与鳳行(よほうこう)あらすじ17話・18話、ネタバレ

第17話あらすじとネタバレ

神清夜(チン・イエ)の過去の記憶が蘇る。幼い頃、両親と外出中に符生の襲撃に遭い、囚われの身となった。施蘿(シー・ルオ)に救われたことで、景言(ジン・イェン)は彼女に深い感謝の念を抱いている。人間界での神力の使用に限界があるため、神清夜(チン・イエ)はやむを得ず行止(コウ・シ)と別れを告げ、景言(ジン・イェン)の姿に戻る。別れ際、行止(コウ・シ)は景言(ジン・イェン)に浄化の力が目覚めたこと、錦繡城の民を瘴気から救えることを伝える。景言(ジン・イェン)は感謝を述べ去り、行止(コウ・シ)は静かにため息をつく。その様子を見ていた沈璃(シェン・リー)が現れ、行止(コウ・シ)は彼女に神清夜(チン・イエ)のことを語り始める。

神清夜(チン・イエ)とは、銀髪と黒い瞳を持ち、神機妙算で知られる天外天神。しかし、禁断の恋に落ちたことで天罰を受け、幾度となく人間界を彷徨い、愛する人とすれ違う運命を背負っている。行止(コウ・シ)は、景言(ジン・イェン)の神格を覚醒させ、真実を伝え、親友の願いを葉えようとしたのだと説明する。沈璃(シェン・リー)は、必ずしも永遠にすれ違うとは限らず、景惜(ジン・シー)と施蘿(シー・ルオ)の間で景言(ジン・イェン)が選択をするかもしれない、天も常に彼らを見ているわけではないと考える。行止(コウ・シ)は少し考え込み、それは彼らの私事であり、自分にはここまでしか見えないと答える。沈璃(シェン・リー)は「神仙は情がないのではなく、情を持つことを恐れているのだ」と呟く。

城北書院へ戻る途中、沈璃(シェン・リー)は多くの女性が拂容(フウ・ヨウ)から手拭いを受け取っていることに気づき、もし二人が結婚したら彼の軽薄な行動を止めさせると宣言する。錦繡城の瘴気が消え去り、人々は喜びに満ちて花火を打ち上げ、新たな始まりを祝う。行止(コウ・シ)はその光景を見て、沈璃(シェン・リー)の手を取り一緒に花火を見上げる。

夜の大通りは提灯を持った人々で溢れかえり、皆が夜空に輝く花火を見上げ、幸せそうな笑顔を浮かべている。行止(コウ・シ)は沈璃(シェン・リー)の手を引いて人々の間を進むが、沈璃(シェン・リー)はふと足を止め、このままでは感情の渦に巻き込まれるのではないかと心の中で思う。言葉にはしないまま、その時、舞龍の行列が二人の間を通過し、人波に呑まれて二人ははぐれてしまう。

しばらくして、沈璃(シェン・リー)は川の対岸で行止(コウ・シ)を見つけ、二人は微笑み合う。沈璃(シェン・リー)は行止(コウ・シ)に先ほどの言葉を尋ねるが、距離が離れすぎていて聞き取れない。二人は少し先の橋の上で会う約束をする。沈璃(シェン・リー)が橋の中ほどで行止(コウ・シ)を待っていると、現れたのは行止(コウ・シ)ではなく別の人物で、沈璃(シェン・リー)は落胆する。しかし、行止は既に先に到著しており、うさぎ灯をプレゼントする。

二人は夜空に咲く花火を一緒に楽しむ。沈璃(シェン・リー)は行止の方を振り返り、「前を歩くことで君を守れる」という彼の言葉を思い出し、胸がときめく。一方、景言(ジン・イェン)は階段に座り景惜(ジン・シー)のために何かを編んでおり、施蘿(シー・ルオ)が訪ねてくると、景惜(ジン・シー)を連れて帰ることを告げ、それが別れの挨拶でもあると伝える。そして、編んでいたものを施蘿(シー・ルオ)に渡す。施蘿(シー・ルオ)は驚き、景言(ジン・イェン)の気持ちを汲み取り、静かに立ち去る。

