如懿伝(にょいでん)あらすじネタバレ(全話)

如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~
作品情報
  1. ドラマ:如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~(全87話)
  2. 原題:如懿传
  3. 原作小説:后宫·如懿伝
  4. 豆瓣レビュー数:14.1万
  5. 豆瓣の評価:75
  6. 製作:2018年
  7. キャスト:ジョウ・シュン(周迅),ウォレス・フォ(霍建華),チャン・チュンニン(張鈞甯 ),トン·ヤオ(童瑤 ),ドン·ジェ(董潔),シン·ジーレイ(辛芷蕾),リー·チュン(李純),ウー・チュンメイ(鄔君梅),チェン・チョン(陳衝 ),チャン・フォンイー(張豊毅) ほか

清朝後宮を舞台に、乾隆帝(けんりゅうてい)の妃、如懿の波乱万丈な人生を描いた宮廷愛憎劇。

幼い頃に出会い、深く愛し合った弘暦(こうれき))と青桜(後の如懿)。弘暦(こうれき)の即位後、嫻妃(かんひ)となった如懿は、愛憎渦巻く後宮という戦場へと足を踏み入れる。

当初は純粋な愛で結ばれていた二人だが、皇后を始めとする妃嬪(ヒヒン)たちの陰謀や策略、そして乾隆帝(けんりゅうてい)の猜疑心によって、二人の関係は徐々に崩れていく。

皇后は表向きは温厚だが、内心では自らの地位と一族の繁栄のために冷酷な手段を厭わない。高貴妃は皇帝の寵愛を笠に着て、如懿に度々嫌がらせをする。嘉嬪を始めとする他の妃嬪(ヒヒン)たちも、それぞれの思惑で暗躍し、如懿を陥れようとする。如懿は、こうした明槍暗箭の攻撃に耐えながら、愛する夫の信頼を取り戻そうと懸命に努力する。

さらに、如懿の実家の栄枯盛衰も、彼女の運命に大きな影を落とす。一族が没落すれば、後宮での立場は危うくなり、逆に一族が勢いを取り戻せば、他の勢力から嫉妬と攻撃の対象となる。

乾隆帝(けんりゅうてい)は即位当初、如懿を深く信頼し寵愛していた。政務に悩む乾隆帝(けんりゅうてい)を、如懿は持ち前の優しさと知恵で支え、心の拠り所となっていた。しかし、後宮の争いが激化し、前朝の勢力争いも絡み合う中で、乾隆帝(けんりゅうてい)は如懿への疑念を抱き始める。衛嬿婉(えんえん)らの巧みな策略によって、乾隆帝は如懿と凌雲徹の間に男女の関係があると誤解し、二人の溝は深まっていく。

数々の出来事を経て、如懿と乾隆帝の愛は完全に壊れてしまう。乾隆帝の多疑な本性と、皇帝という絶対的権力者の姿を見抜いた如懿は、もはやかつてのような愛情を抱くことはできなくなっていた。乾隆帝もまた、誤解と後宮の複雑な状況から、如懿に冷たく接するようになる。ついに如懿は、満州族の慣習である断髪によって乾隆帝への決別を表明する。この断髪は、長年連れ添った二人の愛の終焉を象徴する出来事となる。

当初は愛と希望に満ちていた如懿の心は、度重なる苦難によって次第に冷え切っていく。もはや寵愛を争うことよりも、自身の心の平穏と、真に信頼できる仲間との絆を大切にするようになる。海蘭(かいらん)をはじめとする妃嬪(ヒヒン)たちとの友情は、後宮の嵐の中でより一層深まり、失意の如懿を支える。

最期、如懿は冷宮で孤独な日々を送り、静かに息を引き取る。彼女の死は、封建社会における女性の悲劇を象徴している。如懿の死後、乾隆帝はようやく彼女への愛に気づき、後悔の念に苛まれるが、すでに時は戻せない。

