第13話あらすじとネタバレ
何文新(か ぶんしん)の投獄で動揺する誉王(よおう)
何文新(か ぶんしん)の投獄は父である何敬中(か けいちゅう)を病気に陥れた。誉王(よおう)は当初、何敬中(か けいちゅう)の病が抗議の偽装であると疑っていたが、息子の運命に打ちひしがれて本当に病に倒れた姿を見て、太子が介入するのではないかと懸念する。般弱は、何敬中(か けいちゅう)の士気を鼓舞することが最優先事項であり、冤罪を晴らすことは不可能であると判断し、文遠伯(ぶんえんはく)の要求を受け入れるしかないとの考えを示す。
梅長蘇(ばいちょうそ)を訪ねる景睿(けいえい)と豫津(よしん)
梅長蘇(ばいちょうそ)が最近、体調を崩して自宅で療養しているとの噂を耳にした景睿(けいえい)は、豫津(よしん)と共に様子を見に訪れる。嶺南産の新鮮な柑橘を手土産に持参するが、飛流(ひりゅう)は興味を示さない。しかし、梅長蘇(ばいちょうそ)は柑橘の異変に気付き、豫津(よしん)の父が官船で嶺南から運んできたものだと知ると、沈思黙考に陥る。豫津(よしん)は、毎年大晦日に先祖の墓参りをした後、一人で過ごす習慣があり、父は錬丹房に専念していることを明かす。
その頃、沈追(しんつい)は靖王(せいおう)に漕運に黒色火薬が混入していることを報告し、元尚書の楼之敬(ろうしけい)の私設火薬製造所が依然稼働しており、背後には太子が巨額の利益を得ようとしている疑いがあると指摘する。
静嬪からの情報と皇后の病
靖王(せいおう)は静嬪を見舞うために宮殿を訪れると、静嬪も相談したい事があると切り出す。一方、梅長蘇(ばいちょうそ)は考え事を続けるうちに疲弊しきっていた。晏大夫(あんたいふ)は藺晨(りんしん)の依頼で梅長蘇(ばいちょうそ)の世話をしているが、賭けに負けないように注意するよう忠告する。靖王(せいおう)が訪ねてくると、梅長蘇(ばいちょうそ)は皇后の突然の病気に興味を示し、靖王(せいおう)から皇后が軟蕙草の毒に侵されていることを知らされる。これは静嬪が調査の結果、判明した事実だった。梅長蘇(ばいちょうそ)は困惑を隠せない。誉王(よおう)が既に調査に著手している以上、最悪の場合、皇后は年末の大典に出席できなくなるかもしれない。
靖王(せいおう)は、梅長蘇(ばいちょうそ)が考え込む際に無意識に指を擦る癖があることに気付き、友人である梅長蘇(ばいちょうそ)も同じ癖があったことを思い出す。沈追(しんつい)が追っている大事件の危険性を懸念する靖王(せいおう)に対し、梅長蘇(ばいちょうそ)は自身の手助けを借りることで人情を積み重ねたいと計画を明かす。靖王(せいおう)は、策略が過ぎることは不利になるのではないかと心配するが、梅長蘇(ばいちょうそ)は自身の用人之道を信じている。
皇后が病に伏している間、越貴妃(えつきひ)は許淑妃(きょしゅくひ)に皇后に代わって年末の祭礼を執り行うことを提案する。
私設火薬製造所と黒色火薬の謎
私設火薬製造所が官船を利用して密輸を行っているという情報を得た梅長蘇(ばいちょうそ)は、今年は例年よりも2隻多い船が運航されていることに気付く。この2隻は通常のルートとは異なり、私設火薬製造所には入らず、行方不明になっている。梅長蘇(ばいちょうそ)は、黒幕が官船を動かすだけでなく、隠蔽手段にも精通している人物であると推測し、何かを破壊するための大きな陰謀が隠されているのではないかと疑う。年末の祭礼の安全を考慮して、梅長蘇(ばいちょうそ)は自ら調査に乗り出そうとするが、晏大夫(あんたいふ)に阻止される。最終的に梅長蘇(ばいちょうそ)は言府を訪れ、言侯(げんこう)が祭壇の下に黒色火薬を隠していることを確認する。
言侯(げんこう)の真意と梅長蘇(ばいちょうそ)の説得
言侯(げんこう)は一切を否定するが、梅長蘇(ばいちょうそ)は確たる証拠を握っており、皇后を中毒させたのは言侯(げんこう)であり、皇后を祭礼に参加させないようにするのが目的であったことを暴露する。梅長蘇(ばいちょうそ)は、言侯(げんこう)の行動が宸妃(しんひ)のためであり、梁帝(りょうてい)を殺害しようとしていることを理解している。梅長蘇(ばいちょうそ)は、言侯(げんこう)に実行後の結果や、国家や家族、特に息子である豫津(よしん)への影響を考慮するよう問いただす。無実の人々を巻き込まないように、今すぐ手を引くべきだと説得する。
