第35話あらすじとネタバレ
瑶夫人は生きる意味を見失っていたが、駱青蓮(らくせいれん)は賀連信(がれんしん)の存在を思い出させた。瑶夫人は賀連信(がれんしん)との3年間の幸せな日々を回想するも、その後の16年間は実質別れの生活を送っており、かつての深い愛情は薄れてしまっていることに気づく。彼女はかつて自分を深く愛してくれた賀連信(がれんしん)を恋しく思っており、今の彼ではないのだ。
駱青蓮(らくせいれん)は賀連信(がれんしん)がいなくても友人たちと穏やかな時間を過ごせると瑶夫人を慰め、生きる希望を少し取り戻させる。その時、駱青蓮(らくせいれん)は鄭大人に食事を届けに行く必要があったが、容夫人(ようふじん)の妹、妍姑娘が薬を飲んだ後、突然目の前で倒れてしまう。驚いた駱青蓮(らくせいれん)は急いで妍姑娘を瑶夫人のもとへ連れて行き、介抱させた。
駆けつけた医者は妍姑娘の病状が複雑で、薬を処方して様子を見るしかないと判断する。同時に、駱青蓮(らくせいれん)は下女に鄭大人への食事の配達を頼み、この件を口外しないように指示する。嫡夫人(ちゃくふじん)は、こんな重要な任務を下女に任せるべきではないと考え、自ら届けると言い張る。この場を逃れるため、下女は言い訳をして立ち去った。
駱青蓮(らくせいれん)は妍姑娘にしっかりと掴まれて身動きが取れなかったため、瑶夫人が代わりに食事を届けることになった。しかし、賀連信(がれんしん)が鄭大人を取り調べている最中、鄭大人は食事に毒が盛られていたようで、突然倒れてしまう。駱青蓮(らくせいれん)は料理は自分が作ったもので、瑶夫人に届けさせたのも急な判断だったため、瑶夫人が毒を盛ることは不可能だと説明する。嫡夫人(ちゃくふじん)はこれが瑶夫人の仕業だと疑い、大掌櫃だとまで非難する。
実際には、妍姑娘の下女が混乱に乗じて毒を盛った犯人だった。鄭夫人が駆けつけ、自分たちは瑶夫人の指示に従っていたと証言し、瑶夫人の寝室の bedside table に罪状認書を隠していた。賀連信(がれんしん)はこの証拠に基づき、瑶夫人を謹慎処分にする。駱青蓮(らくせいれん)は瑶夫人の無実を信じ、賀連信(がれんしん)も彼女を信じたい気持ちはあるものの、証拠が不足していた。
駱青蓮(らくせいれん)が瑶夫人を見舞うと、彼女はすでに絶望し、未来への希望を失っていた。賀連信(がれんしん)が見舞いに来たが、瑶夫人は面会を拒否する。そして、瑶夫人は亡くなり、駱青蓮(らくせいれん)は深い悲しみに暮れ、賀連信(がれんしん)の肩で泣き崩れる。
慕天殊(ぼてんしゅ)は瑶夫人の死を知り、新政の廃止を決意する。しかし、呂北逸(りょほくいつ)は新政が民にとって重要であることを訴え、彼を止める。慕天殊(ぼてんしゅ)はそれを意に介さず、全て自分には関係ないと言い放つ。二人の間で衝突が起こり、賀元雪(げんせつ)が呂北逸(りょほくいつ)を守ろうと慕天殊(ぼてんしゅ)の剣を受け止める。
最終回(第36話)あらすじとネタバレ
賀連信(がれんしん)と他の皆は慕天殊(ぼてんしゅ)の裏切りを目の当たりにし、深い悲しみに包まれた。賀連信(がれんしん)は慕天殊(ぼてんしゅ)の処刑を命じ、慕天殊(ぼてんしゅ)は賀(が)家への恨みを叫んだ。五公子(ごこうし)は四公子(しこうし)の行動に驚き、もはや共に歩むことはできないと悟った。四公子(しこうし)は、王位が危うくなっている賀連信(がれんしん)を脅迫し、自分が即位すれば賀連信(がれんしん)とその一族の安全を保障すると約束した。
しかし、事態は四公子(しこうし)の予想を裏切り、慕天殊(ぼてんしゅ)の部下たちは賀連信(がれんしん)への忠誠を貫いた。実は瑶夫人が小者を通して慕天殊(ぼてんしゅ)に手紙を送っていたのだ。手紙の中で、彼女は賀連信(がれんしん)を責めるどころか、慕天殊(ぼてんしゅ)に賀連信(がれんしん)への変わらぬ支援を求めていた。小者は瑤夫人の死の原因を作った賀連信(がれんしん)を恨んでいたため、手紙を渡すのをためらったが、それが皮肉にも慕天殊の死刑判決を間接的に招いてしまったのだ。
慕天殊は自ら賀連信(がれんしん)の前に進み出て、罰を受けることを請うた。自分の罪は償えないものであり、処刑されなければ民衆の信頼を失うと考えたのだ。彼は賀連信(がれんしん)に従い始めた頃の初心を思い出し、賀連信(がれんしん)は苦悩の末、慕天殊の願いを受け入れた。
四公子(しこうし)は事態を知り、全ての罪を一人で被ろうとした。駱青蓮(らくせいれん)もその場に居合わせた。詳細を問いただされても四公子(しこうし)は答えることができなかったが、それでも自分がやったことだと主張した。そこに四夫人(しふじん)が現れ、全て自分が仕組んだことだと告白し、賀連信(がれんしん)に四公子(しこうし)の助命を嘆願し、自ら命を絶つことを申し出た。賀連信は四夫人(しふじん)に会うことはなかったが、彼女の願いを聞き入れた。
嫡夫人(ちゃくふじん)は四夫人(しふじん)を訪ね、四夫人(しふじん)の扇動によって弟を犠牲にしたことを告白した。慕天殊は賀連信に真実を伝え、王妃の位を辞したいと申し出た。四夫人(しふじん)は毒酒を飲み、命を絶った。
賀連信は呂北逸(りょほくいつ)に左長史の役職と身分を戻すことを提案したが、呂北逸(りょほくいつ)はそれを断り、過ぎ去った時間と多くの出来事を悔やんだ。慕天殊は再び賀連信を訪ね、全てを告白し、王妃の位を廃してほしいと願った。駱青蓮(らくせいれん)は慕天殊の願いを聞き入れず、誰にでも捨てられない執著があると語り、自分はそのような執著がなく、王妃の位は高すぎて初心を忘れかねないと考えていることを明かした。
その時、丞相が曲涼(きょくりょう)を攻めているという知らせが届いた。賀連信は曲涼(きょくりょう)は自分の執著であり、この地の平和と繁栄を守ると決意を表明した。彼は丞相討伐の詔書を発布し、民衆の広い支持を得た。皇帝はこの知らせを聞き、どれだけの時間が経っても賀(が)家への信頼は変わらないと伝えた。
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