第17話あらすじとネタバレ
果物屋の出会い
雷純(らいじゅん)は果物屋でドライフルーツを買おうとするが、店主から全ての大顧客に買われてしまったと聞かされる。しかし、雷純(らいじゅん)は落胆するどころか、それが蘇夢枕(そむちん)の仕業だと察し、すぐに屋敷に届くことを予感する。案の定、屋敷に戻ると期待通りのドライフルーツが届き、喜びに満たされる。
瓊林苑の和解と梅花鑑賞
王小石(しょうせき)と白愁飛(はくしゅうひ) のわだかまりは未だ消えず、溫柔(おんじゅう)は二人の仲を取り持とうと瓊林苑へ花見に誘う。一方、無邪は蘇夢枕(そむちん)に用事があると持ちかけ、楼の廊下にある梅の盆栽を一緒に鑑賞する。そこで、蘇夢枕(そむちん)は雷純(らいじゅん)からの手紙を受け取り、彼女が送った梅の花を見つける。二人は離れた場所にいながらも、同じ景色を同じ時に眺め、その暗黙の瞭解に温かい気持ちになる。
方應看と義父の残念な再会
方應看は欧陽詢の真筆「季鷹帖」を携え、義父に会うために訪れる。しかし、十三先生(じゅうさんせんせい)は「自ら呼ぶまでは会えない」という書き置きを残しており、方應看は落胆しながらも、他の書画を探し続ける。
書を通じた交流
瓊林苑の書道場で、王小石(しょうせき)は老先生と出会い、その書に感嘆するも、個性が足りないことを指摘する。老先生は王小石(しょうせき)に腕前を見せるよう促し、王小石(しょうせき)は挑戦を受けて作品を書き上げる。老先生は王小石(しょうせき)の作品を認め、後日梅林別院に招き、真の筆さばきを披露するよう勧める。
溫柔(おんじゅう)と方應看の会話
溫柔(おんじゅう)は楼閣で王小石(しょうせき)と白愁飛(はくしゅうひ) の仲直りの方法を思案していると、なぜ自分を人形呼ばわりするのかと尋ねる方應看に出会う。方應看は自身の苦悩を溫柔(おんじゅう)に打ち明け、溫柔(おんじゅう)は彼に人生における全ての機会を大切にするよう励ます。しかし、方應看は溫柔(おんじゅう)をからかい、怒らせてしまう。
影絵芝居による和解
十三先生(じゅうさんせんせい)は老先生に会い、関七(かんしち)と方應看の関与について話す。老先生はそれらには興味を示さず、方應看が見つけてきた「季鷹帖」を賞賛する。一方、溫柔(おんじゅう)は影絵芝居を使って王小石(しょうせき)と白愁飛(はくしゅうひ) を和解させる。白愁飛(はくしゅうひ) は将来選択を迫られることを予感するも、今日の和解は間違いではないと確信する。
溫柔(おんじゅう)の努力が実を結ぶ
王小石(しょうせき)と白愁飛(はくしゅうひ) が和解したのを見て、溫柔(おんじゅう)は安堵する。三人はこの良い思い出を記録に残そうと決める。たとえ未来が不確かでも、思い出があれば幸せを感じられるだろうと。
白愁飛(はくしゅうひ) の想い
絵画商の店主は白愁飛(はくしゅうひ) に、彼の絵をまた大顧客が買ったこと、そして手紙を預かっていることを伝える。手紙を読んだ白愁飛(はくしゅうひ) は、買い手が雷純(らいじゅん)だと知り、心に波紋が広がる。王小石(しょうせき)は友人の気持ちを見抜き、二人はお価合いだと冷やかす。励まされた白愁飛(はくしゅうひ) は、雷純(らいじゅん)に会い、自分の気持ちを伝えようと決意する。
雷損(らいそん)の助言
