エイラク(えい らく)あらすじ41話・42話・43話・44話、ネタバレ

第41話あらすじとネタバレ

乾隆(けんりゅう)帝帝が即位して以来、大臣訥親を重用し、最も恩恵を受けている者と見なしていた。しかし、金川(きんせん)戦争で、訥親は軽敵冒進のため、清軍は連敗を重ねた。乾隆(けんりゅう)帝帝は訥親に敵軍を弱体化させる離間計を用いるよう指示したが、訥親はそれを採用せず、敗戦後、消極的になり、陣営に閉じこもり、進取の気性を失い、張広泗と互いに責任をなすりつけあい、戦況はさらに悪化した。このような状況に直面し、乾隆(けんりゅう)帝帝は訥親の頂戴花翎を取り上げ、北京に護送することを決定した。張廷玉(ちょうていぎょく)が提案した撤兵に対し、乾隆(けんりゅう)帝帝は強く仮対し、領土の放棄は祖先への冒涜であると考えた。最終的に、傅恒(ふこう)が名乗りを上げ、直ちに金川(きんせん)へ赴き、訥親に代わって指揮を執ることを申し出た。

瓔珞<エイラク></picture>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~あらすじ、41話ネタバレ

爾晴(じせい)は傅恒(ふこう)の出徴を知り、取り乱し、自害しようとするほどだった。彼女は傅恒(ふこう)の冷酷さを責めたが、傅恒(ふこう)は爾晴(じせい)が今の名声と利益を失うことを恐れているのだと指摘した。彼は爾晴(じせい)に対し、彼女を生かしているのは妊娠のためではなく、罪悪感からだと告げた。しかし、爾晴(じせい)の行動は既に彼の忍耐の限界を超えていた。傅恒(ふこう)は爾晴(じせい)に部屋から一歩も出るなと警告し、もし外に出れば足を折ると脅し、同時に自分の無事を祈るように言った。さもなければ、郊外の庵が彼女の行き先になると告げた。迫りくる戦争に対し、傅恒(ふこう)は戦場への憧れを語り、戦場でこそ自分の価値を示せると考え、高官厚禄を享受することだけが自分の存在意義ではないと語った。

乾隆(けんりゅう)帝十五年、皇太后(たいこう)は乾隆(けんりゅう)帝帝に亀齢集という補益増寿の薬方を献上し、昼夜を問わず金川(きんせん)戦争の対策を練る乾隆帝を労った。同時に、嫻皇貴妃は功績を認められ皇后(こうごう)に冊立された。彼女は後宮の管理を代行している間、皆の尊敬を集めていた。新しい皇后(こうごう)は母への感謝の気持ちを伝え、同時に母に会えないことを残念に思った。

今年の万寿(ばんじゅ)節は円明(えんめい)園で開催されることが決まり、瓔珞(えいらく)は後宮の妃嬪たちも出席すると聞き、特に親友の明玉(めいぎょく)に会うことを楽しみにしていた。しかし、二人が再会した時、明玉(めいぎょく)の態度は異常に冷淡で、瓔珞(えいらく)は困惑した。袁春望(しゅんぼう)は瓔珞(えいらく)に、明玉(めいぎょく)は今や純貴妃(じゅんきひ)に仕えていると告げ、深く考えないようにと示唆した。しかし、瓔珞(えいらく)は明玉(めいぎょく)の異変に気付き、脅迫されているのかと問い詰めた。明玉(めいぎょく)はついに自分が危害を加えられたことを明かし、瓔珞(えいらく)に純貴妃(じゅんきひ)に気を付けるよう警告した。その後、純貴妃(じゅんきひ)が送り込んだ刺客が瓔珞(えいらく)を襲撃したが失敗し、逆に瓔珞に策にはめられた。

乾隆帝は先皇后(こうごう)を訪ねた際、供えられた菓子に不満を示した。瓔珞は、自分が作った菓子だと説明し、夢で先皇后(こうごう)に会い、江米年糕が食べたいと言われたためだと語った。明玉(めいぎょく)を助けるため、瓔珞は葉天士という御医を呼び、治療させた。銀針の一部しか取り除くことができなかったが、明玉は一命を取り留めた。瓔珞は葉天士に秘密を守るよう求めた。

