霊龍(千年竜)の天耀(ティエンヤオ)は、かつて廣寒門の門主・素影(スーイン)に鱗を剥がれ、骨を砕かれ、魂まで砕かれるという非道な仕打ちを受け、封印されてしまいます。20年後、封印から逃れた天耀(ティエンヤオ)は、力と記憶の大半を失っていました。
一方、妖怪を逃がしたことで師門を追放された修仙少女の雁回(イエンフイ)は、自由気ままな生活を送ろうとしていました。しかし、運命のいたずらにより、天耀(ティエンヤオ)と出会います。雁回(イエンフイ)は天耀(ティエンヤオ)の護心鱗(ごしんりん)を持っており、それが天耀(ティエンヤオ)の失われた身体の欠片を探す鍵となるのです。
天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)は、身体の欠片を探す旅の中で様々な困難に立ち向かい、互いに警戒心から信頼へと変わっていく中で、深い絆を育んでいきます。数々の試練を共に乗り越え、生死をかけた戦いを経て、二人の愛はより深まっていくのでした。
しかし、二人の幸せは長くは続きません。世界を救うため、雁回(イエンフイ)は自らを犠牲にして護心鱗(ごしんりん)となり、世界に散らばってしまうのです。天耀(ティエンヤオ)は深い悲しみに沈み、白髪になってしまいますが、15年間諦めずに雁回(イエンフイ)を探し続けました。
そしてついに、橋の上で転生した雁回(イエンフイ)と再会を果たし、二人は再び結ばれます。天耀(ティエンヤオ)はもはや孤独ではなく、愛する人と共に生きていくことができるようになったのでした。
その他の人物たちの結末も様々です。雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)を助ける中で二人の愛の深さを目の当たりにした白曉生(バイ・シャオション)は、雁回(イエンフイ)を救うために命を落とします。幻小煙(ゲン・シャオエン)と燭離(ショクリ)は、伏陰(フクイン)との戦いで石像になりますが、雁回(イエンフイ)のおかげで元に戻り、幸せな家庭を築きます。鳳千朔(オオトリ・チサト)と玄歌も永州(えいしゅう)城に戻り、子供たちに恵まれ、平穏な日々を送ります。雁回(イエンフイ)の師匠である凌霄(リン・シアオ)は、伏陰(フクイン)の復活を阻止するために命を落とします。素影(スーイン)は天耀(ティエンヤオ)への復讐心に囚われ、悲劇的な最期を遂げます。そして、物語最大の悪役である伏陰(フクイン)は、雁回(イエンフイ)によって完全に消滅します。
このドラマは、中国で人気を得たファンタジーラブストーリーです。斬新な設定と美しい映像、そして役者たちの熱演が話題を呼びました。特に、困難を乗り越えて深まる天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)の愛に、多くの視聴者が共感しました。
第1話あらすじとネタバレ
本日は、霊龍・天耀(ティエンヤオ)と広寒門(こうかんもん)の素影(スーイン)の結婚式。真紅の衣装を身に纏った天耀(ティエンヤオ)は、素影(スーイン)に永遠の愛を誓います。二人は深く抱きしめ合い、この世に二人だけであるかのような幸せなひとときを過ごします。
しかし、この美しい光景は一瞬で崩れ去ります。素影(スーイン)は突如、天耀(ティエンヤオ)の心臓に匕首を突き刺し、彼の護心鱗(ごしんりん)を奪おうとします。実は、彼女は真に愛する者のために護心鱗(ごしんりん)を必要としていたのです。突然の裏切りに、天耀(ティエンヤオ)は言葉を失います。素影(スーイン)の愛は、護心鱗(ごしんりん)を得るための嘘だったと知り、絶望に打ちひしがれます。窮地に陥った天耀(ティエンヤオ)は、赤焰龍牙の宝剣を召喚し、白い衣に著替えた素影(スーイン)に抵抗しようとしますが、既に深手を負っており、力尽きようとしています。最後は自ら丹鱗を合一させ、体内の護心鱗(ごしんりん)を取り出し、遠くへ投げ捨てました。
