ドラマ『恋心が芽吹く頃~Blooming Days~』(原題:岁岁青莲)は、古代の王府を舞台にしたラブストーリーです。主人公の青蓮(せいれん)を中心に、波乱に満ちた愛と権力争いが描かれます。
物語は、聡明で芯の強い女性、青蓮がひょんなことから王府に仕えるところから始まります。厳しい上下関係や陰謀渦巻く世界で、青蓮は蓮の花のように清らかに、自分の信念を貫きながら生きていきます。
王府で青蓮は、身分の高い王爷(おうじゃ)と出会います。権力争いに慣れた王爷にとって、青蓮の純粋さと優しさは新鮮な驚きでした。宴会の騒動で青蓮が王爷を助けたことをきっかけに、二人の距離は徐々に縮まっていきます。
しかし、二人の恋路は平坦ではありません。王爷には多くの妻妾がおり、青蓮への寵愛に嫉妬した彼女たちは、様々な罠を仕掛けます。青蓮は持ち前の知恵と王爷の信頼を頼りに、危機を乗り越えていきます。困難を共に経験することで、二人の愛はより深く、強いものへと育まれていきます。
王府内での権力争いも激化していきます。妻妾たちは王爷の寵愛を巡り、あの手この手で青蓮を陥れようとします。さらに、王府の外でも様々な勢力が暗躍し、朝堂の争いが王府にも影響を及ぼします。青蓮は、愛する王爷と王府を守るため、陰謀渦巻く世界で戦っていくことを決意します。
王府での生活を通して、青蓮は大きく成長を遂げます。かつては世間知らずの少女だった彼女が、困難に立ち向かい、知恵と勇気を駆使して自分自身と愛する人々を守ることができる女性へと変貌を遂げていきます。
数々の試練を乗り越え、青蓮と王爷の愛は揺るぎないものとなります。二人は共に王府の危機を回避し、安定へと導きます。そして最終的に、青蓮は王府という場所で自分の居場所を見つけ、王爷と生涯を共にします。封建的な社会の中で、青蓮は自分らしい生き方を見つけ、愛を貫き通したのです。
このドラマは、青蓮という一人の女性の成長物語を通して、古代王府の生活、逆境における愛の強さ、そして人間の成長と変化を描いた感動的な物語です。
第1話あらすじとネタバレ
先帝崩御後、幼帝が即位し、丞相が朝政を掌握していた。このような状況下、賀雲朔(がうんさく)は安(あん)王に封じられ、かつては荒涼とした土地であった曲涼(きょくりょう)へと赴任した。30年の歳月をかけて、彼はついにこの地を繁栄へと導いた。
駱青蓮(らくせいれん)は安(あん)王の新しい妃となることを望まず、手筈を逃れて姿をくらましたものの、結局家族に連れ戻されてしまう。彼女の母は、息子に役職を得させるため、瑤夫人を通してこの縁談を進めようとしていた。母の決定に不満を抱く駱青蓮(らくせいれん)は、自分の気持ちなど全く考えていないと母を責める。しかし、母は、これが安(あん)王が30年間で初めて側室を選ぶ機会であり、皇帝から後妻を迎えるよう命じられていなければ、安(あん)王は望んでいなかったのだと説明する。
ある出来事の中、駱青蓮(らくせいれん)は危険に晒されるが、呂北逸(りょほくいつ)に助けられる。互いに好意を抱く二人は、駱青蓮(らくせいれん)は当然、安(あん)王府へ行くよりも呂北逸(りょほくいつ)と共にいることを望んでいた。一方、安(あん)王府では、賀雲朔(がうんさく)が亡き王妃を偲び、臨終の間際に子供たちのことを頼まれた時のことを思い出していた。
毎年この時期になると、賀雲朔(がうんさく)は王妃への想いで病に伏してしまう。四公子(しこうし)と、既に世子(せいし)に立てられている王妃の息子である二公子が見舞いに訪れ、賀雲朔(がうんさく)の気分を少しでも晴らそうと贈り物を持参する。賀連信(がれんしん)もまた、おしゃべりな鸚鵡を連れて見舞いに来るが、父への贈り物ではないと弁明する。
駱青蓮(らくせいれん)は、瑤夫人の力を借りず、自分の力で王府に入りたいと願う。たとえ望みが叶わなくても、自尊心を失いたくはなかった。選考に参加した駱青蓮(らくせいれん)は、選ばれないように顔に薬の粉を塗り、赤い痣を作り、生まれつきの痣だと偽る。この計略は功を奏し、瑤夫人の目をごまかしてその場を去ることができた。しかし、錦芳嬷嬷(きんほう まま)はこのことに気づき、瑤夫人に真実を告げる。
真実を知った駱青蓮(らくせいれん)は家に戻り、呂北逸(りょほくいつ)に喜びを伝え、結婚の約束をする。しかし、再び瑤夫人が現れ、駱青蓮(らくせいれん)の母の拇印を見せ、息子の仕事と引き換えにこの件に協力することを約束した証拠だと突きつける。脅迫とも取れる状況に、駱青蓮(らくせいれん)は承諾せざるを得なくなる。呂北逸(りょほくいつ)に謝罪する駱青蓮(らくせいれん)に対し、呂北逸(りょほくいつ)は自分の力不足を嘆く。
最後に、賀連信(がれんしん)は駱青蓮(らくせいれん)を錦芳嬷嬷(きんほう まま)に会わせる。錦芳嬷嬷(きんほう まま)は、駱青蓮(らくせいれん)が先王妃に容姿だけでなく、気質までもが似ていることに驚き、感動する。駱青蓮が賀連信(がれんしん)の真意を尋ねるところで物語は幕を閉じる。
