第9話あらすじとネタバレ
京城での苦境と決断
王小石(しょうせき)は白愁飛(はくしゅうひ) に、京城での生活の厳しさを訴えた。薬材屋が火事に見舞われ、自分のせいで掌櫃に迷惑をかけてしまったと自責の念に駆られる。あの日、誰かに見られているような気がしたが、気に留めなかった。掌櫃の性格を考えると、今回の災難は自分に原因があると王小石(しょうせき)は考え、六分半(ろくぶはん)堂の陰謀を疑う。
生活のため、王小石(しょうせき)は大道芸で生計を立てるが、意外にも稼ぎは良かった。しかし、六分半(ろくぶはん)堂の十堂主が現れ、手下たちに王小石(しょうせき)を弓矢で狙わせる。王小石(しょうせき)は辛くも攻撃をかわすが、白愁飛(はくしゅうひ) は激怒し、このような行為は尊厳を傷つけると感じた。白愁飛(はくしゅうひ) は王小石(しょうせき)が京城でこんな風に生きていくことを受け入れられず、京城を去ることを選ぶ。
ある日、王小石(しょうせき)は再び六分半(ろくぶはん)堂の襲撃を受ける。彼の信条は、行き場のない者を傷つけないことだが、相手が以前花無錯(かむさく)を殺害し、薬材屋に放火したことを思い出し、怒りに燃え、襲撃者を徹底的に叩きのめす。一方、雷媚(らいび)は白愁飛(はくしゅうひ) を酒場に連れて行き、酒を酌み交わしながら、彼らが六分半(ろくぶはん)堂という大きな組織を敵に回してしまったことを嘲笑う。彼女は白愁飛(はくしゅうひ) に、京城の江湖の道はもともと狭く、今は銅牆鉄壁のように突破困難だと忠告する。兄弟が大道芸人になるかもしれないという現実に、白愁飛(はくしゅうひ) のプライドは傷つけられ、ついに王小石(しょうせき)に別れを告げ、ひっそりと京城を去る。
蘇夢枕(そむちん)の帰還と挑戦
蘇夢枕(そむちん)が長い間音信不通だったため、雷純(らいじゅん)は不安を募らせ、寺で祈りを捧げる。蘇夢枕(そむちん)が京城に戻ったという知らせを聞き、ようやく安堵する。蘇夢枕(そむちん)は生首を持って傅宗書(ふそうしょ)を訪ねるが、朝廷の役人である劉世安(りゅうせいあん)を暗殺した罪で捕らえられそうになる。
蘇夢枕(そむちん)は傅宗書(ふそうしょ)に証拠を問いただし、この生首こそが鍵だと指摘する。傅宗書(ふそうしょ)が生首の身元を確認すると、恐怖に慄く。蘇夢枕(そむちん)はこの生首が傅宗書(ふそうしょ)の友人であると推測し、行動の結果をよく考えるように警告する。傅宗書(ふそうしょ)は事態の深刻さを悟り、蘇夢枕(そむちん)に名声があるからといって罰を免れると思うなと脅す。蘇夢枕(そむちん)は逆に、自分が捕らえられたり殺されたりすれば、傅宗書(ふそうしょ)は永遠に真実を知ることはできないと仮論する。
六分半(ろくぶはん)堂への共同戦線
王小石(しょうせき)は城門で白愁飛(はくしゅうひ) を待ち、共に京城を出て江湖を旅することを決意し、戻ってきた時には必ず六分半(ろくぶはん)堂の圧力に仮撃すると誓う。無邪は蘇夢枕(そむちん)が生首を持って尚書府に入り、無事に戻ってきたことに驚く。実は、蘇夢枕(そむちん)は劉世安(りゅうせいあん)から、傅宗書(ふそうしょ)と六分半(ろくぶはん)堂が遼国と関係のある不正取引を秘密裏に進めていることを知っていた。取引の重要人物を見つけたが、詳しい情報を明かす前に暗殺されてしまった。その人物の重要性から、傅宗書(ふそうしょ)も多少の配慮をせざるを得なかったのだ。
蘇夢枕(そむちん)は無邪にその連絡人の家族を調査させ、その後、京城を去ろうとする王小石(しょうせき)と白愁飛(はくしゅうひ) を迎えに行かせる。溫柔(おんじゅう)が途中で二人を呼び止め、何も言わずに去るのは友達を無視する行為だと責める。二人は溫柔(おんじゅう)に謝罪し、京城に来たのは金風細雨(きんぷうさいう)楼に入るためで、それが葉わないなら、ここに留まる意味はないと説明する。