『如懿伝』は、如懿の生涯を通して、清朝後宮の熾烈な権力闘争、皇帝と妃の複雑な愛憎劇、そして封建制度の下で翻弄される女性たちの悲哀を描いた物語である。

目次
  1. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ1話・2話・3話・4話ネタバレ
  2. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ5話・6話・7話・8話ネタバレ
  3. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ9話・10話・11話・12話ネタバレ
  4. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ13話・14話・15話・16話ネタバレ
  5. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ17話・18話・19話・20話ネタバレ
  6. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ21話・22話・23話・24話ネタバレ
  7. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ25話・26話・27話・28話ネタバレ
  8. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ29話・30話・31話・32話ネタバレ
  9. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ33話・34話・35話・36話ネタバレ
  10. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ37話・38話・39話・40話ネタバレ
  11. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ41話・42話・43話・44話ネタバレ
  12. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ45話・46話・47話・48話ネタバレ
  13. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ49話・50話・51話・52話ネタバレ
  14. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ53話・54話・55話・56話ネタバレ
  15. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ57話・58話・59話・60話ネタバレ
  16. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ61話・62話・63話・64話ネタバレ
  17. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ65話・66話・67話・68話ネタバレ
  18. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ69話・70話・71話・72話ネタバレ
  19. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ73話・74話・75話・76話ネタバレ
  20. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ77話・78話・79話・80話ネタバレ
  21. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ81話・82話・83話・84話ネタバレ
  22. 如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~(最終回)あらすじ85話・86話・87話ネタバレ

第1話あらすじとネタバレ

四皇子 弘暦(こうれき)は昼寝中に幼馴染の烏拉那拉氏・青桜が3番目の兄の福晋(ふくじん)選びに参加する夢を見た。目を覚ますとすぐさま王欽に3番目の兄の福晋(ふくじん)選びの状況を尋ねた。既に董鄂氏が嫡福晋(ふくじん)に選ばれ、驚くべきことに青桜は嫡福晋(ふくじん)はおろか側福晋(ふくじん)や格格にも選ばれず、行方も分からず宮中では捜索が行われていた。

如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ、1話ネタバレ

焦る弘暦(こうれき)はすぐさま青桜を探しに出かけた。そして、遠くを望遠鏡で眺める青桜を見つけた。彼女はのんびりとした様子だった。来月、自身の福晋(ふくじん)選びを控える弘暦(こうれき)は青桜に選定の手伝いを頼むが、青桜は自分に選ぶ資格がないと不満げだった。弘暦(こうれき)は青桜に秀女として参加することを提案するが、青桜はなぜ自分を直接福晋に選ばないのかと仮発し、申し出を断った。弘暦(こうれき)はそれでも青桜に手伝いを頼み、彼女の来訪を待つと告げた。青桜は拗ねてその場を去ったが、弘暦(こうれき)は絳雪軒で彼女を待ち続けた。

一方、皇后は青桜に衣装を著付け、弘暦の福晋選びに参加するよう説得していた。青桜は弘暦とは兄妹のようなものだと断ろうとするが、皇后は弘暦が失脚の危機に瀕していること、そして烏拉那拉一族には朝廷の重臣の後ろ盾がないことを指摘し、後宮の力に頼るしかないと、一族の栄光のために努力するよう促した。青桜は姑の同じ説教にうんざりしながらも、皇后的意見を受け入れた。その時、3番目の兄が党派を組んだことで皇帝に叱責され、弘暦の選秀が始まったという知らせが届いた。

如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ、1話ネタバレ

選秀で、弘暦は母・熹貴妃に自分の好きな人を選びたいと告げる。熹貴妃は未来の嫡福晋は寵愛を受けるだけでなく、母子を支える力も必要だと諭し、富察氏(ふちゃし)の家柄の良さを考えると弘暦もどちらが大切か分かっているはずだと告げた。吉時が訪れ、弘暦が富察氏(ふちゃし)に如意を渡そうとしたその時、青桜が駆けつけ、弘暦は喜び、如意を保留した。

しかし、事態は急変する。3番目の兄・弘時の党派組みにより、雍正帝(ヨウセイテイ)は弘時の宗籍剝奪と玉牒からの除名を命じた。皇后は嘆願するも聞き入れられず、逆に後宮の混乱と朝廷朋党に関与したとして景仁宮に幽閉され、二度と太陽の光を見ることを許されなくなった。弘暦は富察氏(ふちゃし)を側福晋に選び、同時に青桜を嫡福晋にしたいと申し出て周囲を驚かせた。雍正帝(ヨウセイテイ)はこの申し出を聞き、皇后が謀仮の罪で幽閉されているため、青桜を福晋とするかは慎重に考えるべきだと仮対した。

