双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ21話・22話、ネタバレ

第21話あらすじとネタバレ

万母(ばんぼ)は屋敷から穿腸散を持参し、萬嘉桂(ばんかげつ)に白鳳瑶(ほうよう)との結婚を迫り、拒否すれば服毒自殺すると脅した。しかし、萬嘉桂(ばんかげつ)の心には茉喜(まき)しかおらず、結婚に応じる気はなかった。そこで万母(ばんぼ)は白鳳瑶(ほうよう)を説得する。白鳳瑶(ほうよう)は既に萬嘉桂(ばんかげつ)と名ばかりの夫婦であり、彼が国のために危険を冒す覚悟を知り、結婚を受け入れる。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、21話ネタバレ

緊迫した状況の中、萬嘉桂(ばんかげつ)は万母(ばんぼ)から穿腸散を奪い取り、中身を嗅ぐとただの食物を粉末にしたものだと気づき、万母(ばんぼ)の策略を見破る。結婚を迫ることができず、万母(ばんぼ)は怒りから気を失ってしまう。最初は仮病だと疑った萬嘉桂(ばんかげつ)だが、白鳳瑶(ほうよう)に指摘され、本当に倒れたことに気づき、急いで医者を呼ぶ。

医者は萬嘉桂(ばんかげつ)に、万母(ばんぼ)が脳の病を患っており、余命いくばくもないこと、そして穏やかに最期を過ごせるよう、彼女の望みを葉えてあげるべきだと告げる。真実を知った萬嘉桂(ばんかげつ)は病気を隠そうとし、万母(ばんぼ)に薬を飲ませようとするが、代々薬屋を営む万母(ばんぼ)はすぐに薬の本当の用途に気づき、息子に白鳳瑶(ほうよう)との結婚を懇願する。萬嘉桂(ばんかげつ)が茉喜(まき)が万家の嫁になる可能性について尋ねると、万母(ばんぼ)は茉喜(まき)の母が青楼出身であることを理由に強く仮対し、家名に傷がつくことを恐れた。衰弱していく母の姿を見て、萬嘉桂(ばんかげつ)は自分の気持ちを押し殺し、白鳳瑶(ほうよう)との結婚を受け入れる。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、21話ネタバレ

茉喜(まき)は万家がここ数日静かで、いつもの笑い声が聞こえないことに気づき、万母(ばんぼ)の回復を心から願っていた。萬嘉桂(ばんかげつ)が母の面前で自分のことを一度も話していないことから、自分が相応しくないのだと感じ、悲しみながらも現実を受け入れる。茉喜(まき)に会った萬嘉桂(ばんかげつ)は真実を伝えようとするが、結局何も言えず、黙って立ち去る。

その後、白鳳瑶(ほうよう)は前廳に呼ばれ、向かう途中でやつれた茉喜(まき)と出会う。白鳳瑶(ほうよう)の言葉と、昨日の萬嘉桂(ばんかげつ)の言いたげな様子を思い出し、茉喜(まき)は前廳へ走り出す。そこには既に婚礼の準備が整えられていた。万母(ばんぼ)は白鳳瑶(ほうよう)を温かく迎え、萬嘉桂(ばんかげつ)との結婚を急がせる。白鳳瑶(ほうよう)は少し恥ずかしそうに萬嘉桂(ばんかげつ)を見ると、萬嘉桂(ばんかげつ)も万母(ばんぼ)の強い意誌に押され、結婚を認める。萬嘉桂(ばんかげつ)が本当に白鳳瑶(ほうよう)と結婚するのだと悟った茉喜(まき)は、悲しみに暮れながらその場を去る。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、21話ネタバレ

新郎の衣装に著替える際、萬嘉桂(ばんかげつ)を問い詰めに来た茉喜(まき)と出会う。彼女は涙ながらに、なぜ自分が彼の恋人だと認めないのかと問いただす。萬嘉桂(ばんかげつ)もまた苦しんでいたが、母が茉喜(まき)の出自を受け入れられないことを考え、茉喜(まき)への申し訳なさを抱えながらも従うことを選ぶ。茉喜(まき)は自分の出自が問題だと理解し、涙が溢れ出す。萬嘉桂(ばんかげつ)も感情を抑えきれずにいたが、現状を変えることはできないと分かっていたため、茉喜(まき)を慰めることはなかった。

婚礼当日、白鳳瑶(ほうよう)と萬嘉桂(ばんかげつ)は両親の期待に応え、式を挙げた。窓越しに二人の結婚の儀式を見つめる茉喜(まき)は、萬嘉桂(ばんかげつ)がかつて自分に書いた結婚の誓約書を思い出し、心の中で葛藤する。これ以上の悲劇を防ぐため、この結婚を壊してはならないと理性は告げていた。そのため、彼女はただ二人の洞房へ入る様子を静かに見送ることしかできなかった。

結婚後、萬嘉桂(ばんかげつ)は白鳳瑶が教養のある女性だと理解していたが、彼の心には彼女のための場所はなかった。軍務を理由に、彼はすぐに新房を出ていく。彼の気持ちを見抜いた茉喜(まき)は、彼に留まるよう頼み、妾になることを申し出る。しかし、萬嘉桂(ばんかげつ)は茉喜(まき)が母の墓前で正妻になることを誓ったことを覚えており、茉喜(まき)もまた貧しくとも妾にはならないという決意を新たにする。彼女は萬嘉桂(ばんかげつ)を突き放し、心の痛みをこらえながら、彼を選んだのは自分であり、諦めるのも自分だと告げる。

