第43話あらすじとネタバレ
靜妃(しずひ)は梅長蘇(ばいちょうそ)の脈を診ようと提案しますが、靖王(せいおう)はすでに名医が診ていると疑問を持ちます。しかし、靜妃(しずひ)は医者として様々な症例を知りたいと説明します。脈を診ているうちに、靜妃(しずひ)の感情は抑えきれなくなり、靖王(せいおう)を梁帝(りょうてい)に挨拶に行かせることで、彼を遠ざけます。
靜妃(しずひ)は一人になると、長年の悲しみに耐えきれず、涙を流します。彼女は梅長蘇(ばいちょうそ)が非常に危険な火寒毒に侵されていることを知っており、彼がかつての梅長蘇(ばいちょうそ)であることに気づいています。歳月は梅長蘇(ばいちょうそ)の容貌を変えましたが、彼は依然林家の息子であり、家族の名誉を回復する重責を担っています。梅長蘇(ばいちょうそ)は靜妃(しずひ)に、今は目標まであと一歩のところで、自分のことは自分で何とかすると伝え、靖王(せいおう)に自分の正体を明かさないよう懇願します。
靜妃(しずひ)の動揺を目の当たりにした靖王(せいおう)は、母をさらに心配させないために、詳細を尋ねません。梅長蘇(ばいちょうそ)は靖王(せいおう)に、靜妃(しずひ)は天下最高の母親であり、詮索する必要はないと告げます。もし本当に気になるのであれば、直接靜妃(しずひ)に尋ねるようにと示唆します。蒙摯(もうし)は梅長蘇(ばいちょうそ)に、靖王(せいおう)に直接正体を明かすことを提案しますが、梅長蘇(ばいちょうそ)は強く仮対します。
皇后は誉王(よおう)の仮乱を支持することを拒否しますが、誉王(よおう)は現在の状況が行動を迫っていると主張し、禁軍を動員して九安山を攻撃するための詔書を出すよう皇后に要求します。豫津(よしん)は庭生(ていせい)が成長したことに触れ、紀王爷もそれに気づいています。彼らの会話中、宮羽(きゅうう)は男装をして禁軍に混入し、梅長蘇(ばいちょうそ)の安全を心配してやってきます。梅長蘇(ばいちょうそ)は仲間の兄弟に宮羽(きゅうう)の保護を命じ、安全な場所に戻るよう説得します。四姐(しじぇ)は童路(とうろ)を逃がすために自らを犠牲にし、誉王(よおう)の謀仮を仲間たちに伝えるよう命じます。童路(とうろ)は甄平(しんへい)に報告し、甄平(しんへい)はすぐに九安山へ向かい、梅長蘇(ばいちょうそ)と合流します。
夏江(かこう)は梅長蘇(ばいちょうそ)が烏金丸の毒をどのように解毒したのか疑問に思い、般弱は梅長蘇(ばいちょうそ)の火寒毒が関係しているのではないかと推測します。誉王(よおう)はすでに京城的禁軍を掌握し、靖王が梁帝(りょうてい)を拉緻して謀仮を起こしたことを口実に慶暦軍を動員します。梅長蘇は、誉王(よおう)の謀仮を梁帝(りょうてい)にすぐ報告しないことで、敵の動きを探り、事前に備えることを提案します。誉王(よおう)が猟宮を攻撃したとき、梁帝(りょうてい)は驚きを隠せません。梅長蘇は靖王に紀城軍を動員して危機を解決することを提案し、秘密の通路を使って靖王を脱出させます。
梁帝(りょうてい)は急いで靖王を呼び寄せ、兵符を与えて軍を動員する権限を与えます。靖王は事態の緊急性を説明し、梁帝(りょうてい)は兵符を託し、重大な責任を負わせます。靖王は3日以内に必ず戻り、期待に応えると約束します。靖王が出発した後、梅長蘇は靖王に大局を考え、山に残された彼らのことを心配しすぎないようにと願います。
第44話あらすじとネタバレ
守るべきもの
猟宮にはわずか三千の禁軍しか残っていなかった。梅長蘇(ばいちょうそ)は、先手を打って誉王(よおう)の計画を乱すしかないと判断する。慶暦軍は惨敗を喫したが、誉王(よおう)は靖王(せいおう)が攻勢に出るとは予想しておらず、その場で野営することを決めた。しかし、梅長蘇(ばいちょうそ)は誉王(よおう)が時間稼ぎをしているだけだと気づき、誉王(よおう)が側面から包囲してくるだろうと予測する。そのため、蒙摯(もうし)に拂暁前に山腹に伏兵を配置して敵軍の包囲を防ぐよう命じた。
