霜花(そうか)の姫あらすじ9話・10話・11話・12話、ネタバレ

第9話あらすじとネタバレ

旭鳳(きょくほう)は長芳主(ほうしゅ)に対して錦覓(きんべき)への想いを打ち明けますが、長芳主(ほうしゅ)は錦覓(きんべき)以外の女性は考えられないと断固として拒否します。天界と花界の因縁に触れようとするも、最終的には言葉を飲み込みます。旭鳳(きょくほう)は錦覓(きんべき)に約束した1000年の霊力を与えるため、必ず花界に戻ると約束します。

霜花(そうか)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~あらすじ、9話ネタバレ

錦覓(きんべき)は改日がいつなのか尋ねますが、長芳主(ほうしゅ)は二度と旭鳳(きょくほう)に会わせないと告げます。花界を去る際、旭鳳(きょくほう)は父が残した先花神(せんかしん)の肖像画を思い出し、何かを悟ったように落胆した様子で花界を去ります。

長芳主(ほうしゅ)は錦覓(きんべき)を連れて花神廟を訪れ、先花神(せんかしん)の前で質問します。男女の情を知らない錦覓(きんべき)に安堵し、旭鳳(きょくほう)に本気で恋をしているのか、またどれだけの人が彼女の真の姿を知っているのかを尋ねます。錦覓(きんべき)の真の姿を知る人が増えるにつれ、長芳主(ほうしゅ)は彼女の正体が隠しきれないのではないかと心配します。長芳主(ほうしゅ)は老胡(ろうこ)にこの悩みを打ち明けますが、老胡(ろうこ)は錦覓(きんべき)が隕丹を飲んでいるため、感情は生まれないと答えます。

約束通り、旭鳳(きょくほう)は再び花界を訪れますが、冷たくあしらわれます。彼は長芳主(ほうしゅ)に錦覓(きんべき)への愛を伝えますが、予想通り拒否されます。錦覓(きんべき)は旭鳳を追いかけようとしますが、姿を消す呪いをかけられてしまいます。旭鳳は錦覓(きんべき)の声は聞こえるものの、姿が見えないため、空に向かって鳳凰花の物語を語り、花開くように出会い、花散るように別れがあることを暗示します。意味がわからない錦覓(きんべき)は困惑します。長芳主(ほうしゅ)の促しにより、旭鳳は花界を去ります。

錦覓の体内の隕丹が働き始め、心臓が異常なほどに鼓動し、体が弱ります。少し休むと回復し、食べ過ぎが原因だと勘違いします。その夜、錦覓は氷の世界に閉じ込められた銀霜花(しもばな)の中で告白をしたいと懇願する人物の夢を見ます。月下仙人の話だと思い、助けようとしますが、葉いません。

天界に戻った旭鳳は潤玉(じゅんぎょく)と共に窮奇(きゅうき)を天帝(てんてい)に引き渡します。今回の事件は、天魔両界の争いを引き起こすことを目的とした誰かの策略である可能性を指摘します。負傷について尋ねられた旭鳳は、花界の葡萄精から夜幽藤をもらったことで回復したと答えます。天界と花界の因縁について聞かれた天帝(てんてい)は、軽くあしらいます。

そこに穂禾(すいか)が現れ、鎏英(りゅうえい)と旭鳳が親密にしているのを見て不快感を示します。月下仙人が駆けつけ、旭鳳と潤玉(じゅんぎょく)の仲を取り持とうとしますが、2人とも断ります。月下仙人は率直な鎏英(りゅうえい)に好感を持ち、姻縁殿への訪問を誘い、赤い糸をプレゼントします。

天后(てんこう)は旭鳳の負傷を知り、潤玉(じゅんぎょく)の仕業ではないかと疑います。天后(てんこう)の非難に対して、潤玉(じゅんぎょく)は回避します。天后(てんこう)は旭鳳に天帝(てんてい)の座を継承してほしいと望みますが、旭鳳は固辞し、潤玉(じゅんぎょく)を責めたり天帝(てんてい)を恨んだりしないでほしいと懇願します。先花神(せんかしん)の話題になると、天后(てんこう)は激怒し、当年天帝(てんてい)が先花神(せんかしん)のために自分たち母子の地位を剝奪しようとしたと非難します。

