玉骨遥(ぎょっこつよう) あらすじ21話・22話、ネタバレ

第21話あらすじとネタバレ

朱顔(しゅがん)は師匠の時影(じえい)の意向を知り、愕然として手に持っていた物を床に落としてしまう。傍にいた母親は、泣き崩れる娘を慰める。両親は、青罡(せいこう)と朱顔(しゅがん)の間には今は愛情がなくとも、いずれは自然と結ばれると考えていた。

玉骨遥(ぎょっこつよう) あらすじ、21話ネタバレ

しかし、朱顔(しゅがん)は両親の言葉に耳を貸さず、悲しみに暮れながら馬車に乗り込み、一人で出て行ってしまう。止淵(しえん)はすぐさま後を追いかけ、引き止めようとする。朱顔(しゅがん)は驚いたことに、止淵(しえん)が空桑(くうそう)の術を使えることを知る。止淵(しえん)は郡主である朱顔(しゅがん)に帰るよう説得し、全てを説明すると約束する。そして、永遠に寄り添うことを誓う。朱顔(しゅがん)を守るため、止淵(しえん)は両親にも秘密裏に彼女を匿う。厳しい罰を受けても、朱顔の居場所を明かさず、四十もの鞭打ちに耐えた。

罰を受けた後、止淵(しえん)は傷ついた体に薬を塗っていた。彼の傷を見た朱顔は涙を流し、手当てを手伝う。この機会に、朱顔は止淵(しえん)に空桑(くうそう)の術について尋ねる。止淵は朱顔の曽祖母と自分の家の間の恋物語を語り、青罡(せいこう)は朱顔にとって良い選択であり、師匠も同じ考えだろうと伝える。

玉骨遥(ぎょっこつよう) あらすじ、21話ネタバレ

しかし、朱顔は止淵の意見に同意しない。今まで師匠は自分を娘のように思ってくれていると思っていたが、実は他人でしかないのだと悟る。修行が終われば、師弟の関係も終わってしまう。朱顔は師匠との関係を自ら断ち切ることを決意する。その後、父親から青族が結婚を迫っていることを聞き、朱顔は青罡(せいこう)との結婚を受け入れる。

一方、青妃(せいひ)は白雪鷺(はくせつろ)を呼び出し、自ら作った簪を贈り、側妃として仕えるよう望む。そこに青罡(せいこう)が現れ、朱顔との結婚を拒否する意思を固く表明する。既に好きな女性がいるが、その女性は自分の気持ちに気付いていないと告白する。青罡(せいこう)は戦場へ行き、孤独な運命を受け入れる覚悟をする。青妃(せいひ)は激怒し、白雪鷺(はくせつろ)は青罡(せいこう)をかばい、全ての責任を朱顔に押し付ける。その時、特使が朱顔の結婚承諾の知らせを伝え、皆が驚く。

玉骨遥(ぎょっこつよう) あらすじ、21話ネタバレ

朱顔は一人で部屋で師匠の時影(じえい)からの祝いの手紙を見つめ、師匠の精神世界に入ろうとするが、大司命(だいしめい)の力なしでは不可能だった。時影(じえい)は弟子と別れを告げ、自分の道を進む。

昼間、朱顔は紙鶴の術で止淵の愛しい人を探すのを手伝う。その女性が既に亡くなっていることを知ると、朱顔は夜に密かに術を使い、止淵に愛しい人との再会を葉える。止淵は目を覚ますと、ずっと恋い焦がれていた曜儀(ようぎ)がそこにいた。最初は信じられなかったが、彼女の言葉を聞き、強く抱きしめる。この様子を偶然通りかかった人が目撃する。

第22話あらすじとネタバレ

止淵(しえん)と娘が親しくしているのを見て、赤王(せきおう)は激怒し、彼に平手打ちを食らわせた。その時初めて止淵(しえん)は、抱いていたのが郡主・朱顔(しゅがん)だと気づいた。朱顔(しゅがん)は自分の過ちだと説明しようとしたが、赤王(せきおう)は聞く耳を持たず、両種族の婚姻を阻止することしか考えていなかった。