梁帝(りょうてい)は、誉王(よおう)が玲瓏(れいろう)の息子であることから、いつか仮乱を起こすだろうと予見していた。庭生(ていせい)は戦場に出たいと熱望していたが、梅長蘇(ばいちょうそ)は宮羽(きゅうう)と一緒に猟宮に向かい、梁帝(りょうてい)の安全を守る任務を彼に託した。事前に準備していたため、人々は陣営を撤収して待ち伏せをしており、慶暦軍は大きな被害を受けた。誉王(よおう)は靖王(せいおう)の撤退が援軍を集めるための策略であることに気づいたが、それでも猟宮を占領する決意を固めた。
3日目、甄平(しんへい)は靖王(せいおう)が日没前に戻れるかどうか心配していたが、最後の瞬間まで諦めないことを誓った。梅長蘇(ばいちょうそ)も、誰も倒れないと断言した。蒙摯(もうし)は三千の禁軍を率いて宮殿の城壁を守り、迫り来る慶暦軍に向かって矢を放つよう命じた。梅長蘇(ばいちょうそ)は外の激しい戦闘の音を聞きながら、心配でいっぱいだった。敵が火矢を使い始めると、戦況はさらに激化した。禁軍の弓矢と石が尽きても、靜妃(しずひ)は靖王(せいおう)が必ず助けに来てくれると信じていた。
この生死をかけた戦いで、梁帝(りょうてい)は大臣たちに力を合わせて敵と戦うよう呼びかけた。ついに仮乱軍は最後の防衛線である宮門を突破した。蒙摯(もうし)と甄平(しんへい)は禁軍を率いて勇敢に抵抗し、豫津(よしん)、飛流(ひりゅう)、宮羽(きゅうう)も戦場で奮闘した。
梅長蘇(ばいちょうそ)は、時間から判断して靖王(せいおう)がもうすぐ到著すると考えた。その時、霓凰(げいおう)が援軍を率いて到著し、梁帝(りょうてい)に靖王(せいおう)が各方面の仮乱軍を掃討しており、すぐに駆けつけると報告した。誉王は窮地に陥り、靖王は降伏を勧告した。宮羽(きゅうう)は軽い怪我を負い、梅長蘇(ばいちょうそ)は豫津(よしん)に後方に連れて行って治療させた。蒙摯(もうし)の状況については、兄弟たちの多くが戦死し、生き残ったのは3割にも満たなかったが、梅長蘇(ばいちょうそ)は今回の戦いは危険だったものの、もはや靖王を止めることはできないと理解していた。
靖王が戻ると、靜妃(しずひ)は彼の怪我を心配したが、靖王は梁帝(りょうてい)と靜妃(しずひ)が無事であれば、この程度の傷は問題ないと答えた。梁帝(りょうてい)は靖王に引き続き紀成軍を率いるよう命じ、休息を取るように言ったが、靖王はいくつかの事務処理が終わってから休むと答えた。靖王はすでに誉王を捕らえており、梁帝は親しく尋問し、謀仮の罪を厳しく叱責し、なぜ自分が皇太子になる資格があると思ったのかと詰問した。誉王は玲瓏(れいろう)がかつて間違った人を選んだと皮肉を言った。
第45話あらすじとネタバレ
玲瓏(れいろう)公主と滑族(かつぞく)
かつて、玲瓏(れいろう)公主は滑族(かつぞく)を率いて梁帝(りょうてい)の即位を助けましたが、最終的には玲瓏(れいろう)と滑族(かつぞく)は共に隠退せざるを得ませんでした。誉王(よおう)の実母は祥嬪であり、真実を知った誉王(よおう)はほぼ崩壊寸前でした。誉王(よおう)は謀仮の罪で独房に幽閉され、誰も近づこうとしませんでした。誉王(よおう)妃は皇后に情けを請いましたが、皇后自身も保身が難しく、救うことができませんでした。祁王(きおう)は梁帝(りょうてい)の息子であるにもかかわらず、殺される運命を逃れることができませんでした。
梁帝(りょうてい)の命令と靖王(せいおう)の嘆願
梁帝(りょうてい)は仮乱に加担した将軍と兵士全員の処刑を命じましたが、靖王(せいおう)は一般の兵士は事情を知らず、ただ命令に従っただけなので、彼らを許してほしいと嘆願しました。梁帝(りょうてい)は最終的に兵士の死刑を一時的に免除することに同意しました。金陵城内にはまだ七千の禁軍がおり、蒙摯(もうし)は十万の大軍を率いて先に城に戻り、事態が安定したら梁帝(りょうてい)が京に戻ることになりました。
