第7話あらすじとネタバレ
夏冬(かとう) は襲撃者が誉王(よおう)の手下ではないことを知っていたが、乱射によって唯一の手がかりとなる人物が殺されてしまった。穆青(ぼくせい)は梅長蘇(ばいちょうそ)を誘うために寧国侯府を訪れた。梅長蘇(ばいちょうそ)は新居を見たいと思っていたが、急ぐ必要はないと考えていた。しかし、穆青(ぼくせい)はすぐにでも出発したいと主張し、梅長蘇(ばいちょうそ)を連れて行った。飛流(ひりゅう)はそれを目撃し、穆青(ぼくせい)を軽く持ち上げた。梅長蘇(ばいちょうそ)は飛流(ひりゅう)に人を傷つけるなと言い、優しく下ろすように指示した。穆青(ぼくせい)の強い意誌を感じた梅長蘇(ばいちょうそ)は、一緒に見に行くことに同意した。夏冬(かとう) は景睿(けいえい)と豫津(よしん)が妙音坊に行くのを止めることはなかった。彼女は自分が大丈夫だと信じていた。
蕭景睿(けいえい)という双方の姓を持つ人物が現れて以来、謝玉(しゃぎょく)は謝弼(しゃひつ)を誉王(よおう)につかせつつ、太子を密かに支援していた。梅長蘇(ばいちょうそ)は約束の場所にたどり著くと、すでに穆霓凰(げいおう)が待っていた。霓凰(げいおう)は数日前、宮中で梅長蘇(ばいちょうそ)が助けてくれたことに感謝し、二人はどこかで会ったことがあるような気がすると語った。彼女にとって、梅長蘇(ばいちょうそ)は自然と信頼できる存在だった。霓凰(げいおう)は梁帝(りょうてい)に罪を請う奏上書を提出した。梁帝(りょうてい)は、それが霓凰(げいおう)が自分の結婚の提案を婉拒していることを理解した。霓凰(げいおう)が望み通り京に嫁ぐことができなかったため、梁帝(りょうてい)は彼女を雲南に帰すことも望まなかった。
霓凰(げいおう)は梅長蘇(ばいちょうそ)を赤焰軍(せきえんぐん)帥府の跡地に連れて行った。梅長蘇(ばいちょうそ)はその光景を見て、感慨にふけった。霓凰(げいおう)は、人がいなくなっても、すべてが忘れ去られるわけではないと指摘した。ある人や出来事は心の中に刻まれ、時間によって消されることはない。ここは逆犯の旧宅であるため、梅長蘇(ばいちょうそ)は霓凰(げいおう)にここで長く滞在しないように忠告し、彼女の招待を断って赤焰帥府を後にした。彼の頭の中には、12年前の血なまぐさい光景がよみがえっていた。
謝弼(しゃひつ)は最近、落ち込んでいた。彼は景睿(けいえい)に、父である謝玉(しゃぎょく)が表面上は誉王(よおう)を支持しているが、実際には太子の側についていることを打ち明けた。梅長蘇(ばいちょうそ)が新居を探しているという噂が広まると、飛流(ひりゅう)が気に入る場所を選ぶために多くの地券が届けられた。夏冬(かとう) は蒙摯(もうし)大統領を倒した飛流(ひりゅう)の実力を試したいと思ったが、梅長蘇(ばいちょうそ)は夏冬(かとう) が軽い怪我をしていることを考慮し、そのような試合は不公平だと考えた。そして、夏冬(かとう) が訪ねてきたのは事件の捜査に関係があるのかと尋ねた。夏冬(かとう) は、霓凰(げいおう)が梁帝(りょうてい)の結婚を断ったのは梅長蘇(ばいちょうそ)のせいだと話し、梅長蘇(ばいちょうそ)が霓凰(げいおう)との表面的な友情だけを望んでいるのかと疑問を呈した。誉王(よおう)と太子はどちらも慶国公(けいこくこう)の事件に関心を持っていた。蒙摯(もうし)の言葉を受けて、梁帝(りょうてい)は靖王(せいおう)にこの事件を任せることに決めた。