それを見た素影(スーイン)は激怒し、護心鱗(ごしんりん)を追いかけます。しかし、天耀(ティエンヤオ)はそれを許しません。龍の姿に変身し、素影を閉じ込めます。護心鱗(ごしんりん)が消え去るのを見届けた素影は、憎悪に燃えます。護心鱗を失った天耀(ティエンヤオ)はもはやこれまでと悟り、彼の龍体をバラバラにし、永遠に封印しました。
一方、雁回(イエンフイ)という少女は、生まれつき心臓に欠陥があり、母親によって小さな木盆に乗せられ、奇跡を起こすという伝説の川に流されます。運命のいたずらで、天耀(ティエンヤオ)の護心鱗は、雁回(イエンフイ)のもとへ流れ著きます。物心ついた時から、雁回(イエンフイ)はずっと一人で彷徨っていましたが、辰星山の凌霄(リン・シアオ)に拾われ、ようやく安住の地を得ます。門派では身分が低く、食いしん坊でよく同門にからかわれていましたが、雁回(イエンフイ)はこの生活を大切に思っていました。ある時、妖怪たちを助けるために、雁回(イエンフイ)はとてつもない力を発揮し、鎖妖塔を破壊して妖怪たちを解放します。この行動は凌霏(リン・フェイ)の怒りを買い、凌霄(リン・シアオ)がちょうど修行から戻ってきたおかげで命は助かりますが、山から追放されてしまいます。
辰星山を去る雁回(イエンフイ)。子月(ズユエ)師姐は見送りに来ますが、口論となり、仲違いしてしまいます。初めて下山した雁回(イエンフイ)は、街の賑わいに目を奪われ、特に包子(蒸しパン)の香りに心を惹かれます。お金のない雁回(イエンフイ)は、包子(蒸しパン)を二つ買って空腹を満たしますが、弦歌(ゲンカ)に会うための旅費が必要なことに気づき、途方に暮れます。
そこで雁回(イエンフイ)は、七絶堂(しちぜつどう)へ行き、お金を稼ぐ方法を探します。ある情報を提供することで報酬を得て、蛇妖を探す旅に出ます。数日後、ついに蛇妖を見つけ出し、捕らえます。しかし、これからどうしようと雁回(イエンフイ)が考えていると、天耀(ティエンヤオ)が突然現れ、蛇妖を助け、雁回(イエンフイ)を気絶させ、自分の住処である銅鑼村へ連れて行きます。
村人たちの好奇の視線の中、天耀(ティエンヤオ)は気絶した雁回(イエンフイ)を背負って家に戻ります。目を覚ました雁回は、粗末な小屋の中にいることに不満を漏らします。天耀(ティエンヤオ)が食事を運んでくると、雁回は解放を懇願しますが、彼女こそが天耀(ティエンヤオ)にとって唯一の希望。天耀(ティエンヤオ)は簡単には手放すことはできません。
第2話あらすじとネタバレ
周婶は蕭老太からお金を騙し取ろうと企み、天耀(ティエンヤオ)が女を連れ帰ったと嘘をつき、解決のためにお金が必要だとほのめかしました。しかし耳の遠い蕭老太は、周婶が天耀(ティエンヤオ)にお嫁さんを紹介しに来たと勘違いし、用意していた結納金を出しました。結納金を見た周婶は目を輝かせ、中身を確かめようとしましたが、焦った蕭老太が蓋を閉めた拍子に手を挟まれてしまいました。
棚ぼたのお金を手に入れるため、周婶はそのまま蕭老太を柴房へ連れて行きました。腹ペコの雁回(イエンフイ)は、蕭老太を見て事情を説明しようとしましたが、蕭老太は雁回(イエンフイ)の美貌に目を奪われ、雁回(イエンフイ)の手首の縄を腕輪だと勘違いしました。周婶は事態の発覚を恐れ、雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)をその晩結婚させるよう仕向け、雁回(イエンフイ)に大人しくするように警告しました。周婶の企みに気づいた雁回(イエンフイ)は怒って周婶を蹴り飛ばし、周婶は痛みと怒りをこらえながら仕方なくその場を去りました。
