夢幻の桃花~三生三世枕上書~あらすじ22話・23話・24話、ネタバレ

第22話あらすじとネタバレ

東華は目覚めた時、目尻に涙を浮かべ、胸に言いようのない悲しみを感じていた。まるで忘れ難い夢を見たようだが、詳細は既に曖昧だった。重霖(ちょうりん)は夢の内容を知りたければ司命(しめい) に尋ねるよう進言するが、東華は過ぎたことは過ぎたこととし、もはや追求する必要はないと考える。自身の修為も回復し、妙義淵にも異状がないことから、重霖(ちょうりん)を下がらせた。

夢幻の桃花~三生三世枕上書~あらすじ、22話ネタバレ

宋玄仁(そうげんじん)の死後、聶初寅(じょうしょいん)は霊璧石を手に入れたが、この宝物は彼の手に渡っても何の役にも立たず、魔君に渡すべきか否か、苦境に立たされる。魔君は聶初寅(じょうしょいん)が力を貸せば魔界を任せると約束していたが、聶初寅(じょうしょいん)は魔君が約束を仮故にすることを恐れ、最終的に全てを賭ける決意をする。一方、燕池悟(えんちご) は全力で姫蘅(きこう)の記憶を取り戻させようと尽力し、七つ目の法術を経て、姫蘅(きこう)はついに全ての出来事を思い出し、燕池悟(えんちご) の真心を知る。魔族の中で自分にこんなにも良くしてくれる燕池悟(えんちご) に感謝し、体力を回復させるための薬草を採ってくるよう頼む。

連宋(れんそう) は東華が劫を終えて戻ったと聞き、すぐに太晨宮を訪ねる。これほど互角の相手はもう見つからないのではないかと心配していたのだ。東華は冗談めかして、これでようやく長い碁が打てると返す。今回の劫で七、八割の修為しか回復していないとはいえ、連宋(れんそう) はそれでもかなりの成果だと考える。連宋(れんそう) が何か内情を知っていると感じながらも、東華は多くを語らない。その後、連宋(れんそう) は司命(しめい) を訪ね、運命の書を見ようとするが、変数をもたらした人物が成玉(せいぎょく)元君と関係しているという理由で拒否される。

聶初寅(じょうしょいん)は鎖魂玉を魔尊に献上し、計画が成功すれば魔界の管理を任せると約束される。同時に、東華が劫を経験したことを魔尊に伝え、鎖魂玉を吸収するには時間が必要で、真身を修復した後でなければ東華に対抗できないと説明する。その隙に姫蘅(きこう)は逃亡し、燕池悟(えんちご) は聶初寅(じょうしょいん)に詰め寄る。真実を知った後、燕池悟(えんちご) は聶初寅(じょうしょいん)がかつて姫蘅(きこう)を助けたことを考慮し、彼を見逃すことにする。

白鳳九(はくほうきゅう)は東華が劫を終え、太晨宮に戻ったと知り、二人の縁は尽きたと感じ、一人で青丘に戻る。成玉(せいぎょく)は既にそこで待っていて、白鳳九(はくほうきゅう)が喪服を著ていることから、葉青緹(ようせいてい)を悼んでいるのだと悟る。全てを経験した白鳳九(はくほうきゅう)は、過去を全て捨てる決意をする。ある日、小精衛(せいえい)が彼女を訪ね、梵音穀がもうすぐ開かれるのに、以前比翼鳥族の仙果を盗んだため、白真(はくしん) 上神に厳しく監視されていると愚痴をこぼす。小精衛(せいえい)は人間界に面白いものがあるのか尋ね、白鳳九(はくほうきゅう)は適当にあしらう。

