黒豊と白夕あらすじネタバレ(全話)

黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~
作品情報
  1. ドラマ:黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~(全40話)
  2. 原題:且试天下
  3. 英題:Who Rules the World
  4. 原作小説:且試天下/傾泠月(当サイトで無料で読む)
  5. 豆瓣レビュー数:7.3万
  6. 豆瓣の評価:56
  7. 製作:2022年
  8. キャスト:ヤン・ヤン(楊洋),チャオ・ルースー(趙露思),チャン・フォンイー(張豊毅),リー・イートン(李若彤),シュエン・ルー(宣璐),ライ・イー(賴藝 ),ガ・カイラン(賀開朗),リウ・ルイリン(劉芮麟),チャン・ティエンヤン(張天陽),チャン·ハオウェイ(張昊唯) ほか

江湖(こうこ)を駆け巡る風のように自由な白風夕(はくほうせき)と、黒衣を纏い策略に長けた豊蘭息(ほうらんしょく)。二人の10年に渡る宿命の対決は、互いの正体が雍州の第二王子と青(せい)州の王女であると知ることで大きく変わっていく。「白風黒夕」として名を馳せた二人の物語は、天下を揺るがす陰謀と愛憎劇へと発展していく。

豊蘭息(ほうらんしょく)は雍州の世継ぎの座を手に入れ、白風夕(はくほうせき)が青(せい)州の女王として即位する際には彼女を支え、共に幽州と翼州の連合軍による侵攻という難局に立ち向かう。乱世を鎮めた後、豊蘭息(ほうらんしょく)は天下を手にすることなく、愛する白風夕(はくほうせき)と共に静かに山奥へと姿を消す。

物語の終盤、最大の敵である玉無縁(ぎょくむえん)は、白風黒夕と皇朝(こうちょう)の手によって倒される。白風黒夕が操る伝説の武器「蘭因璧月」が、玉無縁(ぎょくむえん)の命運を断つ決め手となった。大東(たいとう)皇帝は従兄弟である豊蘭息(ほうらんしょく)に帝位を譲ろうとするが、豊蘭息(ほうらんしょく)は自身の余命がわずか10年であることを悟り、皇位を皇朝(こうちょう)に譲り、江湖(こうこ)に隠遁することを選ぶ。こうして皇朝(こうちょう)が天下を治め、華純然(かじゅんぜん)が皇后となる。

それぞれの結末は以下の通り:

  • 豊莒(ほうきょ):反乱を起こすも失敗し、庶民に落とされる。母である百里(ひゃくり)氏(ひゃくりし)が賜死となったことで発狂する。
  • 豊萇(ほうちょう):豊蘭息(ほうらんしょく)の長兄。常に弟を守り続け、豊蘭息が隠遁を決意した後は雍王の座に就く。
  • 白風夕(はくほうせき)と豊蘭息:二人は共に隠遁の道を選ぶ。白風夕(はくほうせき)は青(せい)州の女王に、豊蘭息は雍州の世継ぎとなり、二人は結婚する。しかし、白風夕(はくほうせき)を救うために豊蘭息は30年の寿命を削り、天下を争うことを諦める。
  • 皇朝(こうちょう)と華純然(かじゅんぜん):二人は結婚し、皇朝(こうちょう)は天下を手にするが、白風夕(はくほうせき)の心を得ることはできなかった。華純然(かじゅんぜん)は皇后となるが、二人の心は通じ合わず、各々の思惑を抱いている。
  • 玉無縁(ぎょくむえん):物語の黒幕。白風夕(はくほうせき)と豊蘭息の共闘により倒され、血の呪いの中で命を落とす。
  • 鳳栖梧:豊蘭息に密かに想いを寄せていたが、最終的には彼の忠実な臣下となり、生涯独身を貫く。
  • 皇雨(こうう):皇朝(こうちょう)の妹。玉無縁(ぎょくむえん)を深く愛していたが、その想いは届かず、最後は彼の手によって殺される。

