双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ19話・20話、ネタバレ

第19話あらすじとネタバレ

呉吟(くれ・ぎん)は茉喜(まき)が日々萬嘉桂(ばんかげつ)と一緒にいるのを見て、嫉妬の炎を燃やし、森の中で剣を振るって怒りを鎮めようとしていた。部下は呉吟(くれ・ぎん)の心中を察し、密かに呉相に報告する。呉相は呉吟(くれ・ぎん)が女にうつつを抜かして職務に集中できないとみなし、京州へ呼び戻そうとする。しかし、侯爺はこの話を聞きつけ、呉吟(くれ・ぎん)を罄州に残して萬嘉桂(ばんかげつ)を監視させる計略を巡らせる。今や二人は立場が異なるだけでなく、同じ茉喜(まき)に想いを寄せているため、呉吟(くれ・ぎん)はさらに任務に精を出す。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、19話ネタバレ

ある日、茉喜(まき)は白鳳瑶(ほうよう)を罄州で一番の料理屋に招待するが、そこに呉吟(くれ・ぎん)が押しかけてきて、茉喜(まき)を脅迫する。もし白鳳瑶(ほうよう)が萬嘉桂(ばんかげつ)と結婚しなければ、呉家は以前の結納の件を持ち出して白鳳瑶(ほうよう)を強引に嫁に迎えると告げるのだ。茉喜(まき)は激怒し、呉吟(くれ・ぎん)を卑怯者呼ばわりするが、呉吟(くれ・ぎん)は悪びれる様子もなく、白鳳瑶(ほうよう)に自分の身分を明かす。白鳳瑶(ほうよう)は怒って食事もせずに茉喜(まき)を置いて帰ってしまい、茉喜(まき)は一人途方に暮れる。

この膠著状態を打開するため、茉喜(まき)は萬嘉桂(ばんかげつ)に事情を説明しようと決意する。ちょうどその時、万家の両親が罄州を訪れ、萬嘉桂(ばんかげつ)に白鳳瑶(ほうよう)との結婚を急かし、早く孫の顔が見たいとせがむ。萬嘉桂(ばんかげつ)は頭を抱え、本当の理由を言えず、ただ準備がまだ整っていないと口実に逃げる。しかし、前回の事件でひどく驚いた母親は、どうしても息子を説得しようとする。茉喜(まき)は自分が真実を明かす場面を想像するが、万母(ばんぼ)がショックで倒れてしまうことを心配し、萬嘉桂(ばんかげつ)に事態を収拾する時間を与えることにする。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、19話ネタバレ

ある日、白鳳瑶(ほうよう)が授業を終えると、先生(せんせい)が門に誰か訪ねてきていると告げる。罄州に知り合いはいないはずだと不思議に思いながら出ていくと、そこに萬嘉桂(ばんかげつ)の姿があり、白鳳瑶(ほうよう)は喜び勇んで再会の約束をする。この日のために、白鳳瑶(ほうよう)は念入りに服を選ぶ。茉喜(まき)はその様子を複雑な気持ちで見つめる。萬嘉桂(ばんかげつ)が茉喜(まき)にも一緒に来るように誘い、二人は著飾って出かけると、周囲の目を引く美しさだった。萬嘉桂(ばんかげつ)は二人を迎え、白鳳瑶(ほうよう)に、以前白家(はくけ)が窮地に陥った時、茉喜(まき)が奔走して皇帝に知らせたおかげで助かったのだと伝える。白鳳瑶(ほうよう)は深く感動し、茉喜(まき)を抱きしめ、一生の親友でいたいと願う。

