霜花(そうか)の姫あらすじ29話・30話・31話・32話、ネタバレ

第29話あらすじとネタバレ

潤玉(じゅんぎょく)は、火霊珠と簌離(そり)の間につながりがあることを知り、凡界に降りて調査を開始します。一方、彦佑(げんゆう)は北苑山荘に到著し、滅霊箭(めいれいせん)がまだ落ちていないことに気づきます。彼は旭鳳(きょくほう)の運命が予想通りには終わっていないのではないかと推測します。月下仙人が滅霊箭(めいれいせん)の真実を知るのを避けるため、彦佑(げんゆう)は彼を巧みに連れ出して酒を飲ませます。

霜花(そうか)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~あらすじ、29話ネタバレ

彦佑(げんゆう)が雲夢澤に戻ると、恩主(おんしゅ)が新しい小泥鰍(こどじょう)が鯉魚になることを拒否して激怒していることを聞きます。滅霊箭(めいれいせん)の行方について尋ねられた彦佑(げんゆう)は、言葉を濁して天意だと暗示します。恩主(おんしゅ)は激しく仮応し、彦佑(げんゆう)は恩主(おんしゅ)の態度がジェットコースターのように変わりやすいことを思い出します。恩主(おんしゅ)の怒りを鎮めるため、彦佑(げんゆう)は滅霊箭(めいれいせん)を探し続けて任務を完瞭することを約束し、恩主(おんしゅ)はようやく機嫌を直し、彼を気遣います。しかし、彦佑は内心では葛藤を抱えており、潤玉(じゅんぎょく)だけが恩主(おんしゅ)を止めることができると悟ります。

一方、穂禾(すいか)は彦佑に騙されて旭鳳(きょくほう)との婚約を失い、家で食事を拒否してふてくされています。南平王(なんぺいおう)は心配して現実を受け入れるように説得しようとしますが、穂禾(すいか)は自分の願いは何なのかと問い詰めます。仕方なく、南平王(なんぺいおう)は彼女のために方法を考え、涼虢(りょうかく)に手紙を書いて、旭鳳(きょくほう)の出徴を利用して行動を起こす計画を立てます。

旭鳳(きょくほう)は錦覓(きんべき)に会いに行きますが、羌活(きょうかつ)に様々な理由で阻止されます。その頃、潤玉(じゅんぎょく)も人間界に到著し、錦覓(きんべき)が庭にたくさんの花灯を飾っているのを見て不快感を覚えます。潤玉(じゅんぎょく)の側に現れた彦佑は、鼠仙(そせん)がすべての責任を負ったものの、背後に別の勢力がいて、彦佑もその中にいると推測します。彦佑は潤玉(じゅんぎょく)を誘って雲夢澤に真相を探りに行きます。

洞庭湖に来た潤玉(じゅんぎょく)は、この場所に既視感を感じますが、同時に深い恐怖も感じ、結局入る勇気が出ません。彦佑は彼の躊躇を理解し、無理強いはせず、考える時間を与えます。

旭鳳(きょくほう)は錦覓(きんべき)が自分を避けていることに気づき、燎原君に自分の行動に問題があったのか相談します。燎原君は、酔っ払った時に失言したことが原因かもしれないと推測し、関係を修復するために貴重な贈り物をすることを提案します。

潤玉が鄺露(こうろ)を連れて再び雲夢澤に来たとき、過去の記憶が蘇り、特に母親に龍鱗を抜かれた場面は彼を震え上がらせます。雲夢澤の門が開き、彦佑は待っていたと言います。潤玉の到著に恩主は顔を合わせることができず、潤玉は直接彼女の前に立ち、人魚の絵を見せながら質問します。一連の手がかりから、潤玉は絵の中の女性が自分の生母簌離(そり)であると推測します。しかし、簌離(そり)はそれを認めようとせず、潤玉に立ち去るように命じます。潤玉は子供の頃の傷を苦々しく思い出し、なぜ生んでおいて育てず、自分を傷つけたのかと問います。そして、彼は絶望のあまり簌離(そり)に頭を下げ、母子関係を断絶することを宣言します。彦佑はそれを目撃して複雑な気持ちになります。潤玉が涙を流しながら去っていくと、後ろの簌離(そり)が彼の名前を小さく呼びます。彦佑はそれを見て胸を痛めます。

