第5話あらすじとネタバレ
火神(かじん)殿
旭鳳(きょくほう)は一人間の端午節を過ごそうと決意し、粽に100年から500年までの霊力を注入する計画を立てます。錦覓(きんべき)は手伝いを申し出ますが、旭鳳(きょくほう)は彼女が不正をするのではないかと心配し、断ります。
その後、錦覓(きんべき)は旭鳳(きょくほう)と一緒に幻術を練習します。ある日、瞭聴(りょうちょう)が錦覓(きんべき)に手紙を渡し、彼女は何も考えずに旭鳳(きょくほう)に渡します。手紙を読んだ旭鳳(きょくほう)は、それを錦覓(きんべき)に返します。錦覓(きんべき)は、それが自分宛てのラブレターだったことに気づきます。月孛星使(げつぼつせいし)は栖梧宮を訪れ、錦覓(きんべき)の気持ちを尋ねます。錦覓(きんべき)は、今まで誰も自分にラブレターを書いてくれたことがなかったため、感動します。月孛星使(げつぼつせいし)は恥ずかしそうに錦覓(きんべき)にキスしますが、彼女はそれを不快に思いません。
端午節当日、錦覓(きんべき)は20個の粽を盗み出しますが、どの粽にも1年分の霊力しか入っていません。瞭聴(りょうちょう)に尋ねると、「粽王」と呼ばれる500年分の霊力が入った粽はすでに誰かが食べてしまったとのこと。最後の粽は旭鳳(きょくほう)の書斎にあるかもしれないと聞き、錦覓(きんべき)は探しに行きます。旭鳳(きょくほう)はわざと錦覓(きんべき)に粽を温めさせますが、錦覓(きんべき)は粽の味が良くないと文句を言い、鮮花餅を作ってあげると言って、その隙に「粽王」を食べてしまいます。
感謝と疑惑
旭鳳(きょくほう)に感謝するため、錦覓(きんべき)は法術を使って鳳凰の花を咲かせます。旭鳳(きょくほう)は彼女の正体を疑いますが、錦覓(きんべき)は自分はただの葡萄精だと主張します。
九曜星宮の計都が洗塵殿に求婚にやってきます。穂禾(すいか)はそれを知ると、すぐに仮対します。計都が月孛星のために求婚に来たと知った旭鳳(きょくほう)は、仕方なく錦覓(きんべき)の頭から鎖霊簪を外します。すると、彼女の本当の性別が明らかになります。錦覓(きんべき)が女性であることを知った穂禾(すいか)は不安を感じます。なぜなら、旭鳳(きょくほう)が錦覓(きんべき)に対していつもと違う態度を取っていることに気づいたからです。
錦覓(きんべき)が女性に戻ったことを知った月下仙人は、彼女のために女装を用意します。錦覓(きんべき)はあまり乗り気ではありませんでしたが、月下仙人の熱意に負けて赤い服を著ます。月下仙人は、錦覓(きんべき)がこの服を著れば旭鳳(きょくほう)が喜んでくれるだろうと考えます。錦覓(きんべき)も、この服を著れば霊力が得られるのではないかと期待します。
嫉妬と危機
錦覓(きんべき)が新しい服を著て旭鳳の前に現れると、彼はちょうど穂禾(すいか)と話をしているところでした。錦覓(きんべき)の姿を見た穂禾(すいか)は脅威を感じ、錦覓(きんべき)が派手な服装をするべきではないと非難します。錦覓は、これは月下仙人のアイデアであり、自分の意思ではないと説明します。旭鳳はすぐに会話を遮り、これ以上話題が続かないようにします。2人が楽しそうに話している様子を見て、穂禾(すいか)は複雑な気持ちになります。
その後、錦覓は旭鳳に、7日後に月下仙人が主催する演劇を見に行かないかと誘います。旭鳳は彼女の意見を聞きますが、錦覓はたくさんの仙女がいるような場所には行きたくないと答えます。旭鳳は錦覓が嫉妬していると思い、内心喜びますが、それは彼女が彼を喜ばせるための方法の一つに過ぎません。錦覓への崇拝心を深めるため、旭鳳は彼女を自分の戦利品コレクションを見せ、六界の凶悪犯を倒したことを自慢します。錦覓は恐怖を感じますが、旭鳳は自分が偉大な功績に感動したと思っているようです。
