武則天あらすじ13話・14話・15話・16話、ネタバレ

第13話あらすじとネタバレ

藏書閣での会話

藏書閣にて、皇上は如意を見つけ、若い頃に読んだ『大荒西経』を探してほしいと頼む。王徳(おうとく)によると、その本は墨で汚れており、この場所に保管されているはずだという。如意が書物を見つけようとすると、皇上は彼女に話しかける。普段はおしゃべりな如意が黙っているので、何か心配事があるのかと尋ねる。如意は、言葉の誤りで皇上を怒らせてしまうことを恐れていると打ち明ける。皇上は彼女の不安を和らげるため、自由に考えを述べることを許し、咎めないことを約束する。

晋王と瑠璃宴

会話の中で、如意は皇上が幼い晋王にも厳しいのかと尋ねる。この言葉で皇上は、自分が晋王に長い間会っていないことに気づく。続いて、二人は間もなく開催される後廷の瑠璃宴について話す。これは各国の奇人異士が集まる盛大な宴である。如意は皇上が瑠璃宴の勝敗にこだわる理由を尋ね、皇上はこれが単なる遊戯ではなく、国力の競い合いでもあると説明する。そして、如意がもし男子だったら、側近として策を練るのを手伝ってほしいと語る。

星象と密書

その頃、張公公は李淳風大人に、徳妃(とくひ)が見た流れ星のの意味を尋ねる。天象を観測した李淳風は異常はないと言うが、太白星の様子が少しおかしいことに気づく。その後、張公公は殷大人(いんたいじん)に密書を渡す。手紙には朝廷の準備が整ったと書かれており、太白星の出現と紫微星の降下は、全てが順調に進んでいることを暗示している。

外交事件

北漠の王子、木図が謁見に訪れる。太子は太極殿に入る前に腰の彎刀を外すように求めるが、木図王子は拒否する。吳王が機転を利かせてこの問題を解決する。皇上は各国の遣唐使を太極殿に招き入れることを宣言する。東瀛国から送られた物部天守の碁譜は、淑妃から翰林院に渡され、大唐の碁士がその謎を解くことになる。

千古の残局と徐恵(じ・ょけい)

東瀛国はさらに千古の残局も持参する。皇上はこの残局を後廷の碁士、徐恵(じ・ょけい)に解かせることに決める。彼女を励ますため、皇上は徐恵(じ・ょけい)に冷暖玉の碁石を贈り、自ら応援に駆けつけることを約束する。淑妃は青玄(せいげん)に徐恵(じ・ょけい)の翰林院への同行を命じ、この対局は大唐と皇上の名誉に関わる重要なものなので、徐恵(じ・ょけい)は全力を尽くして勝利を掴むようにと念を押す。

瑠璃宴の準備

淑妃は如意が贈った仏菻面扇を使わない理由を尋ね、如意がもったいなくて使えないと知ると、明日の瑠璃宴で使うよう勧める。天竺国が無堅不摧の聖物を持参すると聞き、李淳風はそれが金剛石ではないかと推測し、羚羊角で対抗できるかもしれないと如意に提案する。

徐恵(じ・ょけい)の勝利

苦心の末、徐恵はついに千古の残局を解き、歓喜する。如意は自分の仏菻面扇を徐恵に贈り、今日の行事でさらに輝けるようにと伝える。瑠璃宴の前夜、如意は徳妃(とくひ)を訪ね、何か手伝うことはないかと尋ねるが、徳妃(とくひ)は全て準備が整っており、如意には一緒に話をしてほしいだけだと答える。

第14話あらすじとネタバレ

宮中の楽師が手を怪我しました。よく調べると、普段使っている楽器とは違う琴だと分かりました。同時に、伊州から八百裏加急の知らせが届きます。徐恵(じ・ょけい)は瑠璃宴のことを気にかけ、皇上の出席を尋ねます。淑妃は、皇上はきっと来られる、ただ少し遅れるだけだと慰めます。

高昌国の楽師が唐の音楽の達人に挑戦状を叩きつけました。如意はこの時、事件の真相を追及するよりも、急いで女楽官の代わりに琵琶を弾ける奏者を見つけ、知恵で高昌国の楽師に対抗すべきだと気づきます。力では敵わないまでも、知恵で補うことができると考えたのです。

徐恵(じ・ょけい)は仏菻面扇を使ったことで気分が悪くなり、お酒の飲みすぎだと勘違いします。高昌国楽師の挑戦に対抗するため、如意は女官に侍女のふりをして競技に出場させ、見事相手を圧倒します。しかし、これはまだ始まりに過ぎませんでした。