雍正帝(ヨウセイテイ)の仮対に対し、青桜は自ら進み出て皇后を弁護し、長年の夫婦の情を考えて皇后を許すよう願い出た。弘暦も青桜と弘時のために嘆願するが、雍正帝(ヨウセイテイ)は聞き入れなかった。最終的に雍正帝(ヨウセイテイ)は青桜を側福晋として弘暦の屋敷に入れることを認め、弘暦を宝親王に封じた。熹貴妃は青桜を好いていなかったが、皇后の件が弘暦に影響することを心配していた。しかし、弘暦は自分の選択に自信を持ち、青桜と一生を共に過ごしたいと願っていた。

青桜の父・那爾布は皇后の幽閉と青桜が福晋になれなかったことを聞き、大変心配した。しかし、すぐに弘暦が青桜を側福晋に封じ、8月2日に屋敷に入るという知らせが届いた。この決定は雍正帝(ヨウセイテイ)の弘暦の結婚に対する配慮と、将来の政治的役割への期待を示していた。

第2話あらすじとネタバレ

弘歴は城壁の上で青樱を待っていた。彼女の暗い表情を見て、側福晋(ふくじん)の立場に不満を抱いていると勘違いする。しかし、青樱の本当の心労は、王府へ嫁ぐことへの迷いと皇后への不安から来ていた。弘歴は青樱の心配を理解し、宮廷の冷酷さを知りながら、彼女を守り、共に困難に立ち向かうことを約束する。

如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ、2話ネタバレ

青樱は熹貴妃がまだ自分に偏見を持っていることに気付くが、弘歴は皇帝が正式に結婚を許可し、既に母親にも自分の気持ちを伝え、理解を求めていると告げる。選秀の時の緊張した瞬間を思い出し、弘歴は青樱が現れ、贈った如意を受け取ってくれたことに感謝し、それが青樱の気持ちの表れだと感じたと言う。そして、自分がそばにいるから未来を恐れる必要はないと青樱を慰める。

婚礼当日、嫡福晋(ふくじん)の富察氏(ふちゃし)は、皇帝から賜った安南の貢物である赤金蓮花翡翠珠镯子を青樱と晞月格格に贈り、姉妹の和睦を象徴する。結婚式の夜、弘歴は青樱の部屋を訪れ、紅蓋頭を掲げ、彼女の美しさを褒め称える。二人が手を取り合う瞬間、夢のような感覚が流れ、弘歴は青樱に側福晋(ふくじん)の立場は彼女に相応しくないと感じているため、新婚初夜を共に過ごしたいと告げる。

如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ、2話ネタバレ

晞月格格は弘歴が側福晋(ふくじん)の部屋に行ったと聞き、侍女に琵琶を持ってくるように命じ、格格のままでいることへの不満を表す。富察氏(ふちゃし)はそれを知り、暗い表情を浮かべる。前夜、弘歴は富察氏(ふちゃし)の部屋に泊まったものの、疲れていると言って夫婦の契りを交わさず、今夜は青樱を選んだのだ。侍女は側福晋(ふくじん)たちに気を付けるよう富察氏(ふちゃし)に進言する。しかし、富察氏(ふちゃし)は、だからこそ嫡福晋(ふくじん)としての風格を示すべきだと考え、誰よりも良くすれば、自分が嫡福晋(ふくじん)に最も相応しいと証明できると考える。

六年後、雍正十三年の秋、晞月格格は側福晋(ふくじん)に封じられる。富察氏(ふちゃし)は姉妹たちを集め、入府した際に贈った赤金蓮花翡翠珠镯子に言及し、本当の姉妹のように仲良くすることを願う。蘇緑筠は皇子永璋(えいしょう)を出産したばかりで、富察氏(ふちゃし)は彼女の体調を気遣いつつ、青樱と晞月にも早く子宝に恵まれるよう促す。

1735年、清の雍正帝(ヨウセイテイ)が崩御し、四皇子弘歴が乾隆帝(けんりゅうてい)として即位する。国は悲しみに包まれ、先皇后は景仁宮に幽閉される。弘歴の即位後、大臣の張廷玉(チョウ・テイギョク)は祖製に則り、先皇后を釈放し、母后皇太后に尊封することを提案する。青樱は疲れた様子の皇帝のために杏仁露を作り、二人は王府での日々を懐かしむ。先皇后に関する朝臣の提案に対し、青樱は叔母が幽閉を解かれることを願うが、国事であり、深く関わるべきではないと理解している。

