第23話あらすじとネタバレ
蘇南瑾(そ・なんきん)は、僧侶が食糧を届けに来た際、なんと寺院までもが寄付に参加していることに驚愕した。寺院からの寄付は惜しみなく、しかも正確で、物資不足で裴行倹(はい・こうけん)を窮地に陥れようとした蘇南瑾(そ・なんきん)の目論見は失敗に終わった。寺院の善意のおかげで、一般庶民は追加の負担を強いられることなく、寺院への称賛の声が高まった。
集まった寄付は全て確認され、官府提供の容器に移されることになった。しかし、計量中、蘇南瑾(そ・なんきん)が用意した箱に不正が発覚する。僧侶立会いのもと、正確な計量がなされたことで、裴行倹(はい・こうけん)はこれを好機と捉え、わざと激怒し、兵士の中に横領があると糾弾し、蘇南瑾(そ・なんきん)に説明責任を問うた。裴行倹(はい・こうけん)を陥れようとした蘇南瑾(そ・なんきん)は、逆に罠にはまり、自らの兵士を罰することになり、結果的に大きな打撃を受けた。
鷶家はこの一件を聞きつけ、裴行倹(はい・こうけん)の手腕を賞賛した。相手を懲らしめながらも、品位を保つその立ち振る舞いに感銘を受けたのだ。帰宅した裴行倹(はい・こうけん)は瑠璃と結婚記念日を祝い、互いに贈り物を交換し、生涯を共に歩むことを誓い合った。
一方、張敏娘(ちょうびんじょう)は琴を弾いている最中、小公子の帰還を知ったが、想い人である鷶崇裕(けんすうゆう)の妻は同行していなかった。鷶家の女主人の座を狙う張敏娘(ちょうびんじょう)だが、鷶崇裕(けんすうゆう)の心は妻にあり、彼女の想いには全く気づいていない。瑠璃の存在が常に張敏娘(ちょうびんじょう)の邪魔となり、鷶崇裕(けんすうゆう)の気を引こうとする度に瑠璃に輝きを奪われてしまうことに、彼女は不満を募らせていた。
帰宅した鷶崇裕(けんすうゆう)は父と囲碁を打ちながら妾を迎える話になったが、政略結婚には全く興味がない鷶崇裕(けんすうゆう)は断固拒否。父の説得にも耳を貸さなかった。
夕食時、裴行倹(はい・こうけん)と瑠璃は長安からの手紙を受け取った。差出人はかつて裴行倹(はい・こうけん)が助けた女性、雲伊だった。米将軍の頼みで雲伊を預かることになった瑠璃は、快諾する。裴行倹(はい・こうけん)に恩義を感じている雲伊は、瑠璃に対し僅かながら嫉妬心を抱いていた。
鷶崇裕(けんすうゆう)の息子が長安へ戻る日が近づき、鏡娘(きょうじょう)が護衛を任されることになった。王君孟(おう・くんもう)が万全の準備を整えてくれたものの、鏡娘(きょうじょう)は別れを惜しんでいた。鷶崇裕の父は息子に張敏娘(ちょうびんじょう)を妾として迎えることを考えているが、鷶崇裕は全くその気はなく、王君孟(おう・くんもう)を誘い酒を酌み交わした。
翌朝、雲伊は蘇将軍に会うことを切望するが、裴行倹(はい・こうけん)は多忙を理由に断った。瑠璃は雲伊に焦る必要はないと諭し、蘇将軍は必ず迎えに来ると約束し、街へ買い物に連れて行ってあげると申し出た。しかし、雲伊は今すぐ行動したくてたまらず、街で見かけた珠を買うため、慌ててお金を取りに戻った。
第24話あらすじとネタバレ
雲伊はとある腕輪に心を奪われ、買おうとした矢先、既に売れてしまったことを知ります。慌ててお金を取りに戻り、何とか買い戻そうとしますが、店に戻った時には既に買い主は去った後でした。落胆する雲伊を瑠璃は慰め、一緒に探そうと申し出ますが、雲伊は悲しみに沈み、部屋に閉じこもってしまいます。瑠璃は再度店主に尋ね、男性が買ったことを知ります。
張敏娘(ちょうびんじょう)は鷶崇裕(けんすうゆう)に面会を求め、最初は断られますが、粘り強く懇願し、ついに許されます。このことを鷶崇裕(けんすうゆう)の両親は心配し、張敏娘(ちょうびんじょう)との結婚を勧めます。家族間でこの話題が持ちきりとなります。
腕輪を買えなかった雲伊はすっかり元気をなくします。瑠璃は懸命に腕輪を探し、事情を知った裴行倹(はい・こうけん)も加勢します。裴行倹(はい・こうけん)は瑠璃に雲伊を甘やかしすぎないように忠告します。戻った瑠璃に、雲伊は状況を尋ねます。瑠璃は、腕輪を買ったのは漢人で、おそらく商人で長安に持って行って売るだろうと伝えます。雲伊が腕輪にこだわるのは、亡き父の形見で、放浪中に失くしてしまったからでした。雲伊は瑠璃に探し続けてくれるよう頼み、瑠璃は全力を尽くすと約束します。
幸いにも、すぐにその商人を探し当てますが、既に結婚の贈り物として渡してしまっているため、売ってくれません。そこで瑠璃は他の物と交換することを提案します。雲伊のために、瑠璃は武后(ぶこう)から賜った大切な玉佩を交換に出そうとします。裴行倹(はい・こうけん)は迷わず玉佩を瑠璃に渡し、新婚夫婦は交換に応じます。瑠璃が自分のために大切なものを犠牲にしたことを知り、雲伊は深く感動します。
工房で、瑠璃は職人が困っていることに気づきます。特に暑い時期は布の質が落ちてしまうのです。瑠璃は鷶崇裕(けんすうゆう)にこの問題を相談し、風水を使って布の質を改善するアイデアを提案します。さらに、三娘(さんじょう)のために新しい工房を作る計画も持ちかけます。場所は都の中心部ではありませんが、鷶崇裕(けんすうゆう)は最終的にこの提案を受け入れます。
一方、裴行倹(はい・こうけん)は恩師の軍が兵糧不足に陥っていることを心配していました。彼は軍に十分な補給を確保するために行動を起こします。裴行倹(はい・こうけん)は鷶崇裕(けんすうゆう)と共に兵糧を三国国境へ運びますが、途中で四万もの敵軍に遭遇します。裴行倹(はい・こうけん)は計略を用いて敵を誘い込み、蘇南瑾(そ・なんきん)の協力も得て、最小限の犠牲で敵を撤退させ、兵糧を守り抜きます。
その後、裴行倹(はい・こうけん)は鷶崇裕(けんすうゆう)に手紙を託します。瑠璃は手紙を読み、夫の無事を確認し、安堵します。その時、ちょうど帰ろうとしていた鷶崇裕に雲伊が会い、戦況を尋ねますが、鷶崇裕はすぐには答えません。しかし、雲伊が先日裴行倹(はい・こうけん)が助けた赤い服の女性だと気づき、王君孟(おう・くんもう)に詳しい調査を指示します。
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