第29話あらすじとネタバレ
魚長崖(ぎょ・ちょうがい)の手下は、ついに捜索していた人物を見つけ出し、宮中に潜む人物の情報を得ようとしました。しかし、二人は舌を噛み切って自害し、真相は再び闇の中へ。魚長崖(ぎょ・ちょうがい)は、城門楼で薬瓶の葫蘆を落とした際に徐(じょ)太妃がそれを受け止めたことから、徐(じょ)太妃がその一人ではないかと推測します。西玥(せいげつ)国では葫蘆は聖物であり、落とすことは禁忌であるため、徐(じょ)太妃の行動は疑念を深めるものでした。
皇帝は外国使節とのいざこざを処理した後、過去の京での騒動を仮省し、民衆に謝罪しました。この誠意ある行動は民衆の尊敬と感動を呼び、皆ひざまずいて恐縮しました。劉金鳳(きんぽう)の存在は、皇帝が民衆との対話をより重視するきっかけとなったようです。彼女に促されての謝罪ではありましたが、皇帝は喜びを感じていました。
宮に戻った皇帝は、劉金鳳(きんぽう)への手紙をしたため、過去の不愉快を忘れ、書き記した約束だけを覚えていてほしいと願います。
その夜、徐(じょ)太妃は悪夢にうなされます。16歳で宮に入った頃の記憶、そして自分を連れ出すと約束した男の顔が浮かびます。20年以上経っても男は現れず、全ては麗妃の陰謀だったこと、そして方子の件は想像以上に複雑であることが分かります。
福嬸(ふくしん)が劉金鳳(きんぽう)を訪ねると、偶然劉歇(りゅう・けつ)に遭遇し、慌てて隠れます。劉金鳳(きんぽう)は母がいることを initially 否認しますが、福嬸(ふくしん)が描いた絵を見せられ、事実を認め、福嬸(ふくしん)をしばらく滞在させることにします。劉歇(りゅう・けつ)は仕方なく立ち去ります。
福嬸(ふくしん)は劉金鳳(きんぽう)と皇帝に、実は劉歇(りゅう・けつ)の求婚を断ったのは自分自身だったと告白します。若い頃の自分の行いを悔い、劉歇(りゅう・けつ)が自分を捨てたのではなかったと理解します。この話を聞き、劉金鳳(きんぽう)は劉歇(りゅう・けつ)に同情の念を抱きます。
徐(じょ)太妃は魚長崖(ぎょ・ちょうがい)を訪ね、自分たちは仲間なのかと尋ねます。魚長崖(ぎょ・ちょうがい)は目的は同じだが、互いの関係は知らないと答えます。そして、徐(じょ)太妃が西玥(せいげつ)国の間諜であることを明かし、証拠を提示します。突然の告発に徐(じょ)太妃は絶望し、泣き崩れ、男たちが皇位争いのために手段を選ばないことを嘆きます。全てを諦めて故郷に帰りたい、魚長崖(ぎょ・ちょうがい)が方子を見つければ帰れると訴えます。
徐(じょ)太妃の正体を知った魚長崖(ぎょ・ちょうがい)は、劉歇(りゅう・けつ)に相談します。劉歇(りゅう・けつ)は徐(じょ)太妃の素性を知っていましたが、魚長崖(ぎょ・ちょうがい)がそれを知っていたことに驚きます。同時に、麗妃も西玥(せいげつ)国の人間であることが判明しますが、なぜ間諜リストを保持していたのかは謎のままです。そこで、劉金鳳(きんぽう)は身分を隠して真相を探る任務を負います。
劉歇(りゅう・けつ)は福嬸(ふくしん)に絵を送り、家に帰って結婚してほしいと伝えますが、福嬸(ふくしん)はまだ彼の愛を受け入れることができません。劉金鳳(きんぽう)は皇帝にこのことを伝え、皇帝はもっとロマンチックな方法で愛する人に接する必要があると気づきます。そして、兄弟たちを集めてアイデアを出し、劉金鳳(きんぽう)へのサプライズを計画します。
雲重(うんちょう)は小太監から望遠鏡を受け取り、面白さに気づき、何か面白いことをしようと企みます。
皇帝が劉金鳳(きんぽう)と共に陸蕭の元へ贈り物を見に行った際、雲重(うんちょう)が白玉と望遠鏡で星を見ているのを発見します。皇帝は面白くありませんでしたが、劉金鳳(きんぽう)は雲重(うんちょう)の行動を面白いと思い、皇帝は少しバツの悪い思いをします。
翌日、皇帝は後花園で劉金鳳(きんぽう)にロマンチックなサプライズをしようと熱気球を用意します。しかし、またしても雲重(うんちょう)に先を越されます。雲重(うんちょう)はすでに白玉を乗せて空に舞い上がり、白玉は大喜びしています。雲重(うんちょう)のロマンチックな行動を見て、皇帝は自分と同じ考えだったことに驚きを隠せません。
