祈今朝(ききんちょう)あらすじ5話・6話、ネタバレ

第5話あらすじとネタバレ

越祈(えつき)が扁絡桓(へんらっかん)と越今朝(えつきんちょう)に価たところがあると話した時、洛昭言(らくしょうげん)は二人の共通点に気づきませんでした。彼は、越祈(えつき)が扁絡桓(へんらっかん)に親しみを感じているのは、初対面の印象が強いからだと考えました。また、洛昭言(らくしょうげん)が熱海の出来事について尋ねると、越祈(えつき)は越今朝(えつきんちょう)に口止めされていたことを思い出し、何も知らないと答えました。

急に気分が悪くなった洛昭言(らくしょうげん)の脈を診た扁絡桓(へんらっかん)は、彼の体に異常はないものの、生命力が徐々に失われていることに気づきます。彼は、洛家の双子が夭折するという言い伝えを思い出しました。

越今朝(えつきんちょう)一行は落日村で、啓元(けいげん)宗が何か行動を起こすだろうという噂を広めました。そして、それぞれが任務に就くことになり、越祈(えつき)は扁絡桓(へんらっかん)を守る役目を自ら買って出ました。越今朝(えつきんちょう)は少し嫉妬しましたが、彼女の申し出を受け入れました。

部屋で薬湯に入っていた越今朝(えつきんちょう)は、水を探しに来た越祈(えつき)を見て少し照れましたが、越祈(えつき)はそれに気づきませんでした。越今朝(えつきんちょう)は、越祈が扁絡桓(へんらっかん)の手作りのおもちゃの蝶が好きで会いに行こうとしていると知り、すぐに止めました。

落ち込んでいる洛昭言(らくしょうげん)の様子に気づいた閑卿(しずか)は、彼を優しく慰めました。

夜になり、一行は啓元(けいげん)宗の襲撃に備えて集まりました。しかし、待機中に黒装束の男たちが扁絡桓(へんらっかん)を襲おうとしているのを発見します。越今朝たちは黒装束の男たちを追跡し、越祈は扁絡桓を守るために残りました。越祈の安全を守るため、扁絡桓は彼女を気絶させ、安全な場所に隠しました。

一方、閑卿(しずか)たちは妖怪退治の途中で、居十方が朔漩(さくせん)を見つけ、彼女を守ろうとしますが、逆に朔漩(さくせん)に捕まってしまいます。状況を知った越今朝はすぐに救助に向かいました。

居十方が正道に引き入れると約束したのに対し、朔漩(さくせん)はそれを嘲笑い、自分の生活に幹渉しないよう警告しました。

また、黒装束の男たちは閑卿(しずか)たちに追い詰められ、自害しました。扁絡桓は密かに閑卿(しずか)が黒装束の男を助けようとするのを阻止し、その後、朔漩(さくせん)の姿を見つけ、越祈に近づかないよう警告しました。

翌朝、目を覚ました越祈は、越今朝たちがまだ戻っていないことに気づき、探しに行こうとしたところ、ちょうど戻ってきた一行と出会いました。

昨夜死んだ黒装束の男は落日村の村人と村長の息子だったため、越今朝たちは村人から責められました。朗莫(ろうばく)が意識を取り戻し、啓元(けいげん)宗が村人を誘拐していた事実を証言しました。村長は啓元(けいげん)宗がこれ以上悪事を働くのを止めようと、越今朝たちを連れて息子の部屋を調べに行き、そこで麻薬の迷魂草を栽培している秘密の部屋を見つけました。

越祈から昨夜迷魂草の匂いがしたと聞いた越今朝は、扁絡桓を疑い始めます。秘密の部屋に閉じ込められていた人々は治療のために病院へ送られ、越今朝たちは捜索中に仕掛けを踏んで攻撃を受け、突然現れた扁絡桓を守ろうとした越祈が矢で負傷しました。

毒で意識を失った越祈は扁絡桓に治療され、越今朝からの非難を受け、彼は深く後悔しました。

明繡は、越今朝が越祈に対して兄妹以上の感情を抱いていることに気づき、越今朝自身も自分の気持ちに気づき始めていました。

第6話あらすじとネタバレ

居十方が仕掛け箱の謎を解くと、中には金銀財宝や美しい宝石がぎっしり詰まっていました。

別れ際、助けられた朗莫(ろうばく)たちは洛昭言(らくしょうげん)に深い感謝の意を表しました。洛昭言(らくしょうげん)は気前よく啓元(けいげん)宗で見つけた財宝の一部を旅費として皆に分け与え、皆を感動させました。注目すべきは、仕掛け箱の中にひときわ輝く真珠があり、朗莫(ろうばく)はそれを大切に保管したことです。

