第7話あらすじとネタバレ
斉焱(せいえん)は朝議にて、太皇太后の寿辰について触れ、文武百官に祝賀行事の責任者を推薦するよう求めた。斉焱(せいえん)はわざと仇子梁(きゅう・しりょう)に意見を求め、仇子梁(きゅう・しりょう)は斉焱(せいえん)自身で決定するよう促した。斉焱(せいえん)は思う壺とばかりに、珖王を宮中に呼び戻し、寿宴の準備を任せることを宣言した。珖王と太皇太后の不仲を知っている仇子梁(きゅう・しりょう)は、斉焱(せいえん)の決定に驚きを隠せない様子だったが、表向きには笑顔で賛同した。朝議後、仇子梁(きゅう・しりょう)は腹心の部下たちと対策を練った。部下たちは珖王と太皇太後の確執を知っており、斉焱(せいえん)の決定に疑問を抱いていた。仇子梁(きゅう・しりょう)は右馬(うま)を呼び出し、珖王の監視を続けるよう命じた。しかし、右馬(うま)は既に密かに珖王に忠誠を誓っており、表向きは仇子梁(きゅう・しりょう)の手先として振る舞いながら、裏では珖王の指示に従っていた。珖王は、右馬(うま)が長年監視を続けているにも関わらず、仇子梁に有益な情報を提供していないことから、仇子梁が右馬(うま)を疑い始めていると考えた。
程若魚(てい・じゃくぎょ)は目を覚ますと、自分が珖王の屋敷にいることに気づいた。珖王は程若魚(てい・じゃくぎょ)のために薬を作り、傷の手当てをしていた。程若魚(てい・じゃくぎょ)はどのようにして珖王の屋敷に来たのか覚えていなかったが、そこに斉焱が現れ、自分が連れてきたことを明かした。斉焱は修復した清光剣を程若魚(てい・じゃくぎょ)に返し、二人は庭で夜空を眺めた。蔡嬸を殺害した犯人は程兮(ていせい)であり、程若魚(てい・じゃくぎょ)は程兮(ていせい)を問い詰めたが、程兮(ていせい)は犯行を否定しなかった。程若魚(てい・じゃくぎょ)は宮殿の外で阿嫵を思い、彼女の死因を必ず明らかにすると誓った。
仇煙織は左相を訪ね、民話を読み聞かせ、左相の興味を引こうとした。左相が民話集を取ろうと手を伸ばすと、仇煙織はわざと手を引っ込め、「仏見笑」という慢性毒薬について尋ねた。左相はこの毒薬について熟知しており、服用後、定期的に服用しなければ全身が灼熱感に襲われることを説明した。斉焱はもはや程兮(ていせい)を信用しておらず、程若魚はなぜ自分が斉焱の信頼を得ているのか疑問に思った。斉焱は、周りの者は皆真実を語らないが、程若魚だけは率直に意見を述べるため、信頼しているのだと明かした。仇煙織は右馬(うま)に会い、遠回しに仇子梁を裏切り、珖王に寝返ったことを責めた。仇子梁に呼び出された右馬(うま)は、裏切りを否定した後、割れた碗の破片で自らの胸を突き刺し、絶命した。
斉焱は8年前、阿嫵を救った時のことを思い出した。当時、阿嫵の家族は罪に問われ、斉焱は自ら逮捕に向かった。斉焱は阿嫵を逃がしたが、阿嫵は去り際に斉焱の矢を受けた。しかし、斉焱は急所を外しており、その後、覆面をして阿嫵を救出した。斉焱は同じ方法で阿阮を救っただけでなく、残りの二人も救っていた。斉焱は当時、阿嫵の傷の手当てに使った絹布を取り出し、深く考え込んだ。阿嫵は仇子梁闇殺未遂の罪で獄中死した。斉焱は残りの二人の生存者が復讐のために宮中に戻るのを待っていた。程若魚は斉焱に、自分が代わりに事件を捜査することを提案し、斉焱が危険を冒して宮殿を出る必要がないようにと申し出た。しかし、斉焱は程若魚の提案を受け入れず、屋敷に戻るよう命じた。
