逃婚した最強の女将軍と、人間界でひっそり暮らす古の神…運命の出会いが、壮大な愛の物語を紡ぎだす!
中国ドラマ『与鳳行(よほうこう)』は、古代ファンタジーとロマンスが融合した壮大な物語です。原作は九鷺非香の小説『本王在此』。
主人公は、霊界最強の女将軍・沈璃(シェン・リー)。政略結婚から逃れるため、人間界へと降り立ちます。そこで偶然出会ったのは、人間界での生活を体験するために身分を隠していた古の神・行止(コウ・シ)。思いがけず、傷ついた沈璃(シェン・リー)は鶏の姿に変身してしまうのですが、行止(コウ・シ)に助けられ、二人の運命の歯車は大きく動き始めます。
沈璃(シェン・リー)は、戦場では勇猛果敢な将軍でありながら、女性らしい優しさも持ち合わせた魅力的な人物。行止(コウ・シ)は、人間界では病弱な姿でありながら、神としての記憶と力を持つミステリアスな存在。正反対の二人が出会い、惹かれ合い、共に数々の試練を乗り越えていきます。
物語は、二人のロマンスを中心に、霊界と人間界を巻き込んだ壮大なスケールで展開。陰謀、裏切り、そして深い愛情…様々な人間模様が織りなす波乱万丈のストーリーは、見るものを惹きつけずにはおきません。
個性豊かな登場人物たちの活躍も見どころ。沈璃(シェン・リー)の父・鳳來(ホウ・ライ)や、沈璃(シェン・リー)に想いを寄せる魔族の墨方(ボク・ホウ)、沈璃(シェン・リー)と行止(コウ・シ)の前に立ちはだかる符生など、それぞれの思惑が複雑に絡み合い、物語はさらに盛り上がりを見せます。最終的には、沈璃(シェン・リー)と行止(コウ・シ)は様々な困難を乗り越え、符生や六冥(リウミン)を倒し、三界を守ります。行止(コウ・シ)は一度は命を落としますが、沈璃(シェン・リー)の深い愛によって雪妖として蘇り、二人は結ばれます。
壮大な世界観と美しい映像、そして豪華キャスト陣による迫真の演技は必見。中国で大きな話題を呼んだ、壮大な愛と冒険の物語を、ぜひお楽しみください。
各キャラクターの結末
沈璃(シェン・リー): 霊界の碧蒼王(へきそうおう)。数々の試練を乗り越え、行止(コウ・シ)と結ばれ、子供を授かります。行止(コウ・シ)と共に三界を守護しますが、行止(コウ・シ)は彼女を守るために犠牲となります。沈璃(シェン・リー)は彼の亡骸を必死に守り、最終的に行止(コウ・シ)は雪妖として蘇り、二人は幸せに暮らします。
行止(コウ・シ): 天外天の古の神。沈璃(シェン・リー)と三界を守るため、自らの命を犠牲にします。しかし、沈璃(シェン・リー)の深い愛によって雪妖として蘇り、彼女と結ばれます。
符生(ふしょう): 物語の悪役。沈璃(シェン・リー)と行止(コウ・シ)によって倒されます。
墨方(ボク・ホウ): 魔族の六冥(リウミン)の息子。沈璃(シェン・リー)に想いを寄せていましたが、最終的には霊界を裏切ります。しかし、沈璃を守るため自らの命を絶ちます。
鳳來(ホウ・ライ): 沈璃の父親。墟天淵(きょてんえん)に千年封印された後、娘と再会を果たします。沈璃を守るため、自らの命を犠牲にします。
清夜(チン・イエ): 恋愛感情を抱いたため神格を剥奪され、人間界に落とされます。他の神々と共に、自らの神識を使って行止(コウ・シ)を蘇らせます。
拂容(フウ・ヨウ):仙界の天君(テンくん)の孫。物語の中で成長し、三界の責任を担う新しい天君(テンくん)となります。
六冥(リウミン): 魔族の首領。沈璃と行止(コウ・シ)によって倒されます。
金娘子(ジン・ニャンズ)と慕子淳(ボー・ズーチュン): 最終話で、沈璃と行止の助力により結ばれます。金娘子(ジン・ニャンズ)は想いを寄せていた慕子淳(ボー・ズーチュン)と結ばれることができました。
第1話あらすじとネタバレ
三界の始まり
