祈今朝(ききんちょう)あらすじ17話・18話、ネタバレ

第17話あらすじとネタバレ

休息中の柷敔(きゅうき)の傍らへ祈が歩み寄り、習得した術で柷敔(きゅうき)の識海へと侵入した。彼女にはどうしても確かめたい事があったのだ。祈の侵入に気付いた柷敔(きゅうき)は、激しく問い詰める。祈は古書で学んだ瞑想の術を使ったと説明し、扈生之術の真偽を確かめに来たのだと告げる。柷敔(きゅうき)は、人間のためにそのような事をしたのかと非難し、人間は最も卑劣な生き物だと吐き捨てる。越今朝(えつきんちょう)を侮辱された祈は去ろうとするが、柷敔(きゅうき)は「来たからにはもう帰さない。そもそも扈生之術など存在しない」と言い放ち、祈の行く手を阻み、深手を負わせる。

祈今朝(ききんちょう)あらすじ、17話ネタバレ

その頃、歩みを進めていた越今朝(えつきんちょう)は、祈の異変を感知する。葛老大もまた、探子からの知らせで祈が柷敔(きゅうき)に傷つけられた事を知る。彼は葛清霏(かつせいひ)を交渉役として派遣する。知らせを聞いた扁絡桓(へんらっかん)は、急いで祈の元へ駆けつける。祈は重傷を負い、霧魂と繋がっていた。扁絡桓(へんらっかん)が術を使い祈を目覚めさせると、祈は目の前の師を認識する。彼女は自分が師と共にずっと馭界枢にいた事を思い出し、今の場所がどこなのか分からずにいる。扁絡桓(へんらっかん)が越今朝(えつきんちょう)のことを尋ねると、祈は彼の言っている事が理解できない様子。どうやら、祈の記憶の中では、扁絡桓(へんらっかん)と越今朝(えつきんちょう)は異なる時間軸に存在しているようだ。祈は気に留める様子もなく、嬉しそうに扁絡桓(へんらっかん)の手を引き、人間界の美味しいものを食べに行こうとする。

天晴之海を訪れた葛清霏(かつせいひ)は、柷敔(きゅうき)に啓元(けいげん)珠を届けると共に、衡道衆(こうどうしゅう)との約束を忘れるなと言い聞かせる。16年前、禺族(ぎょぞく)を救うため、柷敔(きゅうき)は自らの血で霧魂を封じた。霧魂の守護者である兄の贏旭は、九泉の安全を守るため、柷敔(きゅうき)と契約を交わした。衡道衆(こうどうしゅう)は柷敔(きゅうき)のために啓元(けいげん)珠を集め、祈は人質として衡道衆(こうどうしゅう)に預けられ、教育を受ける事になっていた。しかし、柷敔(きゅうき)は密かに祈を天晴之海に留め置き、傷つけてしまった。これは約束違仮ではないのか、と葛清霏(かつせいひ)は問いただす。一方、人間界の街を散策する扁絡桓(へんらっかん)と祈。祈はあらゆる物に興味を示すが、この街では物々交換が基本であり、扁絡桓(へんらっかん)は何も持っていなかった。

祈今朝(ききんちょう)あらすじ、17話ネタバレ

店主は祈の身につけている小魚のペンダントを指差し、これで交換できると言う。祈は本能的にペンダントを守り、交換できないと言うが、いつからこのペンダントを持っていたのか思い出せない。扁絡桓(へんらっかん)は道端の古琴の前に座り、かつて祈がよく聞いていた曲を弾き始める。祈はうっとりと聞き入る。しかし、霧魂の力は消えつつあり、残された時間は少ない。祈は扁絡桓(へんらっかん)に、葉えたい願いを語る。扁絡桓(へんらっかん)は心の中で深い悲しみを感じながら、あらゆる音を記録できる貝殻を手に取る。祈が目を覚ました時、今日の出来事を全て忘れてしまう事を悟っていた。大殿で柷敔(きゅうき)は葛清霏(かつせいひ)に、祈の去就は彼女自身が決める事だと告げる。そこに扁絡桓(へんらっかん)が現れ、葛清霏(かつせいひ)は驚く。扁絡桓(へんらっかん)は柷敔に、以前の約束を守るように求める。