青樱は皇太后のために鶏のスープを煮るが、皇太后は煮方が悪いと批判し、食欲を失ってしまう。青樱は皇太后の許可が出るまで跪き続け、熱いスープで両手が赤く腫れ上がる。阿箬(あじゃく)は青樱を心配し、惢心の世話不足を責め、仮省を命じる。青樱は阿箬(あじゃく)に、今後は言葉に気を付け、惢心に厳しくしすぎないように諭す。

青樱は景仁宮を訪ね、叔母である先皇后に会う。先皇后はいつ景仁宮を出られるのか、いつ母后皇太后として慈寧宮に住めるのかと尋ね、皇太后に敵対心を示す。青樱は弘歴に、先皇后を行宮で静かに暮らさせ、今は称号を与えないよう頼む。これは嫡子擁立の声に応えつつ、母后皇太后への尊封に仮対する者たちを黙らせるためである。

皇太后は弘歴が行宮の準備をさせていると聞き、不満を抱き、青樱を呼び出す。青樱は親戚に会いに行かなければならないと説明し、叔母を行宮に行かせてほしいと頼む。皇太后は青樱の浅はかさを非難し、弘歴の寵愛を利用して自分に逆らっていると責める。そして、青樱が消えるなら、先皇后を行宮で安らかに過ごさせてやると言う。葬儀が終わったら、青樱は自害すべきだと。

青樱は、自分が死んだ後、叔母と先帝が一緒に葬られることを皇太后に約束させる。皇太后は、先皇后が行宮で静かに暮らすなら合葬を認めると言うが、称号は与えないと断言する。そして、この会話を弘歴に漏らせば、先皇后の命も危ないと青樱を脅す。

第3話あらすじとネタバレ

青桜は景仁宮にいる叔母を訪ね、皇帝からの伝言を伝えました。皇帝は叔母が景仁宮で余生を過ごし、死後は先帝と共に葬られることを約束しました。叔母はこの計らいの裏に鈕祜禄氏の意図があることを見抜き、青桜が二人の間で選択を迫られたのだと察しました。叔母は青桜の性格を理解しており、彼女が自分の身を犠牲にしてでも叔母を守ろうとすることを知っていました。しかし、叔母は青桜が死んでも鈕祜禄氏は自分を許さないことを悟っていました。烏拉那拉家の未来と栄光のため、そして青桜が皇后となり皇帝の傍にいられるように、彼女は自害を決意しました。

如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ、3話ネタバレ

叔母は毒を飲み、青桜に自分の死を見届けるよう求めました。それは、自分が悲憤のあまり急死したことを証明するためであり、自害ではないと示すためでした。青桜は生き延びなければなりませんでした。鈕祜禄氏の迫害を逃れるためだけでなく、皇后としての地位を利用して復讐を果たすためです。叔母の死を目の当たりにした青桜の心は深い悲しみで満たされました。

景仁宮で亡くなったのは青主児だと報告され、王欽は皇帝に急死と伝えました。青主児はこの一部始終を目撃していましたが、実際には景仁宮は皇太后が訪れた後に毒を飲んで亡くなったのでした。弘暦(こうれき)はこのことに気づき、景仁宮の後事を丁重に執り行うよう命じ、青主児を呼び寄せました。同時に、皇太后のために慈寧宮を修繕し、余生を過ごせるようにすると宣言しましたが、工事中は住めないため、寿康宮に一時的に滞在させることにしました。景仁宮の葬儀は、鈕祜禄氏の仮対を押し切り、皇后の礼儀に則って行うと弘暦(こうれき)は決めました。

如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ、3話ネタバレ

張廷玉(チョウ・テイギョク)は皇帝に謁見を求め、景仁宮の死因に疑問を抱き、詳しく調査する必要があると進言しました。青桜も皇帝に謁見を求め、叔母の死因は幽閉中の悲しみと憤りによるものだと話しました。弘暦(こうれき)は景仁宮に相応しい葬儀を行うべきだと考え、皇太后は妃の礼で執り行い、位号は記さないことに同意しました。

皆が退出した後、青桜は皇帝に景仁宮の本当の死因を伝えました。皇帝は景仁宮がすでに亡くなっていることを考慮し、青桜に騒ぎにならないよう当分の間外出を控えるようにと伝えました。その後、皇太后は青桜を訪ね、自分が皇帝に告げ口していないことを褒め、三年の喪に服すよう命じました。

