よくんかあらすじネタバレ(全話)

与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~
作品情報
  1. ドラマ:与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~(全49話)
  2. 原題:与君歌
  3. 英題:Stand by Me
  4. 原作小説:剣器行/飛花(当サイトで無料で読む)
  5. 豆瓣レビュー数:6.4万
  6. 豆瓣の評価:60
  7. 製作:2021年
  8. キャスト:チョン・イー(成毅),チャン・ユーシー(張予曦),ハン・ドン(韓棟),シュエン・ルー(宣璐),ミッキー・ホー(何晟銘),シー・シュエ(習雪),ヤン・シーズー(杨肸子),ホァ・ジョンホァ(何中華) ほか

飛花原作の小説「剣器行」をドラマ化した『与君歌~乱世に舞う運命の姉妹~』は、敵対する陣営に属する双子の姉妹、程若魚(てい・じゃくぎょ)と仇煙織(きゅう えんしょく)の運命的な再会と、若き皇帝・斉焱(せいえん)や珖王(こうおう)と共に宮廷の陰謀に巻き込まれ、成長していく物語です。

物語の中心は、絶大な権力を握る宦官・仇子梁(きゅう・しりょう)に対抗するため、力を蓄え復讐を企てる斉焱(せいえん)の姿を描いています。仇子梁(きゅう・しりょう)の監視下で辛酸を舐めながらも、斉焱(せいえん)は程若魚(てい・じゃくぎょ)と仇煙織との複雑な愛憎劇を繰り広げます。双子の姉妹でありながら、それぞれ異なる陣営に仕えるという立場が、二人の関係をより一層複雑にしています。

物語は悲劇的な結末を迎えます。斉焱(せいえん)は仇子梁(きゅう・しりょう)に対抗するため、長年毒を服用し続け、体は衰弱しきっていました。そしてついに、仇子梁(きゅう・しりょう)との戦いで命を落とします。妹を守るため、仇煙織は仇子梁(きゅう・しりょう)の放った矢に倒れ、帰らぬ人となります。姉を失った程若魚(てい・じゃくぎょ)は、面館を開きながらも孤独な日々を送ることになります。

一方、珖王は斉焱(せいえん)の試練と信頼を得て、遺言ではなく、実力で帝位を継承します。その後、国を治め、平和な時代を築いていきます。

それぞれの結末をまとめると以下のようになります。

  • 斉焱(せいえん): 即位当初は希望に満ち溢れていた斉焱(せいえん)ですが、大興(だいこう/国名)と民のために8年間苦しい策謀を巡らせ、仇子梁(きゅう・しりょう)との戦いで命を落とします。最期は愛する程若魚(てい・じゃくぎょ)の腕の中で息を引き取りました。
  • 仇煙織: 復讐のため、将棋営の掌棋人として非情な仕打ちにも耐えてきた仇煙織。最後は妹・程若魚(てい・じゃくぎょ)を守るため、仇子梁(きゅう・しりょう)との戦いで命を落とします。
  • 程若魚(てい・じゃくぎょ): 斉焱に忠誠を誓っていた程若魚(てい・じゃくぎょ)は、彼の死後、斉焱の後を追う道と、斉焱の遺言に従い珖王を支え、盛世を築くのを見届ける道がありましたが、最終的には孤独な人生を歩むことになります。
  • 珖王: 長年力を蓄えてきた珖王は、戦わずして帝位を継承し、新たな盛世を築きます。
  • 仇子梁: 悪の限りを尽くした仇子梁は、斉焱の策略によって最期を迎え、その罪深い人生に幕を閉じます。

このように、登場人物たちはそれぞれの運命を辿り、壮絶な人生の幕を閉じます。

目次
  1. 与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~あらすじ1話・2話・3話ネタバレ
  2. 与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~あらすじ4話・5話・6話ネタバレ
  3. 与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~あらすじ7話・8話・9話ネタバレ
  4. 与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~あらすじ10話・11話・12話ネタバレ
  5. 与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~あらすじ13話・14話・15話ネタバレ
  6. 与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~あらすじ16話・17話・18話ネタバレ
  7. 与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~あらすじ19話・20話・21話ネタバレ
  8. 与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~あらすじ22話・23話・24話ネタバレ
  9. 与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~あらすじ25話・26話・27話ネタバレ
  10. 与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~あらすじ28話・29話・30話ネタバレ
  11. 与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~あらすじ31話・32話・33話ネタバレ
  12. 与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~あらすじ34話・35話・36話ネタバレ
  13. 与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~あらすじ37話・38話・39話ネタバレ
  14. 与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~あらすじ40話・41話・42話ネタバレ
  15. 与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~あらすじ43話・44話・45話ネタバレ
  16. 与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~(最終回)あらすじ46話・47話・48話・49話ネタバレ