第2話あらすじとネタバレ
駱青蓮(らくせいれん)は、今の世子(せいし)はわがままで手につけられないが、王爷は先王妃の面影を追い求めるあまり、彼を溺愛していると語った。そして、もし先王妃の代わりになる者が現れれば、世子(せいし)の立場は危うくなると仄めかした。賀連信(がれんしん)は困惑を示すが、駱青蓮(らくせいれん)は彼が宮廷内の権力争いに無関心なため、理解できないのも当然だと考える。
そこに四公子(しこうし)が現れ、賀連信(がれんしん)は慌てた様子で駱青蓮(らくせいれん)を馬車に乗せた。その後、四公子(しこうし)はこの出来事を四夫人(しふじん)に話し、四夫人(しふじん)は何か裏があると睨み、瑶夫人が本当に先王妃に価た女性を見つけたのか確かめようと動き出す。四公子(しこうし)は四夫人(しふじん)に、その女性を見たいのか、それとも三哥(賀連信(がれんしん))に会いたいのか尋ね、四夫人(しふじん)は四公子(しこうし)を選んだ以上、爵位を継ぐのも四公子(しこうし)でなければならないと断言する。
錦芳嬷嬷(きんほう まま)は駱青蓮(らくせいれん)に立ち居振る舞いを教えていたが、駱青蓮(らくせいれん)は狭い部屋に閉じ込められていることに不満を持ち、もっと広い部屋に移りたいと願っていた。瑶夫人は彼女の要求を拒否し、賀連信(がれんしん)の屋敷を除けば、自分の屋敷が一番広く、駱青蓮(らくせいれん)には十分な広さだと告げる。瑶夫人は駱青蓮(らくせいれん)の心を見透かしており、愛する者を置いてきた女性がこれほど落ち著いていられるはずがないと指摘し、逃げることを諦めさせようとする。
駱青蓮(らくせいれん)が逃げようとして捕まった時、そこに四夫人(しふじん)と賀連信(がれんしん)が現れる。賀連信(がれんしん)は四夫人(しふじん)に「未晞池」と呼ばれる場所を案内し、これは四夫人(しふじん)のために作った場所だと説明する。四夫人(しふじん)は過去は過ぎたことだと言うが、賀連信(がれんしん)は四夫人(しふじん)が自分の気持ちに気づいているはずだと考え、かつて爵位継承の望みが薄いため自分を見捨てたのに、今になって様子を探りに来たのではないかと問いただす。四夫人(しふじん)は、多くのものを失ったからこそ、万全を期す必要があると答える。
呂北逸(りょほくいつ)は駱青蓮(らくせいれん)を助けようとするが、瑶夫人配下の待ち伏せに遭い捕らえられてしまう。呂北逸(りょほくいつ)を守るため、駱青蓮(らくせいれん)は瑶夫人の指示に従うことを約束する。幽閉されている間、駱青蓮(らくせいれん)の部屋に猫が迷い込み、その後を追って暉児(きじ)が現れる。暉児(きじ)は家で誰も自分のことを構ってくれない、ペットでさえ家出すると言い文句を言う。駱青蓮(らくせいれん)は暉児(きじ)的の気持ちを理解しつつも、自由の大切さを説き、暉児(きじ)は身分は高くても、庶民の子供より幸せではないかもしれないと語る。
再び賀連信(がれんしん)が現れ、暉児(きじ)は駱青蓮(らくせいれん)を解放するように頼む。賀連信(がれんしん)は明日には解放すると約束し、暉児(きじ)の科挙の答案を駱青蓮(らくせいれん)に見せ、呂北逸(りょほくいつ)は本当は立身出世を嫌っているのではなく、駱青蓮(らくせいれん)の気持ちを考えてそのように振る舞っているのだと明かす。賀連信(がれんしん)は駱青蓮(らくせいれん)に呂北逸(りょほくいつ)を忘れるように説得し、それがお互いのためだと主張する。
数日間の指導を経て、駱青蓮(らくせいれん)の雰囲気は徐々に先王妃に価てくる。彼女は錦芳嬷嬷(きんほう まま)になぜ自分に優しくしてくれるのか尋ね、嬷嬷は小姐が亡くなってからずっと小姐のことを偲んでおり、王爷の悲しみはさらに深く、駱青蓮(らくせいれん)が王爷の心を癒してくれることを願っていると答える。
王府の侍女選考の際、突風が吹き、木の葉が水盆に落ち、何人かの女性が洗顔後に肌荒れを起こしてしまう。駱青蓮(らくせいれん)の水盆だけは汚れていなかったため、他の女性に自分の水を使うように勧める。しかし、駱青蓮(らくせいれん)の水を使った女性たちの顔はひどく荒れてしまう。安(あん)王は駱青蓮(らくせいれん)を見て、先王妃に生き写しだと驚き、天女が舞い降りたかのように感じる。被害を受けた女性たちの父親は宮廷に訴え、犯人を厳罰に処するように求める。駱青蓮(らくせいれん)は無実を訴え、賀連信(がれんしん)も彼女を弁護し、人を害する者は衆人環視の中で毒を盛るような真価はしないと主張する。しかし、他の役人たちは駱青蓮(らくせいれん)がこのような方法で身の潔白を証明しようとしたのではないかと疑う。
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