江湖英雄伝あらすじネタバレ(全話)

江湖英雄伝~HEROES~
作品情報
  1. ドラマ:江湖英雄伝~HEROES~(全38話)
  2. 原題:说英雄谁是英雄
  3. 英題:HEROES
  4. 原作小説:说英雄谁是英雄/温瑞安(当サイトで無料で読む)
  5. 豆瓣レビュー数:2.3万
  6. 豆瓣の評価:62
  7. 製作:2022年
  8. キャスト:ツォン・シュンシー(曾舜晞 ),ヤン・チャオユエ(楊超越),リウ・ユーニン(劉宇寧),バロン・チェン(陳楚河),モン・ズーイー(孟子義),クリス・スン(孫祖君),ゾン・イーシュエン(曾一萱),ヤン・トン(楊彤) ほか

武侠ドラマ『江湖英雄伝~HEROES~』は、純朴な少年、王小石(しょうせき)が下山し、江湖の世界で様々な経験を積むことで一人前の英雄へと成長していく物語です。都で溫柔(おんじゅう)、白愁飛(はくしゅうひ) 、蘇夢枕(そむちん)といった個性豊かな仲間たちと出会い、義侠道に生きる男たちの熱い友情、そして切ないロマンスを経験します。

王小石(しょうせき)、溫柔(おんじゅう)、白愁飛(はくしゅうひ) の三人は、共に様々な困難を乗り越え、江湖と朝廷の複雑な関係を目の当たりにする中で、大きく成長していきます。物語は、江湖に渦巻く愛憎劇を中心に展開し、特に白愁飛(はくしゅうひ) 、蘇夢枕(そむちん)、王小石(しょうせき)の三人の運命に焦点が当てられています。

野心と欲望に駆られ、金風細雨(きんぷうさいう)楼の楼主の座についた白愁飛(はくしゅうひ) は、最終的には破滅へと向かいます。重病に侵されながらも金風細雨(きんぷうさいう)楼を守り抜こうとした蘇夢枕(そむちん)は、仲間たちに負担をかけまいと自ら命を絶ちます。数々の苦難を経験した王小石(しょうせき)は、最終的に溫柔(おんじゅう)と共に江湖を離れ、静かに暮らす道を選びます。

白愁飛(はくしゅうひ) の最期を惜しむ声や、雷純(らいじゅん)の殉情という結末に疑問を抱く声など、視聴者からは様々な意見が寄せられています。それぞれのキャラクターの運命に対する解釈は人それぞれであり、多くの議論を呼んでいます。

主な登場人物の結末は以下の通りです。

  • 白愁飛(はくしゅうひ) :王小石(しょうせき)との死闘の末、金風細雨(きんぷうさいう)楼の頂上から身を投げ、壮絶な最期を遂げます。
  • 蘇夢枕(そむちん):白愁飛(はくしゅうひ)との戦いに勝利するも、温家の毒に侵されていたため、王小石(しょうせき)と溫柔(おんじゅう)が駆けつける前に自害します。
  • 雷純(らいじゅん):蘇夢枕(そむちん)への想いを断ち切れず、後を追って入水自殺という悲劇的な結末を迎えます。野心的な女性でありながら、最後は愛に殉じる道を選びました。
  • 王小石(しょうせき):多くの友を失った後、溫柔(おんじゅう)と共に江湖を去り、新たな人生を歩み始めます。

その他の人物の結末は以下の通りです。

  • 狄飛驚(てきひきょう):雷純(らいじゅん)の仇を討つため方応看(ほうおうかん)と戦い、雪原で命を落とします。
  • 方応看(ほうおうかん):狄飛驚(てきひきょう)に両目を潰された後、王小石(しょうせき)の手によって最期を迎えます。
  • 元十三限(げんじゅうさんげん)と許笑一(きょしょういつ):元十三限(げんじゅうさんげん)は王小石(しょうせき)に一撃で倒され、許笑一(きょしょういつ)は「甜山之战」で戦死します。
  • 唐宝牛(とうほうぎゅう)、方恨少(ほうこんしょう)、朱小腰(しゅしょうよう):唐宝牛(とうほうぎゅう)と方恨少(ほうこんしょう)は象鼻塔(しょうび)の重要人物となる可能性が示唆されています。朱小腰(しゅしょうよう)については、唐宝牛(とうほうぎゅう)への恋心は明示されていません。

第1話あらすじとネタバレ

広大な江湖の世界で、様々な英雄豪傑が名を馳せる中、ひときわ注目を集めるのは六分半(ろくぶはん)堂と金風細雨(きんぷうさいう)楼だ。仁義を重んじる金風細雨(きんぷうさいう)楼に対し、六分半(ろくぶはん)堂は江湖を商売の場と見なし、それぞれ多くの豪傑を集め、江湖の世界を二分している。