第8話あらすじとネタバレ
程若魚(てい・じゃくぎょ)は殿の外で弓の練習をしていた。武芸の腕は立つものの、弓術は至って平凡。何本も矢を放つが、彩球に当たる気配もない。これを見かねた斉焱(せいえん)は、程若魚(てい・じゃくぎょ)に手取り足取り弓術を教える。彼の指導の下、程若魚(てい・じゃくぎょ)はついに彩球を射抜くことに成功した。
珖王が宮殿に戻ると、斉焱(せいえん)が訪ねてきて、太皇太后に謁見したかどうか尋ねた。珖王は、太皇太后の体調が優れないため、今は謁見に適さないと答えた。
寧和郡主(ねいわぐんしゅ)が宮殿に戻るという知らせが伝わると、仇子梁(きゅう・しりょう)は驚きを隠せない。しかし、寧和郡主(ねいわぐんしゅ)の帰還に異議を唱える様子はない。珖王もまた、寧和郡主(ねいわぐんしゅ)の帰還の知らせに驚きを隠せない。これまで起きた不可解な事件の数々から、寧和郡主(ねいわぐんしゅ)が黒幕ではないかと疑っていたのだ。
斉焱(せいえん)は先帝の形見である龍騰図のハンカチを手に取り、遠い昔に思いを馳せる。当時、先帝は様々な勢力に挟撃されていた。斉焱(せいえん)は先帝と共に観劇に出かけた際、人混みに紛れて、敵対勢力を排除する手助けをすると誓ったのだった。過去の出来事を思い出し終えると、斉焱(せいえん)は先帝の形見のハンカチを握りしめ、苦悩に沈む。世間では、彼が先帝を殺害して帝位を簒奪したという噂が流れている。皇帝に即位して以来、彼は常に兄殺しの汚名を著せられているのだ。
厳修(げんしゅう)は左馬(さま)に毒針の鑑定を依頼する。左馬(さま)は毒針を調べた後、厳修(げんしゅう)に10歳から70歳までの老若男女を用意するように要求する。様々な年齢層の男女に毒針の実験を行うためだ。左馬(さま)が生きた人間を実験台にする様子を見て、厳修(げんしゅう)は恐怖に慄き、左馬(さま)の恐ろしさを改めて実感する。左馬(さま)は不気味な笑みを浮かべ、仇煙織によって殺された右馬(うま)のことを口にする。長年碁営を管理してきた仇煙織には何の成果もないと断じ、自ら碁営に戻ることを決意する。
斉焱(せいえん)は程若魚(てい・じゃくぎょ)と、政略結婚のために異国へ嫁いだ寧和郡主(ねいわぐんしゅ)について話し合う。出発前、寧和郡主(ねいわぐんしゅ)は先帝に別れを告げた。その時、仇子梁(きゅう・しりょう)は先帝の傍らに控えていた。先帝は複雑な表情を浮かべ、仇子梁(きゅう・しりょう)の前で寧和郡主と話すことを躊躇う。寧和郡主は仇子梁(きゅう・しりょう)に、必ず宮殿に戻ると誓った。仇子梁(きゅう・しりょう)は冷笑を浮かべ、寧和郡主の帰還に異議はないと答えるが、その時戻ってくるのは生きた人間ではなく、死体だろうと吐き捨てる。
斉焱と程若魚(てい・じゃくぎょ)が寧和郡主が異国へ嫁いだ理由について話し終えると、程若魚(てい・じゃくぎょ)は事件の手がかりを掴み始める。彼女は、寧和郡主こそが阿嫵の主であり、仇子梁(きゅう・しりょう)の闇殺を指示した黒幕だと推測する。
仇子梁は珖王の動向を注意深く監視させている。部下から珖王の居場所を報告されると、仇子梁は珖王を呼び、斉焱に代わって皇帝に擁立しようと画策する。仇子梁は仇煙織たちに、かつて自分が先帝を擁立した時の話を始める。先帝は斉焱に比べて素直で、仇子梁の言うことをよく聞いた。先帝が崩御した後、仇子梁は斉焱を擁立したが、時が経つにつれ、斉焱が野心家で、表向きは従順な振りをしながら、裏では別のことを企んでいることに気づいた。仇子梁は仇煙織に、斉焱の武芸の腕前がどれほど上達したかを尋ねる。かつて仇子梁は斉焱に3年間武芸を教え、斉焱は武芸の才能に恵まれ、わずか3年で優れた武芸の腕前を身に著けたのだ。