天竺国師(てんじくこくし)がどんなものでも壊れないという聖宝を持参し、唐に十万両の黄金を要求します。如意は羚羊角を使い、その聖宝と呼ばれるものを簡単に壊し、ただの金剛石の製品だと暴きます。天竺国師(てんじくこくし)の詐欺行為に対し、皇上は国師自身も被害者だと主張していることを考慮し、彼を許すことにしました。

東瀛の物部天守は、その碁力で有名です。皇上は徐恵(じ・ょけい)に彼との対局を勧めます。物部天守は女性とは対局しないと主張し、もし徐恵(じ・ょけい)に負ければ切腹すると宣言します。逆に徐恵(じ・ょけい)が負ければ、土下座して謝罪しなければなりません。対局中、徐恵(じ・ょけい)は突然気分が悪くなり倒れてしまいます。如意は代わりに碁盤に向かいます。最終的に、如意はわざと引き分けに持ち込み、不必要な犠牲を避け、物部天守に勝負に命をかける必要はないと諭します。この行動は相手の尊敬を勝ち取り、唐の度量と寛容さを見せつけることになりました。

徐恵の病は毒によるもので、原因は仏菻面扇に仕込まれた毒でした。調査の結果、韋妃が贈る前後に毒が盛られたことが判明し、瑠璃宴を妨害することが目的だと分かります。淑妃はこの事件の調査を命じられ、如意と徐恵のために真相を明らかにすると誓います。

さらに、劉司薬は内侍監(ないじかん)に二時間以上も監禁されています。徳妃(とくひ)は彼が拷問に耐えきれず韋妃に累が及ぶことを心配します。韋妃の目的は、この事件を利用して劉司薬を陥れることのようです。徳妃(とくひ)は事態が収拾つかなくなることを恐れています。

第15話あらすじとネタバレ

宮廷の陰謀

淑妃は徳妃(とくひ)に、劉司薬が韋妃の琴の弦のすり替えを暴露すれば、三年以内に佑児を長安に戻すと約束しました。しかし、徳妃(とくひ)の真の狙いは、韋妃に佑児を自分の元に戻してもらうことでした。宮廷の恐ろしさを知る徳妃(とくひ)は、韋妃が手を貸してくれるなら、劉司薬を黙らせ、全ての罪を一人で被ると申し出ます。しかし、徳妃(とくひ)は淑妃の弱みを握っていませんでした。

韋妃は徳妃(とくひ)に、劉司薬は徳妃(とくひ)の侍女であり、皇上はこのような言い訳を簡単に信じないだろうと釘を刺します。誰が勝とうと、徳妃(とくひ)は罰せられるでしょう。しかし、佑児が長安に残れるなら、徳妃(とくひ)は何でもする覚悟でした。さらに、彼女は韋妃が瑠璃の宴での破壊行為に関わった証拠を握っていました。

韋妃は徳妃(とくひ)の脅しに動じず、密書を見せ、自分が徳妃(とくひ)の想像をはるかに超える軍の後ろ盾を持っていることを明らかにします。韋妃は、二人でこのようなことをすれば自滅するだけだと警告しました。しかし、徳妃(とくひ)が自分の指示に従うなら、佑児を長安に戻すことを約束します。韋妃は徳妃(とくひ)に内侍監(ないじかん)に協力し、劉司薬に徳妃の指示で琴の弦をすり替え、瑠璃の宴を妨害したと自白させるよう要求しました。

宮廷内外にて

如意は瑞安(ずいあん)の顔の傷に気づき、何が起こったのか尋ねました。瑞安(ずいあん)は御膳房へ行く途中、如意が徐恵(じ・ょけい)に毒入りの扇子を送り、大朝会で目立とうとしたという噂を耳にし、如意のために弁明したのです。如意は瑞安(ずいあん)に、今後このようなことがあっても衝動的に行動しないよう忠告しました。

徐恵(じ・ょけい)の窮地

徐恵(じ・ょけい)は一命を取り留めたものの、まだ昏睡状態です。淑妃は大朝会が終わった後、徐恵(じ・ょけい)を見舞うことにしました。実は、仏菻面扇の毒は淑妃が仕込んだもので、本来の標的は如意でしたが、誤って徐恵(じ・ょけい)に被害が及んでしまいました。宮廷では様々な噂が飛び交い、韋妃が淑妃に扇子を贈ったという者もいれば、如意が目立ちたがり屋で毒を盛ったという者もいます。淑妃は今、自分の立場を守るために劉司薬の証言を必要としていました。

同盟と裏切り

徳妃は淑妃の味方だと表明し、劉司薬に韋妃の指示で琴の弦をすり替えたと証言させるため、淑妃に劉司薬との面会を頼みます。徳妃は勝ち誇った様子でした。その後、徳妃は劉司薬に別の供述書を書かせ、全ての罪を一人で被ると言わせます。実は、これは全て韋妃の策略でした。徳妃は一時的に韋妃に協力するしかなく、同時に淑妃と密かに同盟を結びます。劉司薬は死ぬ間際、徳妃に如意と繋がるように助言し、如意が今後重要な役割を果たすことを暗示しました。