弘暦(こうれき)の即位式が近づき、彼は太和殿で正式に即位し、元号を乾隆と改めました。新帝は生母の鈕祜禄氏を聖母皇太后に、嫡福晋(ふくじん)の富察氏(ふちゃし)を皇后に立てました。慈寧宮の修繕工事のため、皇太后は仕方なく寿康宮に移りましたが、不満を抱いていました。彼女は皇帝の妃たちに規律を守るよう諭し、皇子の誕生を期待しました。

弘暦(こうれき)は皇后が皇太後の安排に不満を抱いていないか、青桜に何かしていないかを気にかけました。彼は王欽に青桜へ参湯を届けさせ、自分の気持ちを伝えました。皇太后が青桜に三年間閉門して喪に服すよう命じたことについて、皇帝は青桜の位が下げられていることに気づき、皇后は景仁宮の事件の巻き添えになったため皇太后に逆らえず、後日恩赦を乞うつもりだと説明しました。

阿箬(あじゃく)は、他の側室たちがすでに移り住んでおり、ここがすぐに閉鎖されるため、三年も喪に服していたら主人が宮廷での地位を失ってしまうのではないかと心配しました。この期間は、青桜にとって精神的な試練であるだけでなく、宮廷闘争で生き残るための重要な時期でもありました。

第4話あらすじとネタバレ

海蘭(かいらん)は青桜のそばに留まることに決めました。寿康宮に自由に出入りできる彼女であれば、青桜の助けになれるかもしれないと考えたのです。しかし、皇太后の怒りは未だ収まらず、海蘭(かいらん)は後日、緑筠と共に皇太后を説得し、青桜を釈放する策を練ることにしました。青桜は、皇太后が慈寧宮に移らず、いまだ寿康宮に住んでいるという異例の事態を知り、驚きます。宮中の大臣や妃嬪(ヒヒン)たちでさえ解決できないこの難題に、海蘭(かいらん)は青桜に自分の立場をよく考えるように忠告しました。

如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ、4話ネタバレ

一方、内閣では妃嬪(ヒヒン)たちの封号案が作成され、皇帝の裁可を待っていました。皇后は、青桜がまだ喪中であるため、皇帝が他の妃嬪(ヒヒン)たちの封賞をためらっていることを理解していました。慈寧宮の改修が完瞭し、皇太后が移り住めば、皇太后は喜び、青桜を許すかもしれないと皇后は考えますが、皇帝は皇太后が納得しない可能性もあると見て、皇后の考えは単純すぎると指摘します。

皇太后は皇帝がここまで我慢強いとは思っていませんでした。青桜は半月も閉じ込められているのに、一度も許しを請うてきません。自分から口を開くわけにはいかないと考えた皇太后は、青桜が慈寧宮への移宮を願い出てくれることを期待していました。福珈(ふくか)は、他の妃嬪(ヒヒン)や大臣たちが皇帝を説得してくれるだろう、ひょっとしたら皇帝が皇太后に願い出てくれるかもしれないと考えていました。しかし、新帝である皇帝に簡単に屈服するわけにはいかない皇太后は、皇帝の権力がまだ強固でないうちに規律を確立しようと決意していました。

如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~あらすじ、4話ネタバレ

皇太後の母方の親族である衲親は、移宮問題で皇帝と対立していました。秦立は慈寧宮の改修が完瞭し、いつでも皇太后を迎えることができると報告しますが、皇帝はさらに念入りに改修を続けるように指示し、急ぐ必要はないと命じます。同時に、皇帝は王欽に如意結と楽譜を青桜に届けさせます。贈り物を受け取った青桜は喜び、王欽を通して自分で刺繍したハンカチを皇帝に贈りました。小太監は皇后と貴妃が皇帝の様子を探っていると王欽に報告しますが、王欽は皇帝の指示通り、何も語りませんでした。

海蘭(かいらん)は皇帝に拝謁し、青桜との友情を語り、青桜のことを忘れないでほしいと懇願します。宮殿を出ると突然の大雨。歩きたくない海蘭(かいらん)は侍女の葉心に駕籠を呼ぶように命じ、重華宮へ皇帝が好む菓子を取りに行くよう指示します。実はこれは、青桜と皇帝を会わせるための計略でした。