第1話あらすじとネタバレ

泰安八年、大興王朝は衰退の一途を辿っていた。宦官の仇子梁(きゅう・しりょう)は混乱に乗じて勢力を拡大し、王揚(おうよう)を無残にも殺害した。八年後、義子の斉焱(せいえん)が即位し、白髪となった仇子梁(きゅう・しりょう)は時の流れを感慨深く見つめながら、新王に祝辞を述べた。時が経ち、若い世代が台頭する中、紫衣局にも新世代の執剣人、程若魚(てい・じゃくぎょ)が優れた剣技で厳しい選抜を突破し就任した。

与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~あらすじ、1話ネタバレ

執剣人となって間もなく、程若魚(てい・じゃくぎょ)は深夜に宮殿を抜け出し、森の中で狐狩りをしていた斉焱(せいえん)に偶然出会う。馬に跨り、弓矢を構え、狐を追う斉焱(せいえん)の姿を、程若魚(てい・じゃくぎょ)は草むらに隠れながら興味深く見つめていた。しかし、斉焱(せいえん)は突然彼女の方へ矢を放ち、驚いた程若魚(てい・じゃくぎょ)は慌てて身をかわす。直後、禁衛軍に取り囲まれてしまう。斉焱(せいえん)は当初、この正体不明の侵入者を処分するように命じるが、程若魚(てい・じゃくぎょ)が紫衣局の令牌を見せ、新任の執剣人だと知ると、解放を命じた。

翌日、斉焱(せいえん)は紫衣局の長官である程兮(ていせい)と程若魚(てい・じゃくぎょ)を呼び出し、程若魚を正式に第二十三代紫衣局執剣人に任命し、先代から受け継がれた宝剣を授ける。宮殿を出る際、程若魚は将棋営の掌棋人、仇煙織と出会う。前夜の仇煙織の親切な手助けを思い出し、程若魚は彼女に食事を共にしようと誘う。しかし仇煙織は義父である仇子梁(きゅう・しりょう)に呼び出され、程若魚との出会いはほんの短いものとなった。

程若魚が程懐智(じょうかいち)と程兮(ていせい)の姪だと知った仇子梁(きゅう・しりょう)は、彼女の身辺調査を始める。程懐智(じょうかいち)は私情がないことを証明するため、斉焱に程若魚が実力で執剣人に選ばれたことを説明する。斉焱はそれを完全に信じているわけではなく、先代の執剣人から受けた軽視を思い出し、複雑な気持ちになる。世間では斉焱が兄を殺して即位したという噂が広まっており、表向きは仇子梁(きゅう・しりょう)の言いなりになっている斉焱だが、内心では傀儡の運命から逃れたいと願っていた。

ある日、仇子梁(きゅう・しりょう)は仇煙織に命じ、斉焱に自作の丹药を届ける。それは彼の精神を操るためのものだった。威圧的な仇煙織に対し、斉焱は服用を拒否する。その時、程若魚が駆けつけ、火事を消火したばかりで喉が渇いていると偽り、躊躇なく丹药を飲んでしまう。そして、そのまま倒れたふりをする。仇煙織が去った後、斉焱は程若魚に起き上がって良いと告げる。目を覚ました程若魚は程兮(ていせい)と程懐智(じょうかいち)に叱責され、斉焱からも軽率な行動を咎められ、執剣人としてもっと慎重であるべきだと諭される。

仇子梁の計画は程若魚によって偶然にも阻まれたが、彼女が偶然そうしたのか、それとも意図的に邪魔をしたのかは分からなかった。仇煙織は、丹药を無理強いするのではなく、斉焱に狩猟に出かけて気分転換をさせることを提案する。斉焱はその提案を受け入れ、侍従に程若魚を同行させるよう伝える。狩猟に同行できると知った程若魚は喜ぶが、立ち上がった際にめまいを感じ、以前に服用した解毒剤の副作用に気付く。

