概要/あらすじ
「一生一世美人骨」(いっしょういっせいびじんこつ)は、墨宝非宝(モーバオフェイバオ)による現代ラブストーリーです。時宜(シー・イー)と周生辰(ジョウション・チェン)という二人の主人公の、前世から現世へと続く深く切ない愛を描いています。
物語は大きく前世と現世の二つのパートに分かれています。前世は古都長安を舞台に、天下に名を轟かせる小南辰王・周生辰(ジョウション・チェン)と、彼の弟子である十一(シーイー)の物語が展開されます。身分の差を越え、周生辰(ジョウション・チェン)は十一に字を教え、書庫へ連れて行き、彼女の成長を優しく見守ります。しかし、運命は残酷にも二人を引き裂きます。皇帝に利用された十一、そして謀仮の罪を著せられ、骨を削られる刑に処された周生辰(ジョウション・チェン)。彼は絶筆に「辰此一生、不負天下、唯負十一(この生涯、天下には申し訳ないことをしていない。ただ十一にだけは申し訳ない)」と書き残し、この言葉は十一の心に永遠の傷として刻まれます。
舞台は現代に移り、現世では、前世の記憶を持つ26歳の声優・時宜(シー・イー)と、28歳の化学工学博士であり名家出身の周生辰(ジョウション・チェン)が再会を果たします。広州の空港での偶然の出会いをきっかけにメールを交わし始め、その後、西安で再会した二人は青龍寺で桜を眺め、周生辰(ジョウション・チェン)は時宜(シー・イー)に自分の研究室を案内します。周生辰(ジョウション・チェン)は前世の記憶を失っていますが、時宜(シー・イー)は二人の間に前世からの深い縁があると確信します。様々な困難を乗り越え、二人はついに結ばれます。
繊細な筆緻で描かれる本作は、生死を超え、千年にも及ぶ壮大な愛の物語です。時宜(シー・イー)の周生辰に対する揺るぎない愛情、そして運命に翻弄されながらも一途に想い合う二人の姿に、深く心を揺さぶられることでしょう。
あらすじ:
時宜(シー・イー)は人生で一度だけ、大胆な行動に出たことがあります。それは空港の保安検査場で、幾重もの警備を突破して見知らぬ男性を追いかけたこと。彼と最後に会ったのは、数百年前の長安。城壁の上から、彼が指揮台に登り、腕を振り上げると、数十万の兵士が一斉にひざまずき、「王!」と叫ぶ姿を見送ったあの日…。当時、彼は威風堂々たる小南辰王であり、彼女は美しく気品のある太子妃でした。「色授魂与、心愉于側(想いを伝え、心は喜びに満たされる)」という言葉が、二人の運命を大きく変えることになります。そして現代、広州の空港で再会。時が彼の容姿を変えても、彼女は一目で彼だと分かりました。「周、生、辰」。この三文字を口にするだけで、彼女の心は温かい感情で満たされます。彼と共にいることは、彼の家族からの陰謀や策略、争いといった困難に立ち向かうことを意味しますが、それでも一歩一歩、二人の心は近づいていきます。この人生で、彼女はただ一つ、二人だけの真実の物語を望んでいます。富も名誉も関係なく、ただあなたと共に―。
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