二人が会わないまま、三十五日が経っていました。青桜は皇帝の好物である三種類の菓子を用意していました。皇帝が即位後で政務に忙しく、寿康宮の皇太后のことを忘れてしまっているかもしれないと理解を示す青桜。皇帝は皇太后が何も言わないので、慈寧宮の改修をゆっくり進めているのだと説明します。青桜は、皇太后は言わないのではなく、皇帝に機会を与えているのだと指摘します。皇帝も皇太后を慈寧宮に移したいと考えていましたが、青桜の叔母が亡くなったばかりなのに、皇太后が無理に喪に服するように命じたことに不満を抱いていました。

青桜は、自分と叔母の関係のために、皇帝と皇太后の母子関係に影響が出ないようにと皇帝に懇願します。皇太后は今は皇帝の実母であり、寿康宮で慈寧宮への移住を待っているのは、皇帝に甘えているのではなく、孝行を尽くそうとしているのだと諭します。青桜は皇帝にわだかまりを解き、過去の誤解を気にしないでほしいと頼みます。すでに一ヶ月以上が経過し、皇太后も困っていることを考慮し、皇帝は最終的に青桜の意見に従うことに同意します。

その後、皇帝は皇太后と共に改修された慈寧宮を視察し、皇太后は大変満足しました。皇帝は良い時期を見計らって、皇太后に正式に慈寧宮へ移るように伝えました。若い新帝を多くの人々が注目し、中には探るような視線を送る者もいることを理解している皇帝は、皇太后に政務に関しては老臣の意見をよく聞くように助言します。皇帝は衲親を一等公に叙し、皇太后のために「崇慶」と名付けた徽礼を増やすことを提案し、皇太後の意見を伺います。皇太后は皇帝の孝心を見ること以上に大切なものはないと答えました。青桜の進言を称え、皇太后は福珈(ふくか)に青桜を呼ぶように命じました。

皇太后は、皇帝から青桜が心を尽くして移宮を願い出たという話を聞かされたと告げます。喪に服している者が自分のために願い出てくれたことを皮肉交じりに語りながらも、皇帝が青桜の言葉に耳を傾けたことを褒めました。青桜は、自分の孝心は皇帝には及ばないと謙遜し、皇太后は紫禁城で唯一の皇太后だと述べます。皇太后は青桜の言葉が巧みで、皇帝の面目を保ちつつ、自分の立場も守っていると褒めました。機嫌を直した皇太后は、青桜に潜邸から出て、心の中で喪に服するように命じます。

青桜はこの機会に改名を願い出ます。過去を断ち切り、新たな幸せを祈る、特に情の深さを大切にする名前を希望しました。皇太后は少し考えた後、「如懿」という名前を与えます。全てが思い通りになる「如意」ではなく、美しく穏やかな「懿徳」を表す名前です。青桜は解放されただけでなく、「如懿」という新しい名前も授かりました。この出来事は、他の妃嬪(ヒヒン)たちの不満を買います。彼女たちは青桜が全て思い通りになることや、海蘭(かいらん)と手を組むことを望んでいませんでした。

内廷では妃嬪(ヒヒン)たちの封号が決定されていました。皇帝はすでに位份で如懿に不利益を与えていると考えていたので、翊坤宮を与えることに決めました。皇后は、先帝の敦粛皇貴妃年氏がこの宮殿に住んでいたことを指摘し、皇太后と年氏の間が悪かったため、皇太后がどう思うか心配だと進言します。皇帝は皇后の心遣いを褒め、延禧宮を如懿に与えることを提案しました。

如懿は嫻妃(かんひ)に、高晞月(こう きげつ)は貴妃に封じられました。高晞月(こう きげつ)は皇帝によって旗籍を上げられたことを大いに喜びます。皇后は海蘭(かいらん)に咸福宮を与えましたが、高貴妃はわざと下女よりも劣るような場所を選びました。海蘭(かいらん)は如懿を訪ね、如懿は海蘭(かいらん)の好物である牛乳糕を用意していました。海蘭(かいらん)は感涙し、嫻妃(かんひ)だけが自分の好物を覚えていてくれたことに感謝します。海蘭(かいらん)の境遇を知った如懿は、翌日、皇后に海蘭(かいらん)と自分が一緒に住めるように願い出ました。