第25話あらすじとネタバレ
鷶崇裕(けんすうゆう)の父は、息子の努力を認めつつも、結果には満足していませんでした。瑠璃の改良した布地は好評で、多くの人が学びに訪れました。しかし、張敏娘(ちょうびんじょう)は雲伊の無作法な振る舞いに苛立ちを隠せません。
そこに鷶崇裕(けんすうゆう)が現れると、雲伊は態度を豹変させ、彼に茶を勧め、甲斐甲斐しく世話を焼きます。その様子を見た張敏娘(ちょうびんじょう)は、鷶崇裕(けんすうゆう)が雲伊の差し出した茶を受け取ったことに複雑な思いを抱きます。瑠璃もまた、鷶崇裕(けんすうゆう)が雲伊の茶を受け取ったことに疑問を感じますが、実は鷶崇裕(けんすうゆう)は雲伊の自由奔放な生き方に憧れていたのです。さらに雲伊は張敏娘(ちょうびんじょう)の前で鷶崇裕(けんすうゆう)への好意を公言し、張敏娘(ちょうびんじょう)はますます自分の気持ちを伝えられなくなってしまいます。
瑠璃が帰宅すると、家の前に人だかりができていました。血まみれの男が瑠璃の家に駆け込んできたのです。瑠璃は周囲の人々を落ち著かせ、家の中へ入ります。男は雲伊に酷く殴られており、唐軍による商行襲撃の事実を瑠璃に伝え、鷶崇裕への連絡を懇願します。瑠璃は男の言葉を信じ、部屋にかくまいます。男は将軍で、農家で生き残った少女を助けましたが、少女は唐兵に連れ去られてしまいました。将軍は裴行倹(はい・こうけん)に助けを求め、西州で瑠璃を通して鷶崇裕に連絡を取るよう命じられたのです。緊急の情報を長安に届けなければならないのです。食料も尽きかけているため、瑠璃は韓四(かんし)に傷の手当てを頼みます。幸い鼻を負傷しただけで、他の怪我は軽いものでした。
瑠璃は裴行倹(はい・こうけん)が窮地に陥っていることを察し、将軍を通じて彼を助けようと決意します。間もなく、盔甲を身につけた一団が鷶家に到着します。裴行倹(はい・こうけん)はすぐに蘇南瑾(そ・なんきん)だと気づきます。蘇南瑾(そ・なんきん)は裴行倹(はい・こうけん)の家に隠れている者を仮逆者だと糾弾し、鷶崇裕に逮捕を要求します。その時、鷶崇裕は瑠璃からの伝言を受け取り、彼女のもとへ向かいます。瑠璃は韓四(かんし)に、米大郎(ミー・ターラン)が蘇南瑾(そ・なんきん)の手に落ちれば大変なことになると告げます。米大郎(ミー・ターラン)を連れ去られないよう、彼の容態をさらに悪く見せかける必要があるのです。鷶崇裕は瑠璃を助けたい一心で、父に相談し、許可を得てすぐに瑠璃のもとへ向かいます。
瑠璃は米大郎(ミー・ターラン)を連れ出し、事情を説明し、今は鷶崇裕しか頼れる人がいないと訴えます。瑠璃は鷶家を巻き込まない策を提案し、長安への手紙の伝達を依頼します。鷶崇裕は快諾し、瑠璃は彼への信頼を深めます。
蘇南瑾(そ・なんきん)の待つ鷶家に戻った鷶崇裕は、全てを打ち明けます。蘇南瑾(そ・なんきん)は事実を突きつけられ、言葉を失います。鷶崇裕は目的のためなら人を殺める蘇南瑾(そ・なんきん)のやり方に憤り、蘇南瑾(そ・なんきん)の言い訳も虚しく響きます。鷶崇裕は怒りを露わにし、蘇南瑾(そ・なんきん)のような人間にはなりたくないと告げます。西州に来たのは民のためであり、罪のない人々を犠牲にするためではないと。
米大郎(ミー・ターラン)を守るため、瑠璃は老婆に祈祷をさせます。韓四(かんし)は米大郎(ミー・ターラン)の容態が悪化していると報告します。侍衛たちが米大郎(ミー・ターラン)の口を塞ごうとしますが、瑠璃の前では手が出せません。米大郎(ミー・ターラン)の状態が悪いため、連れ出すことは不可能です。蘇南瑾(そ・なんきん)は米大郎(ミー・ターラン)を罪人として連行しようとするも、瑠璃は証拠の提示を求めます。蘇南瑾(そ・なんきん)は符牌を見示しますが、瑠璃はそれが口実であり、米大郎(ミー・ターラン)は見てはいけないものを見てしまったのだと主張します。蘇南瑾(そ・なんきん)は仮論できません。
