祈今朝(ききんちょう)あらすじネタバレ(全話)

祈今朝(ききんちょう)
作品情報
  1. ドラマ:祈今朝(ききんちょう)(全36話)
  2. 原題:祈今朝
  3. 豆瓣レビュー数:2.4万
  4. 豆瓣の評価:50
  5. 製作:2024年
  6. キャスト:シュー・カイ(許凱),ユー・シューシン(虞書欣),フー・シンボー(付辛博),ワン・ポン(万鵬),バイ・ビンカー(白冰可),シュウ・リージェ(周歴傑 ) ほか

記憶を失った兄妹、越今朝(えつきんちょう)と越祈(えつき)は、辺境の烏岩村で静かに暮らしていた。しかし、二人を繋ぐ不思議な「共鳴」の力、そして、空白の過去を取り戻したいという強い思いが、彼らを波乱に満ちた冒険へと駆り立てる。

旅の途中、二人は啟魂聖宗の反乱や洛家堡の血祭といった謎めいた事件に巻き込まれ、その過程で越祈(えつき)の中に封印されていた記憶と感情が呼び覚まされる。

様々な出来事を通して、双子の洛埋名(らくまいめい)と洛昭言(らくしょうげん)、千年を生きる狼妖の閑卿(しずか)、顧寒江(こかんこう)と明繡の師弟、そして居十方といった個性豊かな仲間たちと出会い、共に旅をする中で、二人は自らの出生の秘密を知ることになる。越祈(えつき)の母は、人々から恐れられる「鯤鵬谷」の谷主・柷敔(きゅうき)であり、中原の人々は鯤鵬谷から広まる謎の薬「啓元(けいげん)珠」によって長年苦しめられていたのだ。

正武盟、啟魂聖宗、衡道衆(こうどうしゅう)、禺妖族といった様々な勢力が入り乱れ、それぞれの思惑が複雑に絡み合い、大きな陰謀が渦巻く。柷敔(きゅうき)は、故郷を破壊され傷ついた禺妖族を救うため、啓元(けいげん)珠を通して人々の生命力を吸い取っていた。しかし同時に、負の感情も吸収してしまったことで、彼女は本来の自分を見失い、貪欲な存在へと変貌を遂げていた。

愛する母と、苦しむ人々。越祈(えつき)は大きな葛藤に苦しむが、人々を救いたいという揺るぎない信念を持ち続ける。仲間たちの助けを借り、危険な地に足を踏み入れ、啓元(けいげん)珠に隠された真実を解き明かしていく。そして、本当の柷敔(きゅうき)は幼い娘を守るため、囚われの身となっていたこと、今の柷敔(きゅうき)は私欲にまみれた別人であることを知る。

最終的に、越今朝(えつきんちょう)と越祈(えつき)は仲間たちと共に、全ての陰謀を打ち砕く。過去の重荷を下ろした二人は、再び人助けの旅へと出発する。

第1話あらすじとネタバレ

遠い北冥の海に、鯤と呼ばれる神獣が棲んでいました。伝説では、鯤は天地を滅ぼすほどの力を持つ溟主(めいしゅ)として崇められていました。しかし、人間界では啓元(けいげん)宗がこの溟主(めいしゅ)の名を騙り、天下を荒らしていました。洛家荘(らっかそう)をはじめとする各大門派は、民を守るため、溟主(めいしゅ)を討伐しようと決意します。ところが、溟主(めいしゅ)は過剰な闇のエネルギーを吸収したことで暴走し、啓元(けいげん)宗を信仰する多くの民が石像へと変わり、人間界に大きな災厄をもたらしました。

物語の主人公、祈は扁絡桓(へんらっかん)の弟子です。彼女の特別な身分ゆえに、扁絡桓(へんらっかん)は祈の記憶を消し、人間界へと送りました。そこで彼女は越祈(えつき)と呼ばれ、越今朝(えつきんちょう)という青年と出会います。三年前、二人は烏岩村でそれまでの記憶を失い、以来、共に生きてきました。二人は記憶を取り戻した日を誕生日とし、毎年その日には、越祈(えつき)の大好物である鶏蛋麺を食べるため、宿屋へ行くのが恒例となっていました。

三年もの間、努力を続けても、越祈(えつき)と越今朝(えつきんちょう)は自分たちの出生の手がかりを見つけられずにいました。越今朝(えつきんちょう)は左目で未来を予知する能力を持っており、ある時、偶然にも赤い服を著た男の姿を見ました。そこで彼は越祈(えつき)と共に、その男を探すため盈輝堡(えいきほう)へ向かいます。街で、越祈(えつき)は気に入ったペンダントを見つけますが、二人にはお金がありませんでした。お金を稼ぐため、越祈(えつき)は葬式で泣き真価をしてお金を稼ごうとしますが、涙を流すことができませんでした。

暴走した馬が街を駆け抜ける時、越祈は危険を顧みず、今にも轢かれそうだった少年を救います。同時に、洛家荘(らっかそう)の主である洛昭言(らくしょうげん)も馬を製止しました。感謝の印として、洛昭言(らくしょうげん)は越祈に銀貨を与え、彼女がペンダントを買えるようにしました。洛昭言(らくしょうげん)が絵に描かれた男に価ていることに気づいた越祈は、その銀貨でペンダントを買い、越今朝(えつきんちょう)のもとへ向かいます。