天地開闢の頃、世界は三界に分かれていました。下界は塵世の人間界、上界は天域です。天域にはかつて、天地の霊気を吸収し、五行術法を修め、人型に変化できる獣たちが住んでおり、彼らは自らを霊族(レイゾク)と呼んでいました。天域は霊族(レイゾク)の故郷であると同時に、上古の神々の住まう場所でもありました。その俗世を超越した世界は天外天と呼ばれ、強大な力を持つ古代の神々はそれぞれ異なる職掌を担い、時間を司る者、人間と万物を創造した者などがいました。やがて人間も五行術法を習得し天域へ昇仙するようになり、彼らは自らを仙人(せんにん)と称しました。仙人の数は次第に増え、仙族と霊族(レイゾク)の衝突は激化していきました。長い歳月を経て、両者はついに協定を結び、それぞれの居住地を分け、仙界と霊界が形成されました。
除夜の変事
賑やかな人界の除夜、子供たちが路傍で花火を終え、これから花灯を見に行こうとしたその時、空から突然轟音が響き渡り、まるで嵐の到来を予感させるようでした。
沈璃(シェン・リー)の逃亡
一方、霊界では、碧蒼王(へきそうおう)沈璃(シェン・リー)が、決められた結婚から逃れようと脱走を図っていました。追っ手の猛攻に対し、彼女は槍を振るって敵を撃退し、霊界の結界を突破します。しかし、弟子の墨方(ボク・ホウ)が追ってきて、沈璃(シェン・リー)を攻撃する素振りを見せながら、実は彼女が逃げるのを助けていました。人間界へ落下していく中で、沈璃(シェン・リー)は弟子の真意に気づき、感謝の思いで胸がいっぱいになりました。
人間界での出会い
山紫水明の小さな町の市が立つ日、謫仙のような容貌の男性、行雲(コウ・ウン)が市場をぶらついていました。彼は、羽根はボサボサだが高貴な色の変わった鶏を見つけ、それを買って家に持ち帰りました。この鶏こそ沈璃(シェン・リー)の真の姿でした。意識を取り戻した彼女は、静かな中庭にいることに気づきます。当初は行雲(コウ・ウン)に警戒心を抱いていましたが、何度か交流するうちに、沈璃(シェン・リー)はしばらくここに留まることにしました。
温かい日々
ある夕暮れ、行雲(コウ・ウン)が作ったご馳走に、沈璃(シェン・リー)は思わずよだれを垂らしてしまいます。驚くべきことに、行雲(コウ・ウン)は彼女の心の声を聞くことができましたが、彼は驚きもせず、一緒に夕食を楽しむよう誘いました。食後、行雲(コウ・ウン)は沈璃と一緒に日向ぼっこをし、穏やかな時間を共有します。深夜、行雲(コウ・ウン)は悪夢から目を覚ますと、鶏が人間の姿に戻っていることに気づきます。彼は何も言わずに部屋に戻り、彼女のために衣類を持ってきて暖めてあげ、言葉にならない優しさを示しました。
別れと再会
翌朝、小桃(しょうとう)が行雲(コウ・ウン)に別れを告げに来ました。家族と共に南へ行くためです。行雲(コウ・ウン)は小桃の気持ちを知っていましたが、自分がふさわしい相手ではないことを悟り、彼女の好意を断りました。小桃が去った後、その様子を見ていた沈璃は、人生のはかなさを痛感します。その後まもなく、沈璃は市で迷子になり、危うく鶏鍋にされそうになります。幸いにも、行雲(コウ・ウン)が傘を差し現れ、彼女を家に連れ帰り、二人は再会を果たしました。
こうして、沈璃は行雲(コウ・ウン)の庇護のもとで温もりを見つけ、自身の未来を改めて見つめ直すのでした。
第2話あらすじとネタバレ
沈璃(シェン・リー)は盆の中の人参を見て、行雲(コウ・ウン)を誤解していたことに気づきました。二人の視線が交わった瞬間、沈璃(シェン・リー)の心に微妙な感情が波立ち、緊張しながら軽く彼をつついた後、慌てて木の上に飛び上がりました。行雲(コウ・ウン)は苦笑しながら、人参を洗い続けました。行雲(コウ・ウン)の後ろ姿を見ながら、沈璃(シェン・リー)は心の中で様々な思いを巡らせました。行雲(コウ・ウン)は病弱ですが、彼が作った庭は沈璃(シェン・リー)の回復に思いがけない効果をもたらし、彼女にここに留まりたいという考えが芽生えました。
夜になり、行雲(コウ・ウン)は饅頭をいくつか沈璃(シェン・リー)に出しましたが、彼女は少しがっかりした様子でした。肉料理が食べられると思っていたのに、またしても精進料理だったからです。行雲(コウ・ウン)は、掘ってきたのは普通の南方の土人参で、それを薬屋に売って必要な薬材と交換しなければならないと説明しました。この話を聞いて、沈璃(シェン・リー)は何も言いませんでした。
