与鳳行(よほうこう)あらすじ13話・14話、ネタバレ

第13話あらすじとネタバレ

沈璃(シェン・リー)が訪ねてきたのを見て、行止(コウ・シ)は彼女を氷菓に誘い、一緒に座って語り合った。沈璃(シェン・リー)は少し驚いた。彼女は行止(コウ・シ)が霊界を遊覧する他に目的があると思っていたが、行止(コウ・シ)は首を横に振って否定した。その時、拂容(フウ・ヨウ)は大碗酒場をぶらつき、新しい酒に満足せず、店の秘蔵酒があると聞いて試飲を求めた。その酒の年数が少し足りないことを知っても、拂容(フウ・ヨウ)は大金を払って買い取り、踊り子の芸を見ながら、あっという間に酒甕を空にした。

翌朝、沈璃(シェン・リー)が目覚めると、行止(コウ・シ)が悠然と魚に餌をやっており、彼女は少しからかった。その時、肉丫(ロウ・ヤー)が慌てて駆け込んできて、拂容(フウ・ヨウ)が外で問題を起こしたと知らせた。昨夜、酒楼の外で酔いつぶれた拂容(フウ・ヨウ)が、帰宅する踊り子にしがみつき、多くの見物人を集めてしまったのだ。墨方(ボク・ホウ)は彼を引き離そうとしたが、勢い余って拂容(フウ・ヨウ)を突き倒してしまった。沈璃(シェン・リー)と行止(コウ・シ)はちょうどその場面を目撃し、沈璃(シェン・リー)は踊り子に事情を書かせ、行止(コウ・シ)に天君(テンくん)に提出させ、霊界と仙界の関係に影響が出ないようにした。

帰る途中、行止は沈璃(シェン・リー)に、なぜ拂容(フウ・ヨウ)を許さないのかと尋ねた。二人はもうすぐ結婚するのだ。沈璃はこの結婚は既に決まっており、両界にとって有利であり、もし破談にするなら、行止にしかできないと考えた。この問題に直面し、行止は黙り込んだ。この結婚はまさに彼が仕組んだものだったからだ。

碧蒼王(へきそうおう)府の涼亭で、沈璃がお茶を飲んでいると、拂容(フウ・ヨウ)が突然現れ、墨方(ボク・ホウ)の玉佩を間違えて持ってきてしまったと言い、返したいと申し出た。沈璃は多くを語ろうとしなかったが、肉丫(ロウ・ヤー)が墨方(ボク・ホウ)は軍営で練兵しているかもしれないと言うと、拂容(フウ・ヨウ)はすぐに彼を探しに行った。沈璃は今日が自分の千歳の誕生日だと知り、心にほんのりと温かさを感じた。

碧海蒼珠を飲み込んでから、沈璃は度々体調不良を感じていた。彼女が肉丫(ロウ・ヤー)に水を持ってこさせようとした時、行止が突然現れ、自ら彼女に水を飲ませた。その瞬間、沈璃は少しぼんやりとしたが、すぐに正気に戻り、この感覚を天候のせいだと考えた。夜になり、沈璃は寝台で異変を感じ、肉丫(ロウ・ヤー)は慌てて助けを求めたが、行止しか見つからなかった。行止が沈璃の高熱を抑えている間、肉丫(ロウ・ヤー)は拂容(フウ・ヨウ)が沈璃に相応しくないと不満を漏らし、仙界に嫁ぐことへの不安を口にした。行止は複雑な思いを抱き、この結婚が本当に正しいのか疑問を持ち始めた。

翌日、回復した沈璃は気分良く、行止への感謝を述べた後、軍営へ練兵に向かった。墨方(ボク・ホウ)にまとわりつく拂容(フウ・ヨウ)を見て、彼女は赤羽槍で彼を脅し、墨方(ボク・ホウ)は自分の人間だと宣言した。拂容(フウ・ヨウ)は不満を抱き、特に、行止が現れ、沈璃がかつて墨方(ボク・ホウ)を拒絶したことを話すと、沈璃は少し気まずくなった。

その時、数人の将軍が現れ、武芸の腕試しをしようと提案した。行止も試合に参加し、最初は勢いがあったが、次第に奇妙な形になった。最終的に行止が勝利し、沈璃に彼女と他の将軍たち、そして墨方との関係についていくつか質問した。前者については、沈璃は同僚だときっぱりと答えた。墨方について聞かれると、彼女は少し躊躇ったが、同じく同僚だと答えた。行止はそれを聞いて安堵の息を吐いた。

第14話あらすじとネタバレ

霊界の動乱と秘めた想い

天君(テンくん)は拂容(フウ・ヨウ)の霊界での振る舞いを聞き、激怒し、即刻呼び戻すよう命じた。霊界にいた拂容(フウ・ヨウ)はこの召喚を感じ取ったかのように、思わず後ずさりし、恐怖に慄いた。