潤玉(じゅんぎょく)は先花神(せんかしん)の肖像画を見ようと書房に向かうと、天帝(てんてい)と遭遇します。潤玉は窮奇(きゅうき)事件の背後に陰謀があると分析し、六界のバランスを崩すための行動である可能性を指摘します。天帝は潤玉の分析を認め、今はまだ経験が足りないため、窮奇(きゅうき)を再び解放することを決意します。

第10話あらすじとネタバレ

天后(てんこう)と穂禾(すいか)は、旭鳳(きょくほう)の負傷について話し合います。天后(てんこう)は、旭鳳(きょくほう)の説明に納得できず、彼の真意を理解していないと感じています。そこで、穂禾(すいか)は潤玉(じゅんぎょく)の侍女である鄺露(こうろ)に会い、当日の詳細を尋ねます。そして、秘密を守るように命じ、潤玉(じゅんぎょく)に不穏な動きがあればすぐに報告するよう求めます。夜神殿に戻った鄺露(こうろ)は、潤玉(じゅんぎょく)にこのことを伝えます。潤玉(じゅんぎょく)は、天后(てんこう)が密偵を送り込んでくるのは常套手段であり、これまで彼の過ちを見つけることはできなかったため、今回も問題はないと答えます。鄺露(こうろ)は、潤玉(じゅんぎょく)のそばに残り続けたいという強い意誌を表明し、魇獣(えんじゅう)のように自分を信頼してほしいと願います。

霜花(そうか)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~あらすじ、10話ネタバレ

固城王(こじょうおう)の家臣は、天帝(てんてい)が再び背信行為を行ったことに不満を漏らします。万年前の天魔大戦では、彼らの助けがなければ天帝(てんてい)は即位できなかったはずなのに、今は窮奇(きゅうき)を回収して六界の争いを阻止しようとしている。これにより、魔尊(まそん)を倒す計画が頓挫するのではないかと心配しています。しかし、固城王(こじょうおう)本人は全く意に介していません。

穂禾(すいか)は、再び天后(てんこう)に情報を報告します。旭鳳(きょくほう)の負傷は固城王(こじょうおう)とは関係ない可能性が高いこと、旭鳳(きょくほう)が窮奇(きゅうき)を降伏させた後に九耀真火印を施したこと、魔界で療養している間にずっと錦覓(きんべき)が側にいたこと、錦覓(きんべき)が夜幽藤を見つけて治療したことなどを伝えます。天后(てんこう)は、花界が簡単に夜幽藤を旭鳳(きょくほう)のために使うとは思えず、何か裏があると疑います。穂禾(すいか)は、錦覓(きんべき)は旭鳳(きょくほう)が火神(かじん)殿に連れてきた花界の精霊であり、長芳主(ほうしゅ)がずっと探している人物だと指摘します。天后(てんこう)は錦覓(きんべき)の正体に疑念を抱き、奇鳶に花界へ調査に向かうよう命じます。

錦覓(きんべき)は、長芳主(ほうしゅ)が張った結界に閉じ込められてしまい、抜け出すことができません。そこに、潤玉(じゅんぎょく)が現れます。錦覓(きんべき)は、潤玉(じゅんぎょく)に水鏡の外の世界を見せてもらえないかと頼みます。奇鳶は、長芳主(ほうしゅ)の結界を発見しますが、軽挙妄動を恐れ、上層部に指示を仰ぎます。天后(てんこう)は、錦覓(きんべき)に感謝を伝えたいという名目で花界を訪れますが、長芳主(ほうしゅ)に錦覓(きんべき)が面壁思過中であることを理由に断られます。長芳主(ほうしゅ)の態度に疑いを深めた天后(てんこう)は、強引に錦覓(きんべき)の住居に入ろうとしますが、長芳主(ほうしゅ)が間に合って阻止します。しかし、その時にはすでに錦覓(きんべき)の姿はありませんでした。

錦覓(きんべき)は、潤玉(じゅんぎょく)に璇璣宮に連れて行かれ、旭鳳(きょくほう)に会いたいという願いを伝えます。潤玉(じゅんぎょく)は、今は勝手に逃げ出した状態なので、火神(かじん)殿に行くのは不必要な注目を集めてしまい、旭鳳(きょくほう)に悪影響を及ぼす可能性があると警告します。錦覓(きんべき)が落ち込んでいるのを見て、潤玉(じゅんぎょく)は彼女を天河に連れて行きます。天河の景色を見ながら、錦覓(きんべき)は潤玉(じゅんぎょく)があまりにも寂しいと感じています。潤玉(じゅんぎょく)は、かつて賑やかだった人だけが寂しさを理解できると答え、自分は孤独を感じたことがないと答えます。錦覓(きんべき)は、夜にしか咲かない曇花の種を潤玉にプレゼントし、孤独な夜を過ごすための慰めになればと願います。