第2話あらすじとネタバレ

程若魚(てい・じゃくぎょ)は宮中を出て狩猟に出かけた際、仇煙織と賭けをした。狩りでより多くの獲物を捕らえた方が勝ちで、負けた方は勝者の要求に従わなければならない。程若魚(てい・じゃくぎょ)は仇煙織を嫌い、もし仇煙織が負けたら斉焱(せいえん)に二度と会えないようにすると警告した。斉焱(せいえん)の黙認を得て、一行は森に入り、斉焱(せいえん)は自ら程若魚(てい・じゃくぎょ)に狩猟の技術を指導し、彼女が狐を射止めるのを助けた。成果を見た程若魚(てい・じゃくぎょ)は自信満々で、きっと仇煙織に勝てると考えた。

与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~あらすじ、2話ネタバレ

しかし、仇煙織は追加で獲物を購入することで数を増やし、最終的に程若魚(てい・じゃくぎょ)を上回った。賭けの際に獲物の購入を禁じるルールはなかったため、程若魚(てい・じゃくぎょ)は驚きながらも負けを認めざるを得なかった。それでも、仇煙織は程若魚に厳しい罰を与えることはせず、靴を縫うように命じただけだった。この行動は、程兮(ていせい)に仇煙織の身元への疑念を抱かせた。彼は部下に調査を命じ、仇煙織が8年前に楽署坊で芸を披露し、後に仇子梁(きゅう・しりょう)に見初められて義理の娘になったことを突き止めた。幼い頃から心臓病を患っていたため、仇煙織は武芸の鍛錬はできなかったが、才知に優れ、常人とは違っていた。しかし、彼女に関する記録は8年前で途絶えており、程兮(ていせい)は誰かが意図的に彼女の過去を消し、より多くの情報を隠蔽していると推測した。

ある狩猟の最中、斉焱(せいえん)は冷箭に襲われそうになったが、程若魚が身を挺して彼を地面に押し倒し、難を逃れた。その後、斉焱(せいえん)は仇煙織を呼び出し、彼女の行動の意図を既に察知していたことを明かした。実は、襲撃の時、仇煙織はわざと時間を稼ぎ、程若魚に斉焱(せいえん)を救う機会を与えていたのだ。宮殿に戻った後、斉焱は矢を調べ、血溝も毒もないことに気づき、暗殺者の目的が彼の命を奪うことではなかったことを示唆していた。仇煙織が最も疑わしいように見えたが、斉焱はこれは明白な罠であり、真の黒幕は別にいると考えた。

与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~あらすじ、2話ネタバレ

仇子梁(きゅう・しりょう)の誕生日が近づくと、高公公は紫衣局の剣士たちに宴で余興を披露するよう伝えた。程若魚は仇子梁(きゅう・しりょう)が皇帝を軽んじていることに不満を抱き、程兮(ていせい)に朝廷で仇子梁(きゅう・しりょう)を非難する者がいないことを愚痴った。程兮(ていせい)は、忠誠心のある大臣は既に仇子梁(きゅう・しりょう)によって排除され、残りの官僚は保身を図っていると指摘した。程若魚は舞剣の機会を利用して仇子梁(きゅう・しりょう)を闇殺し、自らの命と引き換えに国の安寧を得ることを提案した。この計画を知った程兮(ていせい)は激怒した。かつて程若魚を救うために尽力した彼は、彼女が簡単に命を捨てることを望んでいなかったからだ。阿嫵が駆けつけて程若魚を慰め、程兮(ていせい)は阿嫵に舞剣の準備を命じた後、程若魚の行動について話し合い、彼女の行動があまりにも無謀だと考えた。程若魚は夜、再び斉焱が彼女を射殺しようとする夢を見て、目を覚ました後、心に困惑を抱いた。

誕生日の宴で、紫衣局の女性たちが舞剣を披露している最中、関妩が突然仇子梁に斬りかかった。仇煙織は咄嗟に攻撃を防ぎ、軟甲を著ていたため重傷を免れた。捕らえられた関妩は斉焱の指示だと主張し、仇煙織は自ら彼女を尋問した。程若魚も見舞いに訪れ、関妩の傷が重く、一日も持たないと悟った。