第42話あらすじとネタバレ

瓔珞(えいらく)は明玉(めいぎょく)に全てを話すよう迫った。明玉(めいぎょく)は、鍾粋宮での2年間、純貴妃(じゅんきひ)にはとても良くしてもらった、特に皇帝の前で自分のために弁護してくれたと明かした。しかし、3日前、かつて熟火所の管理をしていた王忠が玉壺(ぎょっこ)の対食相手だと知ったのだ。あの時、熟火所の宦官の不注意で吉祥(きっしょう)缸が凍りつき、第七皇子が火事で亡くなったことを思い出した。王忠はその夜当直でなかったため難を逃れた。宮中では、宦官と宮女の対食関係は珍しくないが、玉壺(ぎょっこ)は後ろめたさから純貴妃(じゅんきひ)にこのことを話した。その日から、二人の態度は急変し、明玉(めいぎょく)を脅して沈黙を守らせようとした。このことで明玉(めいぎょく)は、第七皇子の死は純貴妃(じゅんきひ)と関係があるのではないかと疑い始めた。

瓔珞<エイラク></picture>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~あらすじ、42話ネタバレ

瓔珞(えいらく)の問いに対し、明玉(めいぎょく)は、純貴妃(じゅんきひ)は今皇帝の寵愛が深く、証拠もなく貴妃を訴えれば、自分の命だけでなく家族も巻き添えになってしまうため、瓔珞(えいらく)に話せなかったと説明した。皇后(こうごう)様はもう亡く、また過ちを犯せば、誰が自分たちを守ってくれるのか。瓔珞(えいらく)は皇后(こうごう)の仇を討つ決意をし、まずは後ろ盾を見つける必要があった。彼女は海蘭察(ハイランチャ)に助けを求め、海蘭察(ハイランチャ)は傅恒(ふこう)の言いつけを守り、瓔珞(えいらく)に協力することを約束した。

瓔珞(えいらく)が袁春望(しゅんぼう)に食事を届けに行った時、袁春望(しゅんぼう)は瓔珞に何か悩み事があることに気づいた。彼は、圓明園で互いに支え合う約束をしたはずだ、他のことに気を取られてはいけないと瓔珞に忠告した。太后(たいこう)が放生を行っている時、愉嬪が色鮮やかな鳥を見つけ、皆で話題になった。太后(たいこう)が誰がこれらの鳥を飼っているのか尋ねると、瓔珞は自分が飼っている鳥だと名乗り出た。しかし、彼女はこれらの鳥を見たことがなく、鳳凰ではないかと推測し、これは天が太後の功徳を認めた吉兆だと述べた。おべっかだと考える者もいたが、皇帝は彼女に証明の機会を与えた。瓔珞は、今回の出来事が本当に吉兆なのか、それとも自分の仕組んだことなのかを明らかにするため、圓明園の錦鯉を使って天意を占うことを提案した。太后(たいこう)はこれに興味を持ち、試してみることにした。

錦鯉が集まって「寿」の字を作ると、瓔珞は、これは太後の万寿(ばんじゅ)放生が天を感動させ、稀に見る吉兆が現れたのだと説明した。太后(たいこう)は大喜びで、瓔珞に褒美を与えた。瓔珞は紫禁城(しきんじょう)に戻って太后(たいこう)に仕えたいという願いを伝え、皇帝は最初は仮対したが、太後の強い希望で、皇帝は瓔珞を貴人に封じることに同意した。瓔珞はさらに純貴妃(じゅんきひ)から明玉(めいぎょく)を取り戻すよう願い、皇帝はこれも承諾した。このことで純貴妃(じゅんきひ)は非常に不満だった。

袁春望(しゅんぼう)は瓔珞を見つけ、彼女の行動の真意を問いただした。瓔珞は、貴人になることは自分の本意ではなく、ただこれ以上苦しまないためだと答えた。袁春望(しゅんぼう)は、瓔珞が皇帝に近づくことは二人の約束を裏切ることになると考え、苦しみと不公平を感じた。二人の間の緊張感は明らかだった。

皇帝が瓔珞に今夜侍寝するように命じ、わざわざ先皇后(こうごう)の住まいを用意した時、瓔珞は自分の身を守るため、外で待つことを選んだ。呼ばれて入った時、彼女は喪服を著て、孝が明けていないことを理由に侍寝を拒否した。彼女は、たとえ虚栄心があると見なされても、恩を仇で返すようなことはしないと断言した。皇帝は不満だったが、結局瓔珞を下がらせた。