長芳主(ほうしゅ)が天界で錦覓(きんべき)を探していることを知った錦覓(きんべき)は、慌てふためきます。潤玉は、人間界に逃げることを提案します。人間界の複雑な環境であれば、自分の気息を隠しやすいからです。潤玉は、錦覓(きんべき)を人間界に連れて行き、男装させて陵光という名前を与え、住居を用意します。錦覓(きんべき)は、人間界での生活を満喫し、彦佑(げんゆう)と出会って意気投合します。彦佑(げんゆう)は、錦覓(きんべき)が潤玉の助けで水鏡から逃げ出したことを知り、彼女を見る目が変わります。

天帝(てんてい)は、洛霖(らくりん)の居所を訪れます。洛霖(らくりん)は、先花神(せんかしん)を祭っていました。天帝(てんてい)は、夢の中で見た花神の顔を思い出そうとしますが、洛霖(らくりん)に冷たく遮られます。そして、天帝(てんてい)は風神(ふうじん)のことを切り出し、天后(てんこう)の誕生日が近いので、天后(てんこう)の機嫌を損なわないように洛霖(らくりん)と風神(ふうじん)を一緒に連れてきてほしいと頼みます。洛霖(らくりん)は、この要求を承諾します。

長芳主(ほうしゅ)は、火神(かじん)殿に押し入って旭鳳(きょくほう)に錦覓(きんべき)の居場所を問い詰めます。旭鳳(きょくほう)は、錦覓(きんべき)はここにいないと主張します。天后(てんこう)が駆けつけ、花界は自分たちで失った人物を捜すべきであり、天界にまで来るべきではないと責めます。旭鳳(きょくほう)は、必ず錦覓(きんべき)を見つけ出すと約束します。

第11話あらすじとネタバレ

錦覓(きんべき)は人間界での生活を満喫していた。彦佑(げんゆう)の案内で、彼女は思う存分遊び、食べ、飲み、楽しんだ。人間界の美食や美酒を味わい、彦佑(げんゆう)に連れて行かれた賭博場では麻雀でかなりの額を勝ち、最後は店主にも恭しく見送られた。その後、彦佑(げんゆう)は錦覓(きんべき)を遊郭に連れて行くが、「牡丹(ぼたん)」という名前を聞いた錦覓(きんべき)は長芳主(ほうしゅ)が来たと思い込み、慌てて逃げ出す。それを見た彦佑(げんゆう)は、彼女を芝居小屋に連れて行った。

霜花(そうか)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~あらすじ、11話ネタバレ

錦覓(きんべき)が周りの客に倣って、隣に座る男衆に戯れようとしたその時、旭鳳(きょくほう)が突然現れる。旭鳳(きょくほう)を見て大喜びの錦覓(きんべき)は、人間界の四大楽しみ「衣、食、住、行」ならぬ「食べる、飲む、遊ぶ、楽しむ」を紹介する。まずいことをしたと気づいた彦佑(げんゆう)は、案の定、旭鳳(きょくほう)に問い詰められる。そこに潤玉(じゅんぎょく)も現れ、彦佑(げんゆう)が自分の友人を連れ去ったことを責める。二人の上神からの同時攻撃に、彦佑は一歩も引かず、なぜ二人が同時にここにいるのかと逆に質問する。潤玉(じゅんぎょく)は旭鳳(きょくほう)に先に錦覓(きんべき)を連れ出すように言い、自分は彦佑を冷たく見つめ続ける。外に連れ出された錦覓(きんべき)は、旭鳳(きょくほう)も遊びに加わると勘違いし、旭鳳(きょくほう)を少し怒らせ、危うく叱られるところだった。

その後、潤玉(じゅんぎょく)は彦佑を縛り上げ、三人は一緒に山荘に戻る。そこで錦覓(きんべき)は潤玉(じゅんぎょく)と旭鳳と酒を酌み交わし、彦佑は木に弔るされて苦しむ。土地仙(とちせん)は自分の過ちに気づき、謝罪にやって来る。潤玉(じゅんぎょく)と旭鳳は協力して土地仙(とちせん)を脅し、太上老君(たいじょうろうくん)の丹炉で働くように命じる。この様子を見た彦佑は慌てて謝罪し、錦覓(きんべき)をああいう場所に連れて行ったこと、あんなことを教えたことを仮省する。

