エイラク(えい らく)(最終回)あらすじ69話・70話、ネタバレ

第69話あらすじとネタバレ

袁春望(しゅんぼう)は皇后(こうごう)に報告し、和親王が南巡の警護を担当していることを伝え、今回の謀仮が順調に進むことをほのめかした。揚州の官僚や塩商たちは、道中、太后(たいこう)と皇帝のために芝居小屋を建て、道化をさせた。出発前には、美貌と芸の才に優れた二人の瘦馬を御舟に送り届けた。袁春望(しゅんぼう)は皇后(こうごう)に、それを見ても怒らないようにと釘を刺した。皇帝が美人の踊りを鑑賞している最中、皇后(こうごう)は諫言し、瓔珞(えいらく)の意見を尋ねた。瓔珞(えいらく)は巧みな返答で、軽く冗談めかしてかわし、皇后(こうごう)は怒り心頭でその場を去った。

瓔珞<エイラク></picture>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~あらすじ、69話ネタバレ

皇后(こうごう)は和親王と会い、和親王は計画さえしっかりしていれば南巡は必ず成功すると語り、皇后(こうごう)に迷いを捨てるよう説得した。皇后は和親王の好意を忘れずに、計画通りに行動すると約束した。船室に戻った皇后は密かに密書を書き、伝書鳩で送った。珍児(ちんじ)はそれに気づき袁春望(しゅんぼう)に知らせたが、袁春望(しゅんぼう)は皇后的の行動を気にしなかった。

御舟の上で、葉天士は第五皇子の足の怪我に治癒の希望があると診断したが、骨を折って腐った肉を取り除くという危険な治療法が必要だった。第五皇子は治療を受けることを決意し、瓔珞(えいらく)は心配したが、皇帝の励ましもあり、葉天士の腕を信じることにした。一方、李玉は杭州に仮乱軍の影が見られると報告し、皇帝は対応のためその場を離れ、瓔珞(えいらく)に第五皇子の付き添いを頼んだ。葉天士は第五皇子に治療の成功率はわずか四割だと告げ、第五皇子は万が一の時は自分の気持ちを皇帝と瓔珞(えいらく)に伝えてほしいと頼んだ。

和親王は皇帝に蘇州と杭州周辺に仮乱軍が潜伏しており、大きな陰謀があるかもしれないと警告し、杭州を避けるよう進言した。しかし皇帝は予定通りのルートを進むことを主張し、民を失望させたくないと言った。その時、太後の船室で火災が発生し、皇帝は危険を顧みず火の中へ太后(たいこう)を助けに向かった。同時に、和親王が手配した仮乱軍が御舟を襲撃し始め、劉真が率いる杭州知府の兵が救援に駆けつけ、袁春望(しゅんぼう)は傍観していた。和親王は皇后に避難するよう促したが、皇后は皇帝を探すと譲らず、最終的に気絶させられ袁春望(しゅんぼう)に引き渡された。

混乱の中、和親王は瓔珞(えいらく)と第五皇子を見つけられず、舒妃と慶貴人(けいきじん)、そして行方不明だった李玉たちを見つけただけだった。仮乱が鎮圧された後、和親王は皇帝が火事で死んだと思い込んだが、皇帝は太后(たいこう)と共に秘密の通路から無事脱出した。皇帝は和親王の行動が不審だと指摘し、皇帝を殺害し、新しい皇帝を擁立しようとしていたことを暴露した。

皇帝の追及に対し、皇后は委屈を感じ、杭州知府に事前に救援を要請し、和親王の誘いを断ったと説明した。危険を冒しても決して裏切っていない、皇帝への忠誠を強調した。しかし袁春望(しゅんぼう)は皇后と和親王が私通しており、陰謀を企てていると告発した。和親王を調べると皇后がかつて身につけていた玉珮が見つかり、和親王は皇后への愛慕を認めたが、皇后はこの事件とは無関係だと主張した。

肝心な時、瓔珞が現れ、皇帝が既に李玉に自分と第五皇子の警護を命じていたことを明かした。皇后はこの言葉を聞いて激怒した。皇帝のために全てを捧げ、個人的な感情さえ犠牲にしたのに、皇帝は自分の忠誠心を疑っていたのだ。皇后は権力に執著し、天下の人々に申し訳ないことをたくさんしてきたと認めたが、皇帝を裏切ったことはないと断言した。そして御舟が襲われた時、皇帝は少しでも自分のことを考えたかと問いただした。

最終回(第70話)あらすじとネタバレ

皇后(こうごう)は悲憤に満ちた声で、皇帝を救うために自らの容姿と体を犠牲にし、火事の跡が残る体になったと訴えた。しかし皇帝は危険を承知の上で、侍衛全員を魏瓔珞(ぎえいらく)を守るために遣わした。魏瓔珞(ぎえいらく)は皇帝を真に愛したことはなく、自分の利益しか考えていない女だと。皇后(こうごう)は、皇帝が真心を捧げる者を大切にせず、利用する者ばかりを庇護していると非難した。怒りのあまり、皇后(こうごう)は自分を愚か者だと罵り、自分が騙されていたのだと悟った。