登場人物たちの様々な結末は、それぞれの性格、選択、そして運命を反映している。

目次
  1. 黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~あらすじ1話・2話ネタバレ
  2. 黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~あらすじ3話・4話ネタバレ
  3. 黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~あらすじ5話・6話ネタバレ
  4. 黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~あらすじ7話・8話ネタバレ
  5. 黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~あらすじ9話・10話ネタバレ
  6. 黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~あらすじ11話・12話ネタバレ
  7. 黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~あらすじ13話・14話ネタバレ
  8. 黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~あらすじ15話・16話ネタバレ
  9. 黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~あらすじ17話・18話ネタバレ
  10. 黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~あらすじ19話・20話ネタバレ
  11. 黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~あらすじ21話・22話ネタバレ
  12. 黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~あらすじ23話・24話ネタバレ
  13. 黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~あらすじ25話・26話ネタバレ
  14. 黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~あらすじ27話・28話ネタバレ
  15. 黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~あらすじ29話・30話ネタバレ
  16. 黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~あらすじ31話・32話ネタバレ
  17. 黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~あらすじ33話・34話ネタバレ
  18. 黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~あらすじ35話・36話ネタバレ
  19. 黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~あらすじ37話・38話ネタバレ
  20. 黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~(最終回)あらすじ39話・40話ネタバレ

第1話あらすじとネタバレ

七分天下の中で、帝室は至高の地位にあり、玄極令(げんきょくれい)によって六州を統治している。江湖(こうこ)では、隠泉水榭(いんせんすいしゃ)の主、黒豊息(こくほうしょく)と、天霜門(てんそうもん)の女侠(じょきょう)、白風夕(はくほうせき)という二人の絶頂高手の伝説が語り継がれている。二人は名声によってしばしば競い合っていた。黒豊息(こくほうしょく)は普段は一人で行動するが、白風夕(はくほうせき)からの挑戦状を受け取ると必ず期日通りに現れるため、「白風夕(はくほうせき)のいるところには必ず黒豊息(こくほうしょく)がいる」という噂が江湖(こうこ)に流れていた。

ある雪の日に、太子 景炎(けいえん)は皇帝に玄極令(げんきょくれい)が盗まれたと急いで報告した。開国皇帝が鋳造し、最高の皇権の象徴である玄極令(げんきょくれい)の紛失は、統治権威への大きな挑戦を意味する。皇帝は六州の王にこの重要な令牌を探すよう命じた。黒豊息(こくほうしょく)の側近 鐘離(しょうり)はこの知らせを主人に伝え、黒豊息(こくほうしょく)は水榭のメンバーに帝室に関する情報を集め、真相を究明するよう指示した。

一ヶ月後、冀州将軍 蕭雪空は瀛洲世子 皇朝(こうちょう)に、燕瀛洲(えんえいしゅう)が玄極令(げんきょくれい)を手に入れたが、各州の勢力に追われていると報告した。皇朝(こうちょう)はすぐに援軍を派遣して燕瀛洲(えんえいしゅう)を救出し、玄極令(げんきょくれい)が冀州に戻り、天下の情勢が変わることを期待した。この追跡劇の中で、白風夕(はくほうせき)は負傷した燕瀛洲(えんえいしゅう)を救出した。黒豊息(こくほうしょく)はこのことを知り、部下の蒼一に密かに監視させるよう手配した。

実は三年前、燕瀛洲(えんえいしゅう)は長風城の民を守るため、烈風口で商(しょう)州軍を引きつけていた。その恩義に報いるため、白風夕(はくほうせき)は今回燕瀛洲(えんえいしゅう)を助けたのだ。しかし、燕瀛洲(えんえいしゅう)が玄極令(げんきょくれい)を届けるのを手伝ってほしいと頼んだ時、白風夕(はくほうせき)は拒否した。彼女は燕瀛洲のために韓家で薬を求め、彼の安全を確保しようと考えていたからだ。黒豊息(こくほうしょく)は白風夕(はくほうせき)の目的地を予測し、韓玄齢の寿宴の招待状を受け取ったので、出席することにした。