彦佑を助けるため、錦覓(きんべき)は潤玉(じゅんぎょく)と旭鳳に猛烈な勢いで酒を飲ませ、二人はすぐに酔いつぶれる。錦覓(きんべき)は千鳥足の旭鳳を部屋に送り届け、隙を見て約束の千年分の霊力を要求する。二人の仙術が衝突して一度は失敗するが、旭鳳がもう一度霊力を送ると、錦覓(きんべき)はついに目的を達成する。彼女が立ち去ろうとした時、旭鳳は彼女を呼び止め、霊力を与える。霊力の伝授が終わると、旭鳳は気を失う。錦覓は彼が自分と霊修したがっていると思い込み、芝居小屋で見た真価をして、意識のない旭鳳にちょっかいを出す。目を覚ました旭鳳は彼女の索霊簪を外し、錦覓は一瞬で女の姿に戻る。旭鳳が錦覓にキスをしようとした瞬間、我に返り、天規に背きそうになったことに気づき、慌ててその場を去る。何が何だかわからない錦覓はすぐに眠りに落ちる。

外に出た旭鳳は、彦佑がまだ木に縛られているのを見つける。彦佑は旭鳳が良い機会を逃したことを嘲笑し、旭鳳は彼をそのまま放置する。彦佑は錦覓が霊力に固執する理由、つまり自分の身代わりになって死んだ親友の肉肉(ひにく)/羌活(きょうかつ)を生き返らせるためだと語る。解放された彦佑から話を聞いた潤玉は、錦覓が情に厚い人物だと感慨深く思う。彦佑との手合わせで、旭鳳は彼の水係の術が火係の攻撃に影響を受けないことに気づき、潤玉は以前遭遇した黒装束の人物を思い出す。しかし、旭鳳は潤玉が彦佑を追求しようとするのを止め、彼が実力を隠していると考える。

翌日、錦覓は目を覚ますと、旭鳳が残した鳳翎簪を見つけ、髪に挿す。潤玉は錦覓が起きるのを待ち、中断した対局の続きをしようと考える。潤玉は錦覓の鳳翎簪に気づくが、錦覓は拾ったものだと答え、気前よく葡萄の蔓を潤玉にプレゼントする。錦覓が旭鳳の行方を尋ねると、潤玉は今日は天后(てんこう)の誕生日なので、旭鳳は既に会いに行っているはずだと答える。

第12話あらすじとネタバレ

潤玉(じゅんぎょく)は錦覓(きんべき)を背後に庇い、土地仙(とちせん)に「今日は天后(てんこう)の誕生日だ。早く宴席に行け。彼女(錦覓(きんべき))については、忘れてくれ」と告げた。錦覓(きんべき)は潤玉(じゅんぎょく)が旭鳳(きょくほう)のように早く天后(てんこう)に挨拶に行かない理由を尋ねた。潤玉(じゅんぎょく)は自分は天后(てんこう)に実子ではなく、後に天帝(てんてい)の座を巡って旭鳳(きょくほう)と争うのではないかと疑われたため、二人の関係は徐々に冷たくなってきたと説明した。錦覓(きんべき)はさらに潤玉(じゅんぎょく)の母親について質問した。潤玉(じゅんぎょく)は母親はただの小さな妖精で、最終的に死を免れず、自分には子供の頃の記憶がないと残念そうに答えた。

霜花(そうか)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~あらすじ、12話ネタバレ

錦覓(きんべき)が自分の出自について話したとき、彼女は葡萄の蔓から化身したことを説明し、旭鳳(きょくほう)が水係の仙術に適していると判断したため、それを修練して雹を降らせることができるようになったと語った。彼女は潤玉(じゅんぎょく)に朝食を一緒に食べるように誘い、天后(てんこう)が内心不快に思っていても、礼儀を尽くすために早く祝賀に行くべきだとアドバイスした。

潤玉(じゅんぎょく)が天界に戻ると、鄺露(こうろ)は水晶の瓶を持って彼を待っていた。彼女はそれを天后(てんこう)への誕生日プレゼントとして贈ってもいいのかと尋ねた。潤玉(じゅんぎょく)は淡々と「太巳真人(たいししんじん)の館にあるものは当然素晴らしい」と答えると、鄺露(こうろ)の兜を取り外して彼女の黒い髪を露わにした。鄺露(こうろ)は拗ねてまだバレていないかと文句を言った。潤玉(じゅんぎょく)は簡潔に「行こう」と言っただけで、彼女の質問に直接答えることはなかった。