瓔珞<エイラク></picture>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~あらすじ、70話ネタバレ

皇后(こうごう)の訴えに対し、皇帝は複雑な心境になり、ついに皇后(こうごう)を紫禁城(しきんじょう)から出すよう命じた。皇后(こうごう)は侍衛の短刀を抜き、自分は紫禁城(しきんじょう)で一番皇帝を愛している女だと宣言した。皮肉にも、皇帝は皇后(こうごう)がかつて密書で杭州の軍備を動かしたことを指摘し、彼女の忠誠心を疑った。皇后(こうごう)は父の死後、権力の重要性を深く理解し、長年かけて多くの官吏の弱みを握り、彼らを服従させてきたことを認めた。そして、皇帝の崩御後、自分は次の孝荘文皇后(こうごう)になると仄めかした。

皇后(こうごう)は皇帝を傷つける機会は無数にあったにも関わらず、良心がそれを阻んだ。皇帝は皇后(こうごう)に武器を捨てるよう説得し、皇后(こうごう)は皇帝が瓔珞(えいらく)を傷つけることを恐れているのかと問いただした。実際、彼女が憎んでいたのは皇帝であり、瓔珞(えいらく)ではなかった。その後、皇后は跪き、自らの髪を切った。満州族の慣習では、国喪以外で髪を切るのは禁忌であるため、この行動は周囲を驚愕させた。太后(たいこう)はこの皇後の行為を皇室への呪いだと叱責し、皇帝は皇后が常軌を逸しているとみなし、すぐに紫禁城(しきんじょう)へ送り返すよう命じた。

袁春望(しゅんぼう)に長年騙されていた珍児(ちんじ)は、憎しみを抱き、皇后が捨てた短刀を拾い、袁春望(しゅんぼう)を刺そうとしたが、逆に殺されてしまった。袁春望(しゅんぼう)は無実を装ったが、瓔珞(えいらく)は彼が全ての陰謀の黒幕であることを暴き、以前袁春望(しゅんぼう)が語った話を思い出し、太行山へ人を遣わし調査させた結果、彼の身分が判明した。太后(たいこう)は「太行山」の名を聞き、皆を下がらせ、瓔珞(えいらく)に袁春望(しゅんぼう)の本当の身分について尋ねた。瓔珞(えいらく)は袁春望(しゅんぼう)が先帝と農家の女との間に生まれた子である可能性に言及し、袁春望(しゅんぼう)も自分が皇家の血を引いていると主張した。しかし、この主張は太后(たいこう)によって否定され、袁春望(しゅんぼう)は精神的に崩壊した。皇帝は袁春望(しゅんぼう)を厳罰に処そうとしたが、太后(たいこう)は今回だけは許すよう願い出た。

一方、瓔珞(えいらく)は第五皇子を救うために毒に侵されてしまった。皇帝は焦り、すぐに都へ戻り治療するよう命じた。葉天士は懸命に治療したが、手の施しようがなかった。ビルマから緊急の軍務が伝えられた時、瓔珞(えいらく)は皇帝に政務を優先するよう促し、一人で病と闘った。海蘭察(ハイランチャ)が解毒薬を持ち帰った後、瓔珞(えいらく)は意識を取り戻したが、傅恒(ふこう)の死の知らせに深く悲しんだ。傅恒(ふこう)は臨終の間際に海蘭察(ハイランチャ)に瓔珞(えいらく)への伝言を託した。自分は今生で十分に守ったので、来世は瓔珞(えいらく)に守ってほしいと。瓔珞(えいらく)はその願いを受け入れた。

瓔珞(えいらく)は皇后を見舞い、かつて皇后が辛者庫(しんじゃこ)で病に倒れた自分を助けてくれたことに触れ、二人の間の借りはないと言った。皇后は瓔珞が姉の仇討ちを決して忘れないことを嘆き、皇帝は兄弟の情から和親王を厳しく罰しなかったことを話した。皇后は瓔珞がどのように皇帝の心を掴んだのかに興味を持ち、瓔珞は真の気持ちは言葉で表す必要はなく、先に告白した方が負けだと答えた。皇帝は海蘭察(ハイランチャ)に和親王を“送る”よう命じ、和親王はそれが死の宣告だと理解した。袁春望(しゅんぼう)は精神に異常をきたし、自分は皇族の子孫だと繰り返し叫んでいた。

最後に、瓔珞は皇貴妃に封じられた。皇帝は彼女にこの栄誉についてどう思うか尋ね、瓔珞は「とても気持ちがいい」と正直に答えた。皇帝は瓔珞に感謝の言葉を要求したが、瓔珞は冗談めかして、一生をかけて答えると約束した。