高潔なあなたあらすじネタバレ(全話)

高潔なあなた
作品情報
  1. ドラマ:高潔なあなた(全24話)
  2. 原題:一片冰心在玉壶
  3. 原作小説:一片冰心在玉壶
  4. 豆瓣レビュー数:1502
  5. 豆瓣の評価:49
  6. 製作:2021年
  7. キャスト:チャン・ホイウェン(張慧雯),ウー・シーザー(呉希沢),ニウ・ズーファン(牛子藩),チェン・ファントン(陳芳彤),チャオ・ジェンユー(喬振宇),ワン・ジーシュエン(王子璇),リー・ホンイー(李宏毅),チャオ・ダー(趙達),メンドンイー(門東毅),チェン・カイ(陳楷) ほか

「高潔なあなた」は、冤罪で投獄された師兄を救うため、天才少女・莫研(ばくけん)が江湖に足を踏み入れる物語。舞台は開封府。そこで名探偵・展昭(てんしょう)と出会い、時にぶつかり合いながらも共に数々の難事件に挑んでいきます。二人の間には、次第に恋心が芽生えていくのでした。

物語は、莫研(ばくけん)が師兄を救うため開封府にやってくるところから始まります。そこで彼女は展昭(てんしょう)と共に、毒殺事件の捜査に乗り出します。事件の真相を追う中で、二人は様々な陰謀に巻き込まれていきます。師兄である蕭辰(しょう・しん)と白盈玉(はくえいぎょく)は、ある事件の濡れ衣を着せられ流刑に処されてしまいます。さらに、展昭(てんしょう)自身も事件に巻き込まれ、官職を剥奪されてしまいます。

失意の展昭(てんしょう)は、莫研(ばくけん)の治療に必要な薬草と引き換えに、遼への和親政策で嫁ぐ公主・趙渝(ちょうゆ)の護衛を引き受けます。遼の地で、展昭(てんしょう)たちは再び陰謀に巻き込まれます。次々と起こる事件、そして遼の皇子や謎の人物・海東青(かいとうせい)の登場により、事態は混迷を極めていきます。

数々の困難を乗り越え、展昭(てんしょう)と莫研(ばくけん)はついに結婚。しかし、幸せも束の間、展昭(てんしょう)は体に毒が回り、余命いくばくもないことを悟ります。愛する莫研(ばくけん)に別れを告げ、姿を消してしまうのでした。

悲しみに暮れる莫研(ばくけん)でしたが、やがて捕頭として再び開封府に戻ります。そして、遼への貢物護送の任務中に、海東青(かいとうせい)として生きていた展昭(てんしょう)と劇的な再会を果たします。実は、展昭(てんしょう)は死の淵から蘇酔(そすい)に救われ、彼の正体である海東青(かいとうせい)を受け継いでいたのでした。

趙渝(ちょうゆ)の結婚式当日、再び事件が発生。趙渝(ちょうゆ)は刺客に襲われ、死んだと思われていました。しかし、これは趙渝(ちょうゆ)と展昭(てんしょう)たちが仕組んだ芝居でした。この事件をきっかけに、朝廷を揺るがす陰謀の黒幕が明らかになり、展昭(てんしょう)たちは龐太師(ぼうたいし)を捕らえます。

全ての事件が解決し、展昭(てんしょう)と莫研(ばくけん)、蕭辰(しょう・しん)夫婦、蘇酔(そすい)と趙渝(ちょうゆ)は、蜀の地へと旅立ちます。彼らを見送るのは、開封府の包拯(ほうじょう)でした。新たな人生へと歩み出す彼らの未来には、希望に満ちた日々が待っていることでしょう。

第1話あらすじとネタバレ

漆黒の闇夜、屋根の上でカラスが不気味に鳴き、何かが起こる予兆を感じさせる。黒装束の人物が開封府の屋根から姿を消した直後、夜回りの老人が白大人の部屋の扉が開いているのに気づき、声を掛けても返事がない。恐る恐る近づくと、白大人は血まみれで既に事切れていた。老人の悲鳴が闇夜に響き渡り、急いで役所に知らせた。

殺された白宝震(はくほうしん)は、単身で開封にやってきており、従者は連れていなかった。死因は毒殺と判明。この事態を聞いた御前正四品帯刀侍衛の展昭(てんしょう)は、直ちに部下を引き連れ現場へ急行する。展昭(てんしょう)は部下の張龍に機の上の血痕を拭き取るよう命じる。重要な証拠だと考える張龍は驚きながらも命令に従う。すると、血痕の下から「毒医盲見踏皇陵、飛花探林騙閻王」という文字が現れた。展昭(てんしょう)はすぐさま犯人を李栩(りく)だと断定し、蜀中六悪の一人である李栩(りく)の全城手配を命じた。

一方、町へ入ったばかりの莫研(ばくけん)は、李栩(りく)の手配書を目にし、李栩(りく)が連れているカラスにも気づく。食堂に入り、李栩(りく)を見た者がいないか尋ね、椅子の破損具合から李栩(りく)がここで何者かと争ったと推測する。店員の話では、十人相手でも李栩には敵わないという。現場に残された痕跡から、莫研(ばくけん)は李栩と渡り合えるのは隻者ではないと判断し、さらにその人物は李栩を連れ去り、鍵を落としていったと推理する。莫研(ばくけん)は開封府最強の高手、展昭(てんしょう)を探すことに決めた。