韓家にて、白風夕(はくほうせき)はいつものように霊薬を奪い、韓玄齢を怒らせてしまった。黒豊息(こくほうしょく)が祝いの席に現れると、韓玄齢は彼に白風夕(はくほうせき)を懲らしめ、公の場で謝罪させ、盗んだ薬の代償として手を残すよう要求した。この状況に、白風夕(はくほうせき)は堂々と手を差し出した。黒豊息(こくほうしょく)は仕方なく、韓玄齢に謝罪し、薬の代金を弁償することを約束し、白風夕(はくほうせき)の代わりに客人に謝罪した。

白風夕(はくほうせき)が韓家から薬を持ち帰り、洞窟に戻ると、燕瀛洲の姿はなかった。白風夕の性格を考えると、黒豊息(こくほうしょく)は彼女が簡単に諦めないと予想し、衝突は避けられないと考えた。案の定、白風夕は燕瀛洲を見つけ、薬を飲ませた。その時、各地の豪族が玄極令を渡すよう迫ってきた。二人は共に戦い突破したが、白風夕は玄極令を取り戻す際に毒を受けてしまった。

燕瀛洲は白風夕に一時的に命を繋ぐための佛心丹(ふっしんたん)を残し、敵を引きつけて白風夕に逃げる機会を与えることにした。彼はまた、白風夕に剣を冀州世子 皇朝(こうちょう)に渡すよう頼み、将来恩に報いると約束した。

白風夕が目を覚まし、下山して燕瀛洲を探そうとした時、断魂門(だんこんもん)に包囲され、崖から落ちそうになったところを黒豊息(こくほうしょく)に助けられた。黒豊息(こくほうしょく)は彼女を治療するだけでなく、彼女が休んでいる間に剣に隠された偽の玄極令を発見した。黒豊息は、燕瀛洲は黒幕の駒に過ぎず、真の目的は偽の玄極令を使って混乱を引き起こし、各勢力を同士討ちさせ、漁夫の利を得ることだと推測した。

白風夕が目を覚ますと、彼女は黒豊息に、なぜ韓家では助けてくれたのに、実際は玄極令に興味を持っているのかと問いただした。玄極令が偽物だと気づいた彼女は、黒豊息の行動を理解し始めた。まだ体が完全に回復していないため、白風夕は引き続き療養しなければならず、その間は黒豊息が自ら面倒を見た。

第2話あらすじとネタバレ

白風夕(はくほうせき)は黒豊息(こくほうしょく)から差し出された薬を、彼の偽善を拒絶するように自ら飲み幹した。燕瀛洲(えんえいしゅう)の墓前で、彼女は彼との約束を胸に刻み、必ず果たすと誓う。そして、宣山で起きた出来事は全て知っていると言い放ち、黒豊息(こくほうしょく)は世間を欺けても自分だけは騙せないと言い切った。

白風夕(はくほうせき)は、黒豊息(こくほうしょく)を現実的で利己的だと非難した。燕瀛洲(えんえいしゅう)を救える機会があったにも関わらず、傍観したせいで烈風将軍は戦死したのだと。黒豊息(こくほうしょく)は、白風夕(はくほうせき)の毒は一時的に抑えられているものの、完全に解毒するには韓家の仏心丹が必要だと諭した。そして、冀王の貪欲さが燕瀛洲(えんえいしゅう)の悲劇を招いたことは、いずれ明らかになると告げた。

突如、韓家は滅門の惨禍に見舞われる。白風夕(はくほうせき)は韓玄齢の寿宴での行動を理由に犯人と疑われてしまう。黒豊息(こくほうしょく)は彼女のために証言し、真犯人を探し出し彼女の潔白を証明すると誓った。二人は急ぎ韓家へ向かうが、そこは既に惨憺たる有様で、韓家一族は皆殺しにされていた。明らかに一族抹殺を意図した犯行だった。遺体の傷跡から、白風夕(はくほうせき)は断魂門(だんこんもん)の仕業だと推測する。恐らくは戦場や江湖(こうこ)で大きな力となる韓家の秘伝の薬方を狙ったものだろう、と。

捜査を進める中で、黒豊息(こくほうしょく)は韓家には五十五人いたはずなのに、五十四体しか遺体がないことに気付く。子供一人分の遺体が足りないのだ。白風夕(はくほうせき)は、韓家の幼子、韓朴は韓玄齢によって隠されているに違いないと確信する。そして案の定、奥の間に仕掛けられた隠し部屋を発見し、韓朴と無事な韓家の薬方を発見した。

