清、乾隆(けんりゅう)帝の時代、宮中で姉が謎の死を遂げた魏瓔珞(ぎえいらく)。姉の無念を晴らし、真相を突き止めるため、彼女は侍女として紫禁城(しきんじょう)に足を踏み入れます。
そこは、陰謀と策略渦巻く世界。様々な困難や罠が瓔珞(えいらく)を襲いますが、持ち前の聡明さと勇気でそれらを切り抜け、やがて姉の死の背後に潜む果親王の陰謀を暴きます。
宮廷生活の中で、瓔珞(えいらく)は皇后(こうごう)・富察(フチャ)氏の温かい庇護を受け、大きく成長していきます。しかし、様々な人間模様や権力争いに巻き込まれ、傅恒(ふこう)や嫻妃(かんひ)/輝発那拉(ホイファナラ)氏といった人物たちと複雑な愛憎劇を繰り広げることになります。
持ち前の才知と機転で乾隆(けんりゅう)帝の寵愛を勝ち取った瓔珞(えいらく)は、貴妃にまで上り詰めます。そして乾隆(けんりゅう)帝が崩御した後、彼女の息子が嘉慶帝として即位。瓔珞(えいらく)は孝儀純皇后(こうごう)として追封され、波乱万丈の人生に幕を閉じます。
主要人物のその後
- 富察(フチャ)氏皇后(こうごう):優しく慈悲深い皇后(こうごう)。乾隆(けんりゅう)帝帝を深く愛していましたが、二人の息子を亡くした悲しみから病に倒れ、乾隆(けんりゅう)帝帝の東巡中に37歳の若さでこの世を去ります。
- 純妃(じゅんひ)、蘇靜好(そせいこう):愛憎の末に皇后(こうごう)と七皇子を陥れますが、陰謀が露見し、冷宮に幽閉された後、縊死します。
- 爾晴(じせい):皇后(こうごう)付きの侍女。乾隆(けんりゅう)帝帝と傅恒(ふこう)の弟と密通し妊娠。皇后を陥れて自殺に追い込みますが、瓔珞(えいらく)と明玉(めいぎょく)によって復讐され、命を落とします。
- 傅恒(ふこう):瓔珞(えいらく)への想いを断ち切れず、爾晴(じせい)と結婚しますが、戦地で命を落とします。
- 明玉(めいぎょく):皇后亡き後、純妃(じゅんひ)、蘇靜好(そせいこう)に虐待されますが、瓔珞に救出され、海蘭察(ハイランチャ)と恋仲になります。しかし、嫻妃(かんひ)/輝発那拉(ホイファナラ)氏に妊娠が発覚し、婚礼の夜を前に自害してしまいます。
- 瓔珞(えいらく):侍女から貴妃にまで上り詰め、49歳で病死。息子が嘉慶帝として即位し、孝儀純皇后と追封されます。
- 嫻妃(かんひ)/輝発那拉(ホイファナラ)氏:皇后となりますが、乾隆帝との愛は冷め、南巡中に廃位され冷宮へ。皇貴妃の礼をもって葬られます。
- 高貴妃(こうきひ)、高寧馨(こうねいけい):傲慢な性格で、謎の死を遂げます。病死、嫻妃(かんひ)/輝発那拉(ホイファナラ)氏、あるいは瓔珞による暗殺など、様々な憶測が飛び交います。
第1話あらすじとネタバレ
乾隆(けんりゅう)帝六年二月初二、魏瓔珞(ぎえいらく)は他の待選宮女たちと共に宮廷の門をくぐった。目的地へ向かう途中、彼女たちは華やかな衣装を身につけ、殿選に参加する秀女たちと出会う。会話の最中、思いがけない出来事が起こった。待選宮女の吉祥(きっしょう)が同行していた錦繡とぶつかり、水がこぼれて秀女の一人、烏雅青黛(うやせいたい)の裾を濡らしてしまったのだ。
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