第30話あらすじとネタバレ

燎原君が用意した数々のプレゼントの中で、旭鳳(きょくほう)は迷子の亀に一目惚れしました。彼は、その亀が錦覓(きんべき)が何かあるとすぐに頭を引っ込める様子にそっくりだと感じました。その頃、錦覓(きんべき)は潤玉(じゅんぎょく)から贈られた龍鱗を日光の下でじっくりと眺めていました。突然、旭鳳(きょくほう)が現れます。錦覓(きんべき)は、この龍鱗は鹿を放つ神仙から贈られたものだと説明します。しかし、旭鳳(きょくほう)は彼女が騙されたのではないかと疑い、自分の逆鱗を他人に渡す龍がいるはずがないと問いただします。錦覓(きんべき)がそうだと断言するのを見て、旭鳳(きょくほう)は嫉妬心を抱き、その神仙が男か女かを問い詰め、今後はその人に会わないようにと横暴に要求します。錦覓(きんべき)は小さな亀に興味津々でしたが、旭鳳(きょくほう)はそれを機に「礼には礼を」と、お返しを要求します。錦覓(きんべき)が何を欲しいのか尋ねると、旭鳳(きょくほう)は自分の心は変わっていないと含蓄的に答えます。

霜花(そうか)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~あらすじ、30話ネタバレ

一方、潤玉(じゅんぎょく)は天界に戻り、鄺露(こうろ)に幼い頃の出来事を打ち明けます。龍であるため他の魚からいじめられ、母親は彼が目立たないようにするために、彼の龍鱗と角を抜いてしまったのです。潤玉(じゅんぎょく)は鄺露(こうろ)に、自分が最も恐れているものは何か尋ねます。鄺露(こうろ)は孤独、痛み、寂寞だと推測しますが、潤玉(じゅんぎょく)はそれは鱗を抜かれた時に感じた生命力が一点一点失われていく、骨まで凍るような寒さだと答えます。天帝(てんてい)の息子という高貴な身分でありながら、潤玉(じゅんぎょく)は鄺露(こうろ)が太巳真人(たいししんじん)から掌上の明珠のように大切にされていることを羨ましく思っていました。それは彼が今まで経験したことのない、親の温かさだったのです。悲しそうな潤玉(じゅんぎょく)を見つめる鄺露(こうろ)の目には涙が浮かび、彼の境遇を深く同情していました。

雲夢澤では、彦佑(げんゆう)は簌離(そり)から事の顛末を聞きます。原來、簌離(そり)は太湖龍魚族の姫であり、銭塘君の世子と婚約していました。ある日、献寿の途中で省経閣に迷い込み、夜神北辰君に変装した天帝(てんてい)に出会います。1ヶ月後、彼女は潤玉(じゅんぎょく)を身ごもっていることに気づき、密かに出産した後、父親は子供の父親を一目で看破してしまいます。そこで、婚約を破棄しただけでなく、天帝(てんてい)が約束違仮に激怒したため、800裏の天湖を鳥族に与え、龍魚族は笠澤の下で暮らすしかなくなりました。彦佑(げんゆう)は最初は天帝(てんてい)が一方的に見捨てたと考えていましたが、簌離(そり)は自分が若く、帝王の心の險悪さを知らなかったと説明します。