黒豊息(こくほうしょく)は、韓朴と薬方を見つけたという情報を流布し、断魂門(だんこんもん)をおびき出すことを提案する。しかし、それは白風夕(はくほうせき)が危険に身を晒すことを意味していた。白風夕(はくほうせき)は韓朴に白粥を用意するが、韓朴は毒を警戒し、銀の針で試してから口にした。白風夕(はくほうせき)は黒豊息(こくほうしょく)の提案にも一理あるとは思ったが、怯える韓朴の姿を見て、黒豊息(こくほうしょく)を少しからかうことにした。

韓朴は酷く怯えていたため、黒豊息(こくほうしょく)は銀針を使って心を落ち著かせ、休ませた。黒豊息(こくほうしょく)がなぜ薬方が手に入ったのに仏心丹を作って解毒しないのか尋ねると、白風夕(はくほうせき)は韓朴の同意が必要であり、自分には自分の流儀があると答えた。

白風夕(はくほうせき)は断魂門(だんこんもん)の手がかりを尋ね、黒豊息(こくほうしょく)は断魂門(だんこんもん)の死体から虞城の尚家を指し示す銀の葉を見つけ、虞城の尚家と断魂門(だんこんもん)が結託して韓家の薬方を狙っていたことを突き止めた。虞城へ向かう道中、二人は時折口論しながら進む。黒豊息(こくほうしょく)は空腹の韓朴のために鍾離に食べ物を用意させたが、食料は既に白風夕(はくほうせき)に食べ尽くされていた。そのため、白風夕(はくほうせき)は林の中で食料を探すために馬車を降りた。

黒豊息(こくほうしょく)は韓朴と二人きりになり、仏心丹の調合を試みたが失敗したことを話す。韓朴は薬草の煎じ方が間違っていると指摘し、黒豊息(こくほうしょく)に正しい方法を教えた。こうして、黒豊息(こくほうしょく)は無事に仏心丹を作り、白風夕(はくほうせき)に服用させた。

蕭雪空は皇朝(こうちょう)に、白風夕(はくほうせき)の遺体は見つからず、黒豊息(こくほうしょく)に連れ去られた可能性が高いと報告する。そして、玄極令(げんきょくれい)も黒豊息(こくほうしょく)が持っている可能性があると付け加えた。皇朝(こうちょう)は蕭雪空に二人の行方を追跡し続けるよう命じ、自らこの二人の高手と会おうと考えた。

断魂門(だんこんもん)の一味が黒豊息(こくほうしょく)と白風夕(はくほうせき)を襲撃するが、激しい戦いの末、全員自害した。白風夕(はくほうせき)は韓朴に、殺人は何も解決せず、喜びを感じるべきことではないと諭し、断魂門(だんこんもん)の残党は自分が処理するから、韓朴は血に染まるべきではないと告げた。

断魂門(だんこんもん)主は、黒豊息(こくほうしょく)と白風夕(はくほうせき)が既に何らかの手がかりを掴んでいると予測し、虞城で待ち構えていた。断魂門(だんこんもん)は虞城にあった隠泉水榭(いんせんすいしゃ)の拠点を壊滅させたが、門主は黒豊息(こくほうしょく)の最大の強みは天下に広がる隠泉水榭(いんせんすいしゃ)の情報網であり、それらの拠点は彼の眼線だと考えていた。隠泉水榭(いんせんすいしゃ)を失った黒豊息(こくほうしょく)の力は大幅に削がれるはずだった。

一夜にして虞城の拠点を壊滅させられた黒豊息(こくほうしょく)は、背後に控える勢力の大きさを改めて認識する。隠泉水榭(いんせんすいしゃ)の助けは失ったものの、既に策は練っていた。商(しょう)州の重要都市である虞城は富が集中しており、尚家は虞城の二大勢力の一つ。このような地頭蛇に対抗するには、もう一方の勢力と手を組むのが最善策だった。