第29話あらすじとネタバレ
王爷が病に倒れ、賀南昭(がなんしょう)はお見舞いに行き、自ら薬を飲ませました。駱青蓮(らくせいれん)は賀南昭(がなんしょう)が側にいないことに気づき、心配で探し回りますが、王爷のところへ行ったと知り、ようやく安心します。
病の苦しみに耐えかねる王爷は、薬が効かないと感じ、諦めかけていました。賀南昭(がなんしょう)は根気強く励まし、治療を続ければ必ず回復すると信じさせます。生死について語り合う中で、王爷は不安や考えを賀南昭(がなんしょう)に打ち明け、賀南昭(がなんしょう)の希望に満ちた言葉に慰められ、薬を飲む気力を取り戻します。
その後、王爷は駱青蓮(らくせいれん)を呼び、病状への不安や将来への思いを吐露します。駱青蓮(らくせいれん)は真摯に答え、王爷の健康を祈り、自身はこの間、お経を書き写す以外何もしていないと正直に話します。王爷は駱青蓮(らくせいれん)の誠実さに感銘を受け、信頼を深めます。
ある日、賀南昭(がなんしょう)が香を焚いていると、怪我をした女が突然現れ、刺客の襲撃を知らせます。護衛たちが駆けつけますが、女こそ刺客の一人で、混乱に乗じて賀南昭を刺します。知らせを聞いた顧大人は兵を率いて駆けつけ、四夫人(しふじん)を王爷のもとへ連行します。四夫人(しふじん)は身に覚えがなく、取り合いませんが、麻袋を開けると中には賀南昭はおらず、全ては王爷が周囲の仮応を見るための計略だったことが明らかになります。
現場の血痕を見た駱青蓮(らくせいれん)は、賀南昭に何かあったと思い、気が気ではありません。幸いにも賀南昭は無事に戻り、駱青蓮(らくせいれん)は彼を抱きしめ、安堵の涙を流します。賀南昭は心配ないと優しく慰めます。
王爷の前に連れてこられた四夫人(しふじん)は、問い詰められても仮省の色を見せず、王爷が後継者を決めないのは、自分に並ぶ者がないと思っているからだと非難します。かつての世子(せいし)も、そしてこれからの賀南昭も、その重圧で潰されてしまうだろうと続け、さらに今回の計略の危険性を指摘し、もし賀南昭が本当に被害に遭っていたらどうするつもりだったのかと詰め寄ります。四公子(しこうし)は慌てて四夫人(しふじん)の失言を詫びますが、王爷は四夫人(しふじん)を連れ去らせます。去り際、四夫人(しふじん)は四公子(しこうし)に、賀南昭がいなくなれば、まだ巻き返せると囁きます。
再び安全な場所に隔離された賀南昭は、自由に動くことを禁じられます。そこに呂北逸(りょほくいつ)が現れます。賀南昭は驚愕し、両親の友人かと尋ね、助けに来たのかと推測します。しかし、呂北逸(りょほくいつ)は賀南昭の両親を知っていることは認めつつも、危険な任務のために来たと告げます。
賀南昭の失踪を知った賀連信(がれんしん)は急いで戻りますが、五公子(ごこうし)に阻まれます。賀連信(がれんしん)は敵対するつもりかと問いますが、五公子(ごこうし)は誰とも争うつもりはなく、ただある人物に味方することを選んだと答えます。
最後に、王爷は自らの過ちを認め、賀南昭の失踪を悔やみます。駱青蓮(らくせいれん)は賀(が)家の者は必ず無事だと王爷を慰め、二人の間に深い信頼と愛情が見て取れます。
第30話あらすじとネタバレ
王爷に賀南昭(がなんしょう)の訃報が届き、その衝撃で王爷は倒れてしまいます。同時に、賀連信(がれんしん)にも五公子(ごこうし)からの知らせが届きます。五公子(ごこうし)は、息子である賀南昭(がなんしょう)の死にも動じず、病床の父の見舞いも許さない冷酷な態度を示しました。しかし、最終的には賀連信(がれんしん)の行動を許可します。
王爷の病状は重く、後継者問題は未解決のまま、他の公子たちが付き添っています。賀連信(がれんしん)の不在を心配する声も上がりますが、四公子(しこうし)は全ての公子に知らせが届いている以上、賀連信(がれんしん)の遅延は不可解だと指摘します。そして、賀南昭(がなんしょう)の死によって、王爷が賀連信(がれんしん)を後継者とする考えを変えた可能性を示唆します。
しかし、賀連信(がれんしん)は戻ってきました。四公子(しこうし)は驚きを隠せません。王爷は賀連信(がれんしん)を呼び出し、書を贈り、賀南昭(がなんしょう)の件とは関係なく爵位を譲る意思を伝えます。王爷は、曲涼(きょくりょう)の未来を担える明君を探し続けており、かつては二公子に期待していたものの、彼はその重責を担えなかったと語ります。そして、長年の観察を経て、能力と情義を兼ね備えた賀連信(がれんしん)に曲涼(きょくりょう)を託すことを決めたのです。
王爷は賀連信(がれんしん)に秘密を守るよう命じ、駱青蓮(らくせいれん)の名を誓言に用います。賀連信(がれんしん)は秘密を漏らせば駱青蓮(らくせいれん)と別れ、孤独な一生を送ると誓います。王爷は40年前、君主の命で曲涼(きょくりょう)に来た時のことを回想します。当時は丞相が権力を握り、君主の力は弱く、君主は王爷に曲涼(きょくりょう)の復興と将来の勤王を託しました。王爷は君主から賜った玉佩を見せ、それが使命の証だと語ります。曲涼(きょくりょう)は王爷の統治で発展しましたが、丞相の勢力も強く、未だに対抗できる力は無いと明かします。
君主の高齢と時間の製約を考慮し、王爷は賀連信(がれんしん)に使命を銘記し、曲涼(きょくりょう)を発展させ、丞相に対抗する準備をするよう命じます。爵位を賀連信(がれんしん)に譲ると宣言された時、他の公子たちは驚愕しますが、新主人への忠誠を誓います。
その後、王府に吉報が届き、王爷は喜びの笑みを浮かべ、そのまま息を引き取ります。駱青蓮(らくせいれん)たちは深い悲しみに暮れます。その時、賀南昭(がなんしょう)が戻り、呂北逸(りょほくいつ)に駱青蓮(らくせいれん)の安全を保証させ、呂北逸(りょほくいつ)は彼を守ることを約束します。駱青蓮(らくせいれん)は賀南昭(がなんしょう)を呂北逸(りょほくいつ)に託し、計画が失敗した場合の安全を頼みます。呂北逸(りょほくいつ)は賀連信と運命を共にする覚悟を決めた駱青蓮(らくせいれん)の深い愛情を感じます。
賀連信は駱青蓮(らくせいれん)に、八公子を止めるために慕天殊(ぼてんしゅ)に手紙を送り、慕天殊(ぼてんしゅ)は瑤夫人の解放を条件に協力を承諾したことを伝えます。賀連信は駱青蓮(らくせいれん)への褒美だけでなく、瑤夫人への贈り物も用意していました。解放された瑤夫人が戻り、皆驚きと喜びに包まれます。瑤夫人は長年の歳月を経て、旧友たちの消息を尋ねます。
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