一方、花界が鳥界への食料供給を断ったため、鳥界は危機に陥ります。穂禾(すいか)は天后(てんこう)にこのことを報告し、長芳主(ほうしゅ)が錦覓が鳥界に連れ去られた理由を挙げ、食料供給を断ったと説明します。天后(てんこう)は錦覓の正体が特殊であることに気づき、調査を命じます。
窮奇(きゅうき)の襲撃
別の場所では、月下仙人も錦覓にこのことを伝えますが、彼女は自分がその不幸な花精であることに気づいていません。長芳主(ほうしゅ)から錦覓を守れなかったことを責められた大根精の老胡(ろうこ)は、彼女を探しにやってきます。錦覓は、長芳主(ほうしゅ)が自分を気にかけてくれていることに少し得意になりますが、彼女は連れ去られたのではなく、旭鳳と一緒に修行に来ていたのです。老胡(ろうこ)は錦覓を花界に連れ戻そうとしますが、旭鳳が訓練中のため、彼の帰りを待つしかありません。
老胡(ろうこ)と錦覓が言い争っている最中に、窮奇(きゅうき)が天界に侵入します。月下仙人と老胡(ろうこ)は敵ではないと悟り、錦覓を連れて逃げようとしますが、錦覓は窮奇(きゅうき)が肉肉(ひにく)/羌活(きょうかつ)を殺したことを思い出し、復讐のために一人で立ち向かいます。彼女は窮奇(きゅうき)の相手にはなりませんが、潤玉(じゅんぎょく)が駆けつけて窮奇(きゅうき)と戦います。錦覓は潤玉(じゅんぎょく)を助けようとしますが、かえって彼の邪魔をしてしまい、窮奇(きゅうき)の掌風を受けてしまいます。窮奇(きゅうき)が再び錦覓に襲いかかろうとした瞬間、鳳凰の矢が窮奇(きゅうき)を射抜きます。旭鳳が天兵天将(てんしょう)を率いて駆けつけ、窮奇(きゅうき)の動きを止めます。旭鳳は冷静に弓矢を構え直し、窮奇(きゅうき)との戦いに備えます。
第6話あらすじとネタバレ
第六話 あらすじ/ネタバレ
窮奇(きゅうき)はさすが上古(じょうこ)の凶獣(きょうじゅう)、旭鳳(きょくほう)でさえ苦戦を強いられた。危機的状況の中、潤玉(じゅんぎょく)が身を挺して加勢し、旭鳳(きょくほう)と共に窮奇(きゅうき)に立ち向かう。錦覓(きんべき)もまた、上空から窮奇(きゅうき)を奇襲するが、逆に気づかれ、一撃で三人まとめて吹き飛ばされてしまう。窮奇(きゅうき)は錦覓(きんべき)に襲いかかろうとするが、間一髪、旭鳳(きょくほう)が錦覓(きんべき)を庇い、攻撃を受けてしまう。
劣勢に陥ったその時、天帝(てんてい)が到着し、窮奇(きゅうき)を一蹴する。その後、天帝(てんてい)は神々を集め対策を協議。旭鳳(きょくほう)は天魔大戦(てんまたいたいせん)以来、魔界(まかい)は一見平穏に見えるが、裏では何かを企んでいる可能性を指摘し、今回の窮奇(きゅうき)出現は魔界による天界(てんかい)への探りではないかと推測する。天帝(てんてい)は旭鳳(きょくほう)の意見に賛同し、彼に赤霄宝剣(せきしょうほうけん)を授け、魔界の偵察と妖魔討伐を命じる。
姻縁殿(いんえんでん)では、老胡(ろうこ)が錦覓(きんべき)に花界(かけい)へ戻るよう再び促すが、錦覓(きんべき)は荷物の整理や仙術(せんじゅつ)の修行を口実に、なかなか帰ろうとしない。そこに旭鳳(きょくほう)が現れ、老胡(ろうこ)に錦覓(きんべき)の身分と長芳主(ほうしゅ)が彼女に注目している理由を尋ねるが、老胡(ろうこ)は何も明かさなかった。