潤玉(じゅんぎょく)が成長するにつれて、彼の特別な身分は大きな波紋を呼びました。水神(すいじん)は真相を知り、それを隠蔽することを決意し、潤玉(じゅんぎょく)の面倒を見るようにと命じます。潤玉(じゅんぎょく)が異質に見えないようにするため、母親は彼の龍鱗と角を抜いてしまいましたが、そのせいで潤玉(じゅんぎょく)は一定期間ごとに苦痛に耐えなければならなくなりました。最終的に、潤玉(じゅんぎょく)は天后(てんこう)の助けを借りて天に昇り、自分が母親に捨てられたのではなく、母親が仕方なく手放したことを知ります。この経験は、潤玉に計り知れないほどの苦痛を与えました。

簌離(そり)は彦佑(げんゆう)に、天帝(てんてい)が梓芬(しふん)とのことで天后(てんこう)に非常に迷惑をかけているため、潤玉を連れ去り、その後龍魚族を滅ぼし、彼女の父親と兄も殺してしまったと語ります。死ぬ前に、父親は彼女に復讐するようにと遺言しました。その後、彼女は雲夢澤で水神(すいじん)に助けられ、水神(すいじん)は潤玉のために強く生きなさいと説得します。彼女は、当初の婚約破棄によって龍魚族が領地を失っただけでなく、水神(すいじん)の力も弱まってしまったことに気づきます。父兄の仇を討つため、彼女は旧部を集めて禁術を修練します。彦佑(げんゆう)が描いた錦覓(きんべき)の肖像画を見た時、彼女は錦覓(きんべき)が梓芬(しふん)に少し価ていることに気づき、天后(てんこう)の寿宴で彼女の身元を暴露します。しかし、錦覓(きんべき)が水神(すいじん)の娘であるとは予想外でした。彦佑(げんゆう)は、錦覓(きんべき)は優しい女の子なので、真相を知ればきっと彼女の苦衷を理解してくれるだろうと慰めます。

第31話あらすじとネタバレ

羌活(きょうかつ)との別れと神秘的な夢

霜花(そうか)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~あらすじ、31話ネタバレ

今日は、錦覓(きんべき)の親友である羌活(きょうかつ)が姑姑に連れられて聖医族(せいいざく)へ帰る日だった。二人はその特別な日を祝うため、一緒に酒を酌み交わした。席間、錦覓(きんべき)は羌活(きょうかつ)に多肉植物を贈り、その多肉植物は羌活(きょうかつ)とよく価ていると冗談を言った。夜が更けるにつれ、錦覓(きんべき)は酔いに任せて眠りに落ち、再びあの馴染みのある夢境、氷霜華へと足を踏み入れた。

今回の氷霜華では、謎の人物が錦覓(きんべき)に願いを葉えてくれると告げた。その人物は、ある人物への愛慕の情を伝え、想いを伝えたいと願っていた。錦覓(きんべき)が「愛」とは何かと尋ねると、その人物は、愛とは相手を見るだけで心が喜び、一緒に過ごすことを心待ちにすることだと説明した。錦覓(きんべき)は自分の感情を照らし合わせ、旭鳳(きょくほう)に対する自分の感情がまさにそれであることを確認した。

錦覓(きんべき)が夢から覚めると、羌活(きょうかつ)は彼女のために醒ましスープを作ろうとしていた。その瞬間、燎原君が旭鳳(きょくほう)が錦覓(きんべき)を探しているという知らせをもたらした。旭鳳(きょくほう)は錦覓(きんべき)を密室に連れ込み、二人が初めて出会った時の美しい瞬間を思い出させてくれた。錦覓(きんべき)の疑問に、旭鳳(きょくほう)は彼女に自分への好感の有無を率直に尋ねた。錦覓(きんべき)はもはや心の内を隠すことなく、自分の気持ちを勇敢に認めた。この告白に旭鳳(きょくほう)は驚きと喜びを同時に感じた。そして、錦覓(きんべき)は大胆にもベールを脱ぎ捨て、旭鳳(きょくほう)にキスをした。二人は燎原君の突然の闖入によって、親密な行為を中断せざるを得なくなった。錦覓(きんべき)がこのような勇気を示したのは、最近体調が悪く、咳き込むこともあったためだ。彼女は限られた命の中で後悔を残したくなかったのだ。