かつて言侯(げんこう)は、林燮(りんしょう)の父)と共に梁帝(りょうてい)を擁立したが、かつての友情は君臣という名目だけが残っている。復讐のために長年密謀を続けてきたが、梅長蘇(ばいちょうそ)は、復讐は国家の混乱の上に成り立つべきではないと疑問を呈する。そして、豫津(よしん)へのわずかな罪悪感でも残っているなら、自分の選択を再考するよう促す。
第14話あらすじとネタバレ
梅長蘇(ばいちょうそ)は、見返りを求めずに言侯(げんこう)を救った。言侯(げんこう)は恩義を重んじる人物であり、梅長蘇(ばいちょうそ)は言侯(げんこう)が今後慎重に行動することを願っている。言侯(げんこう)は豫津(よしん)との友情から、梅長蘇(ばいちょうそ)に困難な時には手を差し伸べて欲しいと頼んだ。
豫津(よしん)は、言侯(げんこう)が除夜の祭祀の後、家族と共に年越しをすることに感謝している。誉王(よおう)は、何文新(か ぶんしん)と瓜二つの浮浪者を用意し、刑部(けいぶ)斉大人に秘密を守るよう命じて、何文新(か ぶんしん)を釈放した。新年が近づき、斉大人は何文新(か ぶんしん)が屋敷にいることで身元がバレるのではないかと心配し、何文新(か ぶんしん)を遠くに逃がすことにした。何敬中(か けいちゅう)は、何文新(か ぶんしん)が釈放されたことで登朝を再開し、病気が治ったかのようだ。
梅長蘇(ばいちょうそ)は、何敬中(か けいちゅう)が刑部(けいぶ)の力を利用して本物の何文新(か ぶんしん)を釈放し、偽物を牢屋に入れたのではないかと推測している。梅長蘇(ばいちょうそ)はこの機会に刑部(けいぶ)と吏部の力を弱体化させたいと考えているが、謝玉(しゃぎょく)に情報を流せば自分たちで手を下さなくても済むと判断した。
謝玉(しゃぎょく)は、文遠伯(ぶんえんはく)と共に何敬中(か けいちゅう)を梁帝(りょうてい)の前に連れて行った。斉大人は誉王(よおう)に助けを求めた。梅長蘇(ばいちょうそ)は、太子の最も信頼できる人物は謝玉(しゃぎょく)であることを理解し、謝玉(しゃぎょく)に対抗する策略を練り始めた。
除夜の夜、豫津(よしん)と言侯(げんこう)は祭祀を終えて酒と料理を用意し、父子で年越しをした。梅長蘇(ばいちょうそ)は飛流(ひりゅう)に紅包を渡し、新年は良い子でいるようにと伝えた。晏大夫(あんたいふ)は、一番ルールを守るべきなのは梅長蘇(ばいちょうそ)自身だと指摘した。
子時が近づくと、梁帝(りょうてい)は毎年各府邸に料理を賜る。穆王府には特別に鳩の卵が贈られた。謝卓両家は共に除夜を過ごした。謝玉(しゃぎょく)は卓青遥(たくせいよう)に目配せをし、卓青遥(たくせいよう)は景睿(けいえい)を汗血馬の子馬を見に連れて行った。しかし、宮城の外で料理を賜る侍衛隊が血なまぐさい虐殺に遭った。
翌朝、豫津(よしん)は蘇宅を訪れ、言侯から全てを聞いた。豫津(よしん)は、梅長蘇(ばいちょうそ)が言一族を救ってくれたことに感謝し、梅長蘇(ばいちょうそ)が自分の無謀な行動を止めてくれたことにも感謝した。
宮城外の殺人事件の知らせが伝わり、梁帝(りょうてい)は大怒し、蒙摯(もうし)に20回の杖刑を命じ、30日以内に事件を解決しなければ失職とみなすと告げた。飛流(ひりゅう)は靖王(せいおう)府に梅の花を摘みに行った。梅長蘇(ばいちょうそ)は飛流(ひりゅう)を穆王府に連れて行くことにした。穆王府にはもっと美しい梅の花があるからだ。
穆霓凰(げいおう)は梅長蘇(ばいちょうそ)と話をしている最中に、魏将軍から宮城のそばで殺人事件が発生し、蒙摯(もうし)が罰せられたという報告を受けた。梁帝(りょうてい)は蒙摯(もうし)に1ヶ月以内に事件を解決するよう命じた。霓凰(げいおう)は蒙摯(もうし)のために宮廷に入るべきかどうか考えたが、梅長蘇に止められた。
この事件は実は謝玉(しゃぎょく)の仕業だった。謝玉は懸鏡司が捜査に来たとしても証拠は見つからないことを知っていた。懸鏡司はすでに現場をきれいに片付けていたからだ。梅長蘇は、蒙摯(もうし)の運命よりも事件の展開を心配している。旧事件が解決しないうちに新事件が発生すれば、梁帝(りょうてい)が蒙摯(もうし)に対する信頼を失うのではないかと恐れているのだ。
第15話あらすじとネタバレ
梅長蘇(ばいちょうそ) は、内監の暗殺事件は権力の核心に近い人物が計画できるものであり、誉王(よおう)と太子のどちらかが犯人であると推測する。誉王(よおう)には有能な人物がいないことから、真犯人は謝玉(しゃぎょく)を操る太子である可能性が高いと考える。梅長蘇(ばいちょうそ)はすぐに誉王(よおう)府に向かうことを決意するが、梁帝(りょうてい)は先に夏春(かしゅん)と夏冬(かとう) を呼び、懸鏡司に捜査を命じていた。
誉王(よおう)は禁軍大将・蒙摯(もうし)との関係を深めようと考えていたが、蒙摯(もうし)が不利な状況にあることを知った 弱般 は、誉王(よおう)に蒙摯(もうし)を助けるために宮殿を訪れることを提案する。しかし、梅長蘇(ばいちょうそ)は誉王(よおう)の行動が裏目に出るのではないかと懸念し、阻止しようとするも間に合わなかった。梁帝(りょうてい)は誉王の行動が蒙摯(もうし)を利用するためのものだと判断し、誉王は思わぬ不利益を被ってしまう。謝玉(しゃぎょく)はこの知らせに得意げになり、誉王が焦りすぎたと考える。
梅長蘇(ばいちょうそ)は誉王に、現状では大きな影響はないものの、禁軍の指揮権が謝玉(しゃぎょく)に渡れば梁帝(りょうてい)の支配が脅かされると説明する。誉王は梅長蘇(ばいちょうそ)に助言を求め、黎舵主(れいだしゅ)は天泉山荘と近年交流のある高手を調査し、謝府周辺の監視を強化する。卓鼎風(たくていふう)の動向はすべて梅長蘇(ばいちょうそ)に報告する必要があり、黎舵主(れいだしゅ)は甄平(しんへい)も京城に到著すると伝える。
藺晨(りんしん)は飛脚を使って南楚に手紙を送り、梅長蘇(ばいちょうそ)は黎舵主(れいだしゅ)に4月12日までに必ず京城に入るように返信するよう指示する。飛流(ひりゅう)は機嫌を損ねていたが、蒙摯(もうし)に会いに行くと聞いてすぐに機嫌を直す。蒙摯(もうし)は暗殺事件に頭を悩ませていたが、梅長蘇(ばいちょうそ)は事件は自分の手に負えないので関わる必要はないと伝える。梅長蘇(ばいちょうそ)は、暗殺事件の背後に謝玉(しゃぎょく)が関わっていることを確信し、江湖の勢力を使った以上、誰が江湖の支配者であるかを見せつける決意をする。
霓凰(げいおう)は、内監の暗殺事件が懸鏡司に秘密裏に処理されていることを知る。事件が皇室の威信に関わることから、梅長蘇(ばいちょうそ)は梁帝(りょうてい)が蒙摯を信頼していても、経験のない禁軍大将に複雑な事件を任せることはないだろうと考える。懸鏡司でも解明できない事件を蒙摯が解決すれば、梁帝(りょうてい)は驚くだけでなく、警戒心を抱くのではないかと推測する。
宮中で放火事件が発生し、梁帝(りょうてい)は皇后を厳しく叱責する。禁軍がすぐに事態を収拾したため、梁帝は皇后を罰することはなかったが、後宮を管理できなければ他の人を立てるように警告する。皇后は事件の真相を突き止め、犯人を探し出す決意をする。
大晦日、宮羽(きゅうう)は梅長蘇(ばいちょうそ)に会いたいと思うが、十三叔に内緒で来たため、トラブルを避けるために童路(とうろ)に梅長蘇(ばいちょうそ)への伝言を託す。
沈追(しんつい)は私砲坊事件を捜査しているが、謝玉(しゃぎょく)は沈追(しんつい)が誉王の人間であることを突き止める。太子は沈追(しんつい)が何を発見しても証拠を隠滅し、必要であれば沈追(しんつい)を排除するよう命じる。大晦日の夜、沈追(しんつい)は靖王(せいおう)を訪ねて事件の進展を報告し、靖王(せいおう)は夜に城壁の外で殺人事件が発生したため、注意するように忠告する。
4月12日は景睿(けいえい)の誕生日であり、卓家の両親は4月末まで天泉山荘に滞在する予定である。梅長蘇は景睿(けいえい)の誕生日の祝い方を熟考し、景睿(けいえい)に尋ねる。豫津(よしん)は過去の盛大な祝賀の様子を語り、梅長蘇は景睿(けいえい)に招待されれば必ず出席すると約束する。黎舵主(れいだしゅ)は京城の9人の高手が卓鼎風(たくていふう)と関係があると確認し、梅長蘇は江湖のルールに従って彼らに挑戦することを決意する。しかし、黎舵主(れいだしゅ)に手加減するように指示し、彼らが外に出られる程度に負かすだけでよいと命じる。
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