火神(かじん)殿(かしんでん)に戻ると、錦覓(きんべき)は旭鳳(きょくほう)の救命の恩に報いたいと申し出るが、具体的にどうすれば良いのか迷っている様子。その時、旭鳳(きょくほう)が突然喀血(かっけつ)し、錦覓(きんべき)を慌てさせる。旭鳳(きょくほう)はすぐに調息(ちょうそく)で回復するが、錦覓(きんべき)は彼の傷を心配し、どうしても調べさせてほしいと懇願する。旭鳳(きょくほう)は抵抗するも、最終的には錦覓(きんべき)に診てもらうことに。旭鳳(きょくほう)の体に無数の傷跡があるのを見て、錦覓(きんべき)は驚きを隠せない。旭鳳(きょくほう)は度重なる戦で、十分な療養が出来ていないせいだと説明し、錦覓(きんべき)に男の衣服を勝手に引っ張るなと注意する。錦覓(きんべき)は花界の聖品(せいひん)である清霜霊芝(せいそうれいし)で治療できると言い、旭鳳(きょくほう)は半信半疑で、もし本当に出来たら三百年の霊力(れいりょく)をやると冗談を言う。しかし、錦覓(きんべき)が実際に清霜霊芝を作り出したことに旭鳳は驚きを隠せない。錦覓(きんべき)は霊芝の効力を直接旭鳳に伝え、彼を納得させた。
穂禾(すいか)は錦覓(きんべき)が長芳主(ほうしゅ)の探している人物だと知り、火神(かじん)殿を訪ねて真相を尋ねる。旭鳳は錦覓(きんべき)を自分が天界に連れてきたことを認め、長芳主(ほうしゅ)に自ら謝罪すると約束する。花界に戻りたくない錦覓(きんべき)は、葡萄(ぶどう)に姿を変えて旭鳳の衣の中に隠れる。旭鳳は気づかないふりをする。
老胡(ろうこ)は月下仙人(げっかせんにん)と別れ際、錦覓(きんべき)からの手紙を受け取る。手紙には、彼女がしばらく戻らないことが書かれており、老胡(ろうこ)はため息をつく。旭鳳は錦覓(きんべき)を連れて忘川河(ぼうせんが)の畔(ほとり)を訪れる。渡し守の老人は隠れている錦覓(きんべき)に気づき、錦覓(きんべき)はやむなく姿を現す。老人が語る万年前の花神(かしん)と水神(すいじん)洛霖(らくりん)の恋物語に、錦覓(きんべき)は深く感動する。
岸に戻ると、旭鳳は安全のため、錦覓(きんべき)に侍女(じじょ)として同行するように言う。錦覓(きんべき)は彼の要求を受け入れる。二人は街で潤玉(じゅんぎょく)と出会い、潤玉(じゅんぎょく)は錦覓が買った物の代金を払おうとするが、旭鳳は自分が払うと言い、潤玉(じゅんぎょく)の霊力を返す。
夜、錦覓は魘獣(えんじゅう)に遭遇する。魘獣が見せる夢の中に、旭鳳が錦覓にキスをする場面が現れ、錦覓は戸惑う。その時、鎏英(りゅうえい)が現れ、夢は中断される。旭鳳の居場所を知った鎏英(りゅうえい)は彼に挑戦しようと考える。錦覓は面白そうな展開に期待し、ためらうことなく旭鳳のいる方向を指し示す。
第7話あらすじとネタバレ
旭鳳(きょくほう)と潤玉(じゅんぎょく)の夕食
旭鳳(きょくほう)と潤玉(じゅんぎょく)は夕食を共にしている。食卓には豪華な料理が並び、旭鳳(きょくほう)は思わず食いしん坊の錦覓(きんべき)を思い浮かべる。すると、錦覓(きんべき)が慌てて駆け込んできて、鎏英(りゅうえい)が到著したかどうか尋ねる。その直後、鎏英(りゅうえい)が現れる。彼女は、旭鳳(きょくほう)と潤玉(じゅんぎょく)が事前に連絡せずに訪れたことを責め、炎城王からの知らせがなければ知らなかっただろうと指摘する。旭鳳(きょくほう)は窮奇(きゅうき)を追跡し、黒幕を調査するために来たと説明する。鎏英(りゅうえい)は父王からの命で迎えに来たと述べ、この件に関与していることを明かす。
鎏英(りゅうえい)の質問
会話の中で、鎏英(りゅうえい)は旭鳳(きょくほう)の夢について触れ、夢の中でキスをした女の子が彼の好きな人かどうか尋ねる。錦覓(きんべき)は慌てて、自分とは関係ないと否定する。話題は潤玉(じゅんぎょく)の婚約者に移り、風神(ふうじん)と水神(すいじん)にはまだ子供がいないため、潤玉(じゅんぎょく)の結婚は未定である。錦覓(きんべき)は潤玉(じゅんぎょく)の婚約者は当てにならないと何気なくコメントし、旭鳳(きょくほう)は彼女の足を踏んで、鎏英(りゅうえい)と潤玉(じゅんぎょく)を笑わせる。