万母(ばんぼ)は白鳳瑶(ほうよう)を大変気に入り、優しく手を撫でて自分の隣に座らせる。茉喜(まき)が侍女に連れられてかんざしを選びに行くと、一番太いものを選んだが、萬嘉桂(ばんかげつ)からそれは見た目ほど丈夫ではなく、中に手紙や香粉を隠せるようになっていると指摘される。万母(ばんぼ)が白鳳瑶ばかりを可愛がることに既に不満を抱いていた茉喜(まき)は、この言葉にさらに面白くなく、白鳳瑶のように目利きではないと吐き捨てる。萬嘉桂(ばんかげつ)は慌てて謝罪し、白鳳瑶をしばらくの間、女冠にして、数年後に還俗させれば一緒にいられると提案する。食事の時、萬嘉桂(ばんかげつ)は茉喜(まき)が肉好きなのを知っていて、彼女のために肉料理を運んでくる。万母(ばんぼ)は彼が白鳳瑶に気に入られようとしていると思い、白鳳瑶が箸をつけないのを見て、娘の好みも知らないと息子を叱るが、萬嘉桂(ばんかげつ)は茉喜(まき)が美味しそうに食べるのを見て満足げな表情を浮かべる。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、19話ネタバレ

萬嘉桂(ばんかげつ)が茉喜(まき)との関係を明かそうとした矢先、皇帝から突然、結婚の勅命が下る。萬嘉桂(ばんかげつ)は苦境に立たされる。勅使の宦官は金を受け取ると、これは呉相が皇帝に萬嘉桂(ばんかげつ)のために結婚を願い出た結果だと明かし、二人の“将相和”に皇帝が大変喜んでいると話す。茉喜(まき)は皇帝の賜婚に腹を立て、萬嘉桂(ばんかげつ)からもらったものを全て捨て、一人で湖畔で石を投げつけて鬱憤を晴らす。呉吟(くれ・ぎん)はその隙につけ込み、萬嘉桂(ばんかげつ)こそが茉喜(まき)の弱点だと指摘する。茉喜(まき)は呉吟(くれ・ぎん)に、皇帝の賜婚が彼の考えか呉相の指示なのかと問いただすが、呉吟(くれ・ぎん)は後ろめたいところがあり、はぐらかして茉喜(まき)に推測させる。

萬嘉桂(ばんかげつ)は茉喜(まき)を訪ね、安全のために白鳳瑶と一緒に万家に引っ越すように勧める。茉喜(まき)は万家は自分の家ではなく、白鳳瑶と萬嘉桂(ばんかげつ)の家だと感じ、断固として拒否する。萬嘉桂(ばんかげつ)は、そこは二人の家であり、今は軍務で忙しいので結婚は延期できると説明し、将来きっと事態が好転すると信じていると話す。茉喜は勅命に背いて結婚を拒否すればどうなるかを考え、最終的に萬嘉桂(ばんかげつ)と別れ、もう自分に会いに来ないように告げる。

第20話あらすじとネタバレ

茉喜(まき)は白鳳瑶(ほうよう)が白家(はくけ)の体面を保とうと万家への引っ越しを渋っているのを見て、女学での飢えや寒さを訴えました。白鳳瑶(ほうよう)は深く自責し、涙を流して部屋を出ていきました。茉喜(まき)も心苦しく、白鳳瑶(ほうよう)の純粋さ、説得されやすい性格を改めて認識しました。最終的に、白鳳瑶(ほうよう)は家の面子よりも茉喜(まき)の安全の方が大切だと気づき、万家への引っ越しに同意しました。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、20話ネタバレ

引っ越し当日、茉喜(まき)は大切な走馬灯を丁寧に磨いていました。沈書墨(しんしょぼく)はそれに気づき、尋ねると、白鳳瑶(ほうよう)は茉喜(まき)にとってその灯がどれほど貴重なものか、貧しい暮らしの中でも手放さなかったことを説明しました。その時、萬嘉桂(ばんかげつ)が自ら出迎えると、白鳳瑶(ほうよう)の話を聞き、茉喜(まき)の真摯な気持ちに応えられなかったことを深く悔やみました。沈書墨(しんしょぼく)は萬嘉桂(ばんかげつ)が茉喜(まき)に向ける視線が尋常ではないことに気づき、表向きは白鳳瑶(ほうよう)に若き将軍の好意を大切にするよう諭しながらも、内心では様々な憶測を巡らせていました。山長(さんちょう)になった沈書墨(しんしょぼく)は、孫景雲(スゥン・ジンユン)の最期の言葉を思い出し、立派な山長(さんちょう)になろうと決意します。新しい先生(せんせい)には蘭房を用意し、壁の知己詩を消させ、孫景雲(スゥン・ジンユン)が詩を永遠に残してほしいという願いを忘れたかのようでした。

