祈今朝(ききんちょう)あらすじ11話・12話、ネタバレ

第11話あらすじとネタバレ

無垢泉眼(むくせんがん)から戻った後、居十方は忘塵司命(ぼうじんしめい)の予言がずっと気になっていました。彼女曰く、彼らのうち二人が近いうちに命を落とすというのです。顧春江は皆を安心させようと、運命は変えられるものだと説きました。瀕死の木を例に挙げ、日当たりの良い場所に植え替え、水や肥料を与え、枝葉を剪定すれば、再び生き返ると説明しました。逆に、放置すれば別の道を辿ることになると。越祈(えつき)は顧春江の言わんとすることを理解し、外部要因によって定められた運命を変えることができると気付きました。これを聞いて、居十方はようやく心を開き、越祈(えつき)と共に去っていきました。

祈今朝(ききんちょう)あらすじ、11話ネタバレ

顧春江は、越今朝(えつきんちょう)が考え込んでいる様子に気付きました。彼は越今朝(えつきんちょう)に越祈(えつき)との関係、そして以心伝心術をどのように習得したのか尋ねました。越今朝(えつきんちょう)は、烏岩村で目覚めた時に既にその術を使えたと説明しました。そして、顧春江が越祈(えつき)に自立を促していることに疑問を呈しました。顧春江は、越祈(えつき)もいつか成長し、彼女の世界には二人だけではない日が来ると答えました。さらに、以心伝心術の力は気持ちが深まるほど強くなると忠告しました。越今朝(えつきんちょう)は自分と越祈(えつき)が決して離れることはないと信じ、越祈(えつき)に会った時も、どこへ行くにも一緒だと誓いました。

術を強化するため、越今朝(えつきんちょう)は二人で気持ちを深めようと提案しました。二人は外に出て、月明かりの下で互いの想いを伝え合いました。越今朝(えつきんちょう)は漢詩を引用して自分の気持ちを表現しましたが、越祈(えつき)は意味を理解できず、一緒に剣で空を飛ぼうと誘いました。何度も心の準備をした後、越今朝(えつきんちょう)は越祈(えつき)にキスをしようと試み、結果として偶然にも唇が触れ合いました。越今朝(えつきんちょう)にとっては感動的な瞬間でしたが、越祈(えつき)は特に感情的な仮応を示しませんでした。越今朝(えつきんちょう)は顔を真っ赤にして部屋へ逃げ帰りました。

祈今朝(ききんちょう)あらすじ、11話ネタバレ

顧春江は占いをしており、明繡がお菓子を差し入れました。明繡は、顧春江が自分のために植えてくれた木槿の木を切ってしまったことを悲しんでいました。しかし、顧春江は明繡に修練に集中させ、早く独り立ちさせるためだと説明しました。それでも、明繡は彼の腰に抱きつき、師匠への想いを再び伝え、出師したくなく、ずっとそばにいて一生面倒を見たいと言いました。明繡の告白に、顧春江は一瞬言葉を失い、そしてきっぱりと断り、手を放すように言いました。明繡は簡単には諦めないと頑固に言いました。

一方、越今朝(えつきんちょう)は越祈(えつき)との初キスに浸っていましたが、突然正武盟の光景が脳裏に浮かび、居十方に事情を聞くことにし、そろそろ洛昭言(らくしょうげん)と合流する時だと考えました。顧春江は明繡に越今朝(えつきんちょう)たちと正武盟へ行くように指示しましたが、彼女は師匠から離れたがりませんでした。その時、閑卿(しずか)が現れ、顧春江は彼に明繡の付き添いと世話を頼みました。正武盟へ向かう途中、一行が食事をしていると、居十方は戻ってからの報告に不安を感じていました。越今朝(えつきんちょう)はこれまでの功績は全て居十方のおかげだと慰め、ようやく彼の機嫌は直りました。

祈今朝(ききんちょう)あらすじ、11話ネタバレ

道中、彼らは啓元(けいげん)宗が前方で騒動を起こしていると聞きました。暴走した信者が自分の娘を人質に取り、正武盟の左冠人(さかんじん)に弟子の殺害の責任を取らせろと要求していたのです。信者を刺激しないよう、越今朝は啓元(けいげん)宗の信者に扮し、相手の信頼を得て無事に少女を救出し、周囲の人々から喝採を浴びました。その後、呂という信者は正武盟に捕らえられました。高骁(こう ぎょう)は陰から孟教使の対応のまずさを批判し、越今朝たちが正武盟に近づいているのを見て、両者の対立を煽り、共倒れさせようと企んでいました。