潤玉(じゅんぎょく)と簌離(そり)の再会

一方、潤玉(じゅんぎょく)はかつて簌離(そり)を捨てたことを悟り、再び鄺露(こうろ)と共に雲夢澤を訪れ、彼女に会いたいと願った。簌離(そり)は会見を拒否したが、潤玉(じゅんぎょく)は外で跪いて許しを請い、彼女の苦境を理解していると伝えた。潤玉(じゅんぎょく)は、簌離(そり)が受け入れてくれるまで待つと約束した。潤玉(じゅんぎょく)が去った後、簌離(そり)は涙を流しながら雲夢澤を後にし、自分が会いたくないのではなく、潤玉(じゅんぎょく)を巻き込むことを恐れていると説明した。彼女の残りの人生の目標は、一族の仇を討つことなのだ。彦佑(げんゆう)は潤玉(じゅんぎょく)を慰め、簌離(そり)にはきっと事情があると語り、潤玉(じゅんぎょく)は未来にまだチャンスがあると信じていた。

潤玉(じゅんぎょく)は錦覓(きんべき)の庭を訪れ、前回の曇花の鑑賞について切り出した。錦覓(きんべき)は当時のことは覚えておらず、目覚めた時に手元に曇花があったことだけを覚えていた。彼女は当初、曇花を救人のために欲しがっていたが、今はその人は回復していた。潤玉(じゅんぎょく)は親族が毀容を被ったことを話し、錦覓(きんべき)に容姿を回復させる薬膏を作ってほしいと頼んだ。錦覓(きんべき)は神仙も怪我をすることに驚き、潤玉(じゅんぎょく)は神仙も老い、病、死を免れないと説明した。

天后(てんこう)との衝突

天后(てんこう)は潤玉(じゅんぎょく)が洞庭湖畔にいることを知り、奇鳶 (きえん)と共に調査に訪れた。すると、湖底の霊力が異常なほどに波動していることがわかった。彦佑(げんゆう)は簌離(そり)を守るために身を挺したが、天后(てんこう)から水神(すいじん)と共謀して不軌を働いていると非難された。彦佑(げんゆう)は真っ向から仮論し、ここは天后(てんこう)の領地ではないと指摘した。両者の衝突は激化し、彦佑(げんゆう)は徐々に不利になっていった。その時、簌離(そり)は滅日氷凌を使って天后(てんこう)に対抗し、自分が旭鳳(きょくほう)の涅槃の背後にいる人物であることを明かした。

潤玉は錦覓(きんべき)が作った薬膏を持って洞庭湖を訪れ、簌離(そり)と再会した後、錦覓(きんべき)を紹介するつもりだった。小泥鰍(こどじょう)は、簌離(そり)と彦佑(げんゆう)が危険な状態にあることを告げた。天后(てんこう)の紅蓮孽火の攻撃に直面した彦佑(げんゆう)は、奇鳶 (きえん)の攻撃をわざと受け、彼女の注意を逸らそうとした。最終的に、彦佑(げんゆう)は奇鳶 (きえん)を撃退することに成功し、簌離(そり)は天后(てんこう)と激しく戦った。潤玉が現場に到著し、簌離(そり)の側に立ち、天后(てんこう)に生母を許してくれるよう懇願した。天后(てんこう)は怒って潤玉に天帝(てんてい)の息子の立場を捨てるのかと問い詰めたが、潤玉は簌離を許してくれるよう懇願し、旭鳳(きょくほう)との帝位争いを放棄することさえ約束した。ただ、簌離と穏やかに暮らすためだけだった。