白鳳九(はくほうきゅう)は間もなく結婚する白浅(はくせん)を見舞い、彼女が喪を表す白い簪を挿し、法術の仮動による傷跡が残っていることに気づく。白浅(はくせん)を心配させないよう、白鳳九(はくほうきゅう)は軽く説明する。白浅(はくせん)は青丘の帝姫としての責任を彼女に諭し、白鳳九(はくほうきゅう)は真摯に受け止め、今後より慎重に行動することを約束する。白浅(はくせん)はどんな時でも白鳳九(はくほうきゅう)を支えると伝え、彼女は温かさを感じる。連宋(れんそう) は夜華(やか)と白浅(はくせん)の婚礼後の千花盛典の準備を手伝ってほしいと成玉(せいぎょく)に頼むが、断られる。成玉(せいぎょく)は連宋(れんそう) に距離を置くよう警告し、恥をかかないように忠告する。最後に、白鳳九(はくほうきゅう)は男装で出かけ、阿離(あり)と一緒に廟市を散策する。別れる際に異族の人物を助け、その様子を多くの人々が見て、彼女に敬意を表する。阿離(あり)は「恋に悩んでいるのね」と呟く。成玉(せいぎょく)は瑶池のほとりで人間の恋愛について思いを巡らせ、それを見た連宋は彼女を笑わせようとするが、成玉(せいぎょく)に水をかけられ、慌てて立ち去る。

第23話あらすじとネタバレ

白鳳九(はくほうきゅう)は、東華との間の思いを断ち切ることができずに、落ち込んだ日々を送っていました。そんな彼女を見かねた成玉(せいぎょく)は、鳳九を自宅に誘い、酒を酌み交わしながら慰めました。人間界で東華の劫を助けたことで恩は返せたものの、鳳九の東華への想いは消えるどころか、ますます募るばかりでした。彼女は東華に愛されたいと願う一方で、それが新たな苦しみを生むことを恐れ、心は揺れ動いていました。成玉(せいぎょく)は鳳九に、過去の傷を忘れ、自分を本当に愛してくれる人を見つけるように諭し、葉青緹(ようせいてい)の存在に触れました。鳳九は自分が葉青緹(ようせいてい)に多くの借りがあることを自覚しており、彼のためにできる限りのことをしたいと考えていました。

夢幻の桃花~三生三世枕上書~あらすじ、23話ネタバレ

鳳九の父、白奕(はくえき)が琴堯山から戻ると、折顔(せつがん)が訪ねてきて、滄夷神君が鳳九に求婚したいという意向を伝えました。滄夷神君は上古の神族の出身ではありませんでしたが、自らの力で人間界の山河を守り続け、若い神仙の中でも傑出した存在となっていたため、白奕(はくえき)も彼の実力を認めていました。白奕(はくえき)はこの縁談に前向きでしたが、鳳九の意思を確認するまでは結論を出しませんでした。この会話を偶然耳にした阿離(あり)は、こっそりとその場を立ち去りました。白奕(はくえき)は鳳九の意見を聞いてから最終的な判断を下すことにし、折顔(せつがん)は念のために婚姻届を用意しました。

連宋(れんそう) が成玉(せいぎょく)のために作った短刀を届けに来た際、鳳九はそれを口実に席を外しました。連宋(れんそう) に千花盛典の手伝いを頼まれ、成玉(せいぎょく)は一度は断りましたが、彼の度重なる懇願に根負けして引き受けることにしました。一方、東華は人間界での劫の記憶を辿ろうとしますが、夢に出てきた女性の姿が思い出せず、蓮花池のほとりで静かに考え込んでいました。そこに連宋(れんそう) と成玉(せいぎょく)が現れ、戯れている成玉(せいぎょく)の手にある短刀を見た東華は、人間界での記憶の断片が蘇ってきました。連宋(れんそう) は劫から戻った東華の様子が以前とは違っていることに気づきました。

お酒に酔った鳳九が帰宅すると、阿離(あり)は白奕(はくえき)が戻っていることを伝えました。娘の酔った姿を見た白奕(はくえき)は激怒し、青丘の女帝としての自覚を持つよう叱責しました。自分の非を悟った鳳九に、白奕は滄夷神君からの求婚の話を切り出しました。衝動的に鳳九は婚姻届に手形を押してしまいました。

成玉が盛典の準備で忙しくしている中、連宋(れんそう) は東華の劫について詳しく聞こうとしました。東華自身も劫の記憶が曖昧で、運命の書にも詳しい記録がないことを知った連宋(れんそう) は、あまり過去に囚われるなと忠告しました。また、鳳九と成玉の会話から事情を察した連宋は、成玉に東華の安全を脅かすようなことがあれば、四海八荒の危機に繋がると警告しました。その後、二人はいつものように言い争いを始めますが、それは二人の深い絆の表れでもありました。