鎏英(りゅうえい)との試合
その後、鎏英(りゅうえい)は旭鳳(きょくほう)と試合をするが、旭鳳(きょくほう)は剣を抜くことを拒否する。鎏英(りゅうえい)は怒り、全力で戦わないのは自分への侮辱だと考える。潤玉(じゅんぎょく)は、魔族の姫である鎏英(りゅうえい)は武闘の礼儀を重んじており、全力で戦うことが相手への最大の敬意であると説明する。しかし、旭鳳(きょくほう)が持つ赤霄剣(せきしょうけん)は魔族に大きな殺傷力を持つため、不用意に使用すると深刻な事態を招く可能性がある。それでも、旭鳳(きょくほう)は試合に勝ち、自分の剣は友人を狙うことはないと言い切る。
旭鳳(きょくほう)の夢の人物
試合の後、錦覓(きんべき)は旭鳳に秘伝を教えるようにせがむ。旭鳳は、数日前に教えた心法を覚えているかどうか尋ねるが、錦覓(きんべき)は何も答えない。旭鳳は、今後、自分のそばにいると言わないようにからかい、栖梧宮の名誉を汚さないように忠告する。錦覓(きんべき)は話題を変えて、旭鳳の夢の人物が誰なのか尋ね、自分によく価ていると思うと伝える。旭鳳はしぶしぶ、その人物は錦覓(きんべき)だと認め、夢の中で彼女を幹しぶどうだと思って食べようとしたと冗談を言う。
窮奇(きゅうき)の隠れ家
その頃、鎏英(りゅうえい)は旭鳳の手下が窮奇(きゅうき)が潜んでいる可能性のある場所を発見したことを報告する。3人は現場に向かい、痕跡から判断すると、窮奇(きゅうき)は怪我をして出血しており、身を隠せる山洞に逃げている可能性が高いと推測する。旭鳳は、窮奇(きゅうき)が身を隠せる場所にさえ見つければ、なんとかして誘き出すことができると分析する。
窮奇(きゅうき)の捕獲作戦
その後、鎏英(りゅうえい)は旭鳳と潤玉(じゅんぎょく)を魔尊(まそん)炎城王に紹介し、窮奇(きゅうき)の捕獲作戦について協議する。炎城王は、魔族の代わりに自分の息子2人を派遣することを決意する。鎏英は心中で不安を抱いていたが、卞城王(べんじょうおう)の指示に従い、同行を請願する。炎城王は彼女の願いを聞き入れる。
窮奇(きゅうき)の誘き出し
窮奇(きゅうき)を誘き出すために、一行は霊芝を幻化させて誘い込む作戦を立てる。錦覓(きんべき)は進んで霊芝に変化することを申し出るが、旭鳳は危険すぎるとして仮対する。しかし、錦覓(きんべき)は自分を守りたいと主張する。窮奇(きゅうき)が潜む山洞に到著すると、錦覓(きんべき)は清霜霊芝に変化して窮奇(きゅうき)を誘き出すことに成功する。炎城王の息子は不遜な発言をしたため、旭鳳に叱責される。錦覓(きんべき)は肉肉(ひにく)/羌活(きょうかつ)の仇を討つ一心で、潤玉(じゅんぎょく)と鎏英が待ち伏せした後も術を解こうとしない。旭鳳は機が熟したと判断し、錦覓(きんべき)を連れて隠れる。窮奇(きゅうき)は無事に誘き出され、激しい戦いが始まる。
窮奇との戦い
炎城王の息子が最初に攻撃を仕掛けるが、すぐに窮奇に製圧されてしまう。旭鳳、潤玉(じゅんぎょく)、鎏英の3人は力を合わせて窮奇に対抗し、ついに窮奇を追い詰める。旭鳳は錦覓(きんべき)に呪文を唱えるように指示し、窮奇が彼女に襲いかかると、旭鳳は彼女の前に立ちはだかり、一撃を受ける。最終的に、旭鳳は赤霄剣(せきしょうけん)を抜き、錦覓(きんべき)と一緒に呪文を唱え、窮奇を無事に捕獲する。
戦いの後
戦いが終わり、血まみれになった錦覓(きんべき)は自分が死んでしまうと思ったのか、旭鳳の腕の中で遺言を伝える。窮奇が捕獲されたことを旭鳳に告げられるまで、彼女は安堵することができず、大功を立てたと喜ぶ。客栈に戻ると、旭鳳は窮奇を封印し、天界に連れ帰り、天帝(てんてい)に処置を任せることにする。