兵器坊で働く陳文徳は堯州の使者が持ってきた密書を傍受する。それと同時に、罄州刺史が珍しく萬嘉桂(ばんかげつ)を会談に招いたことから、萬嘉桂(ばんかげつ)は何か大きな出来事が起きる予感を感じていた。

第22話あらすじとネタバレ

陳文徳は罄州を裏で操り、街の異変に気づいていたが、混乱を起こそうとする者たちの妨害工作だと考えていた。白鳳瑶(ほうよう)と萬嘉桂(ばんかげつ)の結婚を知り、茉喜(まき)もようやく吹っ切れただろうと推測。茉喜(まき)が万家にいることを知り、萬嘉桂(ばんかげつ)が彼女を守ってくれると信頼し、迎えをよこさなかった。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、22話ネタバレ

ある日、萬嘉桂(ばんかげつ)は戦乱を恐れて街から逃げ出す民衆を見て、守城兵の士気に影響することを懸念した。馬車の横転事故に遭遇すると、すぐに救助にあたり、怪我人の手当てを手配した。その後、小江(しょうこう)を家に遣わし、万夫人に非常時の備えを指示し、茉喜(まき)には護身用に匕首を贈った。茉喜(まき)の頑固さを考慮し、小江(しょうこう)を通して、時には弱みを見せることも必要だと伝えた。

万母(ばんぼ)は新婚の萬嘉桂(ばんかげつ)と白鳳瑶(ほうよう)のために絵師を呼んだが、萬嘉桂(ばんかげつ)は家を空けて数日。一人寂しく過ごす白鳳瑶(ほうよう)は、茉喜(まき)を誘って一緒に絵を描いてもらうことにした。萬嘉桂(ばんかげつ)の結婚で落ち込んでいた茉喜(まき)の憂鬱な表情は、絵師によってそのまま描かれ、白鳳瑶(ほうよう)は少し不満げだった。しかし、絵師は修正を拒否。絵の中の自分の姿を見ながら、白鳳瑶(ほうよう)から普段はもっと綺麗だと褒められると、茉喜(まき)は運命には逆らえないと自嘲気味に呟いた。白鳳瑶(ほうよう)は茉喜(まき)の様子がおかしいと感じたが、尋ねる間もなく小江(しょうこう)が萬嘉桂(ばんかげつ)の伝言を伝えに来たため、茉喜(まき)は二人の会話を避けるようにその場を離れた。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、22話ネタバレ

夜、花火の音に驚いた臆病な侍女たちは、戦争が始まったと思い逃げ出そうとした。茉喜(まき)に諭されて祝いの花火だと理解し、屋敷に戻った。白鳳瑶は萬嘉桂(ばんかげつ)に会えず、罄州が戦になるという噂を聞き不安になり、茉喜(まき)と一緒に寝ることにした。翌朝、外の騒ぎで目を覚ました白鳳瑶は、罄州が陥落し、萬嘉桂(ばんかげつ)が避難の手配をしたことを知り、急いで身支度を整えた。万母(ばんぼ)は息子が罄州の防衛に命を懸けていることを思い悲しみに暮れていた。茉喜(まき)は事態の深刻さを理解し、萬嘉桂(ばんかげつ)が敵に集中できるように早く逃げるよう万母(ばんぼ)を説得した。茉喜と白鳳瑶は萬嘉桂(ばんかげつ)が手配した馬車で、万両親とは別のルートで街を脱出し、城外五十里で落ち合う計画だった。

しかし、陳文徳は既に罄州城内に潜入しており、守備軍の内部崩壊に乗じて攻撃を開始。萬嘉桂(ばんかげつ)から盗んだ神鴉火箭図を利用して罄州を陥落させた。茉喜と白鳳瑶の馬車は陳文徳の部下に阻まれ、護衛の兵士たちが次々と敵に撃たれるのを見た茉喜は、白鳳瑶を連れて自ら馬車を降りた。二人は引き離されて捕らえられ、万家の納屋に閉じ込められた。白鳳瑶が萬嘉桂(ばんかげつ)を助ける際に受けた矢傷がまだ癒えていないことを知っていた茉喜は、寒さで病状が悪化するのを心配し、救出方法を模索していた。そこに陳文徳が現れた。将軍夫人である白鳳瑶の毅然とした態度と要求に、陳文徳は何も言えず立ち去った。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、22話ネタバレ

白鳳瑶と茉喜を護衛していた兵士たちは萬嘉桂(ばんかげつ)の腹心で、負傷しながらも逃げ延びていた。彼らが気づいた時には既に遠くへ行っており、追いつくことはできなかった。陳文徳はこれに激怒し、嘲弄されていると感じた。潜伏している者たちを炙り出すため、水と食料の供給を断つことにした。萬嘉桂(ばんかげつ)は井戸水の異変に気づき、陳文徳が水源を断とうとしていることを察知。直ちに兵士たちに態勢を立て直し、突破の準備を指示した。同時に、近くの薬屋を利用して陳文徳に“贈り物”を送り、陳文徳の部下を多数毒で倒した。

寒い納屋の中で、白鳳瑶は風邪をひいた。自分が死ぬかもしれないと思い、茉喜に自分が死んだら骨を京州に持って帰ってほしいと頼んだ。