心優しい少年、王小石(しょうせき)は師匠の元を離れ、旅に出る。出発前、師匠は彼に細柳(さいりゅう)鎮で連絡係を探し、八月十四日に京郊の苦水鋪で紅袖刀の蘇夢枕(そむちん)に会い、金風細雨(きんぷうさいう)楼の継承に関わる重要な匣を届けるよう指示した。師匠はこの任務の重要性を強く強調し、慎重に行動するよう言い聞かせた。

間もなく、海から白玉の匣を持った者が現れたという噂が江湖中に広まる。六分半(ろくぶはん)堂の雷純(らいじゅん)は、六分半(ろくぶはん)堂のものだと主張する白玉の匣を取り戻すため、多額の懸賞金をかけ、江湖の人々に協力を求めた。匣の入手を手伝った者は、六分半(ろくぶはん)堂の友となるという。

王小石(しょうせき)が照野酒場に着くと、そこには様々な江湖の人々が集まっていた。隅に一人で座る白衣の公子に気づき、王小石(しょうせき)は相席する。席に着くなり、彼は連絡係の証である青花の花瓶をテーブルに置いた。

酒場にいた江湖の人々は、見知らぬ王小石(しょうせき)に興味を持ち、彼の素性を尋ねる。王小石(しょうせき)が海から来たと知ると、皆は警戒する。なぜなら、匣を持った者も海から来たという噂があったからだ。その時、洛陽王温晚の娘で紅袖神尼の弟子である女侠、溫柔(おんじゅう)が現れ、金風細雨(きんぷうさいう)楼の物を狙う者たちを叱りつけた。彼女は酒場のろうそくを全て消し、混乱に乗じて王小石(しょうせき)を連れ出した。一方、白衣の公子、白愁飛(はくしゅうひ) は冷静に酒を飲み続けていた。

白愁飛(はくしゅうひ) は後を追って溫柔(おんじゅう)と王小石(しょうせき)に追いつき、争いを避けるため自分が匣を預かると申し出る。王小石(しょうせき)は、江湖の人々は皆名声を求めているが、白愁飛(はくしゅうひ) はそれとは違い、名声と富を求めていることに気づく。そこで王小石(しょうせき)は、白愁飛(はくしゅうひ) に名声を上げる別の方法を提案し、彼の申し出を断った。

ついに王小石(しょうせき)は連絡係の薛西神(せつせいしん)に会う。金風細雨(きんぷうさいう)楼の継承問題について、薛西神(せつせいしん)は、溫柔(おんじゅう)は彼女の师兄である蘇夢枕(そむちん)が継承するべきだと考えているが、実際には細雨楼には世襲制はなく、少楼主はただの称号で、真の権力は香主(こうしゅ)の花無錯(かむさく)が握っていると説明する。細柳(さいりゅう)鎮の危険な状況を考慮し、薛西神(せつせいしん)は王小石(しょうせき)に匣を自分に預けるよう勧める。王小石(しょうせき)は迷うものの、師匠の指示に従い、蘇夢枕(そむちん)に直接匣を渡すことを決意するが、最終的には薛西神(せつせいしん)を信じることにする。

その後、溫柔(おんじゅう)は薛西神(せつせいしん)が用意した茶を飲んで気を失う。王小石(しょうせき)は薛西神(せつせいしん)が茶に細工をしたことに気づく。溫柔(おんじゅう)が目を覚ますと、匣は薛西神(せつせいしん)に持ち去られた後だった。しかし、王小石(しょうせき)は焦らず、溫柔(おんじゅう)を誘って祭りの見物に行き、気を紛らわせる一方で、匣を取り戻す計画を立てる。

祭りが始まると、王小石(しょうせき)は行動を開始し、溫柔(おんじゅう)は花火を打ち上げて彼を援護する。王小石(しょうせき)は匣を取り戻すことに成功するが、その過程で溫柔(おんじゅう)は六分半(ろくぶはん)堂の拓跋雲に捕らわれてしまう。溫柔(おんじゅう)を救うため、王小石(しょうせき)は初めて彼の剣を抜く。それは留守之剣と呼ばれる剣で、一度抜けば相手との縁が切れないことを意味する。

その後、王小石(しょうせき)と溫柔(おんじゅう)は重傷を負った薛西神(せつせいしん)と出会い、彼が家族を雷純(らいじゅん)に人質に取られていたため、匣を奪ったのだと知る。王小石(しょうせき)は白愁飛(はくしゅうひ) が先に六分半(ろくぶはん)堂の馬車を止めてくれたことに感謝する。白愁飛(はくしゅうひ) は王小石(しょうせき)に、今日は助かったが、これからもっと多くの試練が待ち受けていると警告する。白愁飛(はくしゅうひ) が再び匣を預かると申し出て開けてみると、匣は空だった。実は、真の秘密は青花の中に隠されていたのだ。