一方、沈璃(シェン・リー)は同僚たちと夜まで酒を酌み交わし、墨方(ボク・ホウ)と共に帰路についた。この様子を目にした行止(コウ・シ)の心には、複雑な感情が湧き上がった。行止(コウ・シ)の言動が次第に不可解になるにつれ、沈璃(シェン・リー)は彼の心の揺らぎに気づき始める。沈黙する彼を見て、沈璃(シェン・リー)は自分が本気で想われていると勘違いし、彼から解放されることをひそかに願った。しかし、風の動きは行止(コウ・シ)の心の迷いを示唆しているだけで、彼はその想いを口にする勇気がなかった。

王府へ戻る途中、拂容(フウ・ヨウ)は酔っ払った墨方(ボク・ホウ)と遭遇し、挑発しようとするも、逆に素早い蹴りを食らい、慌てて逃げ出した。

沈璃(シェン・リー)の使命と追憶

霊尊(レイソン)は沈璃(シェン・リー)を呼び出し、拂容(フウ・ヨウ)が落水の橋を渡って人間界へ行ったこと、そして天君(テンくん)が三日以内に連れ戻すよう命じていることを告げた。霊尊(レイソン)は二人の仲を進展させるため、沈璃(シェン・リー)を人間界へ派遣することを決めた。罰を受けていた墨方(ボク・ホウ)は自ら人間界への調査を申し出たが、霊尊(レイソン)はこれを拒否し、更なる罰を与えようとした。沈璃(シェン・リー)はやむを得ず任務を引き受け、霊尊(レイソン)から拂容(フウ・ヨウ)が錦繍城(きんしゅうじょう)にいることを伝えられた。

錦繍城での新たな発見

錦繍城に到著した拂容(フウ・ヨウ)は、廃寺で目を覚ました。辺りに漂う黒い気に構うことなく、沈璃(シェン・リー)のいない日々を満喫しようと考えていた。

沈璃(シェン・リー)が錦繍城に足を踏み入れた時、空は晴れ渡っていた。街を散策する彼女は、結婚式を挙げる新郎新婦に出会い、碧蒼王(へきそうおう)の名で大きな金塊を祝いの品として贈り、その豪快さと実用性を示した。路地裏では、仲睦まじい老夫婦から手作りの美酒を買い、人間界の素晴らしさを改めて実感した。

いつの間にか、沈璃(シェン・リー)はかつての行雲(コウ・ウン)小院(こううんしょういん)の前に来ていた。かつての整然とした美しい庭は見る影もなく、葡萄棚には葡萄の実もなく、ただ鳳凰の霊身がいつも留まっていた大木だけが変わらずそこに立っていた。行雲(コウ・ウン)と過ごした日々を思い出し、沈璃(シェン・リー)は深い感慨に浸り、今はもう、あの頃の行雲(コウ・ウン)はいないことを悟った。

過去の痕跡を求めて

行雲(コウ・ウン)の記憶を辿るため、沈璃(シェン・リー)は蔵書閣で青盛城(せいせいじょう)に関する記録を調べた。湖心亭(こしんてい)で語る語り部の話が彼女の耳を捉えた。それは顧成錦(グー・チェンジン)が妻の葉(ヨウ)氏を生き返らせた話と、顧成錦(グー・チェンジン)が悲しみに暮れながら世を去ったという話だった。謀士・行雲(コウ・ウン)については僅かな記述しかなく、孤独な最期を迎えたという事実に沈璃は信じられない思いだった。複雑な心境で、沈璃は川辺に座り込んだ。

行止(コウ・シ)の告白

行止(コウ・シ)もまた密かに人間界へ来ており、沈璃をこっそりと追いかけていた。沈璃に気づかれ、問い詰められたことで、ようやく姿を現し、比武場での非礼を詫びた。沈璃も自分の非を認め、二人は沈黙に陥った。あの日、雨の中、川辺で傘を差し出してくれた行雲(コウ・ウン)の姿を思い出す。その時、彼は彼女の英雄だった。怪我をした時に、人間・行雲(コウ・ウン)の世話になったことで、沈璃の心は大きく揺れ動いた。

実は、沈璃は行止(コウ・シ)神君が人間・行雲(コウ・ウン)ではないかと疑っていたが、確信は持てないでいた。今、彼女は真実と向き合うことを決意した。行止(コウ・シ)は自分の正体を認め、神君としての生きづらさから、正体を隠していた理由を説明した。人間として普通の生活を送りたいと思い、仙力を消していたのだ。沈璃は彼の苦悩を理解し、出会ったこと自体をなかったことにしようと、行止(コウ・シ)にこれ以上行雲(コウ・ウン)のふりをしないでほしいと告げ、本当の自分で向き合うよう求めた。行止(コウ・シ)は名前が変わっても自分は自分だと主張する一方、沈璃は仙界での縁談を受け入れるような発言をし、二人の間に線を引こうとした。