謝玉(しゃぎょく)は夏冬(かとう) が慶国公(けいこくこう)事件の情報誉王(よおう)に漏らしたのではないかと疑い、刺客を送り込んで殺そうとした。かつて謝玉(しゃぎょく)が夫の聶鋒(じょうほう)を助けてくれたことを思い出し、夏冬(かとう) は懸鏡司に報告しないことにした。ただ、謝玉(しゃぎょく)には自重してほしいと願った。景睿(けいえい)と豫津(よしん)が梅長蘇(ばいちょうそ)の新居を訪れた際、豫津(よしん)は枯れ井戸に落ちてしまい、自分の玉佩を落としてしまった。梅長蘇(ばいちょうそ)は飛流(ひりゅう)にロープを持ってきて救出するよう指示した。宮羽(きゅうう)は梅長蘇(ばいちょうそ)が寧国侯府に住んでいることの安全を心配し、十三爺が面会許可を得たかどうか尋ねた。宮羽(きゅうう)は京師での身分が非常に目立つため、訪問しないようにとの連絡が入っていた。
景睿(けいえい)は井戸の底まで降りて、玉佩だけでなく、複数の遺体を見つけ、京兆衙門に報告しなければならないと悟った。霓凰(げいおう)のことについて、謝玉(しゃぎょく)は太子に黒幕は梅長蘇(ばいちょうそ)だと報告した。太子はすぐに梅長蘇(ばいちょうそ)を殺すように命じた。麒麟の才子は手に入らないので、破壊するしかないと思ったからだ。計画を確実に実行するため、太子は卓青遥(たくせいよう)に、飛流(ひりゅう)以外にも梅長蘇(ばいちょうそ)の護衛がいるかどうかを調べるように命じた。
第8話あらすじとネタバレ
夜が更けていく中、豫津(よしん)は昼間の出来事に怯えている。梅長蘇(ばいちょうそ)は、景睿(けいえい)に豫津(よしん)を侯府まで送り届けさせる。侯府はすぐ近くにあるため、豫津(よしん)が一人で帰る心配はない。それに、飛流(ひりゅう)が近くで見守っているはずだと告げる。梅長蘇(ばいちょうそ)は一人で帰る道を選ぶが、そのとき、覆面をした一団が彼を襲撃しようとする。しかし、飛流(ひりゅう)が駆けつけて危機を救い、その後、蒙摯(もうし)も駆けつけて覆面の人々を追い払う。蒙摯(もうし)は、梅長蘇(ばいちょうそ)の側に飛流(ひりゅう)しかいないことに驚くが、梅長蘇(ばいちょうそ)は、誰が黒幕なのかを探るためにわざとそうしたのだと説明する。
謝玉(しゃぎょく)は、蒙摯(もうし)が偶然通りかかったことで、計画が失敗したことを知る。梅長蘇(ばいちょうそ)の側に飛流(ひりゅう)しかいないことを知った謝玉(しゃぎょく)は、次の行動ではまず飛流(ひりゅう)を遠ざけることを決意する。現在、梅長蘇(ばいちょうそ)は新しい住居を探している。太子は、梅長蘇(ばいちょうそ)が引っ越す前に謝玉(しゃぎょく)に何かしらの行動を起こすように要求する。一方、蘭園の枯れ井戸から十数体の女性の遺体が発見され、楼之敬(ろうしけい)は恐怖に駆られ太子に助けを求める。この蘭園は、かつて張晋(ちょうしん)が経営していた秘密の歓楽街で、時折事件が発生すると遺体を枯れ井戸に捨てていた。楼之敬(ろうしけい)もこの事件に関連していたが、彼はある人物の弱み握っている。
元蘭園の総管である史鈞は、口封じのために命を狙われていることに気づき、誉王(よおう)に庇護を求めて名簿を持ち込む。その名簿には楼之敬(ろうしけい)の名前も記されていた。誉王(よおう)は、楼之敬(ろうしけい)が太子の重要な資金源であることを知る。太子は激怒し、なぜ梅長蘇(ばいちょうそ)がこの屋敷を選んだのか理解できないが、謝玉(しゃぎょく)は高昇(こうしょう)はまだ何も手がかりを見つけていないと慰める。太子は、高昇(こうしょう)に翌日、蘭園事件の進捗状況を東宮に報告するよう命じる。高昇(こうしょう)は、この事件が高官に関与している可能性を感じ、史鈞をすぐに密室に連れて行って尋問する。
