祈今朝(ききんちょう)あらすじ23話・24話、ネタバレ

第23話あらすじとネタバレ

祈たち一行は再び天晴の海を訪れた。しかし、前回とは様子が一変し、魂魚が飛び交っていた。魂魚を吸い込めるのは溟主(めいしゅ)だと考え、君上である柷敔(きゅうき)が溟主(めいしゅ)なのではないかという疑念が浮かぶ。真相を探るため、一行は正直な臨淵(りん えん)に尋ねることにした。臨淵(りん えん)は彼らの予想通り、柷敔(きゅうき)が啓元(けいげん)宗の溟主(めいしゅ)であることを認めた。越今朝(えつきんちょう)はさらに、天晴の海と啓元(けいげん)宗の関係、そして禺族(ぎょぞく)の少君である祈がなぜ馭界枢に送られたのかを問いただした。

祈今朝(ききんちょう)あらすじ、23話ネタバレ

臨淵(りん えん)は数百年前の出来事を語り始めた。禺族(ぎょぞく)は鯤の背の上で暮らしていたが、鯤が目を覚ましたのだという。越今朝(えつきんちょう)は、柷敔(きゅうき)こそが鯤だと悟る。一方、祈は柷敔(きゅうき)を見つけ、真実を求めた。柷敔(きゅうき)は、鯤は一生に一度、鵬に変化する宿命であり、その過程は苦痛を伴い、命を落とすこともあると説明した。柷敔(きゅうき)は鵬化の際、背に禺族(ぎょぞく)が暮らしていることに気づき、鵬化を遅らせつつ、九泉の霊気を吸い込んで禺族(ぎょぞく)を救おうとしていたのだった。

祈は、それでは泉脈の均衡が崩れ、六界が滅亡すると仮論する。柷敔(きゅうき)は泉脈はすぐに回復すると主張するが、祈は顧寒江(こかんこう)から泉脈の回復には百年かかると聞いている。鯤にとっては一瞬でも、人間にとっては一生だ。柷敔(きゅうき)は、その言葉は贏旭危(えいきょくき)も言っていたと告げる。臨淵(りん えん)は聆夜(れいよ)女王と柷敔(きゅうき)の関係を説明し、柷敔(きゅうき)が今もなお負傷した禺族(ぎょぞく)を救っていることを伝えた。明繡は腕輪の鑰環が光っていることに気づき、ここにも泉眼があるのかと尋ねる。臨淵(りん えん)は頷き、霧魂がある場所を指し示した。越今朝(えつきんちょう)は、霧魂が衡道衆(こうどうしゅう)と自分たちが関わる原因だと理解する。

祈今朝(ききんちょう)あらすじ、23話ネタバレ

柷敔(きゅうき)から贏旭危(えいきょくき)の名を聞き、祈は柷敔(きゅうき)と衡道衆(こうどうしゅう)の繋がりを確信する。柷敔は、自分が霧魂を血縛した後、贏旭危(えいきょくき)が現れ、取引を持ちかけたことを明かした。贏旭危(えいきょくき)は小教団を支援してエネルギーを集め、柷敔は禺族(ぎょぞく)を救う。そして、成功すれば血縛を解くという約束だった。祈は、禺族(ぎょぞく)の命は命でも人間の命は命ではないのかと問うが、柷敔は冷酷に過去のことは無益だと答える。祈は、なぜ自分が馭界枢で育ったのかを再び問いただすが、柷敔は答えず、臨淵(りん えん)が祈は衡道衆(こうどうしゅう)の人質だと明かす。越今朝(えつきんちょう)は自分の正体を臨淵(りん えん)に問い詰めるが、臨淵(りん えん)は命に関わることだと言い、答えられない。連絡を取っていたのは衡道衆(こうどうしゅう)の二統領、葛清霏(かつせいひ)だったという。越今朝(えつきんちょう)は自ら答えを探す決意をする。祈も柷敔から答えを得られず、怒って立ち去り、越今朝(えつきんちょう)の出自を自分で確かめようとする。居十方は遡漩に再会し、魚はもう食べないと謝罪する。そして、英雄になるには多くの犠牲が伴うことを悟り、英雄願望を捨てたと告げる。遡漩は呆れて居十方を置いて行ってしまい、居十方は彼女の後ろ姿を見送る。

祈が去った後、柷敔は啓元(けいげん)珠を吸い込んだ時以上の激痛に襲われる。侍女が祈の持ってきた菓子を差し出すが、柷敔は味覚を失っていた。柷敔は、祈も啓元(けいげん)珠を吸い込んだのに人間の負の感情に苦しんでいないことを不思議に思う。侍女は、祈が吸い込んだ啓元(けいげん)珠の量は柷敔よりずっと少なかったと説明する。柷敔は体内に溜まる人間の負の感情を製御できなくなり、祈がそばにいないことを嘆く。その時、負の感情が爆発し、臨淵(りん えん)と遡漩が止めに入るが、遡漩は負傷してしまう。

