与鳳行(よほうこう)あらすじ19話・20話、ネタバレ

第19話あらすじとネタバレ

九重天の騒動

仙界の九重天にて、行止(コウ・シ)は偶然天君(テンくん)のため息を耳にする。問いただすと、なんと高位に立つ天君(テンくん)が天元玉杯のことで悩んでいるという。行止(コウ・シ)は心の中で、仙界と霊界の違いを改めて実感する。そして、天君(テンくん)に「縁のないものは手放すべきだ」と諭す。しかし、天君(テンくん)の言葉「得るも自然、失うも自然、清らかな心境であればこそ、過去の出来事に執著してしまうものだ」は、行止(コウ・シ)の心に響く。この出来事をきっかけに、行止(コウ・シ)は九重天で開催される百花宴への参加を決める。

行止(コウ・シ)の調べと幽蘭(ユウ・ラン)の疑念

一方、幽蘭(ユウ・ラン)は仙女たちから行止(コウ・シ)と沈璃(シェン・リー)の人間界での物語を聞き、興味を持つ。そして、行止(コウ・シ)が九重天の西苑に滞在していることを仙女たちに漏らす。仙女たちは興奮し、幽蘭(ユウ・ラン)に連れられて行止(コウ・シ)に会いに行こうとする。ちょうどその時、西苑から行止(コウ・シ)が奏でる哀愁を帯びた楽曲が聞こえてくる。苑の壁を越えて響く音色に、仙女たちは足を止める。宝琴仙子は曲の中に込められた深い想いを聞き取り、まるで遠く離れた愛しい人を想う男のようだと言う。幽蘭(ユウ・ラン)はこれを聞き、行止(コウ・シ)と沈璃(シェン・リー)の間には特別な関係があると推測する。

拂容(フウ・ヨウ)の告白

拂容(フウ・ヨウ)が入浴中、幽蘭(ユウ・ラン)が突然押し入り、沈璃(シェン・リー)と行止(コウ・シ)の交流について尋ねる。拂容(フウ・ヨウ)はありのままに、二人は一見近寄りがたい雰囲気だが、よく一緒にいると答える。幽蘭(ユウ・ラン)はこれを聞き、自分の考えすぎかもしれない、あるいは拂容(フウ・ヨウ)には何も見えていないのかもしれないと考える。

百花宴の波乱

百花宴当日、拂容(フウ・ヨウ)は殿外で北海三太子・北小炎の到著を待つ。他の仙女たちも殿外で待機し、穏やかな雰囲気が漂う。しかし、北小炎が箱を抱えて雲に乗って現れた時、赤い影が横切り、箱を落としてしまう。北小炎は不満を漏らす。その赤い影こそ、宴に参加するために来た沈璃(シェン・リー)だった。彼女は仙界の人々の態度に不満を抱き、堂々と自分の名前を書いて会場に入ろうとする。拂容(フウ・ヨウ)は沈璃(シェン・リー)を見つけ、喜んで出迎え、明書仙子とその不思議な術を紹介する。沈璃(シェン・リー)は驚き、仙界の生活の悠々自適さを実感する。その後、拂容(フウ・ヨウ)は北小炎を待つため、沈璃(シェン・リー)を仙侍に預ける。

沈璃(シェン・リー)の選択

沈璃(シェン・リー)が通るたびに、仙界の人々は彼女について噂する。霊界の仙界における立場を理解している沈璃(シェン・リー)は、感情を抑え、いつか霊界も仙界のように美しい景色を持つことを願う。拂容(フウ・ヨウ)の屋敷に留まりたくない沈璃(シェン・リー)は、九重天の門へ向かい、拂容(フウ・ヨウ)を探し、誰か話し相手を見つけようとする。拂容(フウ・ヨウ)は沈璃(シェン・リー)を見つけ、兄弟の契りを交わそうと提案する。そうすれば、将来縁談があっても、それぞれ自由に振る舞えると言う。そして、用意していた仙契を取り出す。しかし、沈璃はきっぱりと拒否し、拂容(フウ・ヨウ)を好きになることは決してないと断言する。そして、結婚後も幹渉しないでほしいと言い残し、立ち去る。

幽蘭(ユウ・ラン)の誤解と沈璃の挑戦

幽蘭(ユウ・ラン)仙子は沈璃と行止(コウ・シ)の話を聞いてから、上の空で過ごしていた。ある日、拂容(フウ・ヨウ)の屋敷から、仙君が吹いていた曲に価た、未熟な音色が聞こえてくる。宝琴仙子は曲に気づき、幽蘭(ユウ・ラン)仙子も何かを思い出し、仙女たちと共に怒って拂容(フウ・ヨウ)の屋敷へ向かう。拂容(フウ・ヨウ)も曲を聞き、涙を流す。仙侍から幽蘭(ユウ・ラン)たちが来ていると聞き、行止に憧れる彼女たちから沈璃を守ることを決意する。沈璃はまだ曲を練習しているが、すぐに諦め、なぜか悲しくなる。

真相

幽蘭(ユウ・ラン)の度重なる質問に対し、拂容(フウ・ヨウ)は沈璃と行止の間には特別な関係はないと言い張る。確認した幽蘭(ユウ・ラン)は、仕方なく立ち去る。沈璃は拂容(フウ・ヨウ)の厚いもてなしを受けるが、行止に想いを寄せる仙女たちから毒を盛られる。しかし、沈璃はすぐに陰謀を見抜き、難を逃れる。

