江湖英雄伝あらすじ21話・22話、ネタバレ

第21話あらすじとネタバレ

蘇夢枕(そむちん)は十裏亭へ向かい、雷損(らいそん)に会うや否や、雷純(らいじゅん)が利用されたことに気付く。一方、街を歩いていた王小石(しょうせき)は、自分が溫柔(おんじゅう)に贈った玉を拾い、胸騒ぎを覚え、彼女の身に何かあったのではないかと、急いで溫柔(おんじゅう)を探しに行く。

その頃、雷純(らいじゅん)と溫柔(おんじゅう)は覆面の男に襲われていた。男は溫柔(おんじゅう)を辱めようとし、雷純(らいじゅん)は身を挺して彼女を守ろうとするが、悲劇を防ぐことはできなかった。王小石(しょうせき)が駆けつけた時には既に遅く、男は逃走していた。傷ついた溫柔(おんじゅう)を心配する王小石(しょうせき)に、雷純(らいじゅん)は十裏亭にいる蘇夢枕(そむちん)を助けるよう促す。

十裏亭では、雷損(らいそん)と狄飛驚(てきひきょう)が蘇夢枕(そむちん)を殺そうと罠を仕掛けていた。危機一髪、王小石(しょうせき)と白愁飛(はくしゅうひ) が駆けつけ、蘇夢枕(そむちん)に加勢する。狄飛驚(てきひきょう)は、蘇夢枕(そむちん)を倒しても「有橋集団」(ユウチャオしゅうだん)が雷損(らいそん)を放っておかないことを悟り、雷損(らいそん)を殴り倒し、火薬を仕掛けた十裏亭に突き落とし、爆破する。蘇夢枕(そむちん)、白愁飛(はくしゅうひ) 、王小石(しょうせき)が去った後、狄飛驚(てきひきょう)はすぐに水に潜り、雷損(らいそん)を救出する。

辱めを受けた雷純(らいじゅん)は、湯船につかり、体の汚れを洗い流そうとする。そして、溫柔(おんじゅう)に今日の出来事を誰にも話さないように口止めし、まるで何もなかったかのように振る舞う。蘇夢枕(そむちん)は傷が深く、血を吐く。無邪は、しばらく静養するように勧めるが、蘇夢枕(そむちん)には避けて通れないことがあった。雷純(らいじゅん)の部屋の前で、ノックすべきか迷っていると、雷純(らいじゅん)は、先程の出来事のショックで蘇夢枕(そむちん)に会う勇気がなく、二人はただ扉越しに悲しみに暮れる。

管事が溫柔(おんじゅう)と雷純(らいじゅん)に薬を届けに来る。雷純(らいじゅん)は昨夜の状況を尋ね、雷総堂主(雷損(らいそん))が死に、狄飛驚(てきひきょう)が裏切り、亭に突き落としたことで爆死したと聞かされる。父の死を聞き、雷純(らいじゅん)は悲しみに打ちひしがれ、狄飛驚(てきひきょう)がかつて雷家の者を守ると約束した言葉を思い出す。

実は雷損は生きていたが、狄飛驚(てきひきょう)が勝手に偽装死を仕組んだことに不満を抱いていた。狄飛驚(てきひきょう)は、生き延びるには偽装死しかないと説明し、雷純(らいじゅん)の安全のためにも生きているべきだと説得する。自分が生きていれば、雷純(らいじゅん)には父親がいるのだと。雷損は馬に乗り、狄飛驚(てきひきょう)に雷純を守る誓いを忘れるなと言い残し、去っていく。雷損の後ろ姿を見つめながら、狄飛驚(てきひきょう)は幼い頃、奥様に雪の中から助けられ六分半(ろくぶはん)堂に引き取られた時のことを思い出す。その時以来、彼は雷損を父のように慕っていたのだ。

その夜、蘇夢枕(そむちん)は飛天跨海堂(ひてんかいかいどう)で宴を催し、江湖の人々を集め、新たな勢力図を披露する。白愁飛(はくしゅうひ) は英雄になりたがり、権力を握ることが喜びだと考えるが、王小石(しょうせき)は大きな誌を持つことは大切だが、無理強いしたり焦ってはいけないと考える。六分半(ろくぶはん)堂が棺を担いで現れたことで、宴の空気は張り詰め、新たな嵐が巻き起ころうとしていた。