洛昭言(らくしょうげん)は、扁絡桓(へんらっかん)が啓元(けいげん)宗を操る黒幕「聖宣」ではないかと疑い、その考えを洛埋名(らくまいめい)に伝えました。洛埋名(らくまいめい)は、さらに調査するために扁絡桓(へんらっかん)を洛家荘(らっかそう)へ連れて行くことを提案しました。

扁絡桓(へんらっかん)はわざと越今朝(えつきんちょう)を昏睡状態に陥らせ、越祈(えつき)の部屋へ向かい、そこで仮面を外しました。越今朝(えつきんちょう)と同じ顔で越祈(えつき)の前に現れた扁絡桓(へんらっかん)は、天罰石の警告を無視して、術を使って越祈(えつき)の傷を癒しました。

扁絡桓(へんらっかん)の術の使用は天罰石の異常仮応を引き起こし、馭界枢・百尺泉台・衡道衆(こうどうしゅう)二統領の葛清霏(かつせいひ)は扁絡桓(へんらっかん)が越祈(えつき)に共鳴術を使ったのではないかと疑念を抱きました。

三年前に越祈(えつき)と越今朝(えつきんちょう)を監視するため、扁絡桓は天罰石に誓いを立てていました。今、その誓いを破ったため、葛清霏(かつせいひ)は天罰石に問えば真実が明らかになることを恐れました。しかし、扁絡桓は洛家荘(らっかそう)に潜入し、洛家と熱海の繋がりを調査する機会を伺うと約束しました。

扁絡桓との会話を終えた葛清霏(かつせいひ)は、全てを上司の赢旭危(えい きょくき)に報告しました。

扁絡桓の治療によって、越祈(えつき)は危険な状態を脱しました。明繡は診察を終え、越今朝(えつきんちょう)から彼が突然眠ってしまった経緯を聞きました。閑卿(しずか)がなぜ啓元(けいげん)宗の人間が越祈を助けたのか尋ねると、越今朝(えつきんちょう)は越祈がかつて「溟主(めいしゅ)」だと考えられていたことを明かし、扁絡桓が啓元(けいげん)宗の宗主もしくは聖宣ではないかと疑いを抱きました。一同はまた、越今朝(えつきんちょう)から二人の出生の秘密についても聞きました。扁絡桓の正体を探るため、洛昭言(らくしょうげん)は彼を洛家荘(らっかそう)へ連れて行くことを決意しました。

洛昭言(らくしょうげん)から洛家荘(らっかそう)への同行を勧められた扁絡桓は、熱海のことを探る機会と捉え、快諾しました。

目を覚ました越今朝は、越祈から夢の中で自分が彼女に蝶を贈ったと聞かされ、疑問に思いました。しかし、洛昭言(らくしょうげん)たちの説明を受け、それは越祈の自分への期待の表れだと解釈しました。越祈を喜ばせるため、越今朝は居十方から仕掛け箱を借りました。

翌日、越今朝は越祈を花畑へ連れて行きました。越今朝から贈られた蝶を見て、越祈はとても喜びました。越今朝は越祈への想いを素直に伝えましたが、越祈はまだ男女の愛を理解していませんでした。遊び疲れた越祈を、越今朝は背負って宿へ戻りました。

三日後、一行は洛家荘(らっかそう)へ戻る準備を整えました。命の恩人である扁絡桓に、越祈は感謝の気持ちを込めて近づき、それを見た越今朝は扁絡桓への警戒心をさらに強めました。

洛家荘(らっかそう)の門前に到着すると、閑卿(しずか)はかつて自分の修行を奪った洛望平に会いたいという名目を使って荘内へ入りました。一方、明繡は妖魔を庇護する者とは関わりたくないと、一人で立ち去りました。

洛家荘に入った扁絡桓は、すぐに荘の人々に囲まれ、連れ去られました。何が起こったのか分からなくても、越祈は越今朝を信じていました。