第30話あらすじとネタバレ
白玉への雲重(うんちょう)の献身的な行動は、多くの人から羨望の眼差しで見られ、ロマンチックで誠実だと賞賛されました。劉金鳳(きんぽう)も雲重(うんちょう)の気持ちは嬉しかったものの、少々子供っぽいと感じていました。また、高所恐怖症の彼女は、もし自分が同じ状況だったら、皇帝陛下まで自分の後を追って未亡人になってしまうだろうと想像していました。帰路、壁に映る影を見て、劉金鳳(きんぽう)は皇帝の手を取り、一緒にハートの形を作りました。これが二人の本当のロマンスだと皇帝に伝えました。
宮殿に戻ると、雲重(うんちょう)は白玉を探し出し、自分の気持ちを受け入れてくれるかどうか尋ねました。白玉は直接答えるのが難しく、紙に「願意(承知しました)」と書いて雲重(うんちょう)に渡しました。雲重(うんちょう)はその文字を見て喜び、白玉も雲重(うんちょう)が見た目ほど鈍感ではないことに気づきました。
徐(じょ)太妃は気分がすぐれず、侍女たちに止められるのも構わず、太后に見つかって叱られるのも恐れず、酒を飲んでいました。太后の権威などもう怖くないと豪語した矢先、太后が現れました。ところが、太后は徐(じょ)太妃を罰するどころか、一緒に福婶の化粧を習いに行こうと誘い、福婶に数日間自分の屋敷に滞在してもらうことにしました。福婶はこの申し出に大喜びしました。
皇帝は西玥(せいげつ)国の使臣を出迎える準備をしていましたが、使臣たちは先に劉歇(りゅう・けつ)の家に到著していました。これに不満を持った皇帝は、兄弟たちの提案を受け、劉歇(りゅう・けつ)を牽製するため、劉歇(りゅう・けつ)の屋敷へ向かいました。皇后は、使臣の中に自分と価た体格の女性がいると聞き、皇帝がその女性に心を奪われるのではないかと心配し、皇帝を止めようとしました。しかし、皇帝は自ら状況を確認すると言い張り、皇后は複雑な気持ちになりました。
劉歇(りゅう・けつ)が開いた宴会の席で、西玥(せいげつ)国の使臣が割地賠償について話し合っているところに、皇帝が到著し、彼らを問い詰め、罰しようと考えました。しかし、劉歇(りゅう・けつ)は皇帝を製止し、使臣たちを解放しました。私的な場所で皇権を行使すべきではないというのが彼の考えでした。皇帝は激怒しましたが、劉歇(りゅう・けつ)の主張にも一理あると思いました。
劉金鳳(きんぽう)は皇帝が使臣に惹かれているのではないかと疑い、確かめようとしました。途中、何かが素早く飛んでいく影を見て、不思議に思いました。郝帥に出会った時、彼は護身用に短刀を持っていましたが、劉金鳳(きんぽう)だと気づいて安心しました。
劉金鳳(きんぽう)の後ろを飛んでいった影の正体は、徐(じょ)太妃の恋人である世子でした。二人は20年ぶりの再会を果たし、抱き合い、積もる想いを語り合いました。
翌日の朝議で、西玥(せいげつ)国の使臣・株潭は皇帝に貢物を献上しました。それは彼女の持参金でもあり、妃嬪となって両国の友好関係を深めたいと申し出ました。退朝後、皇帝と大臣たちはこの件について話し合いました。多くの老臣は、先帝が西玥(せいげつ)国との婚姻を禁じる詔書を出していたことを思い出しました。その時、西玥(せいげつ)国の五千の兵が攻めてくるかもしれないという報告が入りましたが、皇帝は問題ないと考えました。対策を練っている最中、劉金鳳(きんぽう)と株潭が外で喧嘩を始め、木の上まで登って争っていました。劉歇(りゅう・けつ)が二人を止めに入り、株潭は皇帝に約束通り自分と結婚するよう迫りました。劉金鳳(きんぽう)は、その美しい女性が株潭であり、自分が考えていた人物とは別人であることを知りました。皇帝がこの縁談を受け入れようとしているのを見て、劉金鳳(きんぽう)は悲しんで立ち去りました。
皇帝は皇后に説明しようとしましたが、劉歇(りゅう・けつ)がやってきて、この縁談を承諾してほしいと頼みました。しかし、皇帝は断固として拒否し、劉歇(りゅう・けつ)に諦めるよう警告しました。劉金鳳(きんぽう)が同意しなくても、自分は絶対にこの縁談を受け入れないと言い、もし争うならば、受けて立つと告げました。
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