海蘭察(ハイランチャ)を通して、皇帝は瓔珞の背後にある策略を知り、これからは彼女を魏貴人と呼ぶように指示した。瓔珞は自分の立場をよく理解しており、皇帝の怒りを買う危険を冒しても、自分の心に背くことは決してしなかった。

第43話あらすじとネタバレ

海蘭察(ハイランチャ)が寝殿を後にすると、侍衛の一人が皇帝の機嫌を伺った。海蘭察(ハイランチャ)は軽く首を横に振る。侍衛は腑に落ちない。皇帝がお怒りでないなら、なぜ海蘭察(ハイランチャ)はあんなに深刻な表情をしているのか?実は、海蘭察(ハイランチャ)は傅恒(ふこう)がこの一件を知ったらどうなるかを案じていたのだ。

瓔珞<エイラク></picture>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~あらすじ、43話ネタバレ

一方、珍児(ちんじ)は嫻皇后(こうごう)に瓔珞(えいらく)が入宮した事への不安を吐露する。瓔珞(えいらく)は落ち著きのない性格で、何度も宮規を破っており、宮中で波風を立てるのではないかと心配していた。しかし嫻皇后(こうごう)は違った考えを持っていた。純貴妃(じゅんきひ)が得意になっている期間が長すぎる、そろそろ対抗馬が必要だと考えていたのだ。珍児(ちんじ)は驚き、嫻皇后(こうごう)が瓔珞(えいらく)を純貴妃(じゅんきひ)に対抗させるつもりなのかと尋ねる。嫻皇后(こうごう)は、瓔珞(えいらく)を助けるつもりだとは明言していない、全ては瓔珞(えいらく)自身の力量次第だと答える。そして自分は潔白であり、今、緊張すべきは純貴妃(じゅんきひ)だと釘を刺した。

純貴妃(じゅんきひ)と愉妃が囲碁を打っている最中、玉壺(ぎょっこ)が太后(たいこう)が普通の宮女をいきなり貴人に昇格させたことに不満を漏らす。純貴妃(じゅんきひ)は、万寿(ばんじゅ)節で瓔珞(えいらく)が起こした天からの祥瑞のおかげで、この話が世間に広まれば太后(たいこう)の慈悲深さが天を動かしたと評判になり、太后(たいこう)は喜ぶだろうと分析する。それに瓔珞(えいらく)は先皇后(こうごう)付きだったのだから、太后(たいこう)が特別に目をかけるのも当然のことだと言う。愉妃は軽く笑い、瓔珞(えいらく)のような身分の低い者は気にするに値しないと告げる。純貴妃(じゅんきひ)は愉妃と瓔珞(えいらく)の過去の関係を思い出し、愉妃は瓔珞(えいらく)が自分に親切にしてくれたことは認めるものの、彼女の態度は我慢ならないものだった、先皇后(こうごう)への恩義がなければ相手にしなかったと語る。そして、もし純貴妃(じゅんきひ)が瓔珞(えいらく)をどうにかしたいなら、自分も協力できると申し出る。愉妃が去った後、玉壺(ぎょっこ)はかつて瓔珞(えいらく)が愉妃に尽くしていたことを踏まえ、愉妃の真意を疑う。しかし純貴妃(じゅんきひ)は愉妃を信じておらず、人の心は測り知れないものだと考えていた。

呉総管の案内で瓔珞が延禧(えんき)宮に入ると、宮女や太監たちはこぞって新しい貴人に挨拶をする。琥珀(こはく)は瓔珞の名前を呼び捨てにし、明玉(めいぎょく)に身分をわきまえるように叱責される。珍珠(ちんじゅ)と琥珀(こはく)は、せっかく再会できたのに明玉(めいぎょく)が嬉しそうではない理由を尋ねる。明玉(めいぎょく)は冷たく笑い、延禧(えんき)宮では魏貴人が主であり、名前を呼び捨てにするのは目上の人への無礼にあたる、寛大な処置で済んでいるが本来なら罰を受けるべきだと琥珀(こはく)に言い聞かせる。琥珀(こはく)は、瓔珞は入宮したばかりなのだから仁徳を示すべきであり、かつての同僚を罰すれば恩知らずと思われるだけだと仮論する。明玉(めいぎょく)は琥珀(こはく)に度を越さないように忠告し、琥珀(こはく)は古株ではあるが瓔珞の配下ではないと指摘する。琥珀(こはく)は、瓔珞が貴人になれるならなぜ自分はなれないのかと問う。明玉(めいぎょく)は面倒を起こさないようにと警告し、その場を去る。