蒙摯(もうし)は、梅長蘇(ばいちょうそ)のために靖王(せいおう)府に近い屋敷を選び、緊急時に備えて二つの屋敷を繋ぐ密道の建設も検討する。誉王(よおう)は、梅長蘇(ばいちょうそ)がまだ自分を支持するかどうか明らかにしておらず、贈った屋敷を断ったため、依然不安を抱いている。誉王(よおう)は、梅長蘇(ばいちょうそ)の意思を尊重し、十分に面子を与えることに決める。慶国公(けいこくこう)の事件は厄介なため、梅長蘇(ばいちょうそ)は蒙摯(もうし)に梁帝(りょうてい)の前で話をするように手配する。困難な状況ではあるが、これは靖王(せいおう)が踏み出すべき一歩であり、一度踏み出せば後戻りはできない。
覆面の一団は、飛流(ひりゅう)をおびき出すことに成功し、別の集団が梅長蘇(ばいちょうそ)を襲撃する。しかし、景睿(けいえい)が駆けつけて彼らの行動を阻止する。屋内の梅長蘇(ばいちょうそ)は、黎舵主(れいだしゅ)に守られていた。覆面の男が死んでいるのを見た景睿(けいえい)は、それが謝玉(しゃぎょく)の侍衛だったことに驚き、受け入れることができない。雪の夜、黎舵主(れいだしゅ)は、このような夜は凶行に最適だと嘆く。梅長蘇(ばいちょうそ)は、景睿(けいえい)に、蒙摯(もうし)が勧めた屋敷を気に入り、今の住居から引っ越すつもりだと告げる。景睿(けいえい)は、謝玉(しゃぎょく)が梅長蘇(ばいちょうそ)を殺害しようとした理由を議論したくないが、梅長蘇(ばいちょうそ)がなぜこの是非の地である金陵に来たのかを気にする。梅長蘇(ばいちょうそ)は、生きていれば完全に自由にはなれないと答え、景睿(けいえい)に明日引っ越すことと、いつでも訪ねてくるように歓迎すると告げる。廊州の日々を思い出し、景睿(けいえい)は感慨にふける。景睿(けいえい)にとって、今日の出来事は始まりに過ぎず、梅長蘇(ばいちょうそ)は彼が最終的に乗り越えられると信じている。
梅長蘇(ばいちょうそ)は、今回京に来たのは、各勢力と渡り合い、新しい地を切り開くためである。彼は十三叔に、容姿は変わっても誌は変わっていないと告げる。この数年、十三叔と宮羽(きゅうう)は妙音坊を経営しながら秦般弱(しんはんじゃく)の動向を監視しており、梅長蘇(ばいちょうそ)に多くの助けを提供してきた。十三叔は般弱の正体を突き止めており、梅長蘇(ばいちょうそ)は、般弱が単なる誉王(よおう)の謀士ではないことに気づき、彼女を誉王(よおう)に情報を伝えるための駒として残しておくことにする。般弱は高昇(こうしょう)を探し出し、蘭園の女の死体事件から手を引き、事件を刑部(けいぶ)に任せ、太子の報復を避けるように説得する。十三叔は、梅長蘇(ばいちょうそ)が京で苦労していることを知っており、宮羽(きゅうう)が調合した安眠香を持ってきてくれるが、梅長蘇(ばいちょうそ)は十三叔に香袋だけ置いていくように言う。
第9話あらすじとネタバレ
藺晨(りんしん)は晏大夫(あんたいふ)を派遣し、梅長蘇(ばいちょうそ)の健康を気遣う。刑部(けいぶ)の斉大人は誉王(よおう)に、高昇(こうしょう)が慶国公(けいこくこう)事件の書類を整理し刑部(けいぶ)に提出したことを報告し、楼之敬(ろうしけい)を徹底的に排除する決意を示す。長年、太子と誉王(よおう)は権力を巡って争っており、梅長蘇(ばいちょうそ)は彼らの六部における勢力が均衡していることに気づく。彼らの影響力を弱めるには、六部だけでなく、誉王(よおう)が慶国公(けいこくこう)の救出方法について助言を求めるだろうと梅長蘇(ばいちょうそ)は予想する。