第9話あらすじとネタバレ
程若魚(てい・じゃくぎょ)は斉焱(せいえん)に同行し、宮外で狩猟を楽しんでいた。道中、二人は玉真坊のメンバーの安全について話し合った。仇子梁(きゅう・しりょう)が玉真坊のメンバーを追跡していることを知った斉焱(せいえん)は、程若魚(てい・じゃくぎょ)に玉真坊との連絡を依頼する。この信頼に喜んだ程若魚(てい・じゃくぎょ)は、うっかり木の根につまずいて転びそうになる。斉焱(せいえん)は素早く仮応し、彼女を抱きとめたが、自分が下敷きになってしまう。そこに侍衛が現れ、二人の親密な雰囲気を壊してしまう。苛立った斉焱(せいえん)は、侍衛に警告するため彼の軍帽に矢を放ち、侍衛は慌てて退散した。
斉焱(せいえん)の勇敢な行動はすぐに宮中に広まり、多くの使用人たちが噂をしていた。程懷智は弟の程若魚(てい・じゃくぎょ)が斉焱(せいえん)の寵愛を受ければ自分も皇族に繋がり、多くの利益を得られると考え、喜んでいた。しかし、ある夜、斉焱は突然目を覚まし、程若魚(てい・じゃくぎょ)を呼び寄せた。程懷智はこれを見て、すぐに文官に記録させ、重要な出来事だと考えた。だが実際は、斉焱は仇煙織を欺くために程若魚(てい・じゃくぎょ)を利用する計画だった。作戦を話し終えた後、斉焱は偽りの怒りを露わにし、程若魚を床から追い出し、謹慎を命じた。程若魚は慌てて部屋を出て行き、程懷智は斉焱から程若魚の行動を監視するよう指示を受けた。
左馬(さま)は仇煙織に将碁営の主の座を奪われたことに不満を抱き、彼女の身辺調査を始める。仇煙織が住処に戻ると、誰かが侵入し、物を探した形跡があった。計画通り、程若魚は森に入り、わざと仇煙織の罠にかかり、偽の情報を与えた。将碁営に捕らえられ尋問された時、程若魚は臆することなく、拷問を促した。部下が見つけた不完全な密書から、仇煙織は寧和郡主(ねいわぐんしゅ)が仇子梁(きゅう・しりょう)の襲撃を避けるため、洛陽から皇宮へ戻ることを察知する。程若魚は自分の計略が成功したことを知り、斉焱との打ち合わせを思い出した。斉焱は捕らえられたら簡単に情報を漏らすのではなく、偽の情報を与え、より信憑性を持たせるよう指示していたのだ。
左馬(さま)は仇煙織の正体を証明する重要な文書を盗み、将碁営から逃亡した。祁山へ向かう途中、程若魚は偶然左馬(さま)と出会う。左馬(さま)は機転を利かせ、仇煙織の正体に関する情報を程若魚の馬の鞍に隠した。程若魚は左馬(さま)を助けたい気持ちもあったが、結局左馬(さま)は将碁営に捕らえられてしまう。尋問中、左馬は仇煙織との確執に触れ、彼女の正体を程若魚に渡したことを明かした。紫衣局がこの情報を入手すれば、仇煙織は不利な立場に立たされることになる。
祁山に到著した程若魚は、玉真坊の三百人の女死士とその首領である玉娘(ぎょくじょう)に出会う。その時、玉真坊では令牌を奪い合う武術の試合が行われており、女死士たちはそれぞれの技を披露し、我先にと令牌を奪おうとしていた。
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