翌日、景惜(ジン・シー)は飴葫芦と包子を持ち、兄である景言(ジン・イェン)の後をついて歩き、甘やかされている。橋を渡っていると、施蘿(シー・ルオ)が傘を差して舟に乗り、景言(ジン・イェン)からもらった編み物を見つめながら、ふと手首の蓮の花の印を見せる。そして、編み物を水中に落とす。実は、今世の施蘿(シー・ルオ)は前世の小荷(シアオ・ホー)であり、再び顧成錦(グー・チェンジン)と景言(ジン・イェン)との縁を逃してしまう。

沈璃の体調が回復してきたため、彼女は霊尊(レイソン)への報告のため戻ることを提案し、行止も同行を申し出る。碧蒼王(へきそうおう)府に戻ると、沈璃は拂容(フウ・ヨウ)が霊界に戻ってから墨方(ボク・ホウ)に付きまとっていること、そして、仙界の落天神女幽蘭(ユウ・ラン)が訪ねてきたことを知る。尚北から、幽蘭(ユウ・ラン)は大病を患った際に、行止に助けられ、今の称号を得たという話を聞く。

沈璃と行止が霊尊(レイソン)に謁見すると、ちょうど請帖を届けに来た幽蘭(ユウ・ラン)と出会う。幽蘭(ユウ・ラン)は沈璃を敵意のある視線で見つめ、行止との関係を問いただす。沈璃は偶然の出会いだと説明するが、幽蘭(ユウ・ラン)はさらに追及する。行止が説明すると、幽蘭(ユウ・ラン)は行止に対して崇拝の態度を示し、行止は居心地が悪そうに感じる。話題を変えるため、行止は幽蘭(ユウ・ラン)の来訪の目的を尋ね、来月十八日に行われる三百年一度の百花宴の請帖を届けに来たことを知る。沈璃はすかさず符生との遭遇について話し、行止を助ける。

第18話あらすじとネタバレ

浮生門事件と人界の調査

沈璃(シェン・リー)が浮生門が傀儡を製造したという知らせを聞いた時、霊尊(レイソン)の仮応は薄く、「本当に成功したのか」と呟くだけで、人界に調査員を派遣すると言った。行止(コウ・シ)は霊尊(レイソン)の態度に違和感を感じたが、彼女が何も言わないので、立ち去ろうとする沈璃(シェン・リー)に霊尊(レイソン)への信頼度を尋ねた。沈璃(シェン・リー)は、霊尊(レイソン)は自分にとって父母のような存在であり、深く信頼していると答えた。一方、霊尊(レイソン)は直ちに人界へ苻生(フー・シェン)を探し出し、見つけ次第抹殺するよう部下に指示し、この件は誰にも知らせてはならないと命じた。

沈璃(シェン・リー)の日常と墨方(ボク・ホウ)の遭遇

王府へ戻る途中、沈璃(シェン・リー)は趙蒙将軍に会い、墟天淵(きょてんえん)の瘴気が完全に消え、人々の暮らしが安定していると聞き、心から喜んだ。続いて墨方(ボク・ホウ)の居場所を尋ねると、幽蘭(ユウ・ラン)仙子に庭園へ呼び出されたと知り、墨方(ボク・ホウ)がいじめられているのではないかと心配し、急いで庭園へ向かった。

幽蘭(ユウ・ラン)仙子の警告と沈璃(シェン・リー)の対応

庭園に著くと、沈璃(シェン・リー)は幽蘭(ユウ・ラン)仙子が墨方(ボク・ホウ)に拂容(フウ・ヨウ)をいじめてはいけないと警告しているのを耳にした。怒った沈璃(シェン・リー)は墨方(ボク・ホウ)を連れ出し、幽蘭(ユウ・ラン)仙子に自分の部下に手を出さないよう警告した。幽蘭(ユウ・ラン)仙子は沈璃(シェン・リー)の手を掴んで離そうとしなかったが、沈璃(シェン・リー)はこれ以上関わりたくないので、少し力を入れて振りほどいた。通りかかった行止(コウ・シ)はこれを見て、嫉妬心を抱き、わざと幽蘭(ユウ・ラン)仙子の肩を持ち、沈璃(シェン・リー)の仮応を伺った。案の定、沈璃(シェン・リー)は行止(コウ・シ)の行動が理解できず、心に疑念を抱いた。二人は少し言い争った後、沈璃は墨方(ボク・ホウ)を連れて先に立ち去った。行止(コウ・シ)は幽蘭(ユウ・ラン)仙子に、沈璃を怒らせないよう忠告した。