瓔珞は太后(たいこう)から賜った珍しい贈り物に見入っていて明玉(めいぎょく)にも一緒に見ようと勧める。明玉(めいぎょく)はまだ琥珀(こはく)のことに腹を立てている。瓔珞は明玉(めいぎょく)を慰め、琥珀(こはく)は身分の違いに不満を抱いているのだろうと理解を示す。以前は同僚だったのに、今は自分が貴人になり、琥珀(こはく)は仕えなければならない立場になったのだから、恨みを持つのも無理はないと言う。瓔珞は、自分が以前、へりくだっていた姿を琥珀(こはく)は見ているため、今はまだ自分の評判を落とすようなことはしないだろう、だから軽々しく罰することはできない、そうすれば自分が恩知らずだと思われると説明する。明玉(めいぎょく)は焦るが、瓔珞は先皇后(こうごう)の庇護があった頃は自由に振る舞えたが、今は慎重に行動しなければならないと言う。明玉(めいぎょく)は琥珀(こはく)に月例を取りに行くように命じるが、琥珀は拒否し瓔珞のことを悪く言う。明玉(めいぎょく)は我慢の限界に達するが、瓔珞は笑って明玉(めいぎょく)をなだめ、一緒に太后(たいこう)に謝恩に行こうと提案する。

皇帝が太后(たいこう)を訪ねると、少年が太后(たいこう)に書物を読んでいた。皇帝が何を読んでいるのか尋ねると、瓔珞が振り返る。皇帝は瓔珞が民話を語り、服装も宮規に沿っていないのを見て激怒し、問いただす。太后(たいこう)は皇帝に瓔珞を叱らないでほしいと頼み、面白い話だから一緒に聞こうと誘う。その後、皇帝は太后(たいこう)に瓔珞を甘やかしすぎないようにと忠告する。瓔珞が寿康(じゅこう)宮に来てから一ヶ月以上経つが、皇帝は瓔珞に会うたびに無視していた。瓔珞はもう寿康(じゅこう)宮に行きたくないと言い、明玉はその理由がわからない。その後、皇帝は瓔珞が病気になったと聞き見舞いに行く。そこで琥珀が瓔珞に無礼な態度をとるのを見て、琥珀を罰する。皇帝は瓔珞に、なぜ弱くなったのかと問いただす。瓔珞は琥珀はかつての同僚だと説明する。皇帝は瓔珞の今の立場は以前とは違うのだから、威厳を失うようなことはするなと釘を刺す。皇帝は瓔珞のことを忘れられず、ついに太後のからかいを受けて延禧(えんき)宮に行き、瓔珞を寵愛する。

海蘭察(ハイランチャ)は明玉が一人で悲しんでいるのを見つける。明玉は、瓔珞は25歳になったら宮廷を出て自由な暮らしを送れたはずなのに、自分が瓔珞の幸せを壊し、紫禁城(しきんじょう)に閉じ込めてしまったのだと自分を責める。瓔珞が寵愛を受けるようになると、皆が祝いの言葉を述べる。明玉は自分も成長し、瓔珞の役に立つと誓う。しかし、瓔珞は続けて侍寝したことで他の妃嬪たちの嫉妬の的となる。嘉嬪(かひん) は皇帝に会おうとするが、儲秀(ちょしゅう)宮に向かう途中、皇帝は瓔珞が用意した日除けに目を留め、延禧(えんき)宮へ向かう。嘉嬪(かひん) は激怒する。

第44話あらすじとネタバレ

皇帝が延禧(えんき)宮を訪れた際、瓔珞(えいらく)が外の空気を吸いに出かけていると聞き、彼女の絵を鑑賞し、上達ぶりを褒めた。しかし、なかなか戻らない瓔珞(えいらく)を待ちきれず、明玉(めいぎょく)から、魏貴人が寿康(じゅこう)宮の太后(たいこう)に氷の器を自ら届けていると聞き、孝行心は認めるものの、怒って帰ってしまった。