雷純(らいじゅん)が雷損(らいそん)にお茶を点てている時、雷損(らいそん)は白愁飛(はくしゅうひ) について尋ねる。雷純(らいじゅん)は白愁飛(はくしゅうひ) を江湖の友人の一人だと答え、父が金風細雨(きんぷうさいう)楼との交流を禁じているため、あまり会っていないと話す。雷損(らいそん)は雷純(らいじゅん)に白愁飛(はくしゅうひ) と多く接することを促し、自身を安心させようとする。
溫柔(おんじゅう)の発見
六分半(ろくぶはん)堂のお嬢様である雷純(らいじゅん)が金風細雨(きんぷうさいう)楼に現れたと聞き、溫柔(おんじゅう)は当初不満を抱くが、漢江の船で出会った時のことを思い出し、態度を変える。実は、雷純(らいじゅん)こそが当時彼女が好意を抱いていた田姉さんだったのだ。雷純(らいじゅん)は身分を隠していた理由を説明し、溫柔(おんじゅう)は彼女を責めることはしない。六分半(ろくぶはん)堂への偏見は残るものの、雷純(らいじゅん)という人間を好きになる。
溫柔(おんじゅう)の任務
雷純(らいじゅん)は溫柔(おんじゅう)に、最近六分半(ろくぶはん)堂で白愁飛(はくしゅうひ)に再会し、彼の気持ちを確認したと話す。しかし、雷純(らいじゅん)は白愁飛(はくしゅうひ)を友人としてしか見ていないため、溫柔(おんじゅう)に間接的にそれを伝えるよう頼む。溫柔(おんじゅう)は難しい頼み事だと理解しつつも、引き受ける。
驚くべき真実
溫柔(おんじゅう)が白愁飛(はくしゅうひ)にどう伝えようか悩んでいると、王小石(しょうせき)が雷純(らいじゅん)の正体が六分半(ろくぶはん)堂のお嬢様であり、白愁飛(はくしゅうひ)が既に彼女に好意を伝え、告白を計画しているという知らせを持ってくる。溫柔(おんじゅう)は雷純(らいじゅん)の心には既に蘇夢枕(そむちん)がいることを王小石(しょうせき)に伝え、王小石(しょうせき)は衝撃を受ける。
告白の結果
ついに白愁飛(はくしゅうひ)は雷純(らいじゅん)と会い、絵を通して想いを伝える。しかし、雷純(らいじゅん)は彼を王小石(しょうせき)や溫柔(おんじゅう)と同じ、ただの友人だと告げ、拒絶する。失意の白愁飛(はくしゅうひ)は雷純(らいじゅん)が話していた果物屋を訪れ、雷純(らいじゅん)の想い人が兄貴分の蘇夢枕(そむちん)であることを知る。
第18話あらすじとネタバレ
雷純(らいじゅん)は白愁飛(はくしゅうひ) に、霹靂(へきれき)堂の勢力回復ではなく、六分半(ろくぶはん)堂を掌握し、蔡京(さいきょう)相爺から課された試練を達成して有橋集団に加入することが真の目的だと打ち明けた。彼女は白愁飛(はくしゅうひ) を利用したことを認めたが、白愁飛(はくしゅうひ) は怒ることはなかった。彼の雷純(らいじゅん)を助けるという当初の目的は変わっていなかったからだ。二人は将来、京城で再会することを約束し、白愁飛(はくしゅうひ) は馬を引いて楚河(そが)鎮を後にした。思い出の橋を通り過ぎるとき、過ぎ去った日々への感傷が胸に去来した。
溫柔(おんじゅう)は物思いに沈み、三合楼での王小石(しょうせき)の言葉や、誕生日に彼が用意してくれたサプライズを思い出していた。彼の急な変化を信じられず、直接理由を確かめようと王小石(しょうせき)を探しに行くが、無邪に止められる。無邪から、王小石(しょうせき)が諸葛神侯(しんこう)の暗殺を計画していることを聞かされる。諸葛神侯(しんこう)は有橋集団の黒幕だと噂されていたからだ。溫柔(おんじゅう)は王小石(しょうせき)の身を案じ、彼の無謀な行動を止めようと決意する。
