第25話あらすじとネタバレ
天耀(ティエンヤオ)は雁回(イエンフイ)を守りながら逃げ、二人は賞金首となりました。青丘(チンチウ)の妖怪たちは、雁回(イエンフイ)と幽冥賦に高額の賞金がかけられているのを見て、欲に目がくらみます。賞金首の榜の前で、雁回(イエンフイ)は顔を隠すためにベールを被っていましたが、隣の見窄らしい頭巾を被った怪しい人物に気づき、賞金稼ぎではないかと天耀(ティエンヤオ)に合図を送ります。二人は用心深くその場を離れました。
白暁生(バイ・シャオション)はまだ眠り続けており、彼の意識が戻らないため、塵意(ジンイ)の状況も分かりません。天耀(ティエンヤオ)は還魂草が昏睡状態の人を目覚めさせることができると知り、雁回(イエンフイ)と共に買いに出かけます。しかし、風が吹いて雁回(イエンフイ)のベールが剝がれ、彼女は店の主に気づかれてしまいます。正体がバレるのを防ぐため、雁回(イエンフイ)は素早く還魂草を掴み、天耀(ティエンヤオ)が金を投げつけると二人は急いで逃げ出しました。それでも、二人の身元は店の主に知られてしまい、周りの妖怪たちに囲まれ、野菜を投げつけられます。雁回(イエンフイ)は天耀(ティエンヤオ)の手を引いて逃げますが、一匹の妖怪がしつこく追いかけてきます。天耀(ティエンヤオ)が仮撃しようとしたその時、妖怪は頭巾を外します。なんと、それは鳳千朔(オオトリ・チサト)でした。彼の登場で窮地を脱した二人は、鳳千朔(オオトリ・チサト)に連れられ青丘(チンチウ)の忘語楼(ぼうごろう)へ向かいます。
弦歌(ゲンカ)は塵意(ジンイ)が玄門に送った使者で、青丘(チンチウ)に戻ってから何度も塵意(ジンイ)を探していましたが、塵意(ジンイ)は閉関中だと聞かされていました。弦歌(ゲンカ)は何かおかしいと感じ、密かに連絡用の宝具を使いますが、応答したのは長嵐(チョウ・ラン)でした。弦歌(ゲンカ)はすぐに通信を切り、忘語楼(ぼうごろう)に逃げ込みます。雁回(イエンフイ)は弦歌(ゲンカ)に、自分が黒い気によって生きながらえている経緯を、天耀(ティエンヤオ)が小精霊を助けて護心鱗(ごしんりん)を掘り出した時から現在に至るまで話します。弦歌(ゲンカ)は危険を冒してでも雁回(イエンフイ)を助けると言い、それは元々自分の任務の一つでもあると言います。
天耀(ティエンヤオ)は忘語楼(ぼうごろう)への出資を申し出ます。鳳千朔(オオトリ・チサト)は天耀(ティエンヤオ)に金がないと思っていましたが、天耀(ティエンヤオ)が本来結納金として用意していた財産を見せると、鳳千朔(オオトリ・チサト)は目を輝かせ、すぐに提案を受け入れました。袋の中から白暁生(バイ・シャオション)を取り出した鳳千朔(オオトリ・チサト)に、天耀(ティエンヤオ)は邪魔だと白暁生(バイ・シャオション)を連れて行くように言います。雁回(イエンフイ)が煎じた薬草を白暁生(バイ・シャオション)に飲ませている様子を見て、天耀(ティエンヤオ)は嫉妬し、無理やり白暁生(バイ・シャオション)に薬を飲ませます。目を覚ました白暁生(バイ・シャオション)は、塵意(ジンイ)が黒河源に行った可能性があると告げます。
賞金首のせいで、雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)は自由に動くことができません。雁回(イエンフイ)は一計を案じ、妖怪たちの幽冥賦への執著を利用して、鳳千朔(オオトリ・チサト)に賞金首の榜を大量にばら撒かせます。結果、言不惑(ゲンフワク)は賞金稼ぎの大群に恐れをなし、国庫が底をつくのを心配して、賞金首の榜を剝がすよう命じます。言不惑(ゲンフワク)は天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)宛ての婚姻届を見つけ、塵意(ジンイ)が殺された時、雁回(イエンフイ)がここにいたと推測します。しかし、そこに長嵐(チョウ・ラン)が現れ、言不惑(ゲンフワク)を閉じ込め、瞳術を使って声を奪います。
塵意(ジンイ)を探すため、雁回(イエンフイ)、天耀(ティエンヤオ)、弦歌(ゲンカ)は黒河源へ向かいます。途中でボロボロになった凌霏(リン・フェイ)に出会い、長嵐(チョウ・ラン)が和平交渉を偽装して、実際は玄門と妖界の戦争を起こそうとしていることを知ります。塵意(ジンイ)を探すことが急務となります。長嵐(チョウ・ラン)は既に黒河源に熒惑(ケイコク)を待機させていました。熒惑(ケイコク)は三人を気絶させ、天耀(ティエンヤオ)に惹かれ、雁回(イエンフイ)の識海にある九つの主星を渡し、雁回(イエンフイ)を捨てて自分と結婚するように要求します。天耀(ティエンヤオ)は拒否し、熒惑(ケイコク)は雁回(イエンフイ)を探しに行きます。目を覚ましたばかりの弦歌(ゲンカ)と相談した雁回(イエンフイ)は、弦歌(ゲンカ)に塵意(ジンイ)を探させ、自分は熒惑(ケイコク)と交渉することにします。熒惑(ケイコク)が天耀(ティエンヤオ)に自分を捨てさせようとする機会を利用し、熒惑(ケイコク)に天耀(ティエンヤオ)のところへ連れて行かせます。
