第7話あらすじとネタバレ
王小石(しょうせき)への苛烈な拷問の後、傅宗書(ふそうしょ)は白愁飛(はくしゅうひ) に蘇夢枕(そむちん)を助けた理由を問い詰めた。そして、白愁飛(はくしゅうひ) を水中に投げ込み、京が思い通りになる場所ではないことを思い知らせた。引き上げられた白愁飛(はくしゅうひ) は凍えきっており、王小石(しょうせき)は彼を温めるために抱きしめた。
一夜明け、王小石(しょうせき)と白愁飛(はくしゅうひ) を見つけられず焦燥する溫柔(おんじゅう)は、手がかりを求めて三合楼へ向かう。そこで朱小腰(しゅしょうよう)を縛り上げ、部屋を捜索し、王小石(しょうせき)の行方を探ろうとする。朱小腰(しゅしょうよう)は溫柔(おんじゅう)をからかい、怒った溫柔(おんじゅう)は部屋の物を壊してしまう。溫柔(おんじゅう)の必死な様子を見て、朱小腰(しゅしょうよう)は彼女が王小石(しょうせき)に特別な感情を抱いていることに気付く。結局、朱小腰(しゅしょうよう)は溫柔(おんじゅう)を追い出そうとするが、そこに無邪が現れる。溫柔(おんじゅう)は藁にもすがる思いで無邪に助けを求める。しかし、無邪は朱小腰(しゅしょうよう)に謝罪し、溫柔(おんじゅう)を連れ去り、行方不明の友人を探すことを約束する。
翌日、刑部の任労(じんろう)と任怨(じんえん)が金風細雨(きんぷうさいう)楼へ、新楼主・蘇夢枕(そむちん)への祝いの品として爆竹を持参する。これは喪中の楼への明らかな挑発だった。蘇夢枕(そむちん)はこの贈り物を受け入れざるを得ず、爆竹に火をつけるよう命じる。無邪はわざと点火した爆竹を任労(じんろう)と任怨(じんえん)に向かって投げつけた。
王小石(しょうせき)と白愁飛(はくしゅうひ) が刑部大牢に捕らえられたことを知った溫柔(おんじゅう)は途方に暮れるが、金風細雨(きんぷうさいう)楼が朝廷の権力者と直接対立しないという掟に従うことを決意する。彼女は傅宗書(ふそうしょ)の駕籠を襲撃することで彼の注意を引き、友人に会う機会を得ようとするが、傅宗書(ふそうしょ)は彼女を捕らえようとはしなかった。
最後に、蘇夢枕(そむちん)自ら傅宗書(ふそうしょ)を訪ね、友の安全のために手を打つよう懇願する。その見返りとして、傅宗書(ふそうしょ)は蘇夢枕(そむちん)に「殿上虎」と呼ばれる役人の処理を依頼する。蘇夢枕(そむちん)はこの任務を引き受け、劉大人を殺す代わりに關外へ送る計画を立てる。問題が解決した後、傅宗書(ふそうしょ)は王小石(しょうせき)と白愁飛(はくしゅうひ) を釈放するが、金風細雨(きんぷうさいう)楼へ戻ることを禁じ、別の道を探すよう忠告する。
大牢で飢えに苦しむ白愁飛(はくしゅうひ)は、極端な行動に出そうになるが、王小石(しょうせき)に止められる。二人はついに釈放され、狄飛驚(てきひきょう)から六分半(ろくぶはん)堂への勧誘を受けるが、それを断り、京のどんな狭い場所でも自分たちの生きる道を見つけられると信じる。
第8話あらすじとネタバレ
王小石(しょうせき)と白愁飛(はくしゅうひ) は京城で活路を見出そうとするも、六分半(ろくぶはん)堂との軋轢により苦境に立たされていた。六分半(ろくぶはん)堂の命令一下、二人は誰からも避けられる存在となってしまう。雷媚(らいび)は狄飛驚(てきひきょう)に二人を直接排除しない理由を問うが、狄飛驚(てきひきょう)は、手を出さなければ金風細雨(きんぷうさいう)楼は二人を積極的に招き入れることはなく、いずれ立ち去るだろうと踏んでいた。逆に、もし手を出せば金風細雨(きんぷうさいう)楼が介入し、両派間の争いが再燃するのは必至だった。
