双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ5話・6話、ネタバレ

第5話あらすじとネタバレ

萬嘉桂(ばんかげつ)は花びらの雨の中で輝くように笑う茉喜(まき)を見つめ、思わず手を伸ばして髪についた花びらを払ってあげた。茉喜(まき)は彼の手に自分の手を重ね、その心に触れようとした。しかし、萬嘉桂(ばんかげつ)は深い愛情を抱きながらも、茉喜(まき)を妹のように思うと告げる。茉喜(まき)はそんな萬嘉桂(ばんかげつ)を責め立てる自分を想像していたが、実際には何も言えず、失意のうちに立ち去るしかなかった。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、5話ネタバレ

その後、茉喜(まき)は大量の花火を買ってきて爆弾を作ろうとする。それを見た萬嘉桂(ばんかげつ)は手伝いを申し出て、二人は河のほとりで花火を試し、水しぶきが上がって成功を確認する。それから、茉喜(まき)は河原の石窟に隠しておいた幹し柿を取り出し、萬嘉桂(ばんかげつ)と分け合った。茉喜(まき)の姿に再び心を動かされる萬嘉桂(ばんかげつ)だが、龍襄軍の兵士として危険な任務に就いている自分には、いつ命を落とすか分からないという思いが頭をよぎる。既に失った仲間たちのことを思い、大切な人を持ちたい気持ちを抑え、茉喜(まき)を妹分として扱うと再び告げるのだった。茉喜(まき)は仮論しなかった。彼女は自分が彼の妹になることはないと確信しており、待つ覚悟を決めていたからだ。

小院に戻ると、茉喜(まき)は二夫人の命令で付き添うという二人の侍女に出会う。しかし、二夫人の性格を知る茉喜(まき)は、彼女たちが陳文徳の送り込んだ監視役だと見抜く。萬嘉桂(ばんかげつ)も二人の侍女が隻者ではないことに気づく。茉喜(まき)は町を出る計画を立て、萬嘉桂(ばんかげつ)を自分の馬車に隠し、同じ服を著て、頃合いを見て萬嘉桂(ばんかげつ)が自分の身代わりで馬車を駆り暗渠へ入り、自分は宿場に残るという作戦を練る。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、5話ネタバレ

茉喜(まき)が仕立て屋で服を受け取り白府に戻ると、白鳳瑶(ほうよう)に会う。茉喜(まき)の明るい笑顔を見て、以前嫁入り道具を受け取った時の軽やかな様子を思い出した白鳳瑶(ほうよう)は、茉喜(まき)が逃げようとしているのではないかと疑い、こっそりと後をつける。

茉喜(まき)の出立は盛大で、二老爷と二夫人も見送りに来た。二老爷は茉喜(まき)に道中気を付けるように言い、二夫人は茉喜(まき)を挑発するような視線で見つめる。しかし、陳文徳を恐れて、二夫人は結局引き下がった。馬車に乗り込んだ茉喜(まき)は、座櫃を軽く叩いて萬嘉桂(ばんかげつ)に合図を送る。萬嘉桂(ばんかげつ)は茉喜(まき)に気を付けるように言い、陳文徳からもらった通行証を使って、二人は無事城門を出る。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、5話ネタバレ

茉喜(まき)は父と二人きりになりたいと言って侍女たちを下がらせ、父の墓前に供え物を置いて、萬嘉桂(ばんかげつ)が書いてくれた婚姻届を燃やす。その時、萬嘉桂(ばんかげつ)は茉喜(まき)が婚姻届を欲しがっていたのは、遊女だった母の願いを葉えるためだと理解する。白家(はくけ)の敷居をまたぐことができなかった母のために、正室に嫁ぐ娘の姿を見せたかったのだ。婚姻届があれば、母も安心してあの世で暮らせるだろうと茉喜(まき)は考えたのだ。萬嘉桂(ばんかげつ)は白大老爷の墓前で、茉喜(まき)の命の恩に報いるため、生きている限り彼女を守ると誓う。

再び馬車に戻った二人は、羊肉屋の前で止まる。茉喜は腹痛を装って羊肉屋に入り、萬嘉桂(ばんかげつ)は侍女たちが睡眠薬で朦朧としている隙に、窓から羊肉屋の中へ入る。その後、彼はすぐに馬車に戻り、茉喜が爆弾を投げると、驚いた馬は走り出す。萬嘉桂(ばんかげつ)は馬車を駆って暗渠へと向かう。しかし、小武(しょうぶ)が率いる追手が迫り、馬車を操る人物の体格が大きいことに疑問を抱く。馬車が川に落ちそうになった時、小武(しょうぶ)は縄で馬車を止めようとするが、勢いに負けて縄は切れ、馬車は川へ転落する。萬嘉桂(ばんかげつ)は崖にしがみつき、異変を感じた小武(しょうぶ)はすぐに羊肉屋を包囲し、窓から出てきた茉喜を捕らえる。

小武(しょうぶ)の追及に、白鳳瑶(ほうよう)が駆けつける。茉喜はとっさに、白府が白鳳瑶(ほうよう)を権力者に差し出そうとしているため、彼女を逃がすための馬車だったと説明し、二人で脱出を企てたと語る。白鳳瑶(ほうよう)は茉喜と長年一緒に過ごしてきたため、すぐに話を合わせ、小武(しょうぶ)も同情する。しかし、陳文徳は騙されず、茉喜の目を潰すか白鳳瑶(ほうよう)を殺すと脅す。茉喜は巧みな話術で陳文徳の機嫌を取り、目を潰されずに白府へ戻ることを許される。