溫柔(おんじゅう)は二人を蘇夢枕(そむちん)の元に連れて行き、なぜ京城を去るのか尋ねる。白愁飛(はくしゅうひ) は六分半(ろくぶはん)堂の圧力と刑部の製限により、京城に留まる意味がなくなったと説明する。王小石(しょうせき)は、蘇夢枕(そむちん)が自分たちのために傅宗書(ふそうしょ)に土下座したという噂を耳にしていた。蘇夢枕(そむちん)は土下座したことは否定するが、兄弟のためなら例外を認めると言う。それを聞き、王小石(しょうせき)と白愁飛(はくしゅうひ) は深く感動し、蘇夢枕(そむちん)は正式に二人を金風細雨(きんぷうさいう)楼に招き入れる。こうして三人は義兄弟の契りを結び、未来へと共に歩み出す。
第10話あらすじとネタバレ
王小石(しょうせき)と白愁飛(はくしゅうひ) は正式に金風細雨(きんぷうさいう)楼に加入し、無邪の案内で楼内の重要な場所を見学しました。蘇夢枕(そむちん)は白愁飛(はくしゅうひ) の条件を受け入れただけでなく、副楼主就任の儀式という特別な贈り物も用意していました。白愁飛(はくしゅうひ) が楼に上がると、蘇夢枕(そむちん)は京で一番高価な酒でもてなしました。美酒を前に、白愁飛(はくしゅうひ) は夢が葉う喜びに浸っていました。
無邪は二人を案内しながら、彼らの個人情報を含む楼内で収集した情報資料も見せました。蘇夢枕(そむちん)は新入りメンバーに隠し事をせず、大きな誠意を示しました。情報によると、白愁飛(はくしゅうひ) の経歴は波乱に満ちており、王小石(しょうせき)は過去の恋愛経験で深く傷ついていました。二人の加入を祝して、蘇夢枕(そむちん)は庭を贈りました。
溫柔(おんじゅう)は王小石(しょうせき)の情報を見て嫉妬し、無邪が提供した情報は自分が知っている王小石(しょうせき)と違うと、情報の信憑性を疑いました。一方、傅宗書(ふそうしょ)は狄飛驚(てきひきょう)と雷総堂と今後の対策を話し合っており、蘇夢枕(そむちん)が多くの秘密を知っていることを懸念していました。狄飛驚(てきひきょう)は蘇夢枕(そむちん)は何も知らないと考えていましたが、傅宗書(ふそうしょ)は行動を起こすことを決め、雷総堂にその処理を任せました。
雷純(らいじゅん)は王小石(しょうせき)と白愁飛(はくしゅうひ) が金風細雨(きんぷうさいう)楼に入ったと知り、喜び、鳳麟閣で祝宴を開きました。宴の間、白愁飛(はくしゅうひ)は雷純(らいじゅん)の姿を目で追っていました。宴の後、白愁飛(はくしゅうひ)は雷純(らいじゅん)が落とした簪を拾い、それをきっかけに彼女のために笛を吹きました。
しかし、穏やかな雰囲気の裏では不穏な動きがありました。雷総堂は死士とその家族に冷酷な仕打ちをし、龍嘯青と二人の主事は狄飛驚(てきひきょう)を処刑するふりをし、実際は王小石(しょうせき)と白愁飛(はくしゅうひ)を匿った蘇夢枕(そむちん)への警告でした。龍嘯青は捕らえられ、李念堂(りねんどう)は裏切り、楼に大きな損害を与えました。六分半(ろくぶはん)堂の攻撃が続く中、王小石(しょうせき)は狄飛驚(てきひきょう)に対抗するため共闘を提案しましたが、蘇夢枕(そむちん)は長期的な利益を考え、狄飛驚(てきひきょう)は生きている方が有利だと判断し、この提案を拒否しました。
王小石(しょうせき)は龍嘯青を救うべきだと提案しました。過去に確執はありましたが、龍嘯青は気骨のある男であり、彼を救うことで六分半(ろくぶはん)堂の勢いを削けると考えたのです。蘇夢枕(そむちん)はこの意見を採用し、救出作戦を計画しました。李念堂(りねんどう)については、金風細雨(きんぷうさいう)楼に戻さないことを決め、白愁飛(はくしゅうひ)に後処理を任せました。
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