双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ3話・4話、ネタバレ

第3話あらすじとネタバレ

孫湘南の遺体が三日も放置されていたのを目にした茉喜(まき)は、恐怖に震えた。幸いにも、呉吟(くれ・ぎん)は彼女と陳文德(ちんぶんとく)の繋がりを報告せず、茉喜(まき)は罄州女学に留まることができた。茉喜(まき)は呉吟(くれ・ぎん)が呉朗の遠い親戚なので、呉朗ほど陰険ではないと思っていたが、実は呉朗の隠し子だと知り、驚愕する。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、3話ネタバレ

白鵬琨は白家(はくけ)の財産を持ち逃げした後、すぐに使い果たし、路上生活を余儀なくされた。ボロボロの服を着て、体中汚れ、飢えに耐えかねて食べ物を盗み、捕まってひどく殴られた。翌日、倉庫で凍死した白鵬琨が発見された。彼は生まれた時から身につけていた白家(はくけ)の玉佩を握りしめていた。

弟・白鵬琨の訃報を聞いた白鳳瑶(ほうよう)は、深い悲しみに暮れた。白鵬琨は彼女に冷淡だったが、兄妹の情を消し去ることはできなかった。茉喜(まき)は食事を用意し、白鳳瑶(ほうよう)にもよそったが、白鳳瑶(ほうよう)には食欲がなく、温かいスープを見るたびに、もし白鵬琨が温かいものを口にできていたら死なずに済んだかもしれないと考えていた。一人になりたい白鳳瑶(ほうよう)の気持ちを察し、茉喜(まき)は静かに部屋を後にした。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、3話ネタバレ

馮山長(さんちょう)の失脚後、罄州女学は徐々に落ち着きを取り戻し、教師たちはそれぞれの職務に励み、生徒たちは学業に専念していた。しかし、沈書墨(しんしょぼく)は亡き親友・孫景雲(スゥン・ジンユン)のことを思い、涙を流すのだった。そんな中、罄州城に朗報が伝わる。新しく赴任した将軍は、勇敢なだけでなく、古代の美男子・潘安のように容姿端麗だというのだ。茉喜(まき)は最初、そのような噂には興味を示さなかったが、その将軍が萬嘉桂(ばんかげつ)だと知り、驚きを隠せない。二人は校門前で再会し、互いに涙を流しながら手を取り合った。まさか再会できるとは思ってもみなかったのだ。萬嘉桂(ばんかげつ)の訃報を聞いた時のことを思い出し、茉喜(まき)の目には再び涙が浮かぶ。萬嘉桂(ばんかげつ)は、失ったものを取り戻したかのように、彼女を強く抱きしめた。しかし、公務のためすぐに発たなければならず、明日また会う約束をして別れた。この様子を見ていた呉吟(くれ・ぎん)は、落胆し、その場を立ち去った。

茉喜(まき)は罄州女学を去ることを考えていたが、今日そのことには触れなかった。白鳳瑶(ほうよう)は少し不思議に思った。茉喜(まき)の足の怪我に気づいた白鳳瑶(ほうよう)は、すぐに薬を塗ってやり、彼女が料理をするのを止めた。白鳳瑶(ほうよう)の手料理を食べながら、茉喜(まき)は心の中で謝った。まだ萬嘉桂(ばんかげつ)のことを白鳳瑶(ほうよう)に話すことができないからだ。萬嘉桂(ばんかげつ)との再会を心待ちにする茉喜(まき)は、着ていく服を探してタンスをひっくり返す。これは地味すぎるとか、あれは古すぎるとか、なかなか気に入ったものが見つからない。そしてついに、白鳳瑶(ほうよう)がこっそり作ってくれていた新しい服を見つけた。それは誕生日のプレゼントとして用意されていたものだったが、今着るのにぴったりだった。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、3話ネタバレ

萬嘉桂(ばんかげつ)が迎えを送ると、茉喜(まき)は彼に伝えたいことを考えながら、足の治療のため彼に抱きかかえられて屋敷に入った。茉喜(まき)はその行動に驚き、理由を尋ねると、萬嘉桂(ばんかげつ)はあの日、部隊を率いて城外で任務を遂行中に待ち伏せに遭い、敵を引きつけるために重傷を負い、崖から転落したという。幸いにも腕のいい旅医者に出会い、半年の療養を経て京州に戻ることができた。今回罄州に来たのは、過去の過ちを償うためでもあった。

馮山長(さんちょう)の事件や鉄鉱図騒動を経て、罄州女学は以前のような活気はなく、教師の給与は大幅に減額され、校舎もひどく損壊しており、修繕には多額の資金が必要だった。様々な努力の結果、趙氏が資金援助を申し出てくれたが、それでも足りなかった。白鳳瑶(ほうよう)は鉄鉱図の一件から、罄州が今後各勢力の争奪戦の舞台になるのではないかと考え、不安を抱いていた。

