第23話あらすじとネタバレ
雷純(らいじゅん)を救うため、狄飛驚(てきひきょう)は元十三限(げんじゅうさんげん)と交戦するも、全く歯が立たなかった。更なる危害を防ぐため、雷純(らいじゅん)は簪で新任総堂主を刺殺し、全ての責任を負うと宣言、狄飛驚(てきひきょう)の解放を要求する。元十三限(げんじゅうさんげん)は不気味な笑みを浮かべ、自分が雷純(らいじゅん)にそう仕向けたことを認め、翌日蔡京(さいきょう)丞相に会うよう指示する。元十三限(げんじゅうさんげん)が去ると、雷純(らいじゅん)は力尽きて倒れ込み、狄飛驚(てきひきょう)は彼女を抱きしめ、深い悲しみを露わにする。
翌日、雷純(らいじゅん)は蔡京(さいきょう)丞相に謁見し、丞相の手下を殺害した罪を謝罪する一方、六分半(ろくぶはん)堂の管轄を願い出て、父のように忠誠を誓う。父の臨終の言葉「復讐するな、もし復讐するなら白愁飛(はくしゅうひ) にしろ」を思い出し、雷純(らいじゅん)は侍女の沫児(まつじ)を通して楚河(そが)鎮へ向かうという情報を白愁飛(はくしゅうひ) に伝え、密かに助けを求める。
白愁飛(はくしゅうひ) は溫柔(おんじゅう)と王小石(しょうせき)を絵に誘うが、三人で描くはずの絵に白愁飛(はくしゅうひ) 自身は描かれず、二人の疑念を招く。実は、白愁飛(はくしゅうひ) は翌日京城を出て雷純(らいじゅん)を楚河(そが)鎮まで護送する計画を立てており、雷純(らいじゅん)の心には別の男がいると知りつつも、同行を決意する。王小石(しょうせき)は早起きして城門まで見送りに行き、白愁飛(はくしゅうひ) に酒を贈る。溫柔(おんじゅう)と王小石(しょうせき)は京城で彼の帰りを待つ。
傅宗書(ふそうしょ)は丞相に、蘇夢枕(そむちん)が北方の商売に興味を持っていることを利用し、金風細雨(きんぷうさいう)楼を陥れることを提案する。諸葛正我(しょかつしょうが)が朝廷に戻れば、再び朝廷の中心人物となることは必至。王小石(しょうせき)と元十三限(げんじゅうさんげん)、諸葛正我(しょかつしょうが)の師弟関係を考慮し、傅宗書(ふそうしょ)は王小石(しょうせき)を囮にして、金風細雨(きんぷうさいう)楼に諸葛正我(しょかつしょうが)謀殺の罪を著せ、組織を壊滅させることを提案する。
元十三限(げんじゅうさんげん)は王小石(しょうせき)を丞相のもとへ連れて行く。丞相は筆会で出会った老人だった。丞相は江湖における有橋集団の勢力拡大に触れ、諸葛正我(しょかつしょうが)がその首領だとほのめかす。この告発に対し、王小石(しょうせき)は信じ難いと言い、丞相と傅宗書(ふそうしょ)の間に何か深い繋がりがあると感じる。それでも丞相は諸葛正我(しょかつしょうが)の影響力の大きさを主張し、王小石(しょうせき)に更なる調査を促す。
王小石(しょうせき)は狄飛驚(てきひきょう)に有橋集団の情報を確認し、六分半(ろくぶはん)堂がかつて有橋集団に仕えていたことを知る。狄飛驚(てきひきょう)は王小石(しょうせき)に、有橋集団に立ち向かうことの危険性を警告する。身の危険だけでなく、周りの人間も巻き込まれる可能性があると。彼は王小石(しょうせき)に一枚の紙切れを渡し、もしこの人物が王小石(しょうせき)が疑っている人物なら、全てが明らかになると暗示する。
第24話あらすじとネタバレ
狄飛驚(てきひきょう)の驚き
狄飛驚(てきひきょう)は、王小石(しょうせき)が既に黒幕が相爺であることを見抜いていることに気付きます。王小石(しょうせき)は、自分が相爺に駒として利用されていること、そしてこの一撃が金風細雨(きんぷうさいう)楼を傷つけることを理解していました。誰が敵で誰が味方かすぐには判断できませんでしたが、金風細雨(きんぷうさいう)楼が忠義の側であることは確信していました。
王小石(しょうせき)の行動
蘇夢枕(そむちん)を探すため、王小石(しょうせき)は金風細雨(きんぷうさいう)楼を訪れますが、蘇夢枕(そむちん)は病で寝込んでいました。そこで彼は無邪に会い、諸葛神侯(しんこう)の情報を探り、知られていない内情を掴もうとします。王小石(しょうせき)は楼内にスパイがいることに気付き、わざと諸葛神侯(しんこう)が有橋集団の黒幕であるという情報を流し、スパイが冷酷に民衆を虐げる様子を目撃します。六分半(ろくぶはん)堂の火器工場を破壊していなければ、次の災難はここに降りかかっていたでしょう。
溫柔(おんじゅう)の疑念
溫柔(おんじゅう)は王小石(しょうせき)を点心に誘います。彼女は最近の王小石(しょうせき)の素っ気ない態度に気付き、自分が彼に鬱陶しく思われているのではないかと心配します。会話の中で、王小石(しょうせき)は再びスパイの存在に触れ、諸葛正我(しょかつしょうが)が表向きは立派だが、実際は有橋集団の黒幕だと溫柔(おんじゅう)に告げます。溫柔(おんじゅう)はそれを信じず、諸葛正我(しょかつしょうが)があんな人であるはずがないと考え、王小石(しょうせき)の不可解な行動に疑問を抱きます。