溫柔(おんじゅう)は二人の生活を案じ、金を渡そうとするが、王小石(しょうせき)と白愁飛(はくしゅうひ) の誠実な性格ゆえに失敗に終わる。そこで無邪は、以前二人に恩を受けた老婆に助けを求めるという妙案を思いつく。老婆は二人に食事と住まいを提供し、家賃は収入を得てからで良いと言ってくれた。
落ち著いた後、王小石(しょうせき)は京城の繁栄の裏に潜む六分半(ろくぶはん)堂のような悪の組織や傅宗書(ふそうしょ)のような悪人の存在を嘆く。白愁飛(はくしゅうひ) は、もし王小石(しょうせき)に止められていなければ、自分はより過激な生き方を選んでいたかもしれないと振り返る。京城に残るかどうかについて、王小石(しょうせき)は下山前に師匠から自分の出生の秘密を問われたこと、そして真実を知れば自由を失うかもしれないと忠告されたことを語る。王小石(しょうせき)は今は真実を知らず、江湖を旅することを選んだ。しかし実際は、王小石(しょうせき)は母の死に関する過去の記憶を深く心に刻んでおり、この街の闇を打ち破る決意を胸に、京城に残ることを決めていた。
六分半(ろくぶはん)堂と刑部の襲撃に備え、白愁飛(はくしゅうひ) は入口に緑豆を撒いて警報装置とする。ある夜、雷損(らいそん)が二人を襲撃しようと現れるが、沃夫子(よくふうし)に阻まれる。沃夫子(よくふうし)は蘇遮慕(そしゃぼ)に恩があり、蘇夢枕(そむちん)の依頼で王小石(しょうせき)と白愁飛(はくしゅうひ) を守っていたのだ。過去の恩義を考慮し、雷損(らいそん)は二人への追撃を止めると約束するが、金風細雨(きんぷうさいう)楼に身を寄せることは許さないと警告する。
翌日、沃夫子(よくふうし)は二人に、それぞれの特技を生かして京城で生計を立てることを提案する。王小石(しょうせき)が薬草に詳しいことを知り、薬屋での仕事を紹介し、絵が得意な白愁飛(はくしゅうひ) には絵を売ることを勧める。
一方、蘇夢枕(そむちん)は沃夫子(よくふうし)に「有橋集団」について尋ねる。この組織は官僚と江湖の人物が入り混じり、江湖全体の運命を陰で操っている。蘇夢枕(そむちん)は、父の遺言である江湖の守護という使命を果たすため、手がかりを求めて北上し、劉世安(りゅうせいあん)に会って更なる情報を得ようとしていた。
降り続く雨の中、王小石(しょうせき)は青草の匂いから白須(はくす)園を思い出す。白愁飛(はくしゅうひ)は雨で絵が売れないことを心配する。回春堂に診察に来た朱小腰(しゅしょうよう)は王小石(しょうせき)と出会い、動揺を隠せない。王小石(しょうせき)は少し気まずそうにしている。王小石を心配する朱小腰(しゅしょうよう)は、高価な薬材を買い、江湖を旅する際に役立ててほしいと伝える。
溫柔(おんじゅう)は父の筆跡を真価て無邪を楼から出そうとするが、あっさり見破られる。この間、王小石は薬屋、白愁飛(はくしゅうひ)は絵売りと、一見穏やかな日々を送っていた。しかし、平穏は長くは続かず、白愁飛(はくしゅうひ)の絵は売れず、王小石が働く薬屋は火事に見舞われる。新たな試練の始まりを予感させる出来事だった。
コメントする