墨方(ボク・ホウ)の困惑と沈璃の思考

角を曲がったところで、沈璃と墨方(ボク・ホウ)は危うく一緒に転びそうになった。墨方(ボク・ホウ)は沈璃に謝罪し、怪我の具合を気遣った。沈璃は大丈夫だと言ったが、なぜ墨方(ボク・ホウ)が幽蘭(ユウ・ラン)仙子に我慢しているのか理解できず、自分のためではないかと推測した。彼女は子夏(ズー・シャ)の令牌を墨方(ボク・ホウ)に渡し、子夏(ズー・シャ)の妻子に渡すよう頼んだ。任務を終えた墨方(ボク・ホウ)は、酒楼で酒を飲み、子夏(ズー・シャ)の死を悲しんだ。沈璃は墨方を見つけ、軍営で非番の同僚たちを誘って一緒に酒を飲み、子夏(ズー・シャ)を偲んだ。肉丫(ロウ・ヤー)は沈璃がまだ王府に戻っていないことに気づき、迎えに来た。酔った沈璃を連れ帰ろうとしたが、行止(コウ・シ)が王府にいることを考えると、沈璃は気まずくて帰りたくなかった。結局、墨方が沈璃を家まで送ることになった。

屋上での会話と拂容(フウ・ヨウ)の誤解

墨方は酔った沈璃を背負って王府に戻り、このままずっと歩いていきたいと思った。沈璃が星を見たいと呟くのを聞き、自分の屋敷の屋上に連れて行った。その時、行止(コウ・シ)は庭で沈璃の帰りを待っていた。出て来た肉丫(ロウ・ヤー)に会い、月見をしていると嘘をついて沈璃の居場所を尋ね、墨方の屋敷で酔いつぶれていると知り、ため息をついて散歩に出かけると言った。

墨方の屋敷の屋上で、沈璃は徐々に意識を取り戻し、このような二人きりの状況が適切かどうか考え始めた。ちょうどその時、墨方は星が見えたかどうか尋ねた。沈璃はよく見てから見えないと答えたが、墨方は見えていると言い、目の前にあると言った。その後、沈璃は墨方に自分が好きな理由を尋ね、自分は普通の女性のように裁縫が得意ではなく、武芸しかできないので、墨方にこんな風に扱われる価値はないと思った。墨方は、彼女は自分にとって唯一無二の存在であり、価値があると主張した。それでも、沈璃は墨方の好意を断った。

意外な目撃者と行止(コウ・シ)の別れ

偶然にも、この場面を拂容(フウ・ヨウ)が目撃し、二人を大声で非難した。そばにいた行止(コウ・シ)も嫉妬からわざと二人をくっつけようとした。沈璃は結婚を決めたのは行止(コウ・シ)だと指摘し、今更こんなことを言うのはおかしいと言い、拂容(フウ・ヨウ)に結婚を真剣に考えるよう促した。行止(コウ・シ)は冗談だと言ったが、沈璃は真に受け、行止(コウ・シ)に早く仙界に帰るよう求めた。行止(コウ・シ)は冷淡に、明日幽蘭(ユウ・ラン)と一緒に仙界へ帰り、これが最後の別れになるかもしれないと告げた。沈璃は行止が今夜来た目的を尋ねると、行止は強がって拂容(フウ・ヨウ)に会いに来たと言い、沈璃は少し落胆した。帰る際、行止は沈璃に満天の星空を見せ、沈璃の心をさらに締め付けた。