雁回(イエンフイ)の問いかけに対し、天耀(ティエンヤオ)は九つの主星は永州(えいしゅう)の妖怪たちが残した霊力の証だと説明します。雁回(イエンフイ)はそれが重要ではないと言い、天耀(ティエンヤオ)の自由と引き換えにそれを渡そうとしますが、天耀(ティエンヤオ)は断固として拒否します。弦歌(ゲンカ)は夜陰に紛れて進みますが、疲労困憊したところを長嵐(チョウ・ラン)の送り込んだ黒装束の集団に襲われます。絶体絶命のその時、一人の人物が現れ、黒装束の集団を撃退します。
第26話あらすじとネタバレ
雁回(イエンフイ)の決断と熒惑(ケイコク)の正体
雁回(イエンフイ)は凌霄(リン・シアオ)の言葉を思い出し、妖は隙を見せるものだと考えます。熒惑(ケイコク)が自分の容姿にこだわり、七宝瑠璃のような目を自慢し、糸で人を縛る癖があることから、雁回(イエンフイ)は彼女の正体が蛾ではないかと推測。そして、伝統的な方法で熒惑(ケイコク)を倒そうと計画します。
ある時、森で歌っていた熒惑(ケイコク)は、天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)の仲を探ろうと、天耀(ティエンヤオ)の愛を奪おうとします。雁回(イエンフイ)は赤焰龍牙を回転させ、火を起こそうとしていました。熒惑(ケイコク)が天耀(ティエンヤオ)に迫るのを見て、雁回(イエンフイ)は警告を発します。熒惑(ケイコク)が雁回(イエンフイ)の怒りと無力さを楽しんでいるその時、赤焰龍牙から火が灯りました。熒惑は蛾の姿に戻り、雁回(イエンフイ)を道連れに火に飛び込もうとします。間一髪、塵意(ジンイ)が現れ、天耀(ティエンヤオ)も拘束を解き、事なきを得ます。
想いの交錯と幽冥賦の秘密
目を覚ました雁回(イエンフイ)は、天耀(ティエンヤオ)から薬を受け取ります。苦いのが苦手な雁回(イエンフイ)のために、天耀(ティエンヤオ)は蜜餞も用意していました。天耀(ティエンヤオ)に気持ちを問われ、雁回(イエンフイ)は昨夜の言葉を思い出し、顔を隠したくなります。冷泉に告げた断情絶義の言葉を胸に、心を抑えようとしますが、天耀(ティエンヤオ)は既に雁回(イエンフイ)の気持ちに気づいており、20年前に出会ったのが雁回だったらと想像します。
青丘(チンチウ)大国主であり雪凛(セツリン)の夫である塵意(ジンイ)は、幽冥賦をすぐに解読できます。塵意(ジンイ)の説明で、雁回と天耀(ティエンヤオ)は幽冥賦が伏陰(フクイン)の作った功法で、その黒気は玄妖界の力ではなく、独立した力だと知ります。雪凛(セツリン)は黒気を消すことができず、より強い黒気で抑える功法を編み出したのでした。赤焰龍牙が黒気に効果があることから、塵意(ジンイ)は二人に滞在を勧めます。
白暁生(バイ・シャオション)の取引と伏陰(フクイン)の執著
白暁生(バイ・シャオション)は幽冥賦の原本を持って伏陰(フクイン)を訪ねます。当初、伏陰(フクイン)は幽冥賦と引き換えに白暁生(バイ・シャオション)の真の姿を返す約束でしたが、白暁生(バイ・シャオション)は雁回の自由を要求します。伏陰(フクイン)は冷笑し、白暁生(バイ・シャオション)の真の姿も、雁回の自由も、幽冥賦も手に入らないと言い放ちます。そして、自らを傷つけ、白暁生(バイ・シャオション)を出血させ、追い出します。伏陰(フクイン)は幽冥賦を抱きしめ、雪凛(セツリン)の言葉を探します。
銀月崖の思い出と鳳千朔(オオトリ・チサト)の守り
銀月崖は塵意(ジンイ)と雪凛(セツリン)の最後の別れの地です。塵意(ジンイ)は毎日ここで日の出を見ます。雪凛(セツリン)は幽冥賦の第八層に達した時、黒気に呑まれると悟り、霜華術で自らの識海を封印し、嫁衣を著て塵意に最後の舞を踊り、姿を消しました。それから10日間、銀月崖には雪が降り続き、世界が雪凛(セツリン)の死を悼んでいるようでした。
鳳千朔(オオトリ・チサト)は弦歌(ゲンカ)に時間を稼ぐため、花を複製して渡します。二人はやっと連絡が取れましたが、花は邪修の接近を知らせ、自爆します。長嵐(チョウ・ラン)は鳳千朔(オオトリ・チサト)に怒ります。
幽冥賦の修行と試練
雁回は幽冥賦を暗記しましたが、理解できません。ある日、雁回は幽冥賦の中に以前学んだ玄門心法に価た部分を見つけ、塵意に尋ねます。塵意は幽冥賦の修行には経脈逆行の苦痛が伴うことを知り、雁回に覚悟を問います。生き残るために幽冥賦を学ぶ雁回は、修行を始めますが、激しい苦痛に襲われます。伏陰は雁回が自分の功法を修練していることに気づき、黒気で雁回を攻撃します。雁回は天耀(ティエンヤオ)の腕の中で倒れます。
天地の霊龍である天耀(ティエンヤオ)は、純粋な力を持っています。もし天耀(ティエンヤオ)が戦いに参加していたら、伏陰は既に倒されていたかもしれません。当時、天耀(ティエンヤオ)はまだ生まれておらず、誰も彼の体質を知りませんでした。今、雁回と妖族の未来のために、天耀(ティエンヤオ)は危険を冒す覚悟を決めます。
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