庭を歩き回る沈璃(シェン・リー)は、感謝の気持ちを知っている女性です。まだ霊力が回復しておらず、法術を使うことはできませんが、月光の力を借りて点石成金を行い、行雲(コウ・ウン)に恩返しをしようと試みました。行雲(コウ・ウン)は静かにそれを見て、微笑んでいました。沈璃(シェン・リー)は諦めずに挑戦を続け、必ず成功すると信じていましたが、足をくじいてしまい、落胆しました。実は、行雲(コウ・ウン)は薬を煎じながら、密かに彼女の様子を伺っており、いくつか銅銭を見つけ、明日、市場で沈璃(シェン・リー)のために肉を買ってこようと考えていました。
行雲(コウ・ウン)は肉を買うお金が足りないことに気づいた時、ちょうど道士が人を騙しているところを見かけました。そこで、ある秀才に近づき、彼の家に火事が起きそうだからすぐに帰るようにと忠告しました。道士は行雲(コウ・ウン)が邪魔をしていると思い、秀才に彼の言うことを信じるなと警告しました。行雲(コウ・ウン)は、もし自分の言ったことが本当なら、道士は自分に十文銭を補償として支払うべきだと主張し、秀才が戻ってくるまでここで待つと伝えました。
正午になり、道士の王半仙は秀才が来ないので、勝ち誇ったように行雲(コウ・ウン)に金を払うように要求しました。しかし、ちょうどその時、秀才が慌ててやってきて、行雲(コウ・ウン)に感謝の言葉を述べ、母親を助けてくれたことに感謝し、二切れの肉を持ってきてくれました。道士は唖然とし、行雲(コウ・ウン)は肉と約束の金を受け取りました。その後、王半仙は行雲(コウ・ウン)に自分の運勢を占ってくれるように頼み、行雲(コウ・ウン)は彼に血光之災が降りかかると予言しました。
食事の後、沈璃(シェン・リー)は王半仙が妻に叱られた話を持ち出し、行雲(コウ・ウン)にどうやってそれを知ったのか、なぜその能力でお金を稼がないのかを尋ねました。行雲(コウ・ウン)は、それは特別な能力ではなく、それでお金を稼ぎたくないと答えました。この言葉に沈璃(シェン・リー)は驚きました。行雲(コウ・ウン)は体が弱く、いつも薬を飲まなければならないのに、それでお金を稼ごうとしないからです。
しばらくすると、戸を叩く音が聞こえました。見ると、婦人雲娘が行雲(コウ・ウン)に駆け寄り、彼が市場で秀才の占いをしていたと聞き、行雲(コウ・ウン)に自分の行方不明になった夫の消息も占ってほしいと頼みました。行雲(コウ・ウン)は、自分は未来を予知することはできないと正直に言い、ただ雲娘が当年、期待に胸を膨らませて夫を見送った姿を忘れられず、心が痛むのだと語りました。その時、一人の男が雲娘を連れ去り、過去に囚われるのはもうやめろと諭しました。沈璃(シェン・リー)は不思議に思いました。昼間は秀才の家族を救うために奔走していた行雲(コウ・ウン)が、今は雲娘を助けようとしないのは、どこか冷淡に感じられました。しかし、雲娘の体に普通ではない気配を感じ、夜にこっそり様子を探ることにしました。
行雲は沈璃が出て行くのを見てため息をつき、後を追いました。沈璃は雲娘を見つけると、彼女は服を繕っており、その後ろに夫が立っていることに気づきました。沈璃は静かに立ち去ろうとしましたが、誤って物音を立ててしまいました。雲娘の夫は彼女を敵だと思い込み、追いかけ始めました。行雲が駆けつけ、石で陣を敷き、沈璃が元の姿に戻るのを助けました。沈璃は槍を持ち、雲娘の夫を止め、夫婦が再会できるよう手助けをすると伝えましたが、そのためには行雲の協力が必要でした。
行雲の陣のおかげで、雲娘はついに夫の姿をはっきりと見ることができ、二人は抱き合って泣きました。そばにいた沈璃と行雲はこの光景を見て、胸を打たれました。しかし、陣が維持できる時間は限られており、二人はこの夫婦に真実を伝えるかどうかを相談しなければなりませんでした。
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