物語の最後に、白愁飛(はくしゅうひ) は海辺に立ち、風に飛ばされた雷純(らいじゅん)の面紗を拾うが、また風に飛ばされてしまう。王小石(しょうせき)、溫柔(おんじゅう)、白愁飛(はくしゅうひ) は共に京城へ向かう。道中、溫柔(おんじゅう)は白愁飛(はくしゅうひ) の名前を尋ね、三人は白愁飛(はくしゅうひ) の両親の墓を訪れる。道で英雄榜の物語を歌う語り部に出会い、王小石(しょうせき)はいつか自分と白愁飛(はくしゅうひ) の名前も英雄榜に載ることを夢見て、未来に希望を抱く。

第2話あらすじとネタバレ

蘇夢枕(そむちん)は薛西神(せつせいしん)の死の知らせを受けました。どうやら謎の匣を巡る争いで命を落としたようです。蘇遮慕(そしゃぼ)から、この匣は香主(こうしゅ)の花無錯(かむさく)に関係しており、花無錯(かむさく)は金風細雨(きんぷうさいう)楼楼主の座を狙っているという話を聞いていました。楊無邪(ようむじゃ)の情報によると、六分半(ろくぶはん)堂も今回の事件に関与しているとのこと。もし花無錯(かむさく)が六分半(ろくぶはん)堂に操られているとすれば、蘇夢枕(そむちん)たちの帰京の道は危険に満ちたものになるでしょう。

雷純(らいじゅん)は同行している女性が温家の人間だと知り、部下に武力行使を禁じ、知略で匣を奪うよう命じます。そして、温家の者は水路を使うだろうと予測します。案の定、王小石(しょうせき)と白愁飛(はくしゅうひ) は敵に遭遇した際に対応しやすい水路を選択しました。溫柔(おんじゅう)は道中、自分の江湖の流儀を宣言し、仲間たちに気ままなあだ名をつけます。王小石(しょうせき)は「小石(しょうせき)ちゃん」、白愁飛(はくしゅうひ) は「白菜くん」、そして自分は変わらず「溫柔(おんじゅう)」だと。

三人が波止場に著くと、船がありません。王小石(しょうせき)は八月十四日までに匣を届けられるか不安になります。しかし、幸運にも一隻の船が現れ、王小石(しょうせき)が笛を吹くと船が近づいてきました。驚いたことに、船に乗っていたのは雷純(らいじゅん)でした。全ては彼女の計画通りだったのです。溫柔(おんじゅう)と雷純(らいじゅん)は意気投合し、王小石(しょうせき)は大変驚きます。

花無錯(かむさく)は蘇夢枕(そむちん)が苦水鋪から都に向かっているという知らせを受け、二十六年前の出来事を思い出します。当時、六分半(ろくぶはん)堂が金風細雨(きんぷうさいう)楼にスパイを送り込んでいたという噂があり、楼主はそのスパイたちの名前が記された拓本を手に入れました。その中に花無錯(かむさく)の名前もあったのです。楼主の追及に対し、花無錯(かむさく)はスパイであったことを認めましたが、金風細雨(きんぷうさいう)楼を裏切ったことはないと主張しました。楼主は花無錯に、あの匣は彼の命を救う護符であると同時に、命を奪う凶器でもあると警告し、少しでも怪しい動きがあれば命はないと告げました。

夜になり、四人の若者は船上で酒を酌み交わし、未来について語り合います。しかし、雷純(らいじゅん)は酒に睡眠薬を混ぜており、王小石(しょうせき)、白愁飛(はくしゅうひ) 、溫柔(おんじゅう)は意識を失ってしまいます。雷純(らいじゅん)は匣を手に入れ、それが花無錯を守るためのものだと知ります。しかし、部下から総堂が蘇夢枕(そむちん)を都に生かして帰すつもりはないと聞くと、雷純(らいじゅん)は驚くべき行動に出ます。なんと、その部下を殺してしまったのです。

翌朝、溫柔(おんじゅう)は王小石(しょうせき)と白愁飛(はくしゅうひ) を起こします。雷純(らいじゅん)は既に船から姿を消していました。匣を確認すると、無事だったため王小石(しょうせき)は安堵します。白愁飛(はくしゅうひ) は溫柔(おんじゅう)に礼儀を知らないと非難し、溫柔(おんじゅう)は白愁飛(はくしゅうひ) が雷純(らいじゅん)に好意を持っているから自分に怒っているのだと仮論します。二人は口論になり、最後は溫柔(おんじゅう)が怒って立ち去ってしまいます。王小石(しょうせき)は目的は達成されたものの、匣のせいで様々な問題が起こったことを嘆きます。

怒って立ち去った溫柔(おんじゅう)は、しばらくして白愁飛(はくしゅうひ)がわざと自分を怒らせて追い払ったのではないかと気づきます。彼女が船に戻ると、王小石(しょうせき)と白愁飛(はくしゅうひ)は既に苦水鋪に向かっており、溫柔(おんじゅう)は悔しがります。