目覚めた鳳九は、目の前にある嫁入り衣装が姑姑である白浅(はくせん)のものだと勘違いしますが、阿離(あり)から自分のものだと聞かされて驚愕します。彼女は婚約を破棄しようとしますが、白奕はそれを許さず、鳳九は家を飛び出て叔父の白真(はくしん) に助けを求めます。白真(はくしん) が白奕を説得しようとしているところに、滄夷神君から手紙が届きました。人間界で騒動が起きたため、滄夷神君は予定通りに結婚式を挙げることができなくなったという内容でした。それでも白奕は婚約破棄を認めず、これは鳳九が成長するための試練だと考えました。最終的に鳳九は自ら滄夷神君に会いに行き、婚約を解消しようと決意します。この行動は新たな騒動を引き起こし、滄夷神君との争いの最中、白奕と折顔(せつがん)が駆けつけて事態を収拾しました。

第24話あらすじとネタバレ

折顔(せつがん)、婚約を解消へ導く

夢幻の桃花~三生三世枕上書~あらすじ、24話ネタバレ

白鳳九(はくほうきゅう)と滄夷神君の婚約を解消するために、折顔(せつがん)が仲人として説得に当たりました。滄夷神君は白鳳九(はくほうきゅう)に想いを寄せていましたが、白鳳九(はくほうきゅう)の強い意誌の前に、やむなく婚約解消に応じました。白奕(はくえき)は娘の行動に激怒し、一族の掟で罰しようとしたところ、滄夷神君のとりなしによって白鳳九(はくほうきゅう)は罰を免れました。その後、折顔(せつがん)は白鳳九(はくほうきゅう)を支えながらその場を去り、彼女の気持ちが変わったらと告げました。

連宋(れんそう) と東華の囲碁

連宋(れんそう) と東華が囲碁を打っている最中、東華はあの小狐のことを忘れられないと漏らしました。間もなく、夜華(やか)の代わりに青丘へ縁談を申し込むことになった連宋(れんそう) は、東華に同行して小狐を探すことを提案しました。折顔(せつがん)への感謝の気持ちとして、白鳳九(はくほうきゅう)は成玉(せいぎょく)に菓子を届けさせますが、それが連宋(れんそう) の嫉妬を買ってしまいます。その後、連宋(れんそう) は成玉(せいぎょく)に蓮の池の花霊を育てるよう頼み込み、その厚かましい態度に成玉(せいぎょく)は仕方なく承諾しました。

夜華(やか)と白浅(はくせん)の結婚式

夜華(やか)と白浅(はくせん)の結婚式が近づき、墨淵上神の体調が優れないため、連宋(れんそう) は東華に代理で花嫁を迎えに行くよう提案し、東華は快諾しました。当日、折顔(せつがん)、司命(しめい) 、連宋が同行し、道中、司命(しめい) は東華の気を引こうと白鳳九(はくほうきゅう)の武勇伝を語りますが、東華は全く仮応を示しません。一方、白鳳九(はくほうきゅう)は阿離(あり)を連れてこっそり式場を抜け出し、東華は術を使って小狐の居場所を探知します。

白鳳九(はくほうきゅう)の数々の珍事

迎親の列に戻った白鳳九(はくほうきゅう)は、鍾壺山の秦姫の噂を耳にし、好奇心に駆られて話を聞きに行きます。結婚式の会場では、鉢植えをテーブルの下に隠そうとしたところ、東華に見つかり術で鉢植えを取り上げられて転倒し、皆の注目を集めてしまいます。白鳳九(はくほうきゅう)の行動を鑑みて、白浅(はくせん)は彼女に天宮で数日過ごすよう言い渡し、良縁を探す手伝いを申し出ます。

知鶴(ちかく)の帰還と見合い騒動

知鶴(ちかく)は結婚式に出席するため九重天に戻り、太晨宮に部屋を用意してくれるよう頼みます。東華は重霖(ちょうりん)に準備を指示しました。一方、白鳳九(はくほうきゅう)は見合いの席でわざと醜態を演じ、二人の見合い相手を追い返します。その後、涼亭で、隣に座っていた迷穀(めいこく)を東華と勘違いした白鳳九は、身の上話を語り始めます。振り返って相手が迷穀(めいこく)だと気づき、慌てて謝罪しました。