第3話あらすじとネタバレ
雲娘と三郎の仲睦まじい様子を見て、行雲(コウ・ウン)は真実を告げるべきか躊躇いましたが、隠すことはできませんでした。実は、三郎は戦場で命を落とした後、魂となって雲娘の傍に寄り添い、十年もの歳月が流れていました。この十年間、三郎はこれが雲娘のためできる唯一のことだと信じていましたが、彼の存在が雲娘の寿命を縮めていたとは知らずにいました。この事実に、雲娘は大きな衝撃を受けます。行雲(コウ・ウン)は、三郎が留まり続ければ雲娘の寿命は縮まり続け、三郎が去れば寿命はそれ以上減らないと説明しました。雲娘の未来のために、三郎は別れを選び、消えていく三郎の姿に雲娘は悲しみに暮れました。
行雲(コウ・ウン)は陣法を組むのは得意ですが、術を使うのは苦手です。そこで沈璃(シェン・リー)に協力を依頼します。沈璃(シェン・リー)は沈んだ気持ちでしたが、これは最も得意で決して失敗しない術だと答えました。「吾以吾名引忘川」と呪文を唱える沈璃(シェン・リー)。かつて女戦神だった彼女は霊界で数え切れないほどの仲間を見送ってきたため、生死に対してある種の無感覚になっていました。三郎が去った後、沈璃(シェン・リー)は雲娘を慰め、三郎の別れは雲娘がより良く生きるためだと伝えました。
雲娘の家を後にし、二人は川辺を歩きます。沈璃(シェン・リー)の沈んだ表情に気づいた行雲(コウ・ウン)は、明るい話題で彼女の気を紛らわせようとします。しかし、以前行雲(コウ・ウン)にからかわれたことを思い出した沈璃(シェン・リー)は、わざと行雲(コウ・ウン)を転ばせてしまいます。行雲(コウ・ウン)は泳げないため、沈璃(シェン・リー)は仕方なく彼を助けようとします。沈璃(シェン・リー)自身も水を怖がっていましたが、行雲(コウ・ウン)の髪をつかんで岸に引き上げました。息を吹き返した行雲(コウ・ウン)は沈璃(シェン・リー)に引っ張り方が強すぎたと文句を言います。沈璃(シェン・リー)が仮論しようとしたその時、彼女は突然鳳凰の姿に戻ってしまい、驚きを隠せません。この場面を偶然顧成睿(グー・チェンルイ)の手下が目撃し、青盛城(せいせいじょう)の大公子である顧成睿(グー・チェンルイ)に報告します。顧成睿(グー・チェンルイ)は行雲(コウ・ウン)に興味を持ち、すぐに屋敷に連れてくるよう命じました。
昼食時、行雲(コウ・ウン)が服の仕立て直しに忙しくしているのを見た沈璃(シェン・リー)は、自分の食事について尋ねます。行雲(コウ・ウン)はすぐに昼食を出し、沈璃(シェン・リー)が人間に戻るための準備をしていたと言い訳しますが、肉を全部食べてしまったことを白状します。これに気づいた沈璃は怒って部屋に戻ってしまいました。
しばらくすると、青盛城(せいせいじょう)の大公子の手下と名乗る集団が乱暴に行雲(コウ・ウン)を探しに来ます。抵抗する行雲(コウ・ウン)を地面に叩きつけ、無理やり連れ去ろうとします。行雲(コウ・ウン)は陣眼を塞いでいた石を動かし、沈璃を再び人間の姿に戻しました。沈璃は威風堂々とした様子で現れ、行雲(コウ・ウン)を守り、数回の攻撃で手下たちを追い払います。振り返って行雲(コウ・ウン)を助け起こした時、沈璃は自分の霊力が石によって抑えられていたことに気づきます。これは行雲(コウ・ウン)の仕業でした。初日の夜に拘束されたことを思い出し、沈璃は怒り、行雲(コウ・ウン)に手を上げます。しかし、行雲(コウ・ウン)が大声で痛がると、彼を傷つけることを恐れて手を止めました。
沈璃が行雲(コウ・ウン)のために薬を煎じようとしたところ、行雲(コウ・ウン)が何事もなかったかのように薬炉の傍に座っているのを見て、さらに怒りがこみ上げます。しかし、行雲(コウ・ウン)のこれまでの世話に感謝し、自分が人間に戻ったことを告げ、別れを宣言します。行雲(コウ・ウン)は名残惜しそうに、怪我の再発を装い、体が弱っているため沈璃に看病してほしいと頼みます。沈璃は根負けし、行雲の怪我が治るまで待つことにしました。
霊界の都、墨方(ボク・ホウ)府では、墨方(ボク・ホウ)が師匠が下界で法力を使ったことを感知し、霊界の人々に気づかれることを心配して師匠を探そうとしています。その時、尚北将軍が押しかけ、沈璃の消息を探ろうとします。墨方(ボク・ホウ)が情報を明かさないのを見ると、居座って聞き出そうとします。
沈璃に少しでも長く滞在してもらうため、行雲は彼女に庭仕事などをさせます。これに沈璃は次第に痺れを切らしていきます。怒った沈璃は水甕を遠くの山の上まで投げ飛ばし、さらに落ち葉を掃帚で掃くことを行雲に禁じられたため、掃帚も水甕の上に投げ捨ててしまいます。行雲は自分が集めた落ち葉の記録帳を見せ、一枚一枚の落ち葉が落ちた時間を記録していることを明かします。沈璃は記録帳をめくりながら行雲の孤独を感じ、これらの行為は無意味に見えても、だからこそ自分と行雲の出会いは偶然ではないのかもしれないと考え始めます。