明繡は怯える少女を優しく慰め、閑卿(しずか)は彼女が幼い頃の自分を思い出しているに違いないと思いました。明繡の脳裏には、戦乱で母を失い、その後顧春江に助けられた記憶が蘇りました。この記憶は彼女の心の奥底にある感情を揺さぶりました。

第12話あらすじとネタバレ

正武盟の盟主左冠人(さかんじん)の招きで、一同は彼の部屋へと向かった。道中、居十方は他の堂口のメンバーからの嘲笑に不快感を示すが、温仰(おん よう)堂主が同門の尊厳を守り、彼らの不適切な行為を叱責した。左冠人(さかんじん)の部屋に到著すると、洛昭言(らくしょうげん)との再会を喜び、互いに挨拶を交わした後、啓元(けいげん)宗討伐の計画を話し合った。左冠人(さかんじん)は啓元(けいげん)宗に関連する晶石を見せ、越今朝(えつきんちょう)はそれが烏岩村で見たものと価ていることに気づき、自ら調査を申し出た。

祈今朝(ききんちょう)あらすじ、12話ネタバレ

居十方は皆を機巧堂へ案内し、精巧な作品の数々を披露、一同から感嘆の声が上がった。その間、閑卿(しずか)は洛昭言(らくしょうげん)に熱い視線を注いでいたが、彼女は落ち著かない様子で、言い訳をしてその場を離れた。閑卿(しずか)も体調不良を理由に先に休むことにした。

二人の様子に気づいた越祈(えつき)は、閑卿(しずか)の洛昭言(らくしょうげん)への想いを知って驚き、まるで物語の中の片思いのようだと感じた。気分転換にと、越今朝(えつきんちょう)は越祈(えつき)を連れスイーツを食べに行ったが、店の女将に娘と間違えられ、特別なもてなしを受けた。

祈今朝(ききんちょう)あらすじ、12話ネタバレ

散歩中の閑卿(しずか)は洛昭言(らくしょうげん)に偶然出会い、彼女が犬に「先輩」と話しかけているのを目撃する。閑卿(しずか)は近づき、犬と狼の区別もつかないのかと冗談を言いながら、一緒に茶を飲もうと誘い、自分を避ける必要はないと慰めた。洛昭言(らくしょうげん)は過去に閑卿(しずか)の修為を使ったことを詫びたが、閑卿(しずか)は全て自分の意思だと告げ、これからは命を大切にすると約束し、彼女に気負ったり避けたりしないでほしいと願った。

閑卿(しずか)の気持ちに気づいた洛昭言(らくしょうげん)は動揺し、一礼して急ぎ足で去っていった。この場面を偶然目撃した越今朝(えつきんちょう)と越祈(えつき)は、それぞれ二人を尾行した。茶屋で越祈(えつき)は洛昭言(らくしょうげん)が女性であることを知るが、越今朝(えつきんちょう)と閑卿(しずか)に伝えると、二人は既に知っていた。

祈今朝(ききんちょう)あらすじ、12話ネタバレ

宿に戻り休もうとした時、閑卿(しずか)は体調の異変を感じ、喚形香の匂いに気づく。間もなく、高骁(こう ぎょう)率いる啓元(けいげん)宗の一味が現れ、狼妖が潜んでいると主張した。物音に気づいた明繡が出てくると、正武盟の人々が既に閑卿(しずか)たちを包囲していた。左冠人(さかんじん)は厳しく妖魔とは手を組まないと宣言し、閑卿(しずか)の捕縛を命じた。越祈(えつき)たちは閑卿を守ろうと奮闘し、駆けつけた洛昭言(らくしょうげん)も閑卿に危害を加えさせまいと抵抗した。

戦闘中、白衣の男、扁絡桓(へんらっかん)が越祈(えつき)を連れ去り、越今朝(えつきんちょう)は追いかけようとするが敵に阻まれる。激戦の末、越今朝(えつきんちょう)は閑卿を背負い森へ逃げ込んだ。洛昭言(らくしょうげん)は越今朝に閑卿のことは心配せず、越祈を探すよう促した。扁絡桓(へんらっかん)は越祈を安全な場所に連れて行き、喚形香の影響を受けないように治療した。追いついた越今朝は、扁絡桓(へんらっかん)の顔が自分と瓜二つであることに驚く。越今朝が攻撃を仕掛けても扁絡桓(へんらっかん)は避け続け、最後は仮面が外れ、二人の驚くべき類価が明らかになった。