第22話あらすじとネタバレ

葬儀後の風雲

蘇夢枕(そむちん)は贈られた棺桶を受け取り、皆の前でそれを割ると、中から雷損(らいそん)が現れた。続いて蘇夢枕(そむちん)、白愁飛(はくしゅうひ) 、王小石(しょうせき)と雷損(らいそん)の激戦が始まる。その時、雷媚(らいび)が背後から雷損(らいそん)を刺した。雷媚(らいび)の行動に困惑する雷損(らいそん)に対し、彼女は雷損(らいそん)がかつて自分の父親を殺したことを責め、復讐のために生きてきたと明かす。負傷しながらも、雷損(らいそん)は雷媚(らいび)を重傷に追い込んだ。

雷損は蘇夢枕(そむちん)に負けを認め、とどめを刺すように頼むが、蘇夢枕(そむちん)は雷損を去らせる。その時、雷純(らいじゅん)が現れ、父親がわざと蘇夢枕(そむちん)の剣に当たったのを目撃する。雷純(らいじゅん)は蘇夢枕(そむちん)が父親の死の原因だと誤解し、彼への怒りを募らせる。

蘇夢枕(そむちん)の苦境と決断

蘇夢枕(そむちん)は持病の再発と連戦で衰弱し、溫柔(おんじゅう)は父親に特効薬を送るよう依頼し、医師に蘇夢枕(そむちん)の容態を安定させるよう頼む。蘇夢枕(そむちん)は、まるで病気でないかのように楽観的な気持ちでいることが最良の治療法だと考える。

六分半(ろくぶはん)堂の変化と憎しみ

六分半(ろくぶはん)堂は雷損のために盛大な葬儀を執り行った。狄飛驚(てきひきょう)は雷純(らいじゅん)に無理をしないよう諭し、自分が側にいて六分半(ろくぶはん)堂と彼女を守ると約束する。二堂主は金風細雨(きんぷうさいう)楼へ復讐に向かおうとするが、狄飛驚(てきひきょう)に止められる。雷純(らいじゅん)は、これは内紛を防ぎ、六分半(ろくぶはん)堂の結束を守るための父親の生前の指示だと説明する。狄飛驚(てきひきょう)は、六分半(ろくぶはん)堂は戦略を変え、憎しみを隠し、時機を待つ必要があると宣言する。彼らは金風細雨(きんぷうさいう)楼の勢力が衰えるのを待ち、その時に行動を起こすつもりだ。

雷媚(らいび)の心境の変化

雷媚(らいび)は酒場で酒に溺れ、かつて雷損の信頼を得るために、復讐を果たすべく、自ら父親を刺した過去を思い出す。雷損の死により、雷媚(らいび)は生きる理由を失ったと感じていた。しかし、白愁飛(はくしゅうひ) の出現が全てを変えた。彼は雷媚に自分のために生きていくように慰め、彼女を守り、自由に選択する権利を与えると約束する。

未来への道

蘇夢枕(そむちん)は白愁飛(はくしゅうひ) が金風細雨(きんぷうさいう)楼を去ろうとしていることに気づき、王小石(しょうせき)の考えを尋ねる。王小石(しょうせき)は江湖のために何かしたいという思いを語り、楼主にならなくても自分の信念を貫くと言う。蘇夢枕(そむちん)は、楼主の地位に就けば目標を達成しやすくなると伝えるが、王小石(しょうせき)は自分の主義を曲げない。

白愁飛(はくしゅうひ) は画室で過去を振り返り、かつて蘇夢枕のような人物になりたいと願っていたことを認める。蘇夢枕は白愁飛(はくしゅうひ) の選択を尊重し、二人は腹を割って話す。

挽留(ばんりゅう)剣の物語と新たな始まり

王小石(しょうせき)は皆を鳳麟閣に招き、挽留(ばんりゅう)剣の物語を語る。この剣は二人の師叔(ししゅく)の争いを止められなかったという後悔を象徴している。王小石(しょうせき)は先輩たちの過ちを繰り返さないようにしたいと願う。白愁飛(はくしゅうひ) は、いついかなる時でも兄弟の絆を保つと誓う。

雷純(らいじゅん)も集まりに参加し、挽留(ばんりゅう)剣の物語の続きを語り、杯を挙げて乾杯する。これは彼女と蘇夢枕の関係がこれから変わることを暗示している。

新たな脅威

元十三限(げんじゅうさんげん)が突如六分半(ろくぶはん)堂に現れ、組織の乗っ取りを宣言し、異様な風貌の新しい総堂主を紹介する。この変化に対し、雷純(らいじゅん)は抵抗しようとするが、狄飛驚(てきひきょう)に止められる。新総堂主は雷純(らいじゅん)を侮辱しようとし、彼女を救うため、狄飛驚(てきひきょう)は元十三限(げんじゅうさんげん)に立ち向かう決意をする。