かつて萬嘉桂(ばんかげつ)は、いつ死ぬかわからない自分の運命を恐れ、茉喜(まき)の気持ちを受け入れることができなかった。しかし、生死の境を彷徨ったことで、目の前にいる人を大切にしなければならないと気づき、茉喜(まき)に愛を告白した。茉喜(まき)もまた彼に好意を抱いていることを知り、彼女に正式な身分を与えることを決意する。茉喜(まき)は、白鳳瑶(ほうよう)こそが萬嘉桂(ばんかげつ)の妻であることを思い出し、涙ながらに真実を告げた。萬嘉桂(ばんかげつ)は怒りを感じたが、茉喜(まき)の涙を見て許すことにした。二人はもう二度と離れたくなかったのだ。

白鳳瑶(ほうよう)は沈書墨(しんしょぼく)から萬嘉桂(ばんかげつ)が罄州に来たことを聞き、彼が自分のために来たのではないかと想像した。しかし、萬嘉桂(ばんかげつ)の来訪は特に何も引き起こさず、白鳳瑶は考えすぎないように自分に言い聞かせた。結局、二人の間にはほんのわずかな接点しかなかったのだから。

第4話あらすじとネタバレ

茉喜(まき)は羊肉と饅頭を買って、萬嘉桂(ばんかげつ)と一緒に家へ帰った。彼女にとって、萬嘉桂(ばんかげつ)は輝く星のように見えた。しかし、振り返った途端、茉喜(まき)は足をくじいてしまった。萬嘉桂(ばんかげつ)はすぐに彼女を支え、その心配そうな目に茉喜(まき)は温かさを感じた。彼女は自ら彼の手を取り、二人とも片足ずつ怪我をしているから、支え合って歩くのにちょうど良いと冗談を言った。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、4話ネタバレ

小院子に戻ると、茉喜(まき)は夕食の準備に追われた。逃亡生活が始まって以来、萬嘉桂(ばんかげつ)は肉を口にしたことがなく、普段は蒸餅で飢えをしのいでいた。茉喜(まき)は彼のために大きな肉を切り分け、萬嘉桂(ばんかげつ)の優雅な食べ方を見て、彼が身分の高い生まれだと気づいたが、なぜこんな境遇に陥ったのかは分からなかった。萬嘉桂(ばんかげつ)の今回の京州行きは重大な任務を帯びており、内容の重要性から茉喜(まき)に話すことはできなかった。

一方、白鵬鹍は重傷を負ったことを口実に、二夫人の前で仮病を使っていた。二夫人は彼を溺愛し、ほとんどの要求は聞き入れたが、茉喜(まき)に危害を加えることだけは拒否した。二老爷と二夫人が茉喜(まき)を陳文徳の妾に差し出すつもりだと知った時、白鵬鹍は不満だったが、茉喜(まき)の幸運を嘆くしかなかった。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、4話ネタバレ

偶然にも、白鳳瑶(ほうよう)は二夫人の会話を聞いてしまい、驚き恐れて茉喜(まき)にすぐに逃げるように知らせに行った。茉喜(まき)はこの機会を利用し、二老爷と二夫人に面会を求め、三つの条件を提示した。一つは母の墓を移し、白家(はくけ)大老爷と合葬すること、二つ目は十分な嫁入り道具を用意すること、三つ目は陳文徳に会わせることだった。陳文徳の機嫌を損ねないために、二老爷と二夫人は彼女の要求を受け入れた。

陳文徳に会うと、茉喜(まき)は巧みにこの面会を利用し、母の墓の移転を手伝ってくれるよう説得した。陳文徳は茉喜に強い印象を持った。他の侍女のように彼に会うと怯える様子が全く無かったからだ。茉喜は大胆にも、もし陳文徳の妻になれば、将来皇帝が戻って権力を取り戻した際に、自分が極刑に処される可能性があると指摘し、それは割に合わないと主張した。そこで、陳文德(ちんぶんとく)は茉喜に侍女になることを提案し、茉喜はすかさず墓の移転の要求を改めて持ち出した。

双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆あらすじ、4話ネタバレ

陳文德(ちんぶんとく)は茉喜がおとなしくしているとは思っていなかったが、城の出入りを許可する通行手形を渡し、牢獄での拷問の様子を見学させた。スパイが拷問される様子を見て、茉喜は自分が受けるかもしれない拷問を想像し、恐怖に駆られて牢獄から逃げ出した。陳文徳は彼女の臆病さを嘲笑したが、茉喜は怖くないと言い張った。それでも、陳文德(ちんぶんとく)は茉喜が何か企むのを防ぐため、部下に彼女を尾行させた。

白府から全ての嫁入り道具が届くと、茉喜は一人で確認し、白鳳瑶(ほうよう)でさえ部屋に入れなかった。これが白府内で噂になった。それでも、茉喜は白鳳瑶(ほうよう)からもらった玉牌を大切に持っていた。この玉牌は白家(はくけ)の身分を表すもので、明らかに白鳳瑶(ほうよう)は自分の玉牌を彼女に渡したのだった。

茉喜は萬嘉桂(ばんかげつ)を京州から脱出させる準備を始めた。彼女は萬嘉桂(ばんかげつ)に女装と被り物(かつぎもの)を用意し、女装して城門を出る計画を立てた。