越今朝(えつきんちょう)たちは左盟主と共に、今後の計画を話し合っていた。高骁(こう ぎょう)は既に啓元(けいげん)宗総壇へ向かっており、残るは孟教使だけだ。越今朝(えつきんちょう)は、啓元(けいげん)宗総壇の場所を必ず探し出すと誓う。左盟主は居十方を機巧堂の堂主に再任命し、越今朝(えつきんちょう)と洛昭言(らくしょうげん)に正武盟への加入を勧める。しかし、正武盟と妖界は敵対関係にあるため、越今朝(えつきんちょう)と洛昭言(らくしょうげん)は左盟主の申し出を丁重に断る。

祈今朝(ききんちょう)あらすじ、17話ネタバレ

洛昭言(らくしょうげん)は閑卿(しずか)から贈られた簪を手に、彼を想う。遠く離れた与春山にいる閑卿(しずか)は、思わずくしゃみをする。顧寒江(こかんこう)は突然、胸騒ぎを覚える。彼は占いをすると、急いで無垢へ向かう。

目を覚ました祈に、柷敔はこれまでの事を覚えているかと尋ねる。祈は柷敔の識海に入った後の出来事を思い出し、扈生之術が嘘だった事を知る。なぜ柷敔がこのような事をしたのか理解できない祈に、柷敔は何か言えない事情があるようで、何も答えない。洛昭言(らくしょうげん)は閑卿(しずか)からの手紙を受け取る。繡の誕生日を祝うため、彼と顧寒江(こかんこう)が駆けつけるとの知らせに、洛昭言(らくしょうげん)は喜びで顔がほころぶ。一人で街を歩く祈は、前方で行われている祭祀の儀式を目にする。それは前任女王聆聴夜の命日だと知り、祈はその場へ向かう。祈は遡漩に、今朝に会いに行き、扈生之術など存在しないと伝えるつもりだと告げる。遡漩は慌てて彼女を止めようとする。なぜ自分に敵意を抱くのか理解できない祈に、遡漩は、お前が俺の母を奪ったのだと告げる。

第18話あらすじとネタバレ

遡漩の母は先代女王の聆夜(れいよ)で、現在の柷敔(きゅうき)は聆夜(れいよ)の体を使っていることが明らかになります。数百年前、禺族(ぎょぞく)は北海の海底で暮らしていました。当時の女王聆夜(れいよ)は北海で温暖な場所を見つけ、一族を率いてそこに移住しました。その後、天晴之海(てんせいのかい)は北海の宝となりました。しかし、天晴之海は鯤(こん)の背中に作られたものでした。鯤は海から生まれ、力を吸収して海から飛び立つ存在です。鯤が飛び立った時、天晴之海は崩壊の危機に瀕しました。聆夜(れいよ)は最後の力を振り絞り、瞑想術で鯤の飛翔を止めました。その後、鯤は聆夜(れいよ)の体を使って現れ、瀕死の禺族(ぎょぞく)を癒しました。鯤自身は啓元(けいげん)珠(けいげんじゅ)によって支えられていました。

祈今朝(ききんちょう)あらすじ、18話ネタバレ

遡漩は祈に、禺族(ぎょぞく)の少君なのだから柷敔(きゅうき)を助けるべきだと説得します。祈は敔に会い、母の苦労を理解しますが、敔に留まるよう説得された時、祈は遡漩の方が少君にふさわしいと言います。祈は責任の意味を理解しておらず、外に出ることで母を助けられると考えていました。敔は娘の成長を悟り、祈の意思を尊重します。祈は母から形見を受け取り、別れを告げます。明繡は誕生日を迎えますが、ずっと部屋に閉じこもっていました。居十方と洛昭言(らくしょうげん)は心配しますが、顧寒江(こかんこう)が来て居十方に銀貨を渡し、部屋の扉を破ります。

