉白玉(りゅう・はくぎょく)は喜び、上機嫌になる。皇太后からもらった贈り物を、劉金鳳(きんぽう)は劉白玉(りゅう・はくぎょく)に好きなだけ持って行っていいと言うが、劉白玉(りゅう・はくぎょく)はそれらの品は自分には必要ないと断る。そして、劉金鳳(きんぽう)に下人に贈り物をするように助言する。劉金鳳(きんぽう)は皇后としての責任の重さを改めて感じる。劉白玉(りゅう・はくぎょく)はさらに、段雲嶂(だん・うんしょう)の苦労を理解し、どのように振る舞うべきか、天下の女性の模範となるべきかなど、様々なことを教える。劉金鳳(きんぽう)は真剣に頷き、目を輝かせる。

皇太后は劉歇(りゅう・けつ)に逆らえないものの、息子が粗野に見える女性と結婚したことを不満に思っていた。段雲重(うんちょう)の母は、劉白玉(りゅう・はくぎょく)を宮中に住まわせることを提案する。彼女の方が段雲嶂にふさわしく、一緒に過ごしていれば、やがて二人は惹かれ合うかもしれないと考えたのだ。皇太后はこの提案を喜び、実行することにする。

素方(そほう)は実は段雲嶂が劉金鳳(きんぽう)の監視役として送り込んだ密偵だった。劉白玉(りゅう・はくぎょく)が劉金鳳(きんぽう)を訪ねたのはただの世間話だったと知り、段雲嶂は引き続き厳重な監視を命じる。

ある夜、劉金鳳はこっそりと箱を抱えて段雲嶂の寝殿を訪れ、置く場所を探していた。最終的に、段雲嶂の枕の下に置くことにする。寝ている間に目に留まるようにと考えたのだ。しかし、この行動は段雲嶂に見つかってしまう。劉金鳳に悪意があると考えた段雲嶂は、今後皇后が自分の寝殿に勝手に入ることを禁じる。劉金鳳が去った後、段雲嶂は箱を開ける。中には、二人がやり取りした手紙と、劉金鳳が後宮の管理を手伝うという内容の手紙が入っていた。段雲嶂が安心して政務に専念できるようにとの配慮だった。

皇后としての役割に早く慣れるため、劉金鳳は後宮での活動を開始する。まず、御厨房を訪れ、料理人の柴鉄舟(さいてっしゅう)と出会う。手紙に書かれていた「小鉄」を思い出し、料理人を励まそうとし、萱郎の好物の田舎料理について話す。しかし、油鍋から火が出た際、劉金鳳は誤って水をかけてしまい、厨房は大混乱になる。柴鉄舟(さいてっしゅう)は苦笑しながら、油火には水をかけてはいけないと注意する。劉金鳳は慌てて謝罪する。

柴鉄舟(さいてっしゅう)の紹介で、劉金鳳は粛静唐の演武場を訪れ、ブーメランを投げる。しかし、誤って皇帝から下賜された粛静唐の大切な魚の鱗の鎧を壊してしまい、粛静唐を泣かせてしまう。劉金鳳は慌てて謝罪し、その場から逃げ出す。