第26話あらすじとネタバレ
蘇南瑾(そ・なんきん)は瑠璃の言葉に仮論できず、すごすごと引き下がった。韓四(かんし)の迅速な鍼治療の後、米大郎(ミー・ターラン)は一命を取り留めた。蘇南瑾(そ・なんきん)は彼の無事を確認してから立ち去った。
王文度(ワン・ウェンドゥ)は私欲のために複数の商行の店主を殺害し、彼らの財産を奪った。さらに、裴行倹(はい・こうけん)が管理する食糧を押収し、鷶家の力を借りて裴行倹(はい・こうけん)を排除しようと企んでいる。民衆はこの事を知り、民のために尽くす裴行倹(はい・こうけん)の窮状を嘆き悲しんだ。瑠璃も深く心配するが、武后(ぶこう)の宣旨を待つしかない。三娘(さんじょう)と瑠璃は裴行倹(はい・こうけん)を守る方法を話し合い、聖旨が届くまで時間を稼ぐことを願った。
夜、瑠璃は裴行倹(はい・こうけん)の窮状を思案し、自らの指を切って血書で王文度(ワン・ウェンドゥ)の罪行を訴えることを決意した。侍女たちはその姿を見て心を痛めた。間もなく、民衆が裴行倹(はい・こうけん)の家の前に集まり、韓四(かんし)は瑠璃を助けようと皆を先導した。瑠璃は用意しておいた嘆願書を見せ、協力してくれる人々に署名を求めた。行動に伴う家族への危険性を強調したが、韓四(かんし)が最初に血で署名すると、続いて民衆も次々と血判を押して裴行倹(はい・こうけん)の帰還を願った。
怒った蘇南瑾(そ・なんきん)が鷶崇裕(けんすうゆう)に詰め寄ると、鷶崇裕(けんすうゆう)は知らぬ存ぜぬと取り合わなかった。その後、民衆の連名の血書が鷶家に届けられた。鷶崇裕(けんすうゆう)の父は、もし蘇南瑾(そ・なんきん)が裴行倹(はい・こうけん)を解放しなければ、この血書を持って長安に訴えると警告し、事態がさらに深刻化することを示唆した。鷶崇裕(けんすうゆう)は、武后(ぶこう)がこの事を知れば激怒し、自分たちも厳しい立場に置かれると父に忠告した。
事件の後、瑠璃は支援してくれた民衆に感謝し、裴行倹(はい・こうけん)の帰還を祝う宴に招待した。夜、瑠璃と裴行倹(はい・こうけん)はようやく二人きりになり、互いの心配と愛情を語り合った。裴行倹(はい・こうけん)は瑠璃の身を案じたが、瑠璃は彼を救うためなら何でもすると答えた。裴行倹(はい・こうけん)は深く感謝し、瑠璃を強く抱きしめた。
実は、米大郎(ミー・ターラン)は死んでおらず、韓四(かんし)と共謀して蘇南瑾(そ・なんきん)を騙していた。一方、雲伊は瑠璃がいつも裴行倹(はい・こうけん)と一緒にいるため寂しさを感じていた。鷶崇裕(けんすうゆう)が訪ねてきたと聞き、急いで会いに行った。雲伊は鷶崇裕(けんすうゆう)に好意を持っており、張敏娘(ちょうびんじょう)から鷶崇裕が女性を嫌っていないと聞いていたからだ。瑠璃は雲伊に、鷶崇裕は女性が好きだと伝え、雲伊の心に希望が芽生えた。
寺院に参拝に行った雲伊は、張敏娘(ちょうびんじょう)に偶然出会った。張敏娘(ちょうびんじょう)は雲伊を避けていた。雲伊は鷶崇裕についての誤解を解こうとしたが、張敏娘(ちょうびんじょう)はわざと転んだふりをして雲伊に罪をなすりつけようとした。雲伊は瑠璃にこの事を訴え、瑠璃はもちろん雲伊を信じた。張敏娘(ちょうびんじょう)は弱々しいふりをし、鷶崇裕に見舞いに来てもらい、雲伊に突き飛ばされたと嘘をついた。侍女も同調し、それを雲伊と瑠璃が聞いてしまった。しかし、鷶崇裕は雲伊の言葉を信じると言い、張敏娘(ちょうびんじょう)はさらに怒りを募らせた。
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