第20話あらすじとネタバレ

沈璃(シェン・リー)が平然と焼き肉を食べているのを見て、拂容(フウ・ヨウ)はそれが数人の仙女だと勘違いし、驚きのあまり地面に座り込んでしまいました。落ち著きを取り戻し、後ろを振り返ると、仙女たちは火の上で弔るされていることに気づき、ようやく安堵のため息をつきました。そして、拂容(フウ・ヨウ) は沈璃(シェン・リー)に頼み込み、せめて仙女たちを降ろしてくれるよう頼みました。沈璃(シェン・リー)は拂容(フウ・ヨウ)を困らせたくないので、彼女たちを解放しました。

救出された仙女たちは大騒ぎを始め、拂容(フウ・ヨウ)は困り果てているところに、天君(テンくん)が到著しました。沈璃(シェン・リー)は天君(テンくん)に仙女たちが何度も毒を盛ったことを告白し、拂容(フウ・ヨウ)の邸宅から出て静かな場所に住みたいと申し出ました。天君(テンくん)は沈璃(シェン・リー)に西苑の小院を用意しました。そこは質素ながらも静かで、行止(コウ・シ)神君も一時的にそこに滞在していることを伝えました。西苑に向かおうとした沈璃(シェン・リー)は足を止めました。彼女は霊界で行止(コウ・シ)と衝突したばかりで、再び会うのは気まずいと感じ、辺りを歩き回りました。

しかし、どこへ行っても仙界の人々から陰口を叩かれ、結局、行止(コウ・シ)と気まずくても知り合いである西苑へ行くことにしました。西苑は天君(テンくん)の言うとおり、上品で静かで、池の鯉までも特大に育っていました。沈璃(シェン・リー)がそう言うと、鯉たちは皆、人型に変身し、彼女が鳳凰の霊身だと気づくと、一緒に水遊びに誘いました。最初は水に慣れていない沈璃(シェン・リー)は躊躇いましたが、鯉の精たちが楽しそうに遊んでいるのを見て、ついに一緒に遊ぶことにしました。外から戻ってきた行止(コウ・シ)はこの光景を見て思わず笑みを浮かべましたが、沈璃(シェン・リー)と目が合うとすぐに冷たい表情に戻しました。

大木の下に座った沈璃(シェン・リー)は霊力で服を乾かしていました。その時、初めて行雲(コウ・ウン)小院に著いた時、行雲(コウ・ウン)に水中に落とされ、同じようにみじめな思いをしたことを思い出しました。行止(コウ・シ)は笑いをこらえ、鯉の精たちを呼んで沈璃(シェン・リー)の仕返しをさせました。沈璃(シェン・リー)は笑ってしまい、怒っていないと主張したので、行止(コウ・シ)は鯉の精たちを帰らせました。

以前、拂容(フウ・ヨウ)の邸宅で数人の仙女に一晩中振り回され、西苑に著いてからも鯉の精たちに騒がされ、疲れ果てた沈璃は、ただゆっくり眠りたいと思っていました。行止(コウ・シ)は鯉の精たちに沈璃の世話をするように命じました。目を覚ました沈璃は、庭に行止(コウ・シ)の姿がないことに気づき、次に会えるのは百花苑と拂容(フウ・ヨウ)の婚宴の時だろうと考えました。考えに巡らせていると、鯉の精たちが部屋の掃除に入ってきて、食事の世話までしようとしました。騒がしいので沈璃は彼らを追い出してしまいました。ちょうどその時、行止(コウ・シ)がやってきて、沈璃は冗談で、行止(コウ・シ)に自分の世話をしてほしいと言いました。まさか行止(コウ・シ)が真に受けるとは思っていませんでした。行止(コウ・シ)はどんな風に世話をすれば良いか尋ね、沈璃は返事に困ってしまいました。

幽蘭(ユウ・ラン)仙子は天君(テンくん)の命で沈璃を洗髓池に連れて行き、霊界の瘴気を除去させました。洗髓池に近づくと、沈璃は美しい光を見ました。幽蘭(ユウ・ラン)は、それは天外天から仙界に偶然降り注いだ神光だと説明し、直視しないよう注意しました。それだけでなく、幽蘭(ユウ・ラン)はわざと仙界と霊界の隔たりに触れ、三界第一神である行止に近づかないよう警告しました。沈璃は、もし行止が自分の神格を守れなかったとしても、自分には関係ないと真剣に言いました。

洗髓池に入った沈璃はその精妙さに感嘆しましたが、同時に仙界がまだ霊界を警戒していることにも気づきました。彼女を洗髓池に行かせたのは、表向きは瘴気を除去するためですが、実際は彼女の霊力を弱め、仙界への脅威を減らすためでした。神獅が突然洗髓池の外に現れました。幽蘭(ユウ・ラン)はそれを見て悪い笑みを浮かべ、わざと神獅の前で弱ったふりをし、霊力を洗い流したばかりの沈璃を助けに行かせようとしました。幽蘭(ユウ・ラン)の計画を見抜いていたにも関わらず、沈璃は過去のことは水に流し、彼女を助けに行き、ずっと自分の後ろに守りました。自分のせいで目の前で怪我をした沈璃を見て、幽蘭(ユウ・ラン)は少し罪悪感を覚えました。