師匠が自分の誕生日を祝いに来てくれたことに、明繡は喜び、皆で街へ繰り出します。越今朝(えつきんちょう)は祈の姿を幻のように見かけ、急いで追いかけます。閑卿(しずか)と顧寒江(こかんこう)は一緒に酒を飲み、洛昭言(らくしょうげん)と明繡も合流します。閑卿(しずか)と洛昭言(らくしょうげん)は再会を喜びます。越今朝(えつきんちょう)は人混みの中、祈を見つけ、二人は互いに駆け寄り、抱き合います。祈は今朝に、二人の感情は真実であり、扈生之術(ほせいじゅつ)など存在しないと伝えます。

祈今朝(ききんちょう)あらすじ、18話ネタバレ

皆が集まり、明繡への贈り物を渡します。明繡は閑卿(しずか)に文句を言いますが、顧寒江(こかんこう)は今日の日は大切だと言います。月に向かって願い事をし、閑卿(しずか)と顧寒江(こかんこう)はお互いをからかいながら、それぞれの想いを暗示します。今朝は祈と灯籠流しに行き、二度と離れないと約束させます。祈も約束を破ったら犬になると言います。居十方は酔って、遡漩の名前を呼び続けます。明繡と顧寒江(こかんこう)は話を続け、顧寒江(こかんこう)は明繡の幼い頃を思い出します。明繡は酔って、顧寒江(こかんこう)の手を取り、抱きついて眠ってしまいます。

街の仮対側では、洛昭言(らくしょうげん)と閑卿(しずか)が月を見ながら酒を飲んでいます。閑卿(しずか)は洛昭言(らくしょうげん)に、総壇への攻撃には同行せず、気を付けるようにと告げます。洛昭言(らくしょうげん)は閑卿(しずか)の次の行き先を尋ね、次に会う時は昼間の川の景色を見ようと約束します。

祈今朝(ききんちょう)あらすじ、18話ネタバレ

顧寒江(こかんこう)は左貫仁と旧交を温め、正武盟(せいぶめい)に危機が迫っているという占い結果を伝え、啓元(けいげん)宗(けいげんしゅう)総壇への攻撃に注意するよう忠告します。左盟主は心配するなと慰めますが、顧寒江(こかんこう)は討伐に参加する意思を示します。越今朝(えつきんちょう)は孟成が描いた地図を取り出し、皆で攻撃計画を立てます。明繡は顧寒江(こかんこう)の参加に疑問を抱きますが、顧寒江(こかんこう)は気を付けるように言うだけで、何も説明しません。明繡は失望して去ります。

実は顧寒江(こかんこう)は不吉な占い結果を見ており、大きな災難が降りかかる可能性があるため、明繡に心配をかけまいとしていました。出陣を前に、左盟主は皆を率いて宣誓し、越今朝(えつきんちょう)に銀之魅影(ぎんのみようえい)という宝剣を与えます。この剣はかつて蜀山剣聖(しょくさんけんせい)が所有し、後に魔君の子に受け継がれたものです。越今朝(えつきんちょう)は剣を受け取り、浩然之気を集め、自分の名で江湖(こうこ)に名を馳せさせると誓います。啓元(けいげん)宗総壇では、高骁(こう ぎょう)が啓元(けいげん)宗宗主として溟主(めいしゅ)に誓いを立て、信徒たちは跪拝し、啓元(けいげん)珠を受け取り、体内に吸収します。越今朝(えつきんちょう)は祈と居十方を連れて地下道に入り、正武盟の大部隊と合流します。越今朝(えつきんちょう)は左へ進むよう指示しますが、啓元(けいげん)宗の待ち伏せに遭います。