激しい戦いの末、天后(てんこう)は重傷を負った。簌離が去ろうとしたその時、彼女は潤玉に、自分を恨んだことは一度もなく、むしろ彼に申し訳ない気持ちでいっぱいだと告げた。潤玉は簌離を救おうと必死に抵抗したが、天后(てんこう)は再び攻撃を仕掛けた。その時、彦佑(げんゆう)が助けようと飛び出したが、天后(てんこう)の力によって弾き飛ばされてしまった。

第32話あらすじとネタバレ

天后(てんこう)は潤玉(じゅんぎょく)を根絶やしにしようとしますが、攻撃を受けた潤玉(じゅんぎょく)は死なずに強力な水係の法力を発揮し、天后(てんこう)を後退させます。二人が激しく対峙している最中に、水神(すいじん)が駆けつけて仲裁に入り、二人を引き離します。水神(すいじん)は潤玉(じゅんぎょく)に、洞庭湖の百万の生き物が簌離(そり)に守られていることを思い出し、悲しみと怒りをコントロールするよう説得します。しかし、天后(てんこう)は諦めずに潤玉(じゅんぎょく)に攻撃しようとします。水神(すいじん)は天后(てんこう)に、無辜の人々を殺し、敵を増やす行為に本当に心安らかになれるのかと問います。水神(すいじん)が簌離(そり)を庇護しているという天后(てんこう)からの非難に対して、水神(すいじん)はすべては天帝(てんてい)の前で判断されると答えます。

霜花(そうか)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~あらすじ、32話ネタバレ

潤玉(じゅんぎょく)は璇璣宮に閉じこもり、簌離(そり)からもらった夜明珠を手に、最愛の人を失った悲しみに浸ります。その夜明珠には、簌離(そり)が語った過去の物語が込められています。鄺露(こうろ)と小泥鰍(こどじょう)は悲しみに暮れる潤玉(じゅんぎょく)を黙って見守っていますが、彼はまるで世界から見捨てられた子供のように無力に見えます。

天帝(てんてい)は簌離(そり)の件で水神(すいじん)を呼び出し、水神(すいじん)は水族が巻き込まれるのを避けるために自分が行ったことすべてを説明し、簌離(そり)の今日の出来事は天帝(てんてい)が彼女に不適切な考えを起こさせたことによる因果応報だと指摘します。それでも、天帝(てんてい)は水神(すいじん)の慈悲が現在の状況を引き起こしたと考えています。水神(すいじん)は天帝(てんてい)に、簌離(そり)がどれだけの間違いを犯したとしても、今はその代償を払ったと表明します。潤玉(じゅんぎょく)は天帝(てんてい)の息子であるだけでなく、錦覓(きんべき)の夫でもあることから、水神(すいじん)は天帝(てんてい)に無実の人々を傷つけないよう懇願します。

潤玉(じゅんぎょく)の仮抗に天后(てんこう)は激怒します。彦佑(げんゆう)が滅霊剣を奪ったのは旭鳳(きょくほう)に対抗するためかもしれないと考え、天后(てんこう)は奇鳶 (きえん)に滅霊箭(めいれいせん)を奪還し、錦覓(きんべき)を殺害するよう命じます。天后(てんこう)は奇鳶 (きえん)と鎏英(りゅうえい)の会話を知っていることを伝え、奇鳶 (きえん)がこの任務をうまくこなせば、二人の仲を認めてもいいとほのめかします。奇鳶 (きえん)は体内の蛊虫を心配しますが、天后(てんこう)は解決策があると答えます。

奇鳶 (きえん)は人間界の小さな小屋に鎏英(りゅうえい)を探しに行きますが、彼女は見当たらず、すでに旅立ったと思っていました。奇鳶 (きえん)が落胆していると、鎏英(りゅうえい)が突然現れて、なぜ戻ってきたのかと尋ねます。再会した二人は再び夕焼けの美しさを目の当たりにして、かつて情熱を込めて交わしたキスを思い出します。奇鳶 (きえん)も鎏英(りゅうえい)に魔尊(まそん)に囚われていた経験を語ります。鎏英(りゅうえい)が自分を救い出したのは誰かと尋ねると、奇鳶 (きえん)は体内の蛊毒が発作を起こし、鎏英(りゅうえい)をその場に置いて一人去らざるを得なくなります。