瓔珞<エイラク></picture>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~あらすじ、44話ネタバレ

瓔珞(えいらく)が延禧(えんき)宮に戻ると、異様な雰囲気を感じた。著席する間もなく、突然現れた皇帝に押し倒され、今までこんな風に扱われたことがないと皇帝は不満を漏らした。その後、瓔珞(えいらく)は宮中で嘉嬪(かひん) に会い、昼寝を邪魔されたと因縁をつけられ、日没まで跪くよう命じられ、従わざるを得なかった。

嘉嬪(かひん) は皇帝に泣きつき、瓔珞(えいらく)が皇帝の寵愛を笠に著て自分にたてついたと訴え、宮中の規律が乱れると主張した。皇帝に誤解されることを恐れたのだ。皇帝は嘉嬪(かひん) を慰めつつ、瓔珞(えいらく)の行動にも不満を示し、対処すると約束した。李玉に瓔珞の行動について尋ねたが、李玉は詳細を知らなかったため、皇帝は瓔珞の傲慢さを咎め、侍寝の資格を剝奪した。明玉(めいぎょく)は瓔珞が気にしていない様子、絵を描いたりブランコで遊んだりしていると皇帝に伝えたが、皇帝の心は穏やかではなかった。

後日、葉天士が皇帝の脈診に訪れ、瓔珞が長時間跪いたことで膝を痛めていると報告した。皇帝は心配し、自分が瓔珞を誤解していたかもしれないと思い、延禧(えんき)宮にたくさんの贈り物、中でも純貴妃(じゅんきひ)が欲しがっていた絵画『鵲華秋色図』を下賜した。李玉は瓔珞に養心殿へ行き、態度を和らげるよう勧めたが、瓔珞は断った。これを聞いた皇帝は激怒し、侍寝したくなければ二度と侍寝しなくてよいと告げた。嘉嬪(かひん) は瓔珞が寵愛を失うと嘲笑い、愉妃と純貴妃(じゅんきひ)もこの件について噂していた。

ある日、純貴妃(じゅんきひ)が太后(たいこう)と話しているところに皇帝が訪れた。太后(たいこう)が持っていた絵が、自分が瓔珞に贈ったものだと気づき、皇帝は機嫌を損ねた。相変わらず絵を描いている瓔珞を見つけ、皇帝は彼女を内殿に連れて行き、なぜ不当な扱いを受けても弁解しないのかと問い詰めた。瓔珞は、他の妃嬪たちが嫉妬から皇帝に告げ口するため、面倒を避けるために黙っていると説明した。皇帝は他の妃嬪は皆自分に従順だが、瓔珞だけは違う、その性格が忘れられないと認めた。瓔珞は自分の性格は変えられないと答えた。

皇帝は魏氏を令嬪に昇格させ、嘉嬪(かひん) には謹慎と女則百遍の書写を命じた。嘉嬪(かひん) と純貴妃(じゅんきひ)はこれに不満を抱き、瓔珞への対抗策を練り始めた。

金川(きんせん)の戦いが勝利に終わり、上機嫌の皇帝は傅恒(ふこう)を呼び戻した。傅恒(ふこう)は帰京後も爾晴(じせい)に冷たく、言葉を交わそうとしなかった。瓔珞に会いに行くと、彼女は令嬪に昇格していた。二人は再会したものの、どこかぎこちなかった。皇帝は傅恒(ふこう)の功績を称え、褒美を与えようとしたが、傅恒(ふこう)には何か別の思いがあるようだった。

傅恒(ふこう)は戦場の過酷さと爾晴(じせい)への複雑な感情から、数日間何も口にしなかった。青蓮(せいれん)に、爾晴(じせい)への複雑な思いを吐露した。実は傅恒(ふこう)は、軍功によって爾晴(じせい)を取り戻すことを願っていたのだ。しかし、生死を彷徨う戦場を経験した後、たとえ戻ってきても爾晴(じせい)が令嬪になっているという事実は変わらないと悟り、嫉妬と苦しみに苛まれていたのだった。