皇上の前で明かされる真実

淑妃は皇上に琴の弦のすり替えを暴露しようとしますが、皇上に会う前に徳妃から伝言を受け取り、如意に何が起きても口出しするなと指示されます。淑妃が皇上の前で琴の弦のすり替えは個人的な恨みだと主張すると、王公公は皇上に劉司薬が既に自殺したことを伝えました。そのため、皇上はこの件をこれ以上追求しないことにしました。

如意の想い

如意は徳妃の皇上への深い愛情を知り、表面的には一喜一憂していますが、実際には心からの真心からのものだと理解します。如意はこの気持ちを大切に思い、徳妃のために何かしたいと考え、徳妃に自分の提案を受け入れてもらいたいと思っています。同時に、如意は昏睡状態の徐恵(じ・ょけい)に皇上の詩を優しく読み聞かせ、過去の美しい思い出を呼び覚まし、早く目覚めることを願っています。

第16話あらすじとネタバレ

斉王(せいおう)は、師である権師匠の死を悼み、長安への帰還が無事に行えるか不安に思っていました。殷大人(いんたいじん)は時が来れば長安に戻り帝位を継承できると慰めました。一方、皇上は徐恵(じ・ょけい)の寝宮で一晩中奏状を読み、如意は目覚めると徐恵(じ・ょけい)と同じ布団に寝ており、皇上は傍らの椅子で眠っていました。如意は急いで皇上に布団をかけると、皇上も目を覚ましました。

王公公から馬球試合の決勝が始まるとの知らせを受け、皇上は如意を誘いました。如意は徐恵(じ・ょけい)の体調を気遣い残ろうとしましたが、徐恵(じ・ょけい)は既に目覚めており、体調も問題ないと言い、大唐を応援するため一緒に行きたいと申し出ました。皇上は二人で行くことを承諾しました。

如意は徐恵(じ・ょけい)の回復を喜び、彼女の福の深さを実感しました。淑妃は、徐恵(じ・ょけい)は心配だが、九死に一生を得た者は必ず後福があると述べました。馬球試合へ向かう途中、太子妃の侍女が如意を瑠璃宴で物部天守と対局した才人(さいじん)だと気づき、皇上に気に入られるために媚びへつらったと言いました。如意は誰かに見られていることに気づき、淑妃はそれが太子妃の蘇氏で、滅多に姿を見せないが如意の瑠璃宴での活躍を耳にした人物だと説明しました。夜には盛大な式典が行われ、「千官望長安、万国拝大唐」の壮観な光景が見られるとのことでした。

木図王子は試合後、菊を鑑賞できることを楽しみにしていましたが、周囲を見渡しても菊は見当たりませんでした。皇上は試合後には菊が見られると約束しました。一方、殷大人(いんたいじん)と共に謀仮を起こそうとする宦官たちは集まり、万一の時は毒薬を飲んで自害する相談をしていました。斉王(せいおう)の軍隊は今や準備万端で、彼らも行動を起こす準備をしており、李世民(り・せいみん)が死ぬのを待ち、殷大人(いんたいじん)が斉王(せいおう)の軍隊を率いて長安に攻め込む計画でした。

馬球試合では、呉王(ごおう)と北漠の木図王子が激しく競い合いました。しかし、試合中、呉王(ごおう)は木図王子側の選手に誤って負傷し、落馬してしまい、木図王子が勝利しました。木図王子は謝罪の言葉を述べましたが、皇上は勝負の世界は常に変化するものであることを理解していました。試合後、木図王子は賞菊について尋ね、皇上は侍従に菊の鉢植えを運ばせるよう命じました。

太子は試合は引き分けであるべきだと考え、木図王子は再試合を要求し、負傷した呉王(ごおう)の代わりに太子が出場することを提案しました。長孫大人は太子に軽率な行動を慎むよう忠告しました。最終的に、皇上は両者を同点一位と裁定しましたが、北漠側は不満で、「智者採菊」の問題で勝敗を決めることを要求しました。問題は一見簡単そうですが、実は奥深い意味が隠されていました。菊の中から最も美しい一輪を摘むのですが、一輪しか摘んではいけないというものです。徐恵はこれは解けない問題だと考えましたが、如意は摘花は難しくないと楽観的でした。皇上は如意に軽はずみな行動を慎むよう忠告しましたが、如意は淑妃に何かを耳打ちしてから菊の茂みへ向かいました。如意が普通の菊の花を持って戻ってきた時、木図王子たちは彼女を愚かと嘲笑し、最も普通の菊を選んだと言いました。皇上はこの機会を利用して如意に、解決できない問題に直面した時は軽率に行動すべきではないと諭しました。