第4話あらすじとネタバレ
夜の蔵書閣にて
深夜、沈璃(シェン・リー)は行雲(コウ・ウン)が集めている葉の書物をこっそり調べ、彼についての情報を探ろうとした。しかし、この行動は行雲(コウ・ウン)に見つかってしまう。彼は面白がって沈璃(シェン・リー)をからかい、彼女は少し恥ずかしい思いをする。行雲(コウ・ウン)の正体は謎に包まれているが、危害を加えられることはなかったので、沈璃(シェン・リー)はそのまま彼のもとに留まり、世話を続けることにした。
穏やかな日々の流れ
穏やかな日々が流れ、沈璃(シェン・リー)と行雲(コウ・ウン)の関係は深まっていく。一方、遠い青盛城(せいせいじょう)では、顧成睿(グー・チェンルイ)が行雲(コウ・ウン)が姿を現さないことに焦りを感じていた。行雲(コウ・ウン)が自ら訪ねてくることを期待していたが、数日経っても音沙汰がないため、ついに自ら行雲(コウ・ウン)の住まいを訪ねる決意をする。
台所での甘いひととき
ある日、沈璃(シェン・リー)が台所で料理の準備をしていると、行雲(コウ・ウン)が手伝いを申し出て、指示を出し始める。仕方なく沈璃(シェン・リー)は彼の要求を受け入れ、術を使って野菜を切る。いつの間にか二人の距離は縮まり、行雲(コウ・ウン)が振り返った瞬間、気まずい空気が流れる。行雲(コウ・ウン)の声はかすれ、沈璃(シェン・リー)は顔を赤らめて慌てて外へ出ていく。気持ちが落ち著いてから、行雲(コウ・ウン)は沈璃(シェン・リー)を食事に誘う。その何気ない一言に、沈璃(シェン・リー)の心は再び揺れ動く。食事中、彼女は自分の気持ちを語りながら、行雲(コウ・ウン)が心を込めて作った料理を味わい、満面の笑みを浮かべる。
顧成睿(グー・チェンルイ)の挑戦
その後、顧成睿(グー・チェンルイ)は一行を率いて行雲(コウ・ウン)の住まいに押しかけ、老城主の占いを強要する。行雲(コウ・ウン)が拒否すると、顧成睿(グー・チェンルイ)は手に持っていた茶を行雲(コウ・ウン)に浴びせかける。それを見た沈璃(シェン・リー)は行雲(コウ・ウン)が侮辱されるのを黙って見過ごすことができず、彼らを追い払う。なぜ仮撃しなかったのかと尋ねる沈璃(シェン・リー)に、行雲(コウ・ウン)は自分はしょせん人間であり、抵抗しても無駄だと説明する。沈璃(シェン・リー)は同情し、水を持ってきて薬を取り替えようと申し出る。しかし、行雲(コウ・ウン)はすでに怪我は治っているとさりげなく明かし、沈璃は少し拍子抜けする。
煎じ薬と優しい時間
行雲(コウ・ウン)が怪我の手当てをしながら薬を煎じているのを見て、沈璃は手伝おうとするが、薬の知識がないため、傍で見守るしかできない。行雲(コウ・ウン)が薬を調合した後、沈璃は静かに彼を見つめ、温かい気持ちでいっぱいになる。煎じ立ての熱い薬を手に取っても、熱さを感じないほどだった。行雲(コウ・ウン)はそれに気づき、優しく火傷の薬を使うようにと告げる。
旧知との再会
その後、行雲(コウ・ウン)は沈璃に薬を塗りながら、顧成睿(グー・チェンルイ)への対応について記憶が曖昧だと説明する。そして、他に武器を持っていることを明かし、それを利用して顧成睿(グー・チェンルイ)に仕返しをするつもりだと語り、翌日一緒に来てほしいと沈璃を誘う。青盛城(せいせいじょう)の大公子府では、顧成睿(グー・チェンルイ)が焦って部下に符生を探すように命じている。一方、錦月府の顧成錦(グー・チェンジン)は、行雲(コウ・ウン)の噂を聞き、強い興味を示す。
行雲(コウ・ウン)の献策
翌日、行雲と沈璃は錦月府に到著する。行雲は顧成錦(グー・チェンジン)の状況を簡単に説明し、沈璃は彼の博識さに感嘆する。ちょうどその時、顧成錦(グー・チェンジン)が屋敷に戻ってきて、行雲は身分を明かした後に屋敷の中へ招かれる。顧成錦(グー・チェンジン)の後ろ姿を見ながら、行雲はある人物を思い出し、少しぼんやりとした表情になる。沈璃が理由を尋ねると、行雲は彼女に門口で待つように言い残し、一人で屋敷の中へ入って献策を行う。
蓮池での誤解
錦月府の回廊で、沈璃は水面に咲く蓮の花と小荷(シアオ・ホー)が舟を漕ぐ様子を見て、何か違和感を感じる。そこで近づいて見てみると、小荷(シアオ・ホー)は慌てて沈璃を止めようとし、急いで岸に上がろうとして転びそうになる。沈璃はとっさに小荷(シアオ・ホー)を助けようとするが、それが小さな誤解を生んでしまう。屋敷を去る際、沈璃は行雲に顧成錦(グー・チェンジン)が妖霊を飼っていることを伝えるが、彼の機嫌が良かったため、それ以上は何も言わなかった。
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