一方、王小石(しょうせき)は蘇夢枕(そむちん)と会い、彼の問いかけに対し、脅迫されてのことではないと否定し、別れを告げるために来たと告げた。そして辞表を提出し、自分の真意を伝えた。蘇夢枕(そむちん)は辞表を読み、覚悟はできているかと尋ねる。王小石(しょうせき)は、準備が万全でなくても、やらなければならないことがあると答えた。辞表には、有橋集団の首魁が蔡相(さいしょう)であること、そして自分が蔡相(さいしょう)を暗殺するつもりであることが記されていた。また、楼内にスパイがいることを警告し、自分が去った後、すぐに対応するよう蘇夢枕(そむちん)に伝えた。王小石(しょうせき)はもう一枚の辞表を用意しており、金風細雨(きんぷうさいう)楼から脱退することを宣言した。
溫柔(おんじゅう)と無邪は王小石(しょうせき)を止めようとするが、蘇夢枕(そむちん)は二人に幹渉しないよう命じる。これは策略であることを明かした。溫柔(おんじゅう)は王小石(しょうせき)の身を案じ、彼を閉じ込めて守ろうとする。溫柔(おんじゅう)の涙に、王小石(しょうせき)は行かないと約束するふりをして、彼女を気絶させた。これまで王小石(しょうせき)が溫柔(おんじゅう)に距離を置いていたのは、彼女を危険に巻き込みたくなかったからだ。もし今夜自分が死んだら、自分のことを覚えていてほしい。もし生き残ったら、世を放浪する。その時は自分を忘れてほしい。そう言い残し、王小石(しょうせき)は溫柔(おんじゅう)の額に優しくキスをして、後ろ髪を引かれる思いでその場を去った。
帰路につく白愁飛(はくしゅうひ) は琴を弾く老人に出会う。老人は、この先に待ち受けているのは乗り越えられない運命の転換点であり、たとえ戻っても望み通りにはならないと警告する。それでも白愁飛(はくしゅうひ) は戻ることを決意する。兄弟たちが待っているからだ。
傅宗書(ふそうしょ)は王小石(しょうせき)が本当に諸葛神侯(しんこう)を暗殺するのか探りを入れる。王小石(しょうせき)は条件を提示する。成功したら京城に残り、蔡相(さいしょう)に直接会うことだ。傅宗書(ふそうしょ)は承諾し、梅林別苑で吉報を待つと約束する。蘇夢枕(そむちん)は楼内の堂主たちを集め、王小石(しょうせき)の今夜の行動が金風細雨(きんぷうさいう)楼にとっていかに重要かを強調し、全ての堂口を解散させ、王小石(しょうせき)の城外脱出を全力で支援するよう命じた。
傅宗書(ふそうしょ)は蔡京(さいきょう)に王小石(しょうせき)の動向を報告する。蔡京(さいきょう)は興奮気味に、王小石(しょうせき)が諸葛神侯(しんこう)の首を持ち帰ったらすぐに捕らえ、同時に金風細雨(きんぷうさいう)楼も掌握するよう指示する。王小石(しょうせき)は道観で諸葛神侯(しんこう)と会い、有橋集団のことを話す。しかし諸葛神侯(しんこう)は、個人の力だけでは江湖全体の問題は解決できないと考える。
ついに王小石(しょうせき)は血まみれの首を持って梅林別苑に現れ、相爺に会うことを要求する。傅宗書(ふそうしょ)は相爺が宮中に入り不在だと告げる。王小石(しょうせき)は相爺に会わなければ首を渡さないと主張する。傅宗書(ふそうしょ)は王小石(しょうせき)が殺したのは諸葛神侯(しんこう)であり、誰も彼を守れないと指摘する。王小石(しょうせき)は自分が持ってきたのは諸葛神侯(しんこう)の首ではないと明言し、傅宗書(ふそうしょ)は即座に王小石(しょうせき)の逮捕を命じる。
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