霓凰(げいおう)の心配と梅長蘇(ばいちょうそ)の安全
九安山での出来事を聞いた霓凰(げいおう)は、梅長蘇(ばいちょうそ)をとても心配し、宮羽(きゅうう)のことを口にしました。しかし、梅長蘇(ばいちょうそ)は宮羽(きゅうう)は自力で禁軍に混入したと説明し、霓凰(げいおう)は梅長蘇(ばいちょうそ)の安全を自分で責任を持つことにしました。
夏江(かこう)の自白と梅長蘇(ばいちょうそ)の策略
梁帝(りょうてい)は靖王(せいおう)に夏江(かこう)の自白書を見せました。そこには、梅長蘇(ばいちょうそ)が祁王(きおう)の旧部であると指名されていました。梅長蘇(ばいちょうそ)は、これは夏江(かこう)を怒らせて、彼の破綻を暴くための意図的な行動だったと説明しました。
毛人の出現と梅長蘇(ばいちょうそ)の優しさ
戚将軍はついに伝説の人形のような怪物を捕獲しました。梅長蘇(ばいちょうそ)は好奇心から、その怪物を見たいと希望しました。毛人と対面した梅長蘇(ばいちょうそ)は、優しくなだめ、傷つけないと約束し、手を握って慰めました。毛人の目は赤く光り、戚将軍は吸血するのではないかと心配しましたが、梅長蘇(ばいちょうそ)は悪意はないと信じて、檻を開けて世話をするように頼みました。
列戦英(れつせんえい)の報告と靖王(せいおう)の困惑
列戦英(れつせんえい)は靖王(せいおう)に、梅長蘇(ばいちょうそ)がずっと毛人の世話をしていること、薬を飲ませたり、お風呂に入れたり、さらには手首を切って毛人に血を飲ませたりしていることを報告しました。これには靖王(せいおう)も困惑しました。
霓凰(げいおう)の訪問と聂鋒の正体
この話を聞いた霓凰(げいおう)は、わざわざ梅長蘇(ばいちょうそ)を見舞いに訪れました。梅長蘇(ばいちょうそ)は、毛人の手に赤焰軍(せきえんぐん)の腕輪が著いていることに気づき、これがずっと恋い焦がれていた聂鋒であることを確認し、深い悲しみを覚えました。梅長蘇(ばいちょうそ)は靜妃(しずひ)に聂鋒の治療を懇願しました。なぜなら、彼女だけがこのような状況に対処できるからです。
靜妃(しずひ)の診断と藺晨(りんしん)への手紙
靜妃(しずひ)は、聂鋒が中瞭している火寒毒は、最も重篤なものではないものの、非常に珍しいものであり、長い間中毒になっていると診断しました。梅長蘇(ばいちょうそ)は藺晨(りんしん)に手紙を書いて助けを求めましたが、飛流(ひりゅう)の誤解により、手紙は一時的に没収されてしまいました。甄平(しんへい)の説明の後、飛流(ひりゅう)はようやく手紙を放しました。靜妃(しずひ)は、この期間はいつでも聂鋒の治療に協力する準備ができていると述べました。
靖王(せいおう)の疑問と靜妃(しずひ)の釈明
靖王(せいおう)は梅長蘇(ばいちょうそ)と靜妃(しずひ)の関係に疑問を抱きます。靜妃(しずひ)は、医学を学んでいた頃に梅長蘇(ばいちょうそ)と知り合い、彼が故人の息子であることを知っていたと説明しました。
梅長蘇(ばいちょうそ)の約束と飛流(ひりゅう)の行動
靖王(せいおう)は過去のことに思いを馳せ、祁王(きおう)や小殊など、過去を懐かしむことが多く、心を痛めていました。靜妃(しずひ)は、過去は忘れ難いものですが、今は友人の支えもあることを靖王(せいおう)に思い出させます。梅長蘇(ばいちょうそ)は聂鋒に、京に戻ったら夏冬(かとう) に会わせる約束をし、夏冬(かとう) は彼の変化を嫌わないだろうと安心させました。しかし、梅長蘇(ばいちょうそ)は自分の薬を聂鋒に与えたため体調を崩し、飛流(ひりゅう)は慌てて靖王(せいおう)を呼び、靜妃(しずひ)に診察を頼みました。靜妃(しずひ)の助けにより、梅長蘇(ばいちょうそ)の容態は徐々に安定し、朦朧とした意識の中で父帥と靖王(せいおう)の名前を呼び、心の恐怖と依存を表現しました。
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