玉骨遥(ぎょっこつよう) あらすじ、22話ネタバレ

朱顔(しゅがん)は怒り、鮫(こう)人である止淵(しえん)を庇(かば)った。彼女は止淵(しえん)が赤王(せきおう)よりはるかに優れていると感じていた。朱顔(しゅがん)を見つめる止淵(しえん)は、かつて曜儀(ようぎ)から聞いた言葉と、今、目の前の朱顔(しゅがん)の言葉が酷価していることに気づいた。突然、最愛の人の臨終の言葉を思い出し、朱顔(しゅがん)こそが彼女の転生だと悟った。止淵(しえん)が考えを巡らせている間もなく、赤王(せきおう)は再び怒り、手を上げようとしたが、朱顔(しゅがん)は両腕を広げ、毅然(きぜん)と止淵(しえん)を守った。

赤王(せきおう)府に戻っても、赤王(せきおう)は鮫(こう)人の責任を追及しようとしたが、朱顔は父の脚にしがみつき、止淵を傷つけないでほしいと懇願した。しかし、今日の出来事は皆の目に焼き付いており、赤王(せきおう)は周囲への体面、そして娘に関する噂を鎮める必要があった。止淵は朱顔を守るため、自ら赤王府を去ると申し出て、全ての罪を負うと宣言した。周りの人に別れを告げ、彼は振り返ることなく去っていった。朱顔は止めようとしたが、葉わなかった。

玉骨遥(ぎょっこつよう) あらすじ、22話ネタバレ

部屋に戻った朱顔は、何も食べず、何も飲まず、悲しみに暮れ、傷ついた止淵を心配していた。夜、止淵は一人で高楼に立ち、曜儀(ようぎ)が彼を救い、剣術を教える過去の記憶が蘇った。まさか、ずっと心に想っていた人が、すぐそばにいたとは。

過去の記憶に慰めを見つけた止淵。戦場で負傷者を救護していた曜儀(ようぎ)は、重傷を負った止淵を見つけ、陣営に連れ帰り、手厚く看病した。二人は深い愛情で結ばれた。臨終の間際、戦火の中、曜儀(ようぎ)は止淵に転生することを告げ、待っていてほしいと頼んだ。

玉骨遥(ぎょっこつよう) あらすじ、22話ネタバレ

止淵は、たとえ朱顔に過去の記憶がなくても、彼女のそばで静かに見守ることを決意した。そして、天下泰平の暁には、朱顔と余生を共に過ごそうと心に誓った。しかし、残魂となった曜儀(ようぎ)は涙ながらに真実を告げた。彼女は氷族(ひょうぞく)の毒に侵されており、転生はできない。珠が砕け、彼女はもうすぐ消える。止淵には朱顔と生きてほしいと願った。

一方、時影(じえい)は重明(ちょうめい)と共に赤(せき)族へ情報収集に向かっていた。霍図(フォトゥ)部の長は黒い煙によって命を落とし、魚姫(ぎょき)を嫌う大妃(だひ)は、全ての責任を彼女に押し付けた。両者が言い争う中、柯爾克(けいるく)が現れ、母の行き過ぎた行動を止め、父の死を嘉蘭(からん)に伝えるよう促した。その後、大妃(だひ)は朱顔との婚姻を画策し始めた。

朱顔は辺鄙な霍図(フォトゥ)部へ嫁ぐことを知ったが、冷静さを保ち、躊躇なく承諾した。荷造りをしながら、友人のことも手配した。皆が酔いつぶれた夜、止淵はこっそりと朱顔を訪ねた。

時影(じえい)は大司命(だいしめい)に氷族(ひょうぞく)の謎めいた賢者について言及したが、大司命(だいしめい)はすぐに彼の考えを遮り、全種族の開拓者について軽々しく推測すべきではないと警告し、同時に鮫族の予言にも注意するよう忠告した。