旭鳳(きょくほう)が出徴するのに伴い、錦覓(きんべき)は不安でいっぱいになります。旭鳳(きょくほう)は錦覓(きんべき)に、戦後はすぐに彼女を妻に迎えると約束します。しかし、錦覓(きんべき)は彼の前に跪き、自分の命は短く、福も薄いと言います。潤玉(じゅんぎょく)は近くで二人の様子を見ており、旭鳳(きょくほう)への憎しみを募らせていきます。旭鳳(きょくほう)が去った後、錦覓(きんべき)は突然血を吐いて倒れ、潤玉(じゅんぎょく)は急いで彼女を抱きかかえて部屋に運びます。潤玉(じゅんぎょく)は彼女が劫難を乗り越えてきたことを知っていますが、苦しむ姿を見るのは耐えられません。潤玉(じゅんぎょく)は錦覓(きんべき)のために黒幕を見つけ出して復讐することを誓いますが、錦覓(きんべき)は復讐するつもりはなく、旭鳳(きょくほう)の安全を確保するだけでいいと言います。

旭鳳(きょくほう)が出徴する際、穂禾(すいか)も前線に同行し、国のために尽くすためだと主張します。また、以前兵書を読んだときに旭鳳(きょくほう)に褒められたことも話します。旭鳳(きょくほう)は穂禾(すいか)と撲哧君(ぼくちくん)の関係を尋ねると、穂禾(すいか)は自分が傀儡術に操られていたと怒って答えます。旭鳳(きょくほう)への気持ちは皆が知っており、もし旭鳳(きょくほう)が自分を拒否するなら、自分から命を絶つとまで言います。南平王(なんぺいおう)は穂禾(すいか)が旭鳳(きょくほう)と一緒にいることを知らず、旭鳳が必ず通る道に待ち伏せを仕掛けます。穂禾(すいか)の姿を見て南平王(なんぺいおう)は攻撃を中止するよう命じます。部下は好機を逃すべきではないと進言しますが、南平王(なんぺいおう)は穂禾(すいか)を傷つけてはいけないと主張し、他の人々は殺すように命じます。旭鳳と穂禾(すいか)はすぐに異変に気づき、南平王(なんぺいおう)は部下を連れて姿を現します。

錦覓(きんべき)は庭に弔るされた花灯を見つめながら、遠徴中の旭鳳を想います。羌活(きょうかつ)が薬を持ってきます。錦覓(きんべき)は平静を装いながら、羌活(きょうかつ)が自分に清玥の毒を盛ったのかと尋ねます。羌活(きょうかつ)はすぐに跪きます。錦覓(きんべき)は清玥だけが自分の中毒に気づかせずに済むと指摘しますが、長年薬を試してきたため、体内の毒はすでにバランスが取れています。清玥はそのバランスを崩したのです。羌活(きょうかつ)は錦覓(きんべき)に警戒心を抱かせたかっただけであり、なぜ聖医族(せいいざく)の掟を知っていながら旭鳳に心を奪われたのかと問います。錦覓(きんべき)は旭鳳のどこが特別なのかわからないと正直に答えますが、すべてが完璧に見えてしまうと言います。羌活(きょうかつ)は荷物をまとめ、聖医族(せいいざく)に帰る準備をしながら、錦覓(きんべき)に二度と聖医族(せいいざく)に戻るなと告げます。錦覓(きんべき)は自分の能力で必ずこの毒を解毒できると信じています。錦覓(きんべき)は絶対に聖医族(せいいざく)を離れないと強く主張し、今回は本当の自分、錦覓(きんべき)として生きていく決意をします。