万家に到著すると、白鳳瑶(ほうよう)と茉喜(まき)は温かく迎えられました。萬嘉桂(ばんかげつ)は街へ遊びに行くことを提案しますが、白鳳瑶(ほうよう)と萬嘉桂(ばんかげつ)の間で自分の立場が微妙だと感じていた茉喜(まき)は、初めは同行を渋りました。茉喜(まき)の様子に気づいた白鳳瑶(ほうよう)は、彼女が嫉妬していると思い込み、結婚後も一緒に住めないのではないかと心配しているのだと勘違いします。茉喜(まき)の不安を解消するため、白鳳瑶(ほうよう)は既に両親と話し合っており、茉喜(まき)も一緒に万家に嫁ぐことを伝えました。白鳳瑶(ほうよう)の優しさに感動した茉喜(まき)は、三人で街へ出かけることにしました。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、20話ネタバレ

街に出ると、白鳳瑶は書店を見つけ、入店したがります。店内は混雑しており一人しか入れないため、白鳳瑶は萬嘉桂(ばんかげつ)に茉喜(まき)の面倒を見るよう頼み、一人で書店に入りました。茉喜(まき)は少し嫉妬し、万家の両親にとって重要なのは白鳳瑶の新しい服で、自分は添え物でしかないように感じました。しかし、萬嘉桂(ばんかげつ)は実際は逆だと伝え、茉喜(まき)の気分は良くなり、布地を選び始めます。そして、万家に嫁ぐ日にはもっと綺麗になると冗談を言い、周りの人々は密かに笑いました。

呉吟(くれ・ぎん)は茉喜(まき)が萬嘉桂(ばんかげつ)に気があることを知っており、密かに彼女を見守り、書店の二階で機会を伺っていました。萬嘉桂(ばんかげつ)が外に出た隙に、呉吟(くれ・ぎん)は彼を弓矢で襲おうとしますが、白鳳瑶に見つかり、身を挺して庇われたため失敗に終わります。万家の両親はこの一件を知り、白鳳瑶を恩人とみなし、家宝の玉の腕輪を贈りました。万母(ばんぼ)は息子に、結婚後は二心を持ってはならず、側室を迎えることも他の女性を想うことも許さないと警告し、違仮すれば厳罰に処すと告げました。さらに、白鳳瑶に自分を「お母様」と呼ぶように求め、茉喜(まき)はますます辛い気持ちになりました。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、20話ネタバレ

事態の進展に伴い、萬嘉桂(ばんかげつ)は茉喜(まき)との関係が複雑になっていることに気づき、皇帝に状況を説明する上奏文を書こうと決意します。しかし、他の三ヶ所で異変が起きたという緊急の軍報が届き、彼は軍事問題に集中せざるを得なくなりました。刺史に援軍を要請しますが、刺史は呉相の息がかかっており、呉吟(くれ・ぎん)の計略通り、表向きは援軍派遣に同意しながらも実際には入城を許可せず、萬嘉桂(ばんかげつ)の失敗に乗じて鉄鉱山の場所を手に入れようと企みます。

一方、陳文徳は罄州城に入り、茉喜(まき)にまもなく動乱が起こることを警告し、巻き込まれないよう軽挙妄動を慎み、萬嘉桂(ばんかげつ)とも距離を置くように忠告しました。城を守る危機に直面した万母(ばんぼ)は、命を盾に萬嘉桂(ばんかげつ)に白鳳瑶との結婚をその日のうちに執り行うよう迫りました。