包拯(ほうじょう)は受け取った手紙を刑部に回すものの、江南の汚職事件を徹底的に調べるため、白宝震(はくほうしん)の事件は自分が担当すると主張し、刑部への移管を拒否する。包拯(ほうじょう)が祝宴に出席している間、展昭(てんしょう)は料理人になりすまして囚われの李栩を助け出そうとする莫研(ばくけん)を発見する。しかし、すぐに正体を見破られ、奪い返そうとした鍵も取り戻せず、莫研(ばくけん)は逃走を図るが、展昭(てんしょう)に取り押さえられてしまう。

公堂で、莫研(ばくけん)は自らを蜀中七悪神犬莫研(ばくけん)と名乗り、周囲の訝しむ視線にもひるまず、李栩の無実を訴え、李栩から見つけた帳簿を証拠として提出する。しかし、これがかえって李栩の嫌疑を深めてしまう結果となる。事件は進展し、莫研(ばくけん)と展昭(てんしょう)は協力して真犯人を追うことになる。その過程で、展昭(てんしょう)は莫研(ばくけん)を庇って負傷するも、真犯人を取り逃がしてしまう。

最終的に、莫研(ばくけん)は捜査協力を申し出て開封府に留まることを願い出ると共に、包拯(ほうじょう)に李栩の釈放を嘆願する。当初は展昭(てんしょう)の仮対もあったが、包拯(ほうじょう)は莫研(ばくけん)の捜査能力を認め、捜査に加わることを許可する。

第2話あらすじとネタバレ

秦薇薇(しんびび)は莫研(ばくけん)を連れて開封府を案内し、後院の仮の住まいへと導いた。部屋は少々散らかっていたが、莫研(ばくけん)の手ですぐに片付き、綺麗になった。身支度を整え、捕吏の製服に著替えた莫研(ばくけん)は食事へ向かう。秦薇薇(しんびび)の手料理は美味しく、莫研(ばくけん)は夢中で味わった。そこへ展昭(てんしょう)が現れ、捕吏らしく振る舞うよう注意し、皆と一緒に食事をするように促す。内心では気が進まなかったものの、莫研(ばくけん)は渋々皆に加わった。食卓での話題はやはり事件のことで、莫研(ばくけん)は自ら現場を見たいと申し出る。

この行動に、居合わせた者たちは、この新米の娘の度胸と野生児のような一面に驚いた。開封府では江湖とは違い、多くの規則を守らなければならないと諭される。新入りである莫研(ばくけん)は、規定により3ヶ月間のパトロール勤務の後でないと捜査に参加できないと告げられる。しかし、李栩(りく)の事件捜査協力のために来たと主張する莫研(ばくけん)は、展昭(てんしょう)の指示に不満を抱き、隙を見てこっそり抜け出そうと企てる。だが、運悪く、門を出たところで展昭(てんしょう)一行に遭遇。塀を乗り越えようとしたものの失敗し、逃げ出すことはできなかった。

仕方なく、府内で掃除をすることになった莫研(ばくけん)。休憩中、戻ってきた展昭(てんしょう)に遭遇する。展昭(てんしょう)の衣服の香りや靴底の泥から、彼がどこへ行ったのかを正確に見抜いた莫研(ばくけん)。展昭(てんしょう)は衙門の規則を暗唱させることで諦めさせようとするが、莫研(ばくけん)はたちまち規則を暗記してしまう。彼女の機転の良さに、展昭(てんしょう)は手を焼き、規則の書写を命じる。それでも莫研(ばくけん)はサボる機会を窺い、ついには居眠りをしてしまい、展昭(てんしょう)に起こされる。

大内侍衛(だいないじえい)の呉子楚(ごしそ)が聖上の口諭を伝えに来る。李栩(りく)を移監せよというのだ。包拯(ほうじょう)は事件の真相が解明されていないこと、特に白宝震(はくほうしん)の殺害事件との関連を慎重に扱うべきだと主張する。このやり取りを聞いた莫研は、時間を稼ごうと口を挟むが、展昭(てんしょう)に止められる。呉子楚(ごしそ)は正式な聖旨ではなく口諭のみであることを認め、すぐには移監できないと告げる。莫研はこの点を突いて、呉子楚(ごしそ)を一時撤退させる。包拯(ほうじょう)は莫研の機知に感心する。

ついに展昭(てんしょう)は莫研の捜査参加を認める。しかし、現場に到著すると、老人に門前払いされてしまう。呉子楚(ごしそ)が既に聖上の指示を伝えており、刑部が担当することになったというのだ。この窮地を、莫研は観察力によって老人がとある店の女主人と関係があることを見抜き、突破口を開く。部屋の中に入り、莫研と展昭(てんしょう)は重要な証拠を発見し、真相を解き明かす。事件は解決したものの、展昭(てんしょう)は規則遵守を重視し、莫研に規則の書写と掃除を続けるよう命じる。

掃除中、莫研は展昭がある部屋に入っていくのを目撃する。部屋の中にはなんと死体が。過去の記憶が蘇り、莫研は気を失ってしまう。目を覚ますと、展昭は香囊を見せ、白宝震(はくほうしん)の体臭と同じかどうか確認するように求める。これは白宝震(はくほうしん)の娘が彼に贈ったものだった。

その後、莫研は李栩(りく)を救出しようと計画するが、同じく李栩(りく)を連れ去ろうとする呉子楚(ごしそ)と遭遇する。危機一髪、展昭が現れ、呉子楚(ごしそ)を倒す。展昭は李栩(りく)に黒幕を問いただすが、満足のいく答えは得られない。それでも、展昭は懇願する莫研を許すのだった。