第3話あらすじとネタバレ

程若魚(てい・じゃくぎょ)は牢獄にいる関嫵を訪ね、その後、斉焱(せいえん)も到著し、関嫵による仇子梁(きゅう・しりょう)闇殺未遂事件の調査に乗り出します。関嫵は自分が鄭禄(ていろく)の娘だと明かし、父は冤罪で投獄され、その時の担当裁判官が仇子梁(きゅう・しりょう)だったと語ります。彼女は父の無実を信じ、仇子梁(きゅう・しりょう)を恨み続け、長年の時を経て復讐の機会を得たものの、失敗に終わりました。関嫵は斉焱(せいえん)に事件の再審を願い出た後、皆の前で自害して果てます。その様子を見た厳修(げんしゅう)は、関嫵の身なりを整え始めます。程若魚(てい・じゃくぎょ)は彼が遺体を損なっていると勘違いし、止めに入りますが、厳修(げんしゅう)は関嫵に眉を描いているのだと説明します。美しくあの世へ送り出し、来世では苦しまないようにと願ってのことでした。

与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~あらすじ、3話ネタバレ

程兮(ていせい)は関嫵の一件を深く調査する中で、斉焱(せいえん)と関嫵の繋がりを発見します。正義感の強い程若魚(てい・じゃくぎょ)は、斉焱(せいえん)の護衛である自分の立場に疑問を抱き始め、皇帝の安全を守るという任務を本当に果たしているのか悩みます。程兮(ていせい)は程若魚(てい・じゃくぎょ)に、執剣人(しっけんじん)としての彼女の責務は、皇帝の行動がどうであれ、今の皇帝の安全を守ることだと諭します。その忠誠心は揺るがしてはならないと。しかし程若魚(てい・じゃくぎょ)は斉焱(せいえん)に謁見すると、関嫵の一件の調査継続を主張します。程若魚(てい・じゃくぎょ)の頑固さに、斉焱(せいえん)は激怒し、機の上の書物を投げ飛ばし、調査をやめるよう命じます。しかし程若魚(てい・じゃくぎょ)は斉焱の命令に逆らい、執剣人として皇帝を脅かす可能性のあるすべての事件を調査する責任があると主張します。程懷智(チョン・ホワイヂー)は、程若魚が斉焱に公然と仮論する様子を見て、肝を冷やします。ついに斉焱は程若魚の執剣人解任を宣言します。職を失った程若魚は紫衣局に戻り、程兮(ていせい)と今後の行動を相談します。程兮(ていせい)は、斉焱が執剣人の証である清光剣(せいこうけん)を回収していないことから、解任は本心ではなく、何か別の意図があると推測します。

与君歌(よくんか)~乱世に舞う運命の姉妹~あらすじ、3話ネタバレ

一方、仇煙織は厳修(げんしゅう)に、最近の不可解な出来事、つまり斉焱の闇殺未遂と関嫵による仇子梁(きゅう・しりょう)闇殺未遂について話します。彼女はまた、紫衣局の数十人の女性が行方不明になっていることを発見し、彼女たちが斉焱による秘密訓練を受けているのではないかと疑います。仇煙織は斉焱が狩猟を隠れ蓑にして、実際は行方不明の女性たちの訓練資金を調達しているのではないかと推測します。彼女は仇子梁(きゅう・しりょう)を訪ね、自分の分析を伝え、仇子梁(きゅう・しりょう)と斉焱の対立を煽動する第三勢力が存在する可能性を指摘します。老獪な仇子梁は仇煙織に、捜査中は冷静さを保ち、第三勢力に利用されないように警告します。

夜、程若魚は密かに鄭の屋敷に侵入し、捜査を続けます。斉焱は顔を隠して彼女の後をつけ、突然姿を現して程若魚と剣を交えます。力の差は歴然で、程若魚はすぐに斉焱に取り押さえられます。その時、数人の黒装束の男たちが屋敷に侵入し、捜索した後、立ち去ります。斉焱は程若魚の未熟さを嘲笑い、彼女を置いて立ち去ります。仇煙織はこの一部始終を密かに監視しており、程若魚が鄭の屋敷で斉焱に遭遇したことを知ります。