祈今朝(ききんちょう)あらすじ、23話ネタバレ

臨淵(りん えん)だけでは抑えきれず、遡漩は瞑想の術を使い、柷敔は落ち著きを取り戻す。遡漩を傷つけてしまったことを柷敔は深く悔やむ。遡漩が瞑想の術を習得したことを知り、柷敔は喜び、彼女こそが未来の禺族(ぎょぞく)の女王だと告げる。祈は皆に柷敔が溟主(めいしゅ)であることを伝え、越今朝(えつきんちょう)は自分の出生の秘密を探る決意をする。一行は彼と共にその謎を解き明かそうとする。臨淵(りん えん)は西域の洛家が熱海宝石を競売にかけていると報告し、柷敔は調査に向かうことを決める。贏旭危(えいきょくき)と葛清霏(かつせいひ)もこの情報を入手し、洛埋名(らくまいめい)と連絡を取り、柷敔に対抗する準備を進める。扁絡桓(へんらっかん)は祈と越今朝(えつきんちょう)を連れ戻すと言い出す。

第24話あらすじとネタバレ

豪雨の中、洛埋名(らくまいめい)は藏鋒(ぞうほう)と共に柷敔(きゅうき)の到著を待っていた。柷敔(きゅうき)が現れると、洛家に泉眼(せんがん)があることを確認。洛埋名(らくまいめい)は既に待ち構えていたと告げ、共に来た遡漩は熱海鑰環(ねつかいようかん)の引き渡しを要求する。意見の食い違いから、両者はたちまち口論から戦闘へと発展。遡漩は、洛埋名(らくまいめい)が柷敔(きゅうき)の攻撃に耐えていることに驚く。洛埋名(らくまいめい)は冷たく、西域で自分に危害を加えられる者はいないと言い放つ。

祈今朝(ききんちょう)あらすじ、24話ネタバレ

そこに贏旭危(えいきょくき)も優雅に登場。洛埋名(らくまいめい)は皆を中に招き入れ、詳しく話すことに。越今朝(えつきんちょう)は左目で朗莫(ろうばく)に危険が迫っているのを見て取り、仲間と共に彼を探すことにする。洛昭言(らくしょうげん)の手配した者からの情報で、朗莫(ろうばく)が芒宛寨(ぼうえんさい)にいることが判明する。

贏旭危(えいきょくき)が洛埋名(らくまいめい)の血縛(けつばく)を解く方法を知っているため、洛埋名は鑰環を贏旭危(えいきょくき)に渡すことにするが、同時に柷敔(きゅうき)が気を吸うことも許可する。三人は合意の上、それぞれ別れる。一方、閑卿(しずか)は明繡に青山へ戻り、顧寒江(こかんこう)の墓守をするように指示。居十方は顧寒江(こかんこう)の死に関与していると思い、墓守に加わる。明繡は雲来石(うんらいせき)を洛昭言(らくしょうげん)に預ける。

祈今朝(ききんちょう)あらすじ、24話ネタバレ

越今朝(えつきんちょう)は皆を率いて芒宛寨へ向かい、そこで朗莫(ろうばく)を発見する。その時、西域洛家の三巨頭は大広間で熱海鑰環について話し合っていた。朗莫(ろうばく)は啓元(けいげん)珠(けいげんじゅ)の話を始める。かつてその美しさに魅せられ、妻の玉香(ぎょくこう)に持ち帰った珠が彼女の体内に溶け込み、健康を害しているという。閑卿(しずか)たちの調べで、玉香(ぎょくこう)は既に手遅れの状態だと分かる。

贏旭危(えいきょくき)は門外で柷敔(きゅうき)に熱海を狙う理由を問いただすと、人間から負の感情を吸いすぎて、熱海の純粋さに劣ると答える。贏旭危(えいきょくき)はそれが柷敔(きゅうき)の自滅の兆候だと悟り、彼女と遡漩が去っていくのをただ見送る。

祈今朝(ききんちょう)あらすじ、24話ネタバレ

玉香(ぎょくこう)は救えず、朗莫(ろうばく)は彼女を抱いて埋葬に向かう。皆が葬儀に同行するが、突如、朗莫(ろうばく)が襲撃。背後に扁絡桓(へんらっかん)と小媛(しょうえん)が隠れていたことが明らかになる。二人は玉香(ぎょくこう)の命を盾に朗莫を脅迫し、皆を襲わせたのだった。越今朝(えつきんちょう)は朗莫の芝居を見破り、玉香(ぎょくこう)の体から啓元(けいげん)珠を取り出し、扁絡桓(へんらっかん)を騙すことに成功する。

乱戦の中、扁絡桓(へんらっかん)は皆に毒を盛る。祈も捕らえられる。小媛(しょうえん)が越今朝(えつきんちょう)を攻撃するのを見た祈は、体内の神獣の力が覚醒し、扁絡桓(へんらっかん)に重傷を負わせる。それでも、小媛(しょうえん)は重傷の扁絡桓(へんらっかん)と越今朝(えつきんちょう)、祈を連れてその場を去る。目を覚ました皆は、祈がいなくなっていることに気づく。朗莫と健康を取り戻した玉香(ぎょくこう)が感謝を伝え、閑卿(しずか)に薬草を贈る。その後、洛昭言(らくしょうげん)は雲来石で皆を青山へ帰還させる。

今回の出来事に、洛昭言(らくしょうげん)は疑問を抱く。彼らの動きが洛埋名から衡道衆(こうどうしゅう)に漏れていたようで、二人の間に特別な関係があることを示唆していた。越今朝(えつきんちょう)はもう一度洛家へ行くことを提案する。洛埋名が馭界枢(ぎょかいすう)の場所を知っているかもしれないと考え、祈を救うためにも行くべきだと決意する。