その後、白鳳瑶(ほうよう)の無断外出に激怒した二夫人は、彼女を厳しく叱る。茉喜は深い罪悪感に苛まれるのだった。

第6話あらすじとネタバレ

白鳳瑶(ほうよう)は茉喜(まき)に、城外へ送られた男が誰なのか尋ねたが、茉喜(まき)は男であることを認めるだけで、それ以上は語ろうとしなかった。この茉喜(まき)の態度に白鳳瑶(ほうよう)は驚き、不満を抱いた。大切なことを隠されたと感じ、もはや姉妹のような信頼関係はなくなったと茉喜(まき)を責めた。茉喜(まき)は菓子で白鳳瑶(ほうよう)を宥め、ようやく彼女の怒りを鎮めた。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、6話ネタバレ

一方、白鵬鹍は茉喜(まき)にもらった巴豆を食べたせいで、体調を崩し、外出もままならず、厠に駆け込む日々を送っていた。そのため、部屋の中は異臭が漂っていた。白鵬鹍が頻繁に青楼楚館(せいろうそかん)に通っていることを知っている二夫人は、彼が病に罹ったのではないかと疑い、醜聞が広まるのを恐れて、白鵬鹍は親戚を訪ねに出かけたという嘘の情報を流した。この知らせを聞いた茉喜(まき)は安堵した。萬嘉桂(ばんかげつ)を城外へ送り出す際、白玉牌と出城許可証を渡していたからだ。まさか白鵬鹍が二夫人によってこのような言い訳をされることになるとは、茉喜(まき)は天の助けだと感じた。

以前、白鳳瑶(ほうよう)が勝手に城外へ出たことで、二夫人は彼女を罰し、茉喜(まき)も白鳳瑶(ほうよう)に悪影響を与えたとして叱責された。二夫人は、低い塀のせいで茉喜(まき)が頻繁に塀を乗り越えていると考え、塀を高くし、さらに複数の侍女に茉喜(まき)を監視させた。しかし、茉喜(まき)は陳文德(ちんぶんとく)が目を付けているため、二夫人は彼女を酷く扱うことはできず、部屋の装飾を変え、毎日十分な炭を供給するなど、むしろ待遇を良くした。茉喜(まき)は、この全てが陳文德(ちんぶんとく)にとって自分が重要であるためだと理解し、白家(はくけ)が将来高く自分を売るために厚遇しているのだと知りながら、その待遇を心置きなく享受していた。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、6話ネタバレ

陳文德(ちんぶんとく)は、儲威(チューウェイ)将軍が龍襄軍を率いて京州城を攻めているという情報を受け、すぐに撤退を決意した。小武(しょうぶ)は理解できなかったが、陳文德(ちんぶんとく)は龍襄軍に抵抗すれば謀反の罪を着せられると説明した。出発前、陳文德(ちんぶんとく)は深夜に茉喜(まき)を訪ね、一緒に来るように誘った。白家(はくけ)に未練はないだろうと考えたからだ。しかし、茉喜(まき)は陳文德(ちんぶんとく)と共に落ちぶれる様や、皇后になった後の複雑な生活を想像し、彼の申し出を断った。陳文德(ちんぶんとく)が理由を尋ねると、茉喜(まき)は彼を「つまらない」と感じていることが判明した。陳文德(ちんぶんとく)は、そんな風に評価されたのは初めてだったので、思わず笑ってしまった。そして、茉喜(まき)はまだ未熟だと考え、無理強いはしなかった。

京州城の戦いが近づき、茉喜(まき)は私塾が既に引っ越し、白鳳瑶(ほうよう)も外出できなくなっていることを知った。ある日、家の中で話していた茉喜(まき)と白鳳瑶(ほうよう)は、屋根から落ちてきた埃で話を中断された。それは爆発の余波だった。外で爆発音が聞こえ、白家(はくけ)の門が封鎖されたという知らせを受け、茉喜(まき)は白鳳瑶(ほうよう)の制止を振り切り、街へ飛び出した。白鳳瑶(ほうよう)は茉喜(まき)の身を案じ、後を追った。二人は京州城の解放を目の当たりにし、茉喜(まき)は馬に乗った萬嘉桂(ばんかげつ)の雄姿を見て、目を輝かせた。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、6話ネタバレ

京州城が解放されると、二老爷は茉喜(まき)を陳文德(ちんぶんとく)に嫁がせようとしたことで、反乱軍と結託した罪で告発され、呉相によって職を解かれ、自宅謹慎となった。二夫人は最初は慌てふためいたが、二老爷が既に茉喜(まき)を家系図から除名していたことを思い出し、少し落ち着いた。その後すぐに、二夫人は一通の手紙を受け取った。白鳳瑶(ほうよう)の幼い頃からの許嫁が訪ねてくるという知らせだった。二夫人はこれを白家(はくけ)再起の好機と考え、機嫌を直した。

白鳳瑶(ほうよう)は将来の夫の両親の容姿が良くないと聞き、将来の夫の姿にも失望し、泣き出してしまった。一方、侍女に扮した茉喜は、訪ねてきたのが萬嘉桂(ばんかげつ)だと気づき、彼が既に婚約していることを言わなかったことに腹を立て、一人で小院に戻って悲しんだ。その後、萬嘉桂(ばんかげつ)は茉喜を見つけ、この婚姻を解消しに来たのだと説明した。左郎侍という危険な役職に就いているため、白鳳瑶(ほうよう)の人生を棒に振りたくないし、茉喜にも迷惑をかけたくないという理由だった。