風起西州あらすじネタバレ(全話)

風起西州~烈風に舞う花衣~
作品情報
  1. ドラマ:風起西州~烈風に舞う花衣~(全37話)
  2. 原題:风起西州
  3. 英題:Weaving a Tale of Love Season 2
  4. 原作小説:大唐明月/藍雲舒(当サイトで無料で読む)
  5. 豆瓣レビュー数:1169
  6. 豆瓣の評価:57
  7. 製作:2023年
  8. キャスト:グーリー・ナーザー(古力娜扎),ティミー・シュー(許魏洲),リュウ・ダンダン(劉端端),ゾン・イーシュエン(曾一萱),ジャン・タオ(章涛),シュ・ルイ(朱銳),宋涵宇(ソン・ハンユー) ほか

唐の時代、庫狄琉璃(るり)と裴行倹(はい・こうけん)は幸せな結婚生活を送っていました。しかし、裴行倹(はい・こうけん)が左遷され、琉璃(るり)と共に辺境の西州へと赴任することに。西州では、現地の世子である麴崇裕(きく・すうゆう)と出会い、当初は対立しながらも、やがて友情を育んでいきます。

西州では、私利私欲に走る安西大都護(とご)の蘇海政(そかいせい)父子に裴行倹(はい・こうけん)が抑留されるという事件が起こります。琉璃(るり)は西州の民を動かし、万民書を作成して夫の救出を訴えます。さらに、持ち前の裁縫の才能を活かし、民の生活を支え、西州の発展に貢献します。琉璃(るり)の献身的な支えもあり、裴行倹(はい・こうけん)は最終的に安西大都護(とご)に昇進し、西州は経済的に豊かになり、人々は平和な暮らしを送れるようになりました。

物語は、複雑な人間関係も描いています。裴行倹(はい・こうけん)と琉璃(るり)の愛は幾多の試練にさらされながらも揺るぎないものでした。西州の地で、裴行倹(はい・こうけん)と麴崇裕(きく・すうゆう)は敵対関係から親友へと変わり、琉璃(るり)と麴崇裕(きく・すうゆう)の間にも特別な感情が芽生えます。麴崇裕(きく・すうゆう)は、自由奔放な振る舞いを見せることもありますが、情に厚く義理堅い人物で、いざという時には強い意志と決断力を見せます。

結末

  • 裴行倹(はい・こうけん)と庫狄琉璃(るり):数々の困難を乗り越え、結ばれた二人は、西州で息子を授かります。最終的に一家三人は長安に戻り、幸せな日々を送ります。
  • 麴崇裕(きく・すうゆう)と雲伊(うんい)/阿紅(あこう):裴行倹(はい・こうけん)と琉璃(るり)を守るため、蘇海政(そかいせい)父子に立ち向かった麴崇裕(きく・すうゆう)は、長安への赴任を命じられます。しかし、妾である雲伊は同行を許されず、西州に残されることに。愛し合いながらも離れ離れになり、手紙でのやり取りだけが二人の繋がりとなる、切ない結末を迎えます。
  • 蘇海政(そかいせい)父子:陰謀が露見し、護送中に方烈(ほうれつ)によって討たれます。裴行倹(はい・こうけん)にとっては復讐が果たされた形となります。
  • 臨海(りんかい)大長公主大長公主:物語の黒幕として、裴行倹(はい・こうけん)と琉璃を幾度となく陥れようとしますが、最後は罰を受けることなく、のうのうと生き延びます。

『風起西州~烈風に舞う花衣~』は、困難を乗り越えて愛を貫く夫婦の姿、そして西州の人々の暮らしを描いた、感動と切なさが入り混じる物語です。

第1話あらすじとネタバレ

唐の貞観年間、かつて有名な衣装職人の安氏(あんし)は世間を離れ、静かに暮らしていました。娘の琉璃(るり)は聡明な娘で、平穏な日々を送っていました。しかし、最高の衣装技術を追い求める卓錦娘(たくきんじょう)が現れ、その静けさは破られます。娘を守るため、安氏(あんし)は琉璃(るり)を宮中の旧友に託し、孫徳成(そんとくせい)を義父としました。琉璃(るり)は男装し、豆医官と名乗り、身分を隠して暮らすことになります。そして不幸にも、母は獄中で自ら命を絶ってしまいます。