山で薬草を採っていた天耀(ティエンヤオ)が帰宅すると、家は飾り付けられ、祝いの赤い装飾で溢れ、村人たちが祝福に集まっていました。突然の事態に過去の辛い記憶が蘇った天耀(ティエンヤオ)は、興奮して機をひっくり返し、皆を追い払おうとしました。しかし蕭老太になだめられ、天耀(ティエンヤオ)は徐々に落ち著きを取り戻し、老人の願い通り洞房に入りました。
夜、雁回(イエンフイ)の手はまだ縛られたままでした。天耀(ティエンヤオ)が蓋頭を外すと、雁回(イエンフイ)は開口一番「お腹すいた」と言いました。驚いたことに、天耀(ティエンヤオ)は雁回(イエンフイ)の大好物である饅頭を差し出しました。天耀(ティエンヤオ)が自らを蛇妖だと名乗ると、雁回(イエンフイ)は興味を持ち、流火珠のことを問い詰め、天耀(ティエンヤオ)と争い始めました。洞房での二人の争う音は、新婚初夜の甘いひとときだと勘違いした外の人々の耳にも届きました。結局、天耀(ティエンヤオ)は体力を消耗し、雁回(イエンフイ)が寝床を占領し、天耀(ティエンヤオ)は床で寝る羽目になりました。
翌朝、天耀(ティエンヤオ)は雁回(イエンフイ)を連れて流火珠が隠されている洞窟を探しに行きました。しかし、雁回(イエンフイ)に霊力がないことに気づいた天耀(ティエンヤオ)はひどく失望しました。同時に雁回(イエンフイ)は、天耀(ティエンヤオ)が自分が何かの封印を解くことを期待していたらしいことに気づき、天耀(ティエンヤオ)の真の目的を疑い始めました。
天耀(ティエンヤオ)が早朝に出かけた後、雁回(イエンフイ)は火を起こしたり、料理を作ったりと家事をしなければなりませんでした。そこへ周婶が夫と共に押しかけてきて食事をしようとしましたが、雁回(イエンフイ)にこっぴどく叱られました。村人たちは雁回(イエンフイ)の強さに驚き、彼女のたくましい性格がさらに際立ちました。一方、天耀(ティエンヤオ)は山で蛇妖を見つけ、古代の法陣を使って蛇妖の霊力を回復させました。蛇妖は将来天耀(ティエンヤオ)の封印を解く手伝いをすることを約束し、その見返りに天耀(ティエンヤオ)は蛇妖に玄門の人間に気を付けるように忠告しました。彼らは見た目ほど信用できないかもしれないからです。
数日間、雁回(イエンフイ)は毎朝蕭老太の家の雄鶏に起こされ、ついに我慢できなくなり、その鶏を煮てスープにしてしまいました。蕭老太はこのことを知り、とても悲しみました。彼女は鶏が天耀(ティエンヤオ)のために卵を産んでくれることを期待していたからです。帰宅した天耀(ティエンヤオ)は事情を知り、雁回(イエンフイ)に余計なことをしないように言い聞かせ、代わりに本物の雌鶏を探してくると約束しました。蕭老太は天耀(ティエンヤオ)に雁回(イエンフイ)と争わずに連れ戻すように言い含めました。そこで、天耀(ティエンヤオ)は雁回(イエンフイ)と一緒に山へ雌鶏を探しに行きました。雁回(イエンフイ)は雌鶏を見つける確率を上げるため別行動を提案しましたが、天耀(ティエンヤオ)は蛇妖に遭遇するといけないからと雁回(イエンフイ)のそばを離れませんでした。
案の定、流火珠が再び雁回(イエンフイ)の注意を引き、蛇妖が現れ、雁回と対峙しました。霊力を失った流火珠は砕け散り、蛇妖は激怒し、雁回と戦う構えを見せました。その時、天耀(ティエンヤオ)が現れ雁回を連れ去ろうとしましたが、蛇妖は二人を霊力で捕らえ、天耀(ティエンヤオ)が以前自分に会いに来たことを暴露しました。この状況に直面した天耀(ティエンヤオ)は、洞窟の中の竜骨を手に入れれば流火珠を修復することを約束しました。そこで、蛇妖は天耀(ティエンヤオ)と雁回を翌日の行動まで閉じ込めることにしました。
柴房で雁回は天耀(ティエンヤオ)の正体を尋ね、千年霊龍だと聞きましたが、全く信じず、天耀(ティエンヤオ)のでっち上げだと考えました。
コメントする