第11話あらすじとネタバレ
展昭(てんしょう)は張風(ちょうふう)を捕縛することに成功する。張風(ちょうふう)は展昭(てんしょう)に自らの命を絶つよう懇願する。一方、張風(ちょうふう)の暗器によって緻命傷を負った李栩(りく)は、もはや助かる見込みがない状態だった。最期の時、李栩(りく)は莫研(ばくけん)のことを気にかけ、彼女のために嫁入り道具として貯めていたお金のことを伝える。言葉を言い終える前に、李栩(りく)は血を吐き、莫研(ばくけん)に自分のことを大切にするように言い残し、彼女の腕の中で息を引き取った。莫研(ばくけん)は深い悲しみに暮れ、李栩(りく)を呼び覚まそうとするが、無駄だった。駆けつけた展昭(てんしょう)は莫研(ばくけん)を慰め、張風(ちょうふう)を開封府へ連行することを提案するが、莫研(ばくけん)はもう少しだけ兄と二人きりにしてほしいと願う。莫研(ばくけん)の身を案じながらも、展昭(てんしょう)は先に張風(ちょうふう)を連れ帰ることにする。
亡くなった李栩(りく)を背負い、莫研(ばくけん)は一人で苦労しながら開封府へ戻る。それを見た寧晋(ねいしん)王は手を貸そうとするが、今の莫研(ばくけん)は一人で静かに過ごしたいのだと理解し、見守る。包拯(ほうじょう)は早速、張風(ちょうふう)を尋問し、飛鳳楼の密室について説明するように求めるが、張風は知らないふりをして、逆に展昭(てんしょう)に罪をなすりつける。これを見た包拯(ほうじょう)は張風に杖刑を命じる。張風は虎頭斬(ことうざん)を見てようやく観念し、密室の図面と譚彰(たんしょう)の監禁場所を描くことに同意する。その後、張風は牢に入れられ、裁判を待つ身となる。
兄を失った悲しみに沈む莫研(ばくけん)の様子を見た展昭(てんしょう)は、彼女がまだ何も食べていないことに気づき、鶏肉麺を作ってあげる。同時に、寧晋(ねいしん)王も莫研(ばくけん)のために上海蟹を差し入れる。麺を持って莫研(ばくけん)の部屋を訪れた展昭(てんしょう)は、テーブルの上の上海蟹を見て帰ろうとするが、莫研(ばくけん)に呼び止められる。莫研は展昭(てんしょう)の心遣いに感謝の気持ちを伝え、二人は一緒に食事をする。その後、寧晋(ねいしん)王は飛鳳楼へ調査に行くことを提案し、莫研と展昭(てんしょう)も賛同する。段青衣(だんせいい)を加えた四人は飛鳳楼の密室に入り、複雑に入り組んだ道を前に、別々に探索を始める。探索中、寧晋(ねいしん)王は危うく見つかりそうになるが、莫研の機転で難を逃れる。一方、段青衣(だんせいい)は襲ってきた黒衣の男たちを撃退する。
展昭(てんしょう)と段青衣(だんせいい)はついに監禁されていた譚彰(たんしょう)を見つけ出し、崩れ落ちそうな地下宮殿から急いで脱出する。莫研は最後の瞬間に遼(りょう)との繋がりを示す手がかりを発見し、間一髪で脱出する。その後、張風が秦薇薇(しんびび)を人質に取ったことが分かり、展昭(てんしょう)はすぐに現場へ急行する。張風の挑発にも冷静さを保ち、展昭(てんしょう)は次の戦いに備える。
第12話あらすじとネタバレ
張風(ちょうふう)が発狂し、展昭(てんしょう)は刺激しないよう慎重に事態を見守るも、状況は切迫していた。張風(ちょうふう)は生まれた時から命など捨てていると言い、開封府の捜査は無駄だと嘲笑う。一瞬の隙に、展昭(てんしょう)の剣が張風(ちょうふう)の心臓を突こうとしたその時、張風(ちょうふう)は秦薇薇(しんびび)の頸動脈を刃物で切り裂いた。秦薇薇(しんびび)は出血多量で死亡し、この光景を目にした莫研(ばくけん)は再び気を失ってしまう。
翌朝、莫研(ばくけん)が目を覚ますと、張風(ちょうふう)は既に始末されていたが、手がかりも失われていた。そこに寧晋(ねいしん)王と従者が到著。多くの官吏からの弾劾を受け、開封府は窮地に立たされる。寧晋(ねいしん)王は聖旨を読み上げ、事件の捜査を禁じた。莫研(ばくけん)は寧晋(ねいしん)王に3日間の猶予を願い出るも、聖旨は覆らず、聞き入れられない。呉子楚(ごしそ)は包拯(ほうじょう)の降格と、展昭(てんしょう)の投獄を命じ、包拯(ほうじょう)はそれを受け入れるしかなかった。
莫研(ばくけん)は地に伏し、無念の涙を流す。真相にあと一歩と迫っていたのに、皇命によって阻まれてしまったのだ。皇帝に直訴しようとする莫研(ばくけん)を、包拯(ほうじょう)は静止し、密かに証拠を探すよう諭す。展昭(てんしょう)を救うため、包拯(ほうじょう)は自ら皇帝に謁見し、降格を受け入れる代わりに事件の捜査継続を願い出る。激怒した皇帝は寧晋(ねいしん)王に事件に関わる証拠を刑部に引き渡すよう命じた。
展昭(てんしょう)は、秦薇薇(しんびび)の死で憔悴している馬大哥を気にかける。面会に来た莫研(ばくけん)は、もっと早く張風(ちょうふう)を捕らえていれば、犠牲者は出なかったかもしれないと悔やむ。展昭(てんしょう)は、かつて侠客だった自分が捕快になった経緯を語り、悪は根絶できない以上、一人を守るより地域を守る方が重要だと説く。
物語は進み、寧晋(ねいしん)王は見仙石を持って都を出ようとするが、莫研(ばくけん)に阻止される。彼女は見仙石を使って黒幕をおびき出そうとしていた。危険な任務だと寧晋(ねいしん)王は警告するが、馬大哥が護衛を買って出る。その後、莫研(ばくけん)が見仙石を護送すると知った展昭(てんしょう)は脱獄し、彼女に合流。二人は見仙石の入った箱を奪おうとする一団を追跡し、黒幕である龐太師(ぼうたいし)の存在に辿り著く。
ついに白衣閣で、莫研(ばくけん)と展昭(てんしょう)は龐太師(ぼうたいし)の正体を暴く。見仙石は砕かれてしまうが、重要な秘密は既に龐太師(ぼうたいし)に奪われていたことに二人は気づく。そして包拯(ほうじょう)が現れ、実は降格は皇帝と共に行った芝居で、真の目的は公主を見つけ、龐太師(ぼうたいし)の正体を暴くことだったと明かす。段青衣(だんせいい)は師匠の譚彰(たんしょう)を救い出し、二人はそれぞれの道を歩む。莫研(ばくけん)は砕けた見仙石のかけらを繋ぎ合わせ、龐太師(ぼうたいし)が見落とした真相を探ろうとする。
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