風起西州~烈風に舞う花衣~あらすじ、1話ネタバレ

かつて琉璃(るり)は姉同然の女性に助けられたことがあり、その女性が亡くなったことを知ると、ひそかに形見の巾着を縫いました。しかし、その針仕事はかつての師匠を彷彿とさせ、卓錦娘(たくきんじょう)の目に留まります。10年の歳月が流れても、琉璃(るり)の腕は衰えておらず、卓錦娘(たくきんじょう)は興味を抱きます。調査の結果、巾着を作ったのは豆医官という男だと分かります。正体が露見するのを恐れ、孫徳成(そんとくせい)は琉璃(るり)を宮廷から出します。

宮廷を去ることになった琉璃は、未練を抱きながら裴行倹(はい・こうけん)と出会います。彼女は裴行倹(はい・こうけん)にいとこの財産を要求し、二人は縁を結びます。後に裴行倹(はい・こうけん)は、琉璃が朝廷に追われている人物だと知ります。二人の関係は複雑に絡み合い、裴行倹(はい・こうけん)は皇太子の側近となり、琉璃は宮廷に戻り、母の死が卓錦娘(たくきんじょう)と関係していることを知り、真相を探ろうとします。宮廷で二人は支え合い、ついに裴行倹(はい・こうけん)は琉璃がかつて想いを寄せた女性だと気づきます。

風起西州~烈風に舞う花衣~あらすじ、1話ネタバレ

卓錦娘(たくきんじょう)の疑いを晴らすため、裴行倹(はい・こうけん)は琉璃の母が誇りにしていた「天下第一針」を卓錦娘(たくきんじょう)に渡します。琉璃は憤慨しますが、秘密は守られず、卓錦娘は保身のため琉璃に毒を盛ります。裴行倹(はい・こうけん)は危険を顧みず解毒剤を見つけ、二人は誤解を解きます。琉璃の母の冤罪は晴らされ、卓錦娘は罰せられます。高宗皇帝は琉璃と裴行倹(はい・こうけん)の結婚を認め、二人は結ばれますが、新たな危機が迫っていました。

大長公主は息子にふさわしい相手を探しており、裴行倹(はい・こうけん)と琉璃の仲を知り、不満を抱きます。ある朝、琉璃がまだ眠っている間に裴行倹(はい・こうけん)は出仕の準備をします。新婚生活で二人の仲は深まっていました。琉璃は庭で簫の音を聞き、後から来た裴行倹(はい・こうけん)と共に、かつて愛した女性、雨奴(うぬ)と再会します。雨奴(うぬ)は陸家の娘に瓜二つで、琉璃は夫の心が揺らぐのを恐れ、雨奴(うぬ)を売ろうとさえ考えます。

風起西州~烈風に舞う花衣~あらすじ、1話ネタバレ

琉璃はわざと雨奴(うぬ)を返し、身請けしようとしますが、証文をなくしたと言い、裴行倹(はい・こうけん)が雨奴(うぬ)に興味を持たないように仕向けます。雨奴(うぬ)は裴行倹(はい・こうけん)に近づこうとし、容貌だけでなく、陸家の娘の好みまで真似て、裴行倹(はい・こうけん)の心を取り戻そうとします。陸家の娘は既に亡くなっており、この事件の裏には大長公主の影があり、彼女は琉璃に罪をなすりつけようとします。

琉璃は大長公主に抗議しますが、逆に一緒に来るように言われ、雨奴を連れて行こうとしますが拒否されます。家に帰り、琉璃は裴行倹(はい・こうけん)に事の顛末を話し、彼の支持を得ます。実は大長公主は雨奴と裴行倹(はい・こうけん)を二人きりにさせ、二人の仲を裂こうとしていました。

ある大雨の日、琉璃は裴行倹(はい・こうけん)の身を案じます。裴行倹(はい・こうけん)が帰宅すると、雨奴が用意した食事が並んでいました。琉璃は大長公主に引き留められ、雨上がりの翌日まで帰れませんでした。この出来事は、二人の複雑な愛憎劇と、周囲からの影響を描いています。

第2話あらすじとネタバレ

琉璃(るり)が屋敷に戻ると、雨奴(うぬ)が昨夜外出しており、朝方まで帰ってこなかったことを知った。明らかに、雨奴(うぬ)は琉璃(るり)の権威を眼中になく、琉璃(るり)は不満を抱えながらも言い出せなかった。裴行倹(はい・こうけん)が戻りこのことを知ると、琉璃(るり)の機嫌が悪いことに気づき、着替えたら会いに行こうと思った。琉璃(るり)が部屋に入ると、裴行倹(はい・こうけん)は既に服を着替えていた。使用人が何かを隠そうと裴行倹(はい・こうけん)の服を汚していたが、琉璃(るり)は雨奴(うぬ)の香水の匂いをかぎつけた。それは雨奴(うぬ)が裴行倹(はい・こうけん)に香袋を忍ばせ、二人の仲を裂こうとしたものだった。