一方、退屈していた錦覓(きんべき)の前に彦佑(げんゆう)が現れ、蟠桃は霊力に大いに役立つと告げて、一緒に宴会に参加するように誘った。招待状はなかったが、彦佑(げんゆう)が抜いた鳳翎簪のおかげで入場することができた。しかし、宴が始まる直前、鎏英(りゅうえい)は卞城王(べんじょうおう)からの知らせを受け、魔界に異変が起きていることを知り、魔界に戻って鎮圧しなければならなくなった。別れ際、鎏英(りゅうえい)は旭鳳(きょくほう)と錦覓(きんべき)の感情について触れ、旭鳳(きょくほう)はこれは天后(てんこう)の噂であり、自分にはそのような気持ちはないと釈明したが、錦覓(きんべき)との縁は実らないと述べた。それを聞いた錦覓(きんべき)は胸が痛んだが、すぐに平常心を取り戻し、深く考えなかった。

天后(てんこう)と天帝(てんてい)の到著とともに、宴が始まった。錦覓(きんべき)と彦佑(げんゆう)は一緒に天后(てんこう)に祝賀の言葉を述べた。潤玉(じゅんぎょく)は友人から贈られた藤の簪をプレゼントとして差し出し、自分にとって非常に大切なものだと述べた。旭鳳(きょくほう)は彦佑(げんゆう)が錦覓(きんべき)の隣にいることに気づき、潤玉(じゅんぎょく)にその理由を尋ねた。潤玉(じゅんぎょく)は宴席で争いを起こしたくないと思い、彦佑(げんゆう)を追い払おうとしたが、旭鳳(きょくほう)に止められた。

鼠仙(そせん)は隙を見て錦覓(きんべき)にネズミを放ち、彼女を驚かせた。天后(てんこう)は錦覓(きんべき)が幻術を使って正体を隠していることに気づき、法力で彼女の偽装を暴いた。それにより、錦覓(きんべき)が花界の人間であることが明らかになった。天帝(てんてい)と洛霖(らくりん)は錦覓(きんべき)の姿を見て、梓芬(しふん)の姿が蘇ったように感じた。月下仙人の登場により、錦覓(きんべき)にかけられていた仙鎖が解かれ、彼女が栖梧宮の一員であることが明らかになった。

天后(てんこう)の質問に、錦覓(きんべき)は自分が3度旭鳳(きょくほう)を助けたことがあると正直に答えた。旭鳳(きょくほう)と穂禾(すいか)の関係について話し合っているとき、錦覓(きんべき)はうっかり「霊修」という言葉を出してしまい、天后(てんこう)を激怒させ、雷公(らいこう)電母(でんぼ)に彼女を殺すように命じた。しかし、鳳翎霓裳が錦覓(きんべき)を守り、彼女を攻撃から守った。彦佑(げんゆう)はすぐに錦覓(きんべき)を連れて現場から逃げ出し、天后(てんこう)は彼らを追跡するように命じた。旭鳳(きょくほう)も後を追いかけ、潤玉は罪を負うことを理由に彼らを追った。

外で、彦佑(げんゆう)は錦覓(きんべき)に自分と結ばれるように迫ったが、旭鳳(きょくほう)が間に合ってそれを阻止した。錦覓(きんべき)は旭鳳(きょくほう)に自分の行動を説明し、自分を連れ戻すのかと尋ねた。旭鳳は彼女への気持ちを無念そうに伝え、二人はいずれ別々の道を歩むことになるとしても、彼女が幸せでいてほしいと願った。錦覓(きんべき)はそれを聞いて心が痛んだ。そのとき、潤玉と他の神仙も到著した。雷公(らいこう)電母(でんぼ)は錦覓(きんべき)を連れ去りたいと考えたが、旭鳳は彼らは自分の部下であり、自分の命令に従うべきだと主張した。最終的に、潤玉は錦覓を連れ去る責任を自発的に引き受け、錦覓は純粋に彼を「いい人」だと褒め、彼への好意を表明した。それを聞いた旭鳳は心中穏やかではなく、彼女が何を言っているのかと問い詰めた。錦覓は再び口を開こうとしたが、何かを悟ったのか、言葉を飲み込んだ。