啓元(けいげん)宗がどんな願いも葉えてくれると聞き、越祈は自分の出生について知る機会を得ようとしますが、教使の孟誠(もう せい)に騙され、寄付を要求されます。越祈は偽の銀貨で試しますが、事情を知らない洛昭言(らくしょうげん)に止められます。越今朝(えつきんちょう)が越祈を見つけると、彼女は洛昭言(らくしょうげん)と話しており、目の前の人物が自分が見た赤い服の男だと気づきます。

孟誠(もう せい)は金品を騙し取れなかったため、洛昭言(らくしょうげん)を責めますが、越今朝(えつきんちょう)と越祈は協力して彼を懲らしめ、啓元(けいげん)宗の人々を追い払います。三人は知り合いになり、洛昭言(らくしょうげん)から啓元(けいげん)宗が金品を騙し取り、人々を陥れている真相と、溟主(めいしゅ)が隠れている事実を知り、共に啓元(けいげん)宗と戦うことを決意します。越祈は洛昭言(らくしょうげん)の安全に気を配ることを約束します。

啓元宗に潜入するため、越今朝は洛昭言(らくしょうげん)からお金を借り、越祈と共に潜入に成功します。しかし、彼らの行動は既に啓元宗の聖宣に見張られていました。宗内で二人は祀られている鯤を見つけ、越祈は不思議な懐かしさを感じます。その後、越祈と越今朝は孟誠(もう せい)の策略によって捕らえられますが、洛昭言(らくしょうげん)に助けられます。三人が啓元宗の奥深くへ進むと、越祈は突然魂魚と融合し、この光景を見た高骁(こう ぎょう)たちは彼女を溟主(めいしゅ)の転生だと考えます。

越祈と魂魚が融合したことに、越今朝は不安を抱きながらも、何もすることができませんでした。

第2話あらすじとネタバレ

啓元(けいげん)宗が越祈(えつき)を溟主(めいしゅ)だと確認した後、越今朝(えつきんちょう)は洛昭言(らくしょうげん)が越祈(えつき)に危害を加えようとするのを目撃し、身を挺して止め、説得の末、共に越祈(えつき)を救いました。

洛家の医者は診察後、越祈(えつき)に異常がないことを確認しました。洛昭言(らくしょうげん)から盈輝堡(えいきほう)へ来た目的を問われ、越今朝(えつきんちょう)は妹の越祈(えつき)と共に記憶を失ったまま烏岩村で発見され、自分たちの出生の秘密を探るために盈輝堡(えいきほう)へ来たと説明しました。部屋に戻った後、洛昭言(らくしょうげん)は兄の洛埋名(らくまいめい)に、盈輝堡(えいきほう)内の啓元(けいげん)宗支部が壊滅させられたことと、越兄妹に出会ったことを伝えました。越祈(えつき)が溟主(めいしゅ)かもしれないと知った洛埋名(らくまいめい)は、洛昭言(らくしょうげん)に越今朝(えつきんちょう)と越祈を洛家荘(らっかそう)へ連れて帰るよう指示しました。

越今朝(えつきんちょう)は越祈が白いペンダントを気に入っていることを知り、わざわざ一つ買ってプレゼントしました。越祈もまた、緑のペンダントをお返しに越今朝(えつきんちょう)に贈りました。二人は自分たちの出生の秘密を解き明かすため、洛昭言(らくしょうげん)の行動を注意深く観察することにしました。

越今朝(えつきんちょう)は浮金堂(ふきんどう)から手に入れた銀票を隠していましたが、洛昭言(らくしょうげん)が発見した金銀財宝を全て持ち主に返すように要求した際、越祈がうっかりその秘密を漏らしてしまい、越今朝は仕方なくお金を差し出しました。

洛家荘(らっかそう)へ向かう途中、越祈は洛昭言(らくしょうげん)が自分に特別な関心を寄せていることに気づき、読んだ物語の内容から、洛昭言(らくしょうげん)が自分に気があるのではないかと推測しました。

啓元(けいげん)珠の作用を知るため、越今朝は洛昭言(らくしょうげん)に尋ねました。すると、啓元(けいげん)珠は人の生命力を吸収して魂魚を作り出し、魂魚が啓元(けいげん)珠から離れると、宿主は石像になってしまうこと、そして啓元(けいげん)宗はこれを利用して、石像になることは昇仙だと新しい信者を騙していることを知りました。

朔漩(さくせん)は今翠洲禺族(ぎょぞく)の姫です。ある時、偶然にも誰かが自分の入浴を覗いているのを発見し、機關師の居十方を捕まえました。朔漩(さくせん)に懲らしめられている居十方は、助けを求めて叫び続け、越今朝たちを呼び寄せました。越祈の正体を見抜いた朔漩(さくせん)は、彼女に対してあからさまな敵意を示しました。争いを避けるため、居十方を警告した後、その場を去りました。

朔漩(さくせん)は越祈を守る任務を負っていましたが、今回越祈のせいで自分の身分が露見してしまったことを非常に不満に思っていました。

越今朝たちは洛昭言(らくしょうげん)を通して、居十方が正武盟機巧堂の堂主であり、鉄楊木を探すために西域へ来たことを知りました。

九泉の力が悪用されるのを防ぐため、太古神農は九つの鍵環を作り、九つの泉眼を守る泉守にそれぞれ託しました。洛埋名(らくまいめい)は熱海の泉眼の守護者の一人です。