白愁飛(はくしゅうひ) と雷純(らいじゅん)の協力
白愁飛(はくしゅうひ) は馬で楚河(そが)鎮に到著し、橋の上で待つ雷純(らいじゅん)の姿を見て喜びます。雷純(らいじゅん)は率直に、頼れる人がほとんどいないこと、白愁飛(はくしゅうひ) が金風細雨(きんぷうさいう)楼の人間であっても頼るしかない状況を打ち明けます。白愁飛(はくしゅうひ) は、雷純(らいじゅん)の頼みなら何でも葉えると約束します。霹靂(へきれき)堂を傘下に収める計画について、雷老太爺が脳卒中で倒れ、今は雷天(らいてん)が管理していることから、二人は翌日会う約束をします。白愁飛(はくしゅうひ) は霹靂(へきれき)堂内部の複雑な状況、副堂主の雷意(らいい)が堂主の座を狙っていることを理解しており、製圧は容易ではないことを悟ります。
朱小腰(しゅしょうよう)の本心
三合楼で、王小石(しょうせき)は朱小腰(しゅしょうよう)と再会し、酒を酌み交わします。朱小腰(しゅしょうよう)は京城を離れた理由を、関七(かんしち)の死でこの地が辛い思い出の場所になったからだと説明します。関七(かんしち)を救えないと分かっていながらも、彼女は蘇夢枕(そむちん)を裏切ってまで試みました。それは関七(かんしち)への恩に報いるためでした。多くの人に申し訳ないと思いつつも、後悔はしていません。やらなければ一生後悔すると思ったからです。朱小腰(しゅしょうよう)は王小石(しょうせき)に、もし何かをする価値があるなら、たとえ皆が仮対しても自分の判断を信じるべきだと励まします。
溫柔(おんじゅう)の心配
翌日、溫柔(おんじゅう)は小双(しょうそう)から王小石(しょうせき)が三合楼で酒を飲んでいると聞き、駆けつけますが、まるで別人のように変わった王小石(しょうせき)の姿を目にします。心配と怒りが入り交じり、困った時に自分に相談せず一人で酒を飲む王小石(しょうせき)を責めます。王小石(しょうせき)は溫柔(おんじゅう)に話しても仕方がないと考え、一人で飲む方が邪魔されないと主張します。兄貴分の蘇夢枕(そむちん)の病気、白愁飛(はくしゅうひ) の離脱、変わりゆく江湖に戸惑い、なぜ自分も変われないのかと自問します。しかし、どんなに変わっても溫柔(おんじゅう)の気持ちは変わらず、彼女は醒酒湯を置いて悲しそうに去っていきます。実際は、王小石(しょうせき)は溫柔(おんじゅう)を守るためにそうしていたのです。
霹靂(へきれき)堂の変局
翌日、白愁飛(はくしゅうひ) は雷純(らいじゅん)と共に霹靂(へきれき)堂を訪れます。雷純(らいじゅん)は雷天(らいてん)に、六分半(ろくぶはん)堂の勢力拡大のため京城に人材を派遣してほしいと頼みます。雷天(らいてん)は霹靂(へきれき)堂内部がまとまっていないことを理由に断ります。雷純(らいじゅん)は問題解決に協力すると申し出、白愁飛(はくしゅうひ) は雷意(らいい)を排除することを提案します。雷天(らいてん)は困ったふりをして、雷意(らいい)は武芸が強く手段も残忍で自分たちにはできないと言いますが、白愁飛(はくしゅうひ) は自分がやると言います。
漢江の思い出
雷純(らいじゅん)が庭に座っていると、白愁飛(はくしゅうひ) は彼女に外套をかけ、漢江での初めての出会いを思い出します。白愁飛(はくしゅうひ) は細柳(さいりゅう)鎮で止めた六分半(ろくぶはん)堂の馬車の中に雷純(らいじゅん)が乗っていたこと、それが二人の最初の出会いだったことを回想します。白愁飛(はくしゅうひ) は雷純(らいじゅん)が江湖に戻ってきてくれたおかげで彼女に出会えたことを喜びます。
雷天(らいてん)の策略
雷天(らいてん)は雷純(らいじゅん)を牢獄に連れて行きます。実は彼は既に雷意(らいい)を捕らえており、真の標的は白愁飛(はくしゅうひ)でした。白愁飛(はくしゅうひ)は京城で彼の五人の兄を殺していたのです。雷天(らいてん)は白愁飛(はくしゅうひ)を殺して復讐すると同時に、雷純(らいじゅん)の京城での活動を支援しようと企んでいました。白愁飛(はくしゅうひ)は雷意(らいい)を暗殺に向かう途中、待ち伏せに遭います。武芸は高いものの、多勢に無勢で苦戦を強いられます。危機一髪のところで、雷純(らいじゅん)が馬で駆けつけ白愁飛(はくしゅうひ)を救出します。彼女は事前に雷意(らいい)を解放し、雷天(らいてん)を止めてくれることを期待していました。しかし、雷天(らいてん)は二人を包囲し、逃げ場を失った二人は川に飛び込みます。水中から再び姿を現した二人は霹靂(へきれき)堂に仮撃し、最終的に雷純(らいじゅん)が雷天(らいてん)を斬り、霹靂(へきれき)堂を製圧することに成功します。
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