風起西州~烈風に舞う花衣~あらすじ、2話ネタバレ

間もなく、大長公主が訪ねてきて、わざと裴行倹(はい・こうけん)の前妻の話を持ち出した。琉璃は不快に思ったが、多くを語ることはできなかった。大長公主はさらに琉璃の妹、珊瑚(さんご)の話題に触れ、世子に側室を迎える考えがあることを示唆した。琉璃は反対したかったが、大長公主の提案に口をつぐむしかなかった。大長公主は再び自分の義理の娘、つまり裴行倹(はい・こうけん)の前妻について語り、明らかに琉璃を刺激しようとしていた。

その後、琉璃と裴行倹(はい・こうけん)は一緒に帰宅した。父は娘が東河府に嫁ぐかもしれないという話を既に聞いていた。裴行倹(はい・こうけん)は琉璃に、東河府には大長公主がいることを考えれば、将来妻妾の間で争いが起きた場合、珊瑚(さんご)が不利になり、ひいては一家全体が危険にさらされる可能性があると親切に忠告した。珊瑚(さんご)の母は家の外でこの会話を盗み聞きし、娘に安易に嫁ぐべきではないと警告した。琉璃がまだ出発する前に、珊瑚(さんご)は東河府には行かないと断固として主張し、琉璃を責めたてた。裴行倹(はい・こうけん)は終始琉璃をかばい、彼女を連れて帰ろうとした。帰る間際、琉璃の父は何度も謝罪し、珊瑚(さんご)の母も慌てて弁解した。二人は珊瑚(さんご)が東河府に嫁ぐことを望んでいなかったのだ。裴行倹(はい・こうけん)はできる限りのことをすると約束したが、同時に慎重に行動するよう忠告した。

風起西州~烈風に舞う花衣~あらすじ、2話ネタバレ

大長公主は芙蓉宴の招待状の準備をしており、名簿が決まると嫁に配らせた。琉璃を女性賓客の筆頭に据え、男女の賓客を分けて座らせる計画だった。裴行倹(はい・こうけん)は道中、琉璃に細心の注意を払うように繰り返し言い聞かせ、短時間出席してすぐに帰ることを勧めた。宴が始まると、皆席に着き歌舞を楽しんだ。琉璃に声をかけて褒める者もいた。侍女は料理や席の配置を確認し、裴行倹(はい・こうけん)は皇帝に呼ばれ、急いでその場を離れなければならなかった。琉璃の侍女は、彼女の隣には煽惑と陸瑾娘(りく・きんじょう)という女性が座っていると告げた。裴行倹(はい・こうけん)は琉璃に、陸瑾娘(りく・きんじょう)は前妻の妹で、大長公主に敵意を抱いているため、宴には参加しないだろうと話していた。

しかし、予想に反して陸瑾娘(りく・きんじょう)は宴に現れ、琉璃を高く評価し、琉璃をいじめることができるのは皆ではない、自分も琉璃の味方だと表明した。大長公主は負けじと、琉璃を困らせる機会を伺い続け、使用人に何かを命じた。食事の後、琉璃は陸瑾娘(りく・きんじょう)と一緒に散歩をし、陸瑾娘(りく・きんじょう)は琉璃に大長公主の罠に気を付けるように警告した。その時、侍女が琉璃に大長公主が絵を描くようにと呼んでいると伝えた。琉璃がそこへ行くと、芙蓉の絵を描くことを強要され、侍女は隙を見て琉璃の服を汚した。そして、珊瑚が琉璃に付き添って着替えに行くことになった。琉璃はこの申し出を断り、汚れた服の上に直接、新たに絵を描き始めた。

風起西州~烈風に舞う花衣~あらすじ、2話ネタバレ

その後、琉璃は珊瑚に連れられて前庭に向かった。途中で一人の男性に出会い、この男性は琉璃に気があるようだった。宴会の席では何人かの男性に薬が盛られており、琉璃とこの男性が密会していたと誤解させるための策略だった。すぐに人々が集まり、現場は一時混乱に陥った。