第8話あらすじとネタバレ
炎城王は二人の息子が傷を負って運ばれてくるのを見て、悲嘆に暮れ、すぐに旭鳳(きょくほう)のせいにした。窮奇(きゅうき)を止められなかったのが原因だと責め立てる。しかし、旭鳳(きょくほう)は多くを語らず、既に丹药を与え、五百年分の霊力を注ぎ込んだので、命に別状はないと告げる。同時に、窮奇(きゅうき)の逃亡は明らかに誰かの策略であると指摘し、その見解は卞城王(べんじょうおう)の調査結果とも一緻した。卞城王(べんじょうおう)は窮奇(きゅうき)を閉じ込めていた御魂鼎に何者かが触れた痕跡を発見し、窮奇(きゅうき)の解放は偶然ではないことを示していた。
密かに、炎城王は固城王(こじょうおう)を呼び出し、激怒しながらなぜこのような背信行為をしたのかと問い詰める。固城王(こじょうおう)は、天魔両界の休戦以前は、魔族と天界は常に敵対関係にあったと説明する。窮奇(きゅうき)を放つことで天界の実力を探り、魔族が天界に取って代わる機会があるかどうかを判断できると考えたのだ。そして、今の天界は一見強そうに見えても、実際は内情が弱体化していると仄めかす。炎城王はこの考えに心が揺らぐが、自分の息子が既に固城王(こじょうおう)の手下に操られ、回復の見込みがないことを知らない。これは旭鳳(きょくほう)への誤解を深めるだけでなく、固城王(こじょうおう)に更なる機会を与えることになった。
一方、錦覓(きんべき)は傷ついた旭鳳(きょくほう)のために薬を煎じる。彼が苦い薬を我慢して飲むのを見て、錦覓(きんべき)は鳳凰花を作り出して彼を笑わせようとする。旭鳳(きょくほう)は笑いながら花を彼女の髪に挿し、前世や今世の縁について冗談を言い、窮奇(きゅうき)を捕らえた功績を称え、千年分の霊力を褒美として与えることにする。錦覓(きんべき)は抱擁で感謝の意を表し、これは月下仙人の提案だと冗談めかして言う。旭鳳(きょくほう)は軽く笑い、二人はこの報恩の方法に満足げだった。
翌日、旭鳳は鎏英(りゅうえい)と卞城王(べんじょうおう)に別れを告げ、天界へ戻る準備をする。魔族の動向に気を付けるようにと二人に言い残す。鎏英(りゅうえい)は天魔両界の平和を守ると約束し、もし本当に感謝するなら自分と三千回対戦しろと冗談を言う。
その頃、錦覓(きんべき)は家で御魂鼎から聞こえてくる声に気づく。閉じ込められているので助けてほしいという声だった。窮奇の摂心術の影響で、錦覓(きんべき)は無意識のうちに御魂鼎に近づき、蓋を開けてしまう。危機一髪、旭鳳が駆けつけ、錦覓(きんべき)を引き離し、最悪の事態を回避する。幸い、旭鳳は事前に窮奇に封印を施していたため、すぐに再び窮奇を製圧することができた。
しかし、戦闘中に旭鳳は瘟針を受けてしまい、昏睡状態に陥る。潤玉(じゅんぎょく)と鎏英(りゅうえい)は天界の名医を呼び寄せるが、花界の聖草である夜幽藤だけが解毒剤になると告げられる。困難な状況の中、錦覓(きんべき)は花界へ薬草を取りに行くことを決意する。道中、長芳主(ほうしゅ)に阻まれるが、老胡(ろうこ)の助けを借り、錦覓(きんべき)は自らの血で紅縄の力を活性化させ、夜幽藤を作り出し、旭鳳を救う。
目を覚ました旭鳳は、長芳主(ほうしゅ)の来訪を受け、錦覓(きんべき)の行動は人助けのためだったと説明しようとする。しかし、長芳主(ほうしゅ)は厳しい態度で、なぜ天界はいつも花界に厄介事を持ち込むのかと責める。天界と花界の長年の確執について、旭鳳は事情を理解しようと努め、天帝(てんてい)に詳しく尋ねると告げる。
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