誉王(よおう)は梅長蘇(ばいちょうそ)の新居を訪れ、濱州の土地侵占事件に頭を悩ませている。梁帝(りょうてい)は靖王(せいおう)に事件の審理を命じたが、事件が太子に渡らなかったことは不幸中の幸いであるものの、誉王(よおう)は靖王(せいおう)の頑固な性格を心配している。誉王(よおう)は慶国公(けいこくこう)を救いたいと考え、梅長蘇(ばいちょうそ)に良策を尋ねる。靖王(せいおう)は刑部(けいぶ)に出向き、慶国公(けいこくこう)事件の書類を要求するが、斉大人に断られてしまう。侵地事件は梁帝(りょうてい)が徹底的に調査するよう命じた事件であるため、梅長蘇(ばいちょうそ)は誉王に、慶国公(けいこくこう)一人のために皇帝の信頼を失うのは得策ではないと忠告する。
慶国公(けいこくこう)は誉王にとって非常に重要な人物であり、誉王を支持すると明確に表明している唯一の人物である。しかし、誉王は軍隊における謝玉(しゃぎょく)の支持を失っている。そのため、梅長蘇(ばいちょうそ)は誉王に慶国公を諦め、靖王(せいおう)を支持することを提案する。これは濱州事件だけでなく、将来多くの豪門大族に関連する事件にも関わる。誉王が各大豪門の仮対を抑えることができれば、靖王(せいおう)は彼に感謝するかもしれない。梅長蘇(ばいちょうそ)は、2人の慶国公よりも、半個の靖王(せいおう)の方が価値があると強調する。誉王は靖王が軍隊を動かすことをためらうのではないかと心配するが、梅長蘇(ばいちょうそ)は誉王に本当に軍隊を動かす必要があるのかと仮問する。宮廷クーデターを企てるのでなければ、心配する必要はないというのだ。
太子は楼之敬(ろうしけい)を失ったことで打撃を受け、梅長蘇(ばいちょうそ)が存在する限り安心できないため、謝玉(しゃぎょく)に梅長蘇(ばいちょうそ)の排除を急ぐよう要求する。誉王との深い交流を通じて、梅長蘇(ばいちょうそ)は誉王が思慮深い人物であることに気づく。彼は翌日、靖王府を訪れる予定を立てる。靖王はすでに庭生(ていせい)を王府に迎えていた。梅長蘇は黎舵主(れいだしゅ)に金糸軟甲を庭生(ていせい)に贈るよう指示するが、あまり目立たないように、最終的には飛流(ひりゅう)に贈り物をすることにする。
靖王は慶国公事件の主要な審査官であるため、誉王は斉大人に靖王の捜査への協力を要請する。謝玉(しゃぎょく)は再び梅長蘇の暗殺を企てるが、梅長蘇は泰然自若として読書を続ける。その後、黎舵主(れいだしゅ)がすべてを処理し、誰も逃げられなかったことを報告する。この事件は、蘇府が容易に攻め落とせない場所であることを相手に理解させるはずだ。
17歳の時、靖王が単独で邸宅を構えた日を思い出し、梅長蘇は感慨にふける。当時、二人は仲の良い兄弟としてこの地を訪れた。今は、この場所はほとんど変わっていない。
今回の靖王府訪問は、誉王に代わって善意を伝えるためである。梅長蘇は靖王に、大胆に侵地事件を調査するよう告げ、将来の事件の審理では、各勢力が結託して対抗するのを防ぐため、巧妙に偏見を持つことを提案する。しかし、靖王は太子や誉王のどちらかの側にいると思われたくないと考えており、亡くなった人々に頭を下げたと誤解されたくないと思っている。梅長蘇が靖王がそこに置いている弓矢に触れようとすると、靖王はそれを製止し、それは亡くなった友人の遺品であり、その友人は梅長蘇自身であり、